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  • 遠距離恋愛 第二十一章 ちから

涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki(避難所)

遠距離恋愛 第二十一章 ちから

最終更新:2020年03月18日 21:09

haruhi_vip2

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だれでも歓迎! 編集

第二十一章 ちから
 
既定の高度に達したのか、ビジネスジェットは水平飛行に入った。
……つーかさ。普通の旅客機が、どれほど乗客に気を遣って飛んでいるかが分かったぜ。小型の旅客機は大型旅客機に比べて加速・上昇性に優れ、安定性に劣るってのは聞いたことがあるが、それには大いに同意する。まるで映画の戦闘機のような機動をしながら飛ぶ旅客機ってのは、はっきり言って乗客にとっては悪夢以外の何者でもない。それが身に染みて分かった気がする。
 
「……大丈夫?」
俺の隣には長門が居て、グロッキーになった俺の顔を覗き込んでいた。
あー、何とかな。
「そう。現地到着までは約1時間。その間に私の話を聞いて」
そ、そうだな。とりあえず、事情が分からんと何とも出来んからな。だが、今俺はこの状態だ。出来れば分かり易く頼む。
「……分かった。努力する」
そう言った長門は、しばらく隣で虚空を見つめて何か呟いていたが、再びこちらを見て話し始めた。
 
「涼宮ハルヒは、ストレスが溜まると『閉鎖空間』と呼ばれる空間を出現させ、その中で『神人』に破壊行動を行わせストレスを解消していた。これは貴方も認識している事実。しかし2年ほど前、涼宮ハルヒが貴方に出会い、SOS団を結成してからは『閉鎖空間』の出現頻度が格段に減ってきていた。そのため情報統合思念体は、SOS団発足のきっかけとなった貴方を、涼宮ハルヒの『鍵』と定義した」
それは知ってる。長門よ、俺が『鍵』だのなんだの言っていたのは、元々はお前だぞ?
 
「閉鎖空間が発生しないというのは、涼宮ハルヒがストレスを感じていないと言うことに他ならない。先ほど古泉一樹が伝えたように、3年生になってから涼宮ハルヒは閉鎖空間をほとんど生成していないのは事実。これを涼宮ハルヒの精神活動が落ち着いてきた証左であると、当初は情報統合思念体も考えていた。しかし、私の中に一つの疑問が生じた。貴方という『鍵』が側から無くなり、また時期的にも大学受験と呼ばれる大きな関門が待ち受けているというのに、涼宮ハルヒがそれらからストレスを全く感じないのはおかしいと言う疑問。だから私は調査を開始した。標準時間で言えば、昨年の6月7日18時23分42秒」
去年の夏期休暇前のことか……随分前のことだな。
 
「……綿密なる調査の結果、涼宮ハルヒの体内に非常に微弱な『位相変換フィールド』が発見された。それはかつてのコンピュータ研部長氏自宅での出来事の時に生成されていたものと近い。あれは原始的な情報生命体亜種によるものだったが、今回涼宮ハルヒの体内で発見したものは、アレとは全く違うもの」
……スマン。俺はお前が何を言っているのか、全然わからん。もう少しかみ砕いて説明してくれ。
「『位相変換フィールド』は非常に微弱な上、情報統合思念体では理解できない概念で生成されていた。そのため解析に時間が掛かり、それが涼宮ハルヒの『力』の衰退の源であると分かったのは、去年の11月。丁度全国模試の試験結果が出たあたり」
そこで一旦言葉を句切り、長門はこちらを見た。瞳の中に真剣さが見える。
 
「ここから先は、おそらく貴方に精神的な負担を掛ける可能性が高い。それでも、聞いて欲しい」
なんだなんだ、なんの話だ?なんで、なんとかフィールドだのと言った突飛な話になってるんだ?
もしかしてこれは、良くあるすれ違い恋愛話じゃなくて、宇宙的な何かを巻き込んだ話なのか?
 
「……お願い」
漆黒の瞳が俺を見つめる。くそ、久々に長門に見つめられてドキドキしてしまう俺が情けないぜ。
ああ、分かった。話を続けろ。
 
「『位相変換フィールド』を時間が掛かったにせよ、解析できたのには訳がある。その構成情報が、以前遭遇した我々とは全く別の概念を持った情報生命体の存在概念に近かったから。彼らとは一年ほど前に遭遇し、その後我々とは表面上は決別・敵対している。それは」
天蓋領域……
 
「……そう。涼宮ハルヒの体内に存在している『位相変換フィールド』は、涼宮ハルヒの情報改変能力の源を別の個体に転送する効果を持つ。目には見えないゲートのようなものだと考えて良い。情報統合思念体は、涼宮ハルヒの力の転送先を探した。そして見つかったのが」
まさか……まさか。
長門は俺の目を真っ直ぐ見つめて、その名前を告げた。
 
「貴方が『佐々木』と呼ぶ、女性」
 
俺は頭を抱えた。
なんだって?佐々木がハルヒの能力を持っている?あのトンデモパワーを?
でも、何故だ?何故佐々木がそんなことを?
 
