夢に踊れ(後編)



「俺……一体……」

痛む身体を押して、ぼんやりと周囲を見渡せば、そこにあったのは確かに気を失う前自分がいた世界であった。
先ほどまで見ていたのは、一体何だったのだろうか。
夢だった……と断じるには、些か乱暴なようにも、真司は感じていた。

「城戸真司……生きていたんだな」

「生きてた……って」

麗奈の安堵を込めた声に、ふと何かに気付いたように真司はその懐に手を伸ばした。
先ほどあのオルフェノクに貫かれたはずの個所は、僅かな鈍痛の残るのみとなっている。
ほぼ反射的にその原因を探った真司は、瞬間何が自分の命を繋いだのか知ることとなった。

「これ……霧島のデッキ……」

いつの間に懐に収めていたのか、そこにあったのは衝撃に砕けバラバラになったファムのブランクデッキであった。
先ほどドラグシールドと龍騎の胸部装甲を砕いたアークオルフェノクの魔手は、しかし懐に秘めたこのデッキによって、真司の身に届く寸前で間一髪押し止められたのである。
だが、そんな奇跡的な偶然になど、真司は興味ない。

それよりも、先ほどの夢で美穂の言った「もう時間だ」という言葉と、砕けたデッキとの間に感じる奇妙な関係性の方が、よほど彼にとっては大事であった。

「大丈夫か?」

「え、あぁ大丈夫だけど……」

砕けたデッキの破片を手に物思いに沈む真司に対し、麗奈は心配そうに声をかけてくる。
彼女の遥か後方では、あのオルフェノクと先ほど戦った乃木という男が戦っているのが目に入った。
つまり、戦いはまだ続いているのだ。

であればともかく今は考えている暇もないかと一転して気を引き締め立ち上がった真司に対し、麗奈はその肩を引き留める。

「待て城戸真司、お前は病院に迎え。先に三原修二も行っている……お前なら奴にはすぐ追い付けるだろう」

「お前は、って間宮さんはどうするんだよ?」

「私は、奴を……乃木怜治を倒す」

変身制限のかかった真司を逃げるよう促しながら、麗奈は今一度カッシスをその瞳に映した。
だがその提案を受け入れるわけにはいかないとばかりに、真司は彼女の前に立ち塞がっていた。

「ちょ、ちょっと待てよ間宮さん!倒すって、さっきあいつに負けてただろ!それに、あのオルフェノクも相手じゃ、なおさら――」

「――だとしてもだ。私は、私らしく生きると決めた。そのために、奴から逃げるわけにはいかない」

凛とした表情で、麗奈は真っ直ぐに言い放つ。
思わず、どういうことだと困惑した真司に対し、彼女は臆することなくその足を踏み出した。

「……私は、ワームでありながら人の心で、自由に生きると決めた。
それを恥じる気も、後悔する気もない。だが、それを妨げようとする奴から逃げてしまえば私は、自分の選んだ生き方を自分で間違いだと認めてしまうことになる」

麗奈の瞳には、迷いは見られなかった。
つまりは彼女が言いたいのは、ワームの掟を守りそれを破った自身を殺そうとする乃木から逃げるのは、結局のところ掟に屈したことになるということ。
どこまでも自由に、空に浮かぶ雲のように生きたいと思った自分に嘘をつかないためには、追っ手に怯えるのではなく、それを正面から叩き潰さねばならない。

それが、彼女の思う自分らしく生きるために選んだ茨の道であると思ったし、同時にこれはその為の試練なのだと、彼女は考えたのである。

「そんなこと……」

「あぁ、考えすぎかもな。だが、怯えながら逃げ命を繋ぐことを、私は『生きる』こととは思わない。例えそれをお前が否定しようともな」

「間宮さん……」

強い意志を持って放たれた麗奈の言葉に、真司は言葉を詰まらせる。
浅倉との戦いで、そしてその後にあった門矢士の言葉で、麗奈は人間として生きてくれるのだと思った。
だがその裏には、自身の種族が持つ掟をこうまで重く捉えた彼女の姿があったのだ。

