原作解説
概要
- 第1巻の涼宮ハルヒの憂鬱はスニーカー大賞応募作であり、評者が全会一致で2008年2月現在3回しか出されていないスニーカー大賞を贈ることを決定した作品。
- 一般にハルヒが初登場した作品『涼宮ハルヒの憂鬱』ではなく、雑誌『ザ・スニーカー』にて連載されていた『涼宮ハルヒの退屈』が先に掲載された。
- 第1巻である涼宮ハルヒの憂鬱が発売されたのは2003年6月10日。涼宮ハルヒの憂鬱と同じ作者の谷川流が著した、電撃文庫『学校を出よう!』第1巻と同時発売・同時デビュー。
- 現在は第11巻涼宮ハルヒの驚愕(後)まで刊行しており、累計発行部数が800万部(2011年6月現在)となっている。(800万部/11巻=77.2万部ということで1巻あたり77.2万部の発行部数を誇っている)
- コミカライズ(漫画)化(黒歴史版で打ち切りにされたみずのまこと版、原作時系列でオリジナルも存在するツガノガク版、パロディ漫画である『ぷよ版:涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』の3種、ツガノガク版既刊8巻で累計350万部、ぷよ版既刊2巻で累計100万部で合計450万部)やアニメ化、ゲーム化がなされておりメディアミックスが盛んである。
刊行済みもしくは刊行予定
その他の作品
- 涼宮ハルヒ劇場(2004年8月号ザ・スニーカー掲載、2008年12月号ザ・スニーカー再掲載、S BLUE ザ・スニーカー100号記念アンソロジーに収録)
- Rainy Day(涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版特製小冊子「涼宮ハルヒの秘話」に収録)
- あてずっぽナンバーズ(いとうのいぢ画集『ハルヒ百花』に収録)
単行本未収録
- 帰ってきた涼宮ハルヒ劇場(2006年6月号ザ・スニーカー掲載、2009年2月号ザ・スニーカー再掲載)
- サムデイ イン ザ レイン(アニメの脚本)(2006年8月号ザ・スニーカー掲載)
よくある質問
Q0、次巻の見通しは?
A、全く情報がありません。(2014年9月現在)待つしか無いでしょう…。次の展開の示唆としては2011年6月に発売された涼宮ハルヒの観測があります。短編としては2013年にあてずっぽナンバーズを発表しています。(ただし執筆は2012年です)
Q1、原作って、どの順番から読み始めればいいの?
A、基本的には刊行順から読んでください。
時系列順は2回目以降にまわした方が無難です。
Q2、憂鬱以外の途中から読んでも大丈夫?
A、涼宮ハルヒシリーズは1話完結ではなく伏線・話を積み重ねて成り立っている物語なので、
1巻から抜け目なく最新刊まで刊行順に読んでください。
Q3、原作の時系列を教えてください。
A、綿密な時系列は以下の表どおりです。
但しこのとおりに読んでも話の内容はわかりませんので
刊行順に読んでください。
なお、サムデイインザレインは原作者の脚本がザ・スニーカーに掲載されたため時系列に含んでいますが、
ドラマCDは原作者が原案のみの参加のため省いてあります。漫画・
ゲームはそれぞれの時系列に当たってください。
中学1年 |
7月 |
笹の葉ラプソディ(時間遡行時) |
3巻『涼宮ハルヒの退屈』 |
中学1年 |
7月 |
涼宮ハルヒの消失(時間遡行時) |
4巻『涼宮ハルヒの消失』 |
中学3年 |
?月 |
涼宮ハルヒの分裂(キョンの回想、夢) |
9巻『涼宮ハルヒの分裂』 |
中学3年 |
9月 |
Rainy day |
驚愕初回特典『涼宮ハルヒの秘話』 |
中学3年 |
3月 |
編集長一直線!(キョンの小説) |
8巻『涼宮ハルヒの憤慨』 |
高校1年 |
4-5月 |
涼宮ハルヒの憂鬱 |
1巻『涼宮ハルヒの憂鬱』 |
高校1年 |
4-5月 |
涼宮ハルヒの溜息(プロローグ) |
2巻『涼宮ハルヒの溜息』 |
高校1年 |
6月 |
涼宮ハルヒの退屈 |
3巻『涼宮ハルヒの退屈』 |
高校1年 |
7月 |
笹の葉ラプソディ |
3巻『涼宮ハルヒの退屈』 |
高校1年 |
7月 |
ミステリックサイン |
3巻『涼宮ハルヒの退屈』 |
高校1年 |
7月 |
孤島症候群 |
3巻『涼宮ハルヒの退屈』 |
高校1年 |
8月 |
エンドレスエイト(序章夏含む) |
5巻『涼宮ハルヒの暴走』 |
高校1年 |
11月 |
涼宮ハルヒの溜息 |
2巻『涼宮ハルヒの溜息』 |
高校1年 |
11月 |
朝比奈ミクルの冒険 Episode00 |
6巻『涼宮ハルヒの動揺』 |
高校1年 |
11月 |
ライブアライブ |
6巻『涼宮ハルヒの動揺』 |
高校1年 |
11月 |
射手座の日(序章秋含む) |
5巻『涼宮ハルヒの暴走』 |
高校1年 |
11月 |
(サムデイインザレイン) |
『ザ・スニーカー』2006年8月号掲載 |
高校1年 |
12月 |