「……彼女の願望と推測される」
「願望?ハルヒの力を手に入れることが?2年前「自分の手に余る力などいらない」と言っていたアイツが?どういうことだ、長門!」
 
「……痛い」
気がつくと俺は、長門の細い肩を掴んで揺さぶっていた。
あ……ああ、スマン。取り乱しちまった。
なんとか気を落ち着かせようと窓の外を見た。ビジネスジェットは雲一つ無い高空に浮かんでいる。比較するものがないから、全然速度感がない。
ああ、そう言えばもうすぐ昼だな。昼飯どうしよう。久々の再会と言うことで、古泉にでもおごらせようか。
うん、それが良い……
 
窓の外を眺めながら現実逃避していた俺の耳に、長門の声が届いた。
「続きがある」
俺が返事を言う前に、長門は話を続けた。
「貴方が『佐々木』と呼ぶ女性。彼女は涼宮ハルヒと同等の能力を所持している。情報改変能力と呼ばれるもの。しかし、彼女にはその力を具現化する源となる力が欠如していたため、情報統合思念体はそのまま放置しても特に問題ないと考えていた。しかし、約2年前に彼女と涼宮ハルヒが出会ったことがこの事件の発端となった」
2年前というと……俺が佐々木と1年ぶりに再会して、みんなに紹介した時か?
 
「……あの時彼女は、無意識のうちに涼宮ハルヒの体に『位相変換フィールド』を生成した。実際に『位相変換フィールド』が発動したのはそのあと。2回目に彼女と涼宮ハルヒが出会った時」
な……佐々木が??なんでそんなことを??
 
「……彼女に罪はない。無意識に行なってしまったことだから。その結果、外部からの観察を行っている限り涼宮ハルヒの能力は徐々に減少しているように見え、涼宮ハルヒの力を吸収していった彼女の力は、徐々に増加していった。本来ならば我々情報統合思念体はその時点で異変に気がついたはずだが、当時彼女の側には天蓋領域より派遣されたインターフェースが存在していたため、詳しい調査が出来なかった」
そう言えば2回目に佐々木とハルヒが会った時、お前と周防との間でとてつもないせめぎ合いがあったようだしな。俺の目には見えなかったが、感じることくらいは出来たぜ。何の役にも立たないだろうが。
 
「『位相変換フィールド』は事実上その時に発動している。私が天蓋領域のインターフェースとコミュニケーションを取ろうとしていた時。その時点で気付いていれば、このようなことにはならなかった」
ああ、気にするな長門。そんなことを悔やんでもしょうがないぜ。大体その時点ではナントカフィールドの存在も定かではなかったんだろ?だったらしょうがないさ。
 
「……ありがとう」
「しかし、一つ疑問が残るぞ。佐々木は何故、無意識のうちとはいえそのナントカフィールドをハルヒに生成したんだ?ハルヒのことは色々噂には聞いていただろうが、あの時は初対面だったはずだぜ?」
「……前にも言ったが、彼女の願望」
「ああ、それは聞いた。だがアイツは」
「そこから先は、僕が説明しましょうか?」
 
突然、頭の上から声が降ってきた。そこには、後ろの席からまるで前の席にもたれ掛かるようにしてこちらに視線を送る古泉がいた。お前何やってんだよ?真面目な声を出すな!息を吹きかけるな!顔が近いぞ!
 