人間の間宮麗奈がワームの自分と和解したのだ、などと能天気に考えていた自分を恥じつつ、真司はしかし彼女が行おうとしていることを、認めることは出来なかった。

「間宮さん……ごめん、俺ちょっとあんたのこと勘違いしてた。そりゃそーだよな……人間として生きるって言葉、本当はあんたは、凄い悩んで言ったんだよな」

「……」

「でも、それでもやっぱり俺は、今の間宮さんを一人で戦いになんて向かわせられない」

今度は真司が、真っ直ぐに麗奈を見据える番だった。
一年間のライダー同士の戦いの果て、ようやく見出した自分の願いらしきもの。
それに嘘をつかないためにも、真司はここで彼女を戦場に行かせるわけにはいかなかった。

「俺、皆傷つかず幸せになれる世界を信じたいって言ったよな。凄い迷惑をかけるかもしれないけどって。
だから間宮さんが負けるかもしれないのに戦いに行くのなんて、俺は認めない。
あんたは納得いかないのかもしれないけど、いつか絶対に俺たちであいつを倒すから、だから今は――」

「駄目だ」

真司の必死に考えながら絞り出した言葉に対して、麗奈の返答は短く冷ややかなものだった。
そう言うと思っていたとばかりにあっさりと切り捨てられた真司は些か眉を顰めるが、しかし麗奈もまた、一歩も引く様子を見せない。

「ここで逃げた時点で、私はもうありたいと思った自分として生きていることが出来なくなる。
お前の願いに反するとしても、それが私の願いだ。例えその先で、死ぬことになったとしても」

「なんでそんなこと言うんだよ……どんな理由があったって、死んでいいわけないだろ!
そうしなきゃ生きられないなんて、そんなの間違ってる!」

自身の命を投げ捨ててでも戦い、自身の存在を証明しようとする麗奈。
例え相手にどんな理由があったとしても、自身の生を証明するために死ぬことさえ厭わず戦おうとすることを否定する真司。
彼らの価値観は、そして彼らの願いはそれぞれ互いに決して交わらず、故に議論は平行線を辿っていた。

数秒の沈黙が流れた後、視線を逸らし溜息をついたのは、麗奈の方だった。

「――仕方ない。お前がここまで根気強いとは思わなかった」

「仕方ないって……じゃあ間宮さん――!」

「あぁ。あまりやりたくはなかったが――お前にはことが終わるまで、気を失っていてもらう」

ワームの幹部たる威圧を誇るその言葉は、本気だった。
彼女は今にでもウカワームへ変身を果たし、その言葉を実現するつもりだろう。
自分を殺すつもりはないのだろうが、同時にここで自分の意見にこれ以上耳を貸す気もないはずだ。

だが、だからといってダメージを避けるために今の彼女を置いて逃げるという選択肢も、真司の中にはすでになく。
両者の間に走る緊張が、これ以上ない高まりを見せたその瞬間――。

「――おい、アンタたち!大丈夫か!?」

突如として現れた青い戦士の声によって、それ以上を遮られた。
突然の出来事に思考を停止した真司の一方で、ワームへの変身を選択肢として残しながらも、恐らくこの男は殺し合いに乗っていないのだろうと麗奈は推測する。
何故ならそこにいる仮面ライダーは、自身もよく知る戦いの神ガタック。

元の資格者である加賀美新は既に死んでいるが、あのゼクターが新たな主に選んだのもきっと彼と同じタイプの男なのだろうと、麗奈は考えたのである。
加えて、生身の参加者二人を前にクロックアップシステムを持つガタックで奇襲を仕掛けていないのだから、十中八九殺し合いに乗っていないのは間違いなかった。
そうした根拠から彼に対する過度な警戒は無意味かと、彼女は結論づけていた。

「あぁ、私たちは大丈夫だ。貴様こそ、随分と急いできたようだな」

「よかった……俺は小野寺ユウスケ。三原って人にこっちで大変なことになってるって聞いて、飛び出してきたんです」

「三原さんと会ったのか……ってあれ、そういえばリュウタは……?」

ユウスケと名乗った男から出た仲間の名前を受けて、真司は未だ見ていない最後の一人を探そうと辺りを見渡す。
彼からすれば気絶する前にいたはずの仲間がいきなりいなくなったのだから、不安になるのも仕方のないことであった。
だがあげられた名前に対し僅かに目を反らし下を向いたガタックを見て、真司はその瞳を大きく見開いた。




時は、少し遡る。
渡との戦いを終えた後、F-1エリアで気を失っていたユウスケは、放送の少し前にその意識を取り戻していた。
流石に連戦に次ぐ連戦で消耗した身体は少し休んだ程度では未だ悲鳴を上げ続けていたが、それでもユウスケは脚を止めることはしなかった。

