この対人
レシーブは主に二人一組で交互に
スパイク→レシーブ→トス→スパイクを繰り返すものでバレーボールの練習の中でもっともよく目にする、基本中の基本的な練習です。
この対人レシーブはウォーミングアップ目的で行われる場合が多いのですが、実は自分で様々な点に意識しながら行うと、非常にキツイ、しかし効率のよい総合練習になりえます。
バレーボール初心者であれば、まず、対人レシーブのラリーを続けさせることが目標になります。
逆にうまい人同士がやると何分間やってもボールは落ちません。
レシーブ以外のことに関して言えば、スパイクはミートの練習や自分の打ちたい方向にきちっと打てるようになるための練習になります。
トスも相手の打ちやすいトスをあげ、オーバーハンドパスの生きたボールをパスする練習として最適です。
そしてレシーブについていえば、もちろん
スパイクレシーブの練習です。
腰をしっかりと落とし、コートに入ってスパイクを拾う気持ちで行うとすぐに息が切れるほどきつい練習になります。
このときスパイクを打つほうも相手の取りやすいボールを打つのではなく、わりと強めに、相手がレシーブできるかできないかの位置を狙って打つとよいでしょう。
スパイクを打つ側は絶対にキメてやる、という気持ちで、レシーブする側は絶対にボールを落とさないという気持ちで行えば、自然と練習も盛り上がります。
さらに対人レシーブは相手の
スパイカーがどこに打ってくるかの「読み」を鍛える練習になります。
トスの高さの違いや
スイングの違い、相手の手や肘をしっかりと観察することによってレシーブの「感覚」を鍛えることができるのです。
この対人レシーブのバリエーションですが、ボールを打つ側がジャンプして、本当のスパイクのような形でボールを打ったり、トスする側も
ジャンプトスをするなど、より実践的でハードな練習にすることもできます。
また、相手に自分のレシーブの苦手な部分を重点的に狙って打ってもらうことで、自分の弱点を克服することもできます。たとえばオーバーカットが苦手なら、少し高い位置に打ってもらうなどです。
このほかにも3人でぐるぐる回りながら行ったり、どちらか一方がひたすらレシーブ、もう一方がひたすらスパイクという方法などもあります。
ぜひ、対人レシーブをただのアップにとどめず、効率のいい練習にしてください。
最終更新:2010年09月23日 13:25