「失礼しました。でも、長門さんはこの手の話題を話しづらそうでしたのでね。おそらく僕が推察したことと長門さんがお伝えしようとされていることには、それほど大きな違いはないと思います。僕から説明しても宜しいですか、長門さん?」
コクリ、と数ミリ頷く長門。しかし、長門が話しづらそうな事って何だ?
「佐々木さんは、あなたに恋愛感情を持っていたんですよ。おそらく中学校の時からね」
「あ……」
あの日の夜のことが脳裏に浮かんだ。普段のアイツからは考えられない、感情が溢れたような声で……しかも普段は男に対して絶対に使わない「女言葉」での告白……そして、叶えられなかった、夢。
 
「その顔だと、思い当たる節がありそうですね?……まあ、良いです、話を続けましょう。あなたと佐々木さんは、2年前のあの時に再会しました。偶然かどうかは今となっては分かりません。佐々木さんは、以前と変わらないあなたを見て安心した。ところが我々、いや涼宮さんと出会ったときに、彼女は涼宮さんに嫉妬したんだと思います。一年前の自分のポジションに立っている涼宮さんにね」
以前の俺なら、何を言っているんだ古泉?と話を中断させていたかもしれない。
しかし今の俺は、佐々木の想いを知っている。だから、その時の状況、心情が手に取るように分かった。
 
「佐々木さんは、おそらくその時点でご自分の感情に気がついたのでしょう。あなたを自分の元に取り戻したいと思った。だから、その後何度もあなたにアプローチしましたし、橘さんの『組織』の話にも乗った」
「……佐々木の願望、か」
アイツは、あっちにいたときは勉強勉強で本当の友人など居ないといっていた。だが、それはアイツの望むところでは無かったのだろう。本来なら、俺たちみたいに……SOS団みたいに仲間と遊んで、勉強して、有意義な高校生活を送りたかったんだろう。
 
「……そして、彼女は世界改変を行ったと思われる」
佐々木の願望とやらを頭の中で想像していた俺の耳に届いた突然の長門の言葉に、愕然とした。
世界改変?佐々木がか?どういうことだ?
 
「正確な観測データが無いため推測の域を出ないが、今現在まで得られた各種の情報を加味して再検証すると涼宮ハルヒと彼女が2回目に遭遇した時点で元々の時空系列からほんの少しずれてしまっているという結果が得られた。時間軸全体から見れば『揺らぎ』のレベル。6年前に涼宮ハルヒの起こした『断層』程重要ではないが、無視できないレベル」
よく分からんが、今のこの世界は本来あるべき姿ではないと言うことなんだな?だが一つ疑問がある。長門、なぜ佐々木が世界改変を行ったことを判らなかったんだ?以前ハルヒが世界改変をやったときはすぐに判ったじゃないか。
「理由は三つある。一つは、彼女に関する情報が少なかったこと。涼宮ハルヒの場合は実際に出会う以前より情報を収集していたため情報は十分に揃っていたが、彼女の場合は違う。基本的な情報しか持っていなかったため、対応が遅れた。二つめは、彼女の側には『天蓋領域』のインターフェースが存在していたため、簡単に接触できなかった。そしてその三。彼女の情報改変能力は、涼宮ハルヒとは全く別の発現方法を取ること」別の方法?まあ、確かにアイツとハルヒじゃあ全然性格が違うからな。そう言うこともあるのかもしれんが。
 
「涼宮ハルヒの場合は自分の感情を優先し、多少状況に齟齬があってもそれを無視、急激に改変してしまう。『激情型』とでも判別すべきもの。だが彼女の場合は、論理を優先し、自分がこうありたいという状況を論理的に組み合わせてその力を発動させる『論理型』。現実への影響は多少遅いが、論理的に矛盾点が少ないためこれを察知するのは難しい」
感情のハルヒ、論理の佐々木か。まるで正反対だな。
 
「しかし、論理的に状況が積み上げられているため。変更された状況を元に戻すのは難しい。現状では、既に改変時期からかなりの時間が経過しているため、今この時点での再改変は難しい。出来ないわけではないが、かなりの広範囲に多大なる影響を及ぼす可能性があるため、推奨できない」そのまま長門と古泉は話すのを止めた。
 
じゃあ、どうすれば良いんだ?例えば俺が過去に戻って、佐々木とハルヒを合わせないようにするとか?
……ああ、ダメだ。まず、朝比奈さんがいない。朝比奈さん(大)が、もしかしたらこの時代に来ているのかもしれないが、こちらからコンタクトを取ることはほぼ不可能だろうし、そもそも申請とやらが通るかどうか。
それに佐々木とハルヒがあの時点で会わなくても、佐々木を神扱いする『組織』の橘が放っておくとは考えづらい。いずれ佐々木と橘は出会うことになるだろう。そうすると『朝比奈さん誘拐犯』繋がりで、藤原に繋がって、そのあたりで天蓋領域とやらも周防を送り込んでくるはずだ。
おそらく、佐々木はその時点で俺に連絡を寄越して…駅前で出会って…そしてハルヒ達に見つかって…ああ、ダメだ。過去に戻っても、今のこの状況は変わりそうにない。
俺が思考の海の中で、あたかも大ダコと死闘を繰り広げる日本製キングコング海外版のようにもがいていると長門がこちらを向き、呟いた。
「現在のこの状況に彼女の力は使われていない。従って涼宮ハルヒに能力を戻すことにより、このずれは修復されると推測される。そして、それが出来るのは『鍵』である貴方」
その長門の言葉を聞いて、俺は数時間前の佐々木の言葉を思い出していた。
 
