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  • 涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki(避難所)
  • SOSは終わらない 前編

涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki(避難所)

SOSは終わらない 前編

最終更新:2020年03月18日 06:48

haruhi_vip2

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だれでも歓迎! 編集
夏の暑さもすっかりなくなった秋。SOS団を結成してから約1年半が経っていた。
SOS団メンバーは無事に全員が進級を果たし、俺とハルヒはまた同じクラス、それも席も相変わらずの位置であった。
放課後、俺は当然のように部室へ赴き長門、朝比奈さん、古泉に挨拶をし、定位置に座って古泉とボードゲームをしていた。
 
「みんな!これを見てちょうだい!!」
 
轟音と共にドアが開いたかと思ったら、さらにでかい声をあげる団長様、涼宮ハルヒが入ってきた。
 
「もう少し静かにドアを開けられんのかお前は?そんなんじゃドアもすぐに壊れてしまうぞ」
 
「ビッグニュースよ!ビッグニュース!とにかくこれを見なさい!」
 
本当に都合のいい耳をしてらっしゃることだ。
ハルヒは紙を1枚ピラピラと揺らしている。そんな風にされたら内容が見えんだろうが。
バンッ!とホワイトボードに紙を貼り付けたハルヒは、満面の笑みで呟いていた。
 
「ん~、どうしようかしらね!ここはやっぱりみくるちゃ……いや、有希ってのもいいかもしれないわ!」
 
一体何を考えているんだ?と、俺はホワイトボードに乱暴に貼り付けられた紙を見た。そこにはこう書いてあった。
 
『第1回!北高ベストカップルコンテスト!!』
 
ベストカップルコンテスト?ってなんだそりゃ?この学校にそんなの……って良く見りゃ第1回か。
 
「で?そのカップルなんたらのどこがビッグニュースなんだ?」
 
はぁ、と溜息を1つついて説明を始めるハルヒ。最初っから説明してくれてりゃ俺もこんなこと言わんで済むのだが。
 
「いい?キョン。今まで文化祭でこんなイベントあったかしら?第1回なのよ!第1回!!
栄えある初代チャンピオンになれるチャンスなの!しかも優勝したら豪華賞品よ!今年の文化祭実行委員は一味違うわね!」
 
お前は賞品が欲しいだけだろうが。とにかく本当に一味違うな。余計なことしてくれることとかな。
 
「つまり涼宮さん。このコンテストにSOS団メンバーで参加して、優勝してSOS団の名をさらに世に知らしめる
と言うことですね?ふふ、これは面白そうですね」
 
「その通りよ古泉君!キョン、古泉君の尻の垢でも煎じて飲ませてもらいなさい!」
 
それを言うなら爪の垢だろ。そんなことはどうでもいいのだが、こいつは誰を参加させるつもりだろう?
 
「あ、あの~。そ、そのコンテストって、誰が参加するんですかぁ?」
 
おずおずと怯えるように手を上げて、朝比奈さんが質問した。
この人が不安に思うことももっともだろう。何せ去年の文化祭では主役に抜擢されてしまったのだからな。
おそらく今回参加するのは古泉と朝比奈さんではなかろうか?映画でもカップルだったしな。
 
「ふふ~ん、それについてはもう決めたわ!」
 
ゴクリ。全員が、というか俺と朝比奈さんだけが息を飲む。古泉は涼しげな笑みを崩さず、長門は本から目を離さない。
 
「みくるちゃん!古泉君!あなたたちがSOS団を代表して優勝してくるのよ!光栄に思いなさい!」
 
予想的中。ハルヒは、ふーと大きな鼻息をたて、満足そうにしている。
 
「喜んでその大役をお引き受けしましょう」
 
「ふぇっ?そ、そんなの恥ずかしいです~」
 
顔を赤くさせて拒否する朝比奈さんとは対照的に、古泉は乗り気なようだ。
もっとも、こいつがハルヒの提案に反対することはまず無いが。
 
「それじゃあ早速特訓ね!手始めに、二人とも今から付き合うのよ!」
 
「ふぇっ!?ふあぅぁぅ~」
 
朝比奈さんが泡を吹いて倒れてしまいそうだぞ!?
 