放送で死を告げられた、多くの仮面ライダー。
その中には、この会場で共に行動した橘朔也や、異世界のアギトや555である翔一や巧といった名前も含まれている。
一方でダグバの名前も呼ばれていたが、それで殺し合いが終わるわけではない。

力不足の自分の代わりに、誰か別の参加者が仮面ライダーとして正義を為してくれただけのこと。
自分でなければダグバを倒せないなどということ自体が思い上がりだったのだと、ユウスケはそう結論付けようとする。
そう結論付けて、納得しようとしているのだが。

(なんで、ずっとあいつと戦ってるときみたいな嫌な感じが消えないんだ……)

この体にじっとりと纏わり付く、奴の放つプレッシャー。
二度戦った時にこれ以上なく感じたその感覚が、なぜか消えないような錯覚を、ユウスケは覚えていた。
気のせいだと振り払おうとする自分の一方で、もしかすればダグバは未だ生きているのではと囁く自分を、ユウスケは自覚する。

もし本当に究極の闇を乗りこなした自分にしかダグバは倒せず、大ショッカーでさえその身を滅ぼすことが出来ないのだとしたら――。

「――ん?」

最悪の可能性に思考を巡らせるユウスケの視線の先に、全力で何かから逃げるように走ってくる青年の姿が映る。
少なくとも自分が今まで出会ったことのある参加者ではないようだが、取りあえず話を聞かなくては。

(そうだ、ダグバがどうであれ、俺がやるべきことは変わらない。死んだ五代さんの分まで、戦士クウガとして俺が皆の笑顔を守るために戦わなくっちゃ)

忘れかけていた初心を、ふとしたことで思い出す。
ダグバを倒すことは、決して自分の全てではない。
不確定なそれに思考を巡らせるよりもまず、目の前の誰かの笑顔を守らなくては。

駆けだしたユウスケの表情からは、少しだけ眉間の皺が減っていた。




「――君、大丈夫?」

やがて、大した時間も要することなく青年の元へ駆けつけたユウスケは、彼に気遣うような声をかけた。
ユウスケが追い付いた青年は今、情けなくも地面に大きく俯せになっている。
一先ほど、息切れし屈み込んで荒く呼吸を繰り返していた青年は、ユウスケの登場で一層のパニックを起こしたらしく、G-1エリアへと駆け出そうとしたのだ。

そちらが禁止エリアであることさえ忘れた突発的な行動にユウスケもまた咄嗟に彼の足を引っかけ、その歩みを止め、今に至るということである。
最終的な身の安全を考慮した結果とはいえ、少々乱暴な手段を使ってしまったことに申し訳なさを感じ先ほどのような言葉をかけたのだが、青年は未だ呼吸に精一杯で返事をしてくれる様子はなかった。
であればやはり警戒を解くためにも自分から名乗るべきかと、ユウスケは青年の前にしゃがみ込む。

「驚かせてごめん、俺は小野寺ユウスケって言うんだ。よければ君の名前も――」

「小野寺ユウスケ?……って、あの門矢って人の仲間の……?」

「士を知ってるのか!?」

思いがけず耳にした仲間の名前に、ユウスケは青年の名を聞くことさえ忘れて彼の肩を揺する。
それを受け、未だ酸欠状態であった青年は、これ以上脳が揺れるのを避けたいという思考だけで、自身の知っている情報を反射的に絞り出していた。

「あぁ、なんかキングって奴を追うとか言って、病院に向かった……。
もう放送からだいぶ前の話だしバイクにも乗ってたから、多分もう着いてると思うけど……」

「キング……?あいつ、士にも……」

息も絶え絶えの青年から放たれた予想していなかった名前に、ユウスケはその瞳を北方へ向ける。
一条が向かい、士が向かったという病院。
やはり自分が向かうべきはそこ以外にないだろうと、ユウスケがそう考えた、その瞬間だった。