涼宮ハルヒの消失 |
4巻『涼宮ハルヒの消失』 |
高校1年 |
12月 |
涼宮ハルヒの陰謀のプロローグ(時間遡行時) |
7巻『涼宮ハルヒの陰謀』 |
高校1年 |
12月 |
ヒトメボレLOVER |
6巻『涼宮ハルヒの動揺』 |
高校1年 |
12月 |
雪山症候群(序章冬含む) |
5巻『涼宮ハルヒの暴走』 |
高校1年 |
12月 |
猫はどこにいった? |
6巻『涼宮ハルヒの動揺』 |
高校1年 |
1月 |
涼宮ハルヒの陰謀プロローグ |
7巻『涼宮ハルヒの陰謀』 |
高校1年 |
1月 |
あてずっぽナンバーズ |
いとうのいぢ画集『ハルヒ百花』 |
高校1年 |
1月 |
朝比奈みくるの憂鬱 |
6巻『涼宮ハルヒの動揺』 |
高校1年 |
2月 |
涼宮ハルヒの陰謀 |
7巻『涼宮ハルヒの陰謀』 |
高校1年 |
3月 |
編集長★一直線! |
8巻『涼宮ハルヒの憤慨』 |
高校1年 |
3月 |
ワンダリング・シャドウ |
8巻『涼宮ハルヒの憤慨』 |
高校2年 |
4月 |
涼宮ハルヒの分裂 |
9巻『涼宮ハルヒの分裂』 |
高校2年 |
4月 |
涼宮ハルヒの驚愕 |
10巻・11巻『涼宮ハルヒの驚愕』 |
不明 |
不明 |
涼宮ハルヒ劇場 |
『ザ・スニーカー』2004年8月号掲載 |
不明 |
不明 |
帰ってきた涼宮ハルヒ劇場 |
『ザ・スニーカー』2006年6月号掲載 |
※涼宮ハルヒ劇場は3部作であり、暴走収録の『雪山症候群』内でキョンがハルヒ劇場を示唆した記憶の断片が
あるため、『雪山症候群』前のどこかの時系列に入ると思われる。
Q4、時系列でのお勧めの読み方を教えてください。
A、涼宮ハルヒの憂鬱(1巻)→涼宮ハルヒの溜息プロローグ(2巻)→涼宮ハルヒの退屈(3巻短編)→笹の葉ラプソディ(3巻短編)→ミステリックサイン(3巻短編)→孤島症候群(3巻短編)→エンドレスエイト(5巻短編)→涼宮ハルヒの溜息(2巻)→朝比奈ミクルの冒険 Episode00(6巻短編)→ライブアライブ(6巻短編)→射手座の日(5巻短編)→サムデイインザレイン(未収録)→涼宮ハルヒの消失(4巻)→ヒトメボレLOVER(6巻短編)→雪山症候群(5巻中編)→猫はどこにいった?(6巻短編)→朝比奈みくるの憂鬱(6巻中編)→涼宮ハルヒの陰謀(7巻)→あてずっぽナンバーズ(いとうのいぢ画集「ハルヒ百花」)→編集長★一直線!(8巻中編)→ワンダリング・シャドウ(8巻中編)→涼宮ハルヒの分裂(9巻)→涼宮ハルヒの驚愕(10・11巻)の順です。
Q4、アニメ化済みと未アニメ化のエピソードを教えてください。
A、以下のとおりです。○:2006/2009年版で既出 ◎:映画 △:一部未出 ×:未出
○涼宮ハルヒの憂鬱(2003年6月10日初版発行、ISBN 4044292019)
○涼宮ハルヒの溜息(2003年10月1日初版発行、ISBN 4044292027)
○涼宮ハルヒの退屈(2004年1月1日初版発行、ISBN 4044292035)
○1. プロローグ(書き下ろし)
○2. 涼宮ハルヒの退屈(ザ・スニーカー 2003年6月号)
○3. 笹の葉ラプソディ(ザ・スニーカー 2003年8月号)
○4. ミステリックサイン(ザ・スニーカー 2003年10月号)
○5. 孤島症候群(書き下ろし)
◎涼宮ハルヒの消失(2004年8月1日初版発行、ISBN 4044292043)
△涼宮ハルヒの暴走(2004年10月1日初版発行、ISBN 4044292051)
○1. 序章・夏(書き下ろし)
←新シリーズDVD第3巻限定版特典DVDに収録
○2. エンドレスエイト(ザ・スニーカー 2003年12月号)
×3. 序章・秋(書き下ろし)
○4. 射手座の日(ザ・スニーカー 2004年4,6月号)
×5. 序章・冬(書き下ろし)
×6. 雪山症候群(書き下ろし)
△涼宮ハルヒの動揺(2005年4月1日初版発行、ISBN 404429206X)
○1. ライブアライブ(ザ・スニーカー 2004年12月号)
○2. 朝比奈ミクルの冒険 Episode 00(ザ・スニーカー 2004年2月号)
×3. ヒトメボレLOVER(ザ・スニーカー 2004年10月号)
×4. 猫はどこにいった?(書き下ろし)
×5. 朝比奈みくるの憂鬱(ザ・スニーカー 2005年2月号)
×涼宮ハルヒの陰謀(2005年9月1日初版発行、ISBN 4044292078)
×涼宮ハルヒの憤慨(2006年5月1日初版発行、ISBN 4044292086)
×1. 編集長★一直線!(ザ・スニーカー 2005年6,8,10,12月号)
×2. ワンダリング・シャドウ(ザ・スニーカー 2006年2,4月号)
×涼宮ハルヒの分裂(2007年4月1日発売、ISBN 9784044292096)
×涼宮ハルヒの驚愕(2011年5月25日発売、ISBN 9784044292102)
×1.