「ちょっと待てハルヒ」
 
「何よ?」
 
「いくらなんでも実際付き合うのはやりすぎなんじゃないか?当日にカップルのフリをするだけでも構わないじゃないか。」
 
む~、と口をアヒルのようにして俺を睨みつける。
そんな顔で睨みつけても恐くねーぞ。むしろ可愛いくらいだ。
 
「ふん。まぁいいわ。それじゃあみくるちゃん、古泉君。本番はビシっと頼むわよ!」
 
「了解しました」
 
「うぅ~」
 
かわいそうな朝比奈さん。それに比べて古泉の野郎、羨ましいやつだ。
まぁ、去年に引き続き、男子生徒に殺意を抱かれるのには同情してやらんことはないぞ。
そんな事を考えていると、古泉が朝比奈さん耳元で何かを囁いているのが見えた。
古泉が何かを言い終わると、さっきまで泣きそうだった朝比奈さんが満面の笑みでこちらを見ていた。
古泉、何を企んでやがる。
長門が本を閉じたので今日は解散になった。
 
文化祭当日、俺たち5人は部室で最終ミーティングをしていた。
 
「いい?みくるちゃん、古泉君。狙うのは優勝の二文字だけよ!それ以外はダメ!SOS団に敗北の二文字は無いの!」
 
やれやれ、相変わらず無茶苦茶な奴だな。
 
「さてと、そろそろ受付の方に行きましょう。何事も早い方が良いしね!」
 
そう言ってハルヒが部室のドアに手をかけた。
 
「涼宮さん、ちょっと待って下さい」
 
ん?古泉、今になって怖気づいたのか?
 
「実に言いにくいことなんですが、急にクラスの仕事が入ってしまい、僕と朝比奈さんはコンテストに
出場することが出来なくなってしまいました。本当に申し訳ございません」
 
「はぁ!?ちょ、ちょっと、2人とも何言ってるのよ!?」
 
「す、涼宮さん、ごめんなさい!で、でもどうしてもはずせない用事が…」
 
バンッ!
 
「SOS団より大事な用って何よ!?言ってごらんなさい!あたしがそんなもん何とかしてやるわ!」
 
ハルヒが机を思いっきり叩き、大声で喚き散らすと、朝比奈さんは今にも泣きそうに震えている。
古泉よ、お前は何がしたいんだ?
 
「落ち着いてください涼宮さん。僕らが出られないのならば代役を立てれば良いではないですか?」
 
「代役ぅ~?」
 
ハルヒは全く納得していないようだ。
 
「そうです、代役です。幸いにもSOS団には僕の他にも男子がいることですしね」
 
そうか、お前の狙いはこれだったのか。
 
「他の男子って…、キョン!?こ、こんな間抜け面じゃあ優勝なんて出来っこないわ!」
 
ひどい言われようだな。
 
「そうですか?僕は優勝も十分狙えると思いますが。そして、相手役は……長門さん、いかがですか?」
 
古泉に振られて長門は本から顔を上げる。そして少しの沈黙ののち
 
「私は構わない」
 
と一言。その瞬間ハルヒの眉がピクッとつり上がったような気がした。
 
「では決まりですね。本当は団長である涼宮さんにお願いしたかったのですが
涼宮さんは彼を出場させることにあまり肯定的ではないようですしね。いやぁ、残念です」
 
わざとらしく落胆してみせる古泉。お前の悪巧みはたった今全て分かったよ。
 
「待ちなさいよ!」
 
ハルヒよ、今まさにお前は古泉の釣り糸に食いついてしまったんだぞ。
 
「キョンなんかが出るんじゃ優勝なんか出来そうにないからね。あたしが相手役になってあげるわよ!!
キョンのマイナス部分はあたしがカバーするしかないでしょ!?」
 
俺はそんなにお荷物君かい。
 
「いい?キョン。あくまでもフリなんだからね!調子に乗って変なことしたら死刑なんだからっ!!」
 
それはない。絶対にない。断じてない。
 
「そうと決まったらさっさと受付しに行くわよ!」
 
ハルヒは俺の手を力強くつかみ、受付まで全力疾走で向かった。
 
「さて、我々も行きましょうか」
 
「ふふっ、そうですね」
 
「………」
 
俺とハルヒは受付を済ませ、控え室で待機していた。
意外にも参加人数は少なく、俺たちを含めても10組程度だった。
しかしどの組も美男美女のカップルばかりだな。俺なんかがいていいのだろうか。
 
