姫神が用意した殺し合いの会場…F-1草原に一人の少年が大地を踏んでいる。
少年の名は雨宮連。
心の怪盗団【ザ・ファントム】のリーダーで仲間内ではジョーカーと呼ばれている。
「…ペルソナッ!!」
ジョーカーこと雨宮連が叫ぶと、すぐ側に異形の悪魔が出現した。
仮面のような顔と大きな黒い翼が特徴的な悪魔の名は【アルセーヌ】
連がペルソナの力に目覚めたきっかけのペルソナ。
…もっとも、すぐ【アガシオン】へなり果てたのだが……
「再び、お目にかかったな。…しかし、【仲間】を売った汝と、再会しても嬉しくもなんともないがな」
アルセーヌの冷たい声。
「……」
雨宮は想起する……
☆彡 ☆彡 ☆彡
11月20日某拘置所
「これが、下らない正義のなれの果てだ」
パシュ!!!
…~…
「更生は果たせなかったか…見込み違いだったようだ…」
ガンッ!
「この、無能な囚人がっ!」
「協力の甲斐もありませんでしたね」
「ゲームは終わりだ。まもなく破滅が訪れる。お前はその中で、一生、悔いるがいい…」
☆彡 ☆彡 ☆彡
11月20日、心の怪盗団の事件を捜査していた検事新島冴の取引に応じた雨宮連の運命はそこで、終わったはずだった。
牢獄の中で破滅を待つだけの彼は、気がつくと見知らぬ場所へ呼び出された。
そこには、心の怪盗団のメンバーの姿が見えた。
声をかけるか悩んでいると、姫神と名乗る男が殺し合いをしろと宣言したではないか。
それに、反発する金髪の少年…
「…竜司」
スカル…同じ心の怪盗団のメンバーである坂本竜司だ。
しかし、安易な反逆は無関係な少女の首を爆発させ刎ねた。
姫神が手にしたイセカイナビにより、誰かのパレス内と思われる殺し合いの会場へ送られ、草原で佇んでいた。
☆彡 ☆彡 ☆彡
「どうやら、記憶の糸を辿りよせることができたか」
怪盗団のリーダーとしての役割を背負った「ジョーカー」である彼がなぜ、仲間を売る取引に応じたのか。
取調室での公安による暴行や自白剤によるものか、それとも…
「わが身、可愛さで仲間を売ったのか?だが…結局、汝はそのまま死んだ」
アルセーヌの言葉の刃。しかし、雨宮は反論しない…
「どうした?それともあの選択は間違っていたのか?」
アルセーヌの問いに…
「間違って…ないッ」
「そうか…ならば、何もいうまいッ!汝の全てを己で見定め、地獄へ落ちるのを見届けようッ!」
そういうと、アルセーヌは雨宮連の目の前から姿を消した。
雨宮はデイバッグから取り出したナイフを片手に持つ。
パレス内で彼が使用していたのは架空のナイフ「アタックナイフ」
パレス内の悪魔たちの認識によりダメージを与えられる武器でしかないが、支給品のナイフは違う。
人…現実の参加者の命を奪うことが出来る本物の武器。
綺麗な刀身を眺める雨宮。
「さて…どうする」
因果かまた、雨宮は重要な選択を迫られる。
選択の間違いは許されない……
(殺し合いに乗るべきか…)
乗る
のらない
【乗る】
(本当にこの選択でいいのだろうか…)
これでいい
違う気が…
【これでいい】
かくして、トリックスターは殺し合いに乗った。
「愚者」の行きつく先はまだ誰も分からない……
【F-1/平原/一日目 深夜】
【雨宮連@ペルソナ5】
[状態]:健康
[装備]:綺麗なナイフ@虚構推理
[道具]:基本支給品 不明支給品0~2(本人確認済)
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いに乗る
一.…やるか(殺るか)
二.怪盗団のメンバーへの対応は保留中…明智五郎は、この手で殺された借りを返す
三.悪魔合体…できればしたいな
※11月20日新島冴との取引に応じ、明智に殺されてBADエンドになったからの参戦です。
※所持しているペルソナは【アルセーヌ】の他にも数体いる。詳細は後続の書き手様にお任せします。
【支給品紹介】
【綺麗なナイフ@虚構推理】
雨宮連に支給されたナイフ。革製の鞘付。重原良一(元の持ち主)が殺しに使ったナイフ。殺人の実績あり。
最終更新:2020年09月18日 00:20