涼宮ハルヒの驚愕(前)(2011年6月15日発売予定、ISBN 9784044292119)
×2.
涼宮ハルヒの驚愕(後)(2011年6月15日発売予定、ISBN 9784044292126)
×3. Rainy Day(書きおろし)
×ハルヒ劇場(ザ・スニーカー2004年8月号)
×帰ってきたハルヒ劇場(ザ・スニーカー2006年6月号)
×あてずっぽナンバーズ(書きおろし)
Q5、涼宮ハルヒの掲載誌はなんという雑誌?
A、角川書店が発行している偶数月30日発売の隔月刊誌『ザ・スニーカー』という雑誌です。過去短編が連載されていましたが、最近はいとうのいぢ描き下ろしピンナップなどの付録や特集のみで原作者書き下ろしの小説が掲載されることは作者のスランプのおかげか、過去の作品の再掲載以外はありません。作者のコメントが掲載される 『クリエイターズナウ』というコーナーもありました。現在はインターネットに移行しています。
Q6、今までの涼宮ハルヒシリーズ読み終わったんだけど続刊出るまで、谷川氏の他の著作を読んでみたいんだけどお勧めは?
A、現在、文庫化されている谷川流本人のみの作品は、
- 『電撃イージス!(全2巻)』
- 『学校を出よう!シリーズ(既刊6巻)』
- 『絶望系閉じられた世界(完結)』→『絶望系(完結)』※2014年改題して再刊
- 『ボクのセカイをまもるヒト(既刊2巻+EX1巻)』
共著は
- 『撲殺天使ドクロちゃんです』や
- 『MWの悲劇』(短編)
- 『Round-trip』(短編)
- そして原作を谷川氏が担当している『蜻蛉迷宮』の漫画(キャラデザ:武田日向、作画:菜住小羽)が2008年7月号から、隔月刊誌『電撃文庫MAGAZINE』において連載中とされていましたが2009年より音沙汰なく休載中。。
- 今のところ『学校を出よう!』をお勧めします。原作者スレではハルヒに並んで持ち上げて続刊を待ち続けている人が多いです。毎巻のクオリティは安定しSF色が高い作品です。1巻で挫折しそうな人は2巻を先に読んでも支障はないと思います。
- また、谷川氏の小説はいわゆる『黒谷川』と『白谷川』と区域が分かれており、『白谷川』はブラックな部分がほとんどなくどこか牧歌的な雰囲気がありますが、『黒谷川』はとことんダークです。イメージとしてはこのような感じです。
- 2014年9月現在、『電撃イージス!』、『ボクのセカイをまもるヒト』については電撃文庫において品切れ重版未定となっているため新本としては入手困難となっている模様です。学校を出よう!は新本で入手可能
- 2014年9月に新潮文庫nexより絶望系閉じられた世界が『絶望系』(イラスト:huke)として復刊されるため入手は容易であると思われます。
白 |
涼宮ハルヒシリーズ |
一番一般向き |
白 |
電撃イージス! |
描写が若干エロイ、どこか牧歌的な雰囲気がある |
グレー |
学校を出よう!シリーズ |
SF描写が濃い目、ある人物がエロ発言する以外は普通。 |
グレー |
ボクのセカイをまもるヒトシリーズ |
少々エロイ |
黒 |
蜻蛉迷宮 |
直接的なエロ描写あり・殺害シーン・死亡シーン描写あり |
黒 |
絶望系閉じられた世界 |
グロ、直接的なエロ描写あり。鬱になること一押し。 |
黒 |
撲殺天使ドクロちゃんです |
谷川氏の本性ここに見られたりとか。 |
最終更新:2014年09月18日 22:25