「ふん、さっさと始まらないかしら。」
 
俺もそれには賛成だ。こんなところさっさと出たいね。
 
「さぁ~!大変お待たせいたしました!これより第1回!北高ベストカップルコンテストを始めます!!」
 
実況の開始の言葉と同時に割れんばかりの歓声と拍手が渦巻く。
やべ、かなり緊張してきたぞ。
 
「やっと始まったわ!優勝はあたしが頂くわ!!」
 
出来ればお前1人で頑張ってほしかったんだがな。
 
「さあ!では早速1組目のカップルさん!いらっしゃ~い」
 
言っとくが俺たちは断じて新婚さんではないぞ。
 
舞台の裏から様子を見てみる。
こりゃかなり人が集まってんな。こんなところで何すればいいんだ?
俺は1組目のカップルを見ていた。音楽に合わせてファッションショーのモデルのように舞台を歩いている。
ま、歩くくらいならどうってことないか。
そして音楽が変わったとき、俺はこれが安易な考えであったことを知る。
なぜなら、舞台上のカップルは、舞台の真ん中でイチャつき始めたのである。
 
「お、おいハルヒ、まさか俺たちもあんなことするのか?」
 
「あんなことって何よ?……っ!?
な、なんであの2人舞台で抱き合っちゃったりしてるのよ!?」
 
そんなことは俺が知りたい。
 
「ふ、ふん!やってやろうじゃないのよ!いい?キョン。
や、やるからにはあの2人よりも……その、…とにかくすごいことをするのよ!!」
 
俺にそんなこと出来ると思ってるのかお前さんは。
 
「いやぁ、いいカップルぶりでした!では最後に、男性から女性へ愛の告白タイムです!!」
 
な、なんだってー!?あの実況なんて言いやがった?男が女に告白だと!?
と言うことはなにか?俺がハルヒにクサい愛の告白なんてことをせにゃならんのか!?
俺の頭はパニック状態に陥っていた。俺は助けを求めるようにハルヒの方を見たが
ハルヒの方も今は大変らしい。このままでは優勝はおろか棄権もありえる。
 
「ハルヒ、こ、ここは潔く棄権しないか?正直告白の言葉なんて思いつかんしな、ハ、ハハッ」
 
乾いた笑いが空しいぜ。するとどうしたことか、ハルヒは聞き取るのがやっとの声量で言った。
 
「だ、ダメよ。……SOS団に敵前逃亡の文字は無いんだから。絶対に……優勝するんだから」
 
お前がそんな自信なさげで、優勝なんか出来るわけないと思うんだが。
しかし困った、これじゃ赤っ恥をかくだけだぜ。
俺は必死に告白の言葉を考えていたが、無情にも、何も考えつく前に俺たちの番が来てしまった。
 
「それでは最後のカップルの登場です!えー、SOS団チーム?さん、どうぞ!!」
 
音楽が流れるのと同時に、ハルヒは笑顔で舞台を歩き、観客の歓声と拍手を受けていた。
俺もそれなりに笑顔で歩き、それなりの歓声と拍手を受けていた。
鏡があったら今の自分は見たくないね。顔が相当引きつっているのがよく分かる。
そしてとうとう音楽が変わってしまった。イチャイチャタイムの始まりだ。
 
「ハ、ハルヒ。いくぞ?」
 
「は、早く…しなさいよ」
 
俺はハルヒの肩に手を乗せそのまま硬直してしまった。
 
「キョ、キョン?どうしたの?」
 
「スマン、緊張して上手く出来ん」
 
俺は情けない奴だな。
 
「いけませんね。涼宮さんも彼も、かなり緊張しているようですね」
 
「こ、このままじゃ優勝出来そうにないです~」
 
「……難しい」
 
「仕方ありませんね。長門さん、お願いできますか?」
 
「…分かった」
 
長門は手をキョンに向け、呪文を唱え始めた。
 
「うおっ!?」
 
どうしたことか?気づけば俺はハルヒを力強く抱きしめていた。
おいおい、一体どういうことだ?ふと観客の方を見ると古泉と朝比奈さんと長門が目に入った。
古泉はいつものニヤケ顔で、朝比奈さんは顔を赤くさせ、長門は俺に手を向けて何かを喋って……
これは長門の仕業か。これも全部古泉のシナリオ通りってわけなのか?
 
「キョ、キョン。……ちょ、ちょっと、いきなりどうしたのよ?」
 
もう開き直るしかないね。こうなったらお前のシナリオとやらに乗っかってやろうじゃないか。
 
「ハルヒ、優勝するんだろ?だったらおとなしく俺にエスコートされてくれないか?」
 
「キョン……、うん」
 
そうして俺は優しくハルヒの髪を撫でる。実はこの時には長門の呪文は止まっていた。
俺は自分からハルヒを触っていたんだ。
 
俺はハルヒを抱きしめ続けた。
ハルヒも俺の背中に手を回して、抱きしめ返してくれている。
歓声も拍手も聞こえない。
観客も息を呑んでこちらを見ているのだろう。
 
だってそうだろ?
 