『僕が涼宮さんに返すことを忘れていたものだ。悪いがキョン、彼女に返しておいてくれ』
 
そして……あの時に感じた違和感。長門の話を元にすると、佐々木がそう言うことを俺に言うってことは、ハルヒから移された不思議パワーを、既に放棄したんだろう。おそらく、ナントカフィールドとやらも。
 
カエサルのものはカエサルに、神のものは神に。
 
これはやっぱり、そう言うことなんだろう。
俺の、やらなければいけないことは分かった。
望んだことではないが、どうもこの騒動の中心にいるのは俺の様だしな。
ケジメは付けなきゃいけない。
 
「……ただし仮に涼宮ハルヒに力が戻ったとしても、今のこの現状に急激な変化は起こらない。事実上、この状態から新しい未来を紡いでいくことになる。それでも、いい?」
つまりアレか。俺以外はみんな志望大学に合格して、俺だけがまだ宙ぶらりんのままという今現在がスタート地点になるって事だろ?まあ、いいさ。それで世界が正常に戻るならな。
 
「……あなたがそれで良いのなら」
長門は少し悲しそうな表情を瞳に宿したが、特に反論はしてこなかった。
 
そこで俺は、ふと頭の中に浮かんだ『あること』について聞いてみることにした。それは、もしかしたら非常に傲慢な考えなのかもしれない。だが、それはなんとしても確認しておきたいことだった。
 
 
「なあ、長門」
「……何?」
「お前の言葉を借りると、俺はハルヒの能力発現の『鍵』なんだろ?」
「……そう」
「古泉」
「何でしょう?」
「佐々木は、ハルヒのような力の源は持たないが、ハルヒと同じ能力を持っているんだな?」
「はい。その通りです」
「……もしかして俺は、佐々木にとっても『鍵』なのか?」
「ご明察です。あなたは……二つの正反対の性質を持つ『神』の『鍵』です」
……やっぱりな。そんなことだろうと思ったぜ。
 
「俺は正真正銘の一般人だ。古泉、お前も以前そう言っていたよな?」
「ええ。確かにあなたは肉体的、能力的には一般人です。でも、今となっては一般人とは言えませんね。何故ならば、二人の神に愛された男性ですから。そのような方を、通常は一般人とは呼びません」
「じゃあ、俺はいったい何だ?」
「神の上に立つもの……そうですね、それこそあなたが本当の意味での『神人』なのかもしれませんね」
 
……古泉、その冗談はどうかと思うぞ?特にお前が言ってはいけない類のものじゃないか?
 
「はは、そうでしたね。冗談はともかく、我々『機関』や橘さんの『組織』も、あなたに注目し始めている事は間違いありません。そう言ったことで、既にあなたは一般人ではないと言えます。なんとお呼びすれば良いのかは分かりませんが」
そうか。分かった。
 
ガキの頃、特別な人間に憧れた。正体を隠した宇宙人だったり、変身する改造人間だったり、超能力を使い3つのしもべに傅かれたりする、ヒーローと呼ばれる主人公達に憧れた。
そして、今俺はそれに近い環境に置かれている。相反する性質を持つ『女神たちの鍵』という立場。
下手をすると、世界を変えてしまう力を行使できるかもしれない、恐ろしい立場。
だが、俺はちっとも嬉しくない。
どちらかと言えば、正義のヒーローというよりは悪の組織の親玉みたいなポジショニングだなと感じてしまう事はさておいても、だ。
他の連中が『神』だの『進化の可能性』だの『時空のゆがみ』だの何だの言おうが、俺にはハルヒと佐々木はただの同い年の女の子だ……多少エキセントリックだったり理屈っぽかったりはするがな。
でも、俺はそんなあいつらの力になってやりたいんだ。
 
佐々木は自らの手で力を放棄し、自分の足で俺の元から去っていった。
ハルヒは今、ベッドの上で俺のことを待っている。
 
今の俺がどっちに行けばいいのか、想像は付くだろ?
 
 

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