救われた。
機関と出会って救われた。
あの時僕は確かに彼にそう言った。
嘘偽りは全くない。
ただ、思い出せない部分が沢山ある。
三年前のあの日、僕…と彼女に降りかかったこと。
思い出す必要が無いのかもしれない。
古泉一樹。
僕の名前。
彼女の名前。
覚えていない。
それでも脳に刻まれた笑わない顔。
紫の髪の女の子。
このお話は夢のお話。
誰も知らない本当の話。
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