ハルヒが、あの涼宮ハルヒが、こんなにもしおらしくて可愛らしいんだぜ?
これが演技で無いことは、誰が見てもわかるだろう。
演技でハルヒはこんなことしないさ。
微妙に肩を震わせ、顔は耳まで紅潮している。うっすらと泪を浮かべて、上目遣いで俺を見ている。
あぁ、観客にはハルヒの顔が正確には見えてはいないか。
観客には同情してもいいね。こんなハルヒの顔は一生お目にかかれないかも知れないぞ。
と言っても、誰にも見せるつもりもない。
 
俺はハルヒを独り占めしたいから。
 
「さ、さあてっ!皆さんお待ちかね!愛の告白タイムです!!」
 
実況の奴も驚きを隠せないみたいだな。
とうとう来ちまったか。さっきまではどうやって逃げるかばかり考えていたが
今は違うぞ。こんな機会滅多にないからな。
俺にはもう迷いなんてなかった。
きっとハルヒも俺の気持ちに答えてくれるさ。
ここでフラレたら俺はもう学校に来ることはなくなるだろう。いやマジで。
 
「……ハルヒ」
 
おれは静かに想いを伝えはじめた。
 
「ハルヒ、お前と出会って、もう1年半にもなるんだな。初っ端の自己紹介はマジでびびったぜ。
何かのギャグかと思ったくらいだ。でもな、それ以上に、すっげー可愛いなって思ったんだ。
そしてお前はSOS団を作ったんだよな。最初は俺は乗り気じゃなかった。何で俺がこんなことせにゃならんのか
嘆いたこともあった。でもそんなのはすぐに忘れたさ。面白かったから。お前といるのが。
市内のパトロールに始まってさ、野球したり、みんなで合宿行ったり、本を作ったり、映画も作ったよな?」
 
ハルヒは静かに聞いてくれていた。俯いていたせいでどんな顔をしているのかは分からなかったけど。
 
「俺が階段から落ちて昏倒した時もあったな。あの時ずっと傍にいてくれてたんだってな?
すげぇ嬉しかったぞ。それからバレタインもあったな。チョコくれてありがとな。
お前のが一番美味かったぞ」
 
ハルヒは手をきゅっと握り、肩を少し大きく震わせて俯いている。
 
「この1年半、色んなことがあったな。ハルヒ、お前のおかげだぞ。すごく楽しかった。
これからもずっと、俺はお前の傍にいたい。これからは、団員としてだけじゃなくて、お前の彼氏としてもな」
 
「俺は、ハルヒが好きだ。涼宮ハルヒが大好きだっ!」
 
「……キョ……キョ…ン?」
 
ハルヒは顔をくしゃくしゃにさせ、目からはぽろぽろと泪を流して俺の名前を呼んでいた。
 
「キョン、キョン?ホントに?あたし…なんかでいいの?」
 
俺は黙って頷いた。もう余計な言葉なんて必要ないだろ。
 
「キョ、キョン!キョン、キョン!あたしも…ヒック…好き。キョンが大好きっ!」
 
俺たちはみんなから見られていることもお構いなしに抱き合っていた。
さすがにキスはしなかったが、それでも十分恥ずかしい光景だったろうよ。
観客の方を見ると、これまた号泣している朝比奈さんと、ニヤニヤと微笑みを浮かべながら
拍手をする古泉、そして無表情にこちらを見つめ、コマ送りのような動きで拍手をする長門の姿が目に映った。
 
コンテストも終わり、文化祭は無事終了した。もちろん俺とハルヒがダントツで優勝した。
 
「おめでとうございます涼宮さん、それにキョン君。
いやあ、こちらまでもらい泣きをしてしまいそうでした」
 
「うぅっ、涼宮さぁん、キョン君~。おめでとうございます~、グスッ」
 
「……祝」
 
三者三様の感想と祝辞をもらい、俺とハルヒは照れ死にそうだった。
 
「あ、ありがとっ!で、でも、あれは優勝するためにちょ~っとオーバーに振舞っただけよ」
 
「ふふっ、まぁ何はともあれ、役を変わったかいがあったものです」
 
「なっ!?こ、これが狙いだったわけね!?みくるちゃん!あなたもグルね!?
団長を騙した罪は重いわよ!ほらほらっ!」
 
「ひゃ、ひゃい~ん!や、やめてくださぁいぃ」
 
それはどこから見ても幸せな光景そのものだった。しかし俺は知らなかった。
この文化祭が、SOS団にとって最後のイベントになることを。
 
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