先ほどとは一転して、自分が言うべきだったことを思い出した様子の青年が、ユウスケの肩を強く揺さぶったのは。

「それより聞いてくれ!あっちでリュウタが……俺の仲間が!」

「リュウタロス?リュウタロスがどうしたんだ?」

再び耳にした聞き覚えのある名前に、ユウスケはまた青年に向き直っていた。




「そうか、それじゃあ君の名前は三原修二。向こうでワームとオルフェノクに仲間が二人殺されたから、それでこっちに逃げてきた。こういうことか?」

「あぁ……」

半ばパニックのままの三原の言葉を何とか解読し、纏めるユウスケ。
それを青年、三原が肯定したことを受けて、彼は思考を巡らせる。
三原という青年が嘘を言っていないのは、ほぼ間違いない。

元はと言えば海堂が仲間と言っていた人物なのもそうだし、この怯えようが演技であるとも思えない。
であれば次に考えるべきは、自分がそちらに向かうべきかどうかだ。
話を聞く限り、その二体のワームとオルフェノクはユウスケが知る中でも上位の実力を持つものだ。

4人のライダーの必殺技を物ともしなかったというオルフェノクは、情報だけ聞けばガドルは勿論、もしかすればそれはダグバ以上の怪物かもしれなかった。
そしてまたそれと渡り合えるだけのワームもクロックアップさえ超える加速能力を持つらしいのだから、自身もまた究極の闇にならなければ、戦いにすらならないだろう。

『――なぁ、ユウスケ。おまえはそんなにその黒いクウガってのになりてぇのか?』

かつてダグバとの戦いの直前に、キバットが自分にかけた言葉を思い出す。
ダグバを倒すには自分が究極の闇にならなければどうしようもないのだから、皆は逃げてくれと言った自分の言葉に対する、あまりに素朴な疑問。
その答えは、勿論NOだ。ユウスケとて、戦う為だけの生物兵器としての姿に望んで成り下がりたいなどと、口が裂けても言いたくはない。

(それに、また俺のせいで誰かを殺してしまったら……)

思い出されるは、自身の発生させた炎に呑まれ燃えていく青年と女性の姿。
理性を失ったはずの凄まじき戦士が、しかしその脳裏に焼き付けていた、最も悔いるべき守りたかった仲間を自身の手にかけるその瞬間であった。

もう、あんな思いは二度としたくはない。
それに、暴走しなければまともに戦えないような戦力の自分がそこに行っても、戦況を混乱させるかもしれない。
それなら寧ろ、そちらに向かわずこの三原という男を病院にまで送り届けるのが自分の責務ではないかと、そこまで考えて――。

――彼は自身の頬を強くはたいた。

「何考えてるんだ俺は……!それじゃ本末転倒だろ……!」

揺らぎかけていた自分の信念を、もう一度思い返す。
自分は、誰かの笑顔を守る為に戦うと決めたのではなかったのか。
究極の闇にならなければ勝てないような相手であれば、戦いそのものを避けるような在り方が、本当に自分のなりたい自分だったのか。

「違う……俺が戦うのは、誰かを倒す為じゃない……!」

言いながら、ユウスケは頭を振る。
亡き八代に誓ったではないか、世界中全ての人の笑顔の為に、戦うと。
未だ戦場に残ったという三原の仲間である間宮麗奈という女性を蔑ろにして、その約束が果たせるはずがないだろう。

気を引き締め直したユウスケは、その腰にZECT製のライダーベルトを巻き付ける。
例え究極の闇にならなくても、きっと何か出来ることはあるはずだと、そう信じて。

「来いッ!ガタックゼクター!」

叫んだ主の声に従うように、空より舞い降りるは青い彗星。
その双眸を赤く輝かせてユウスケの手に収まったそれを、彼は想いきりベルトに叩き込む。

「変身!」

――HENSHIN

「キャストオフ!」

――CAST OFF
――CHANGE STAG BEATLE

その身から余分な鎧を吹き飛ばし、ユウスケは仮面ライダーガタックへと変身を遂げる。
三原から話を聞くのに少々時間を食ったが、ガタックであれば大事になる前に駆けつけることも十分可能なはずだ。

「ごめん、三原さん。病院にはやっぱり一人で行ってくれ。俺も絶対、間宮さんって人を連れて後で追いつくから」

「えっ、ちょっと、本当に俺の話聞いてたのか!?あっちは本当に危ないんだって――」

「あぁ、分かってる。それでも俺は、人の笑顔を守りたいから。――クロックアップ!」

――CLOCK UP

三原の困惑をおいて、ガタックはそのまま超高速空間へと移行する。
彼には少々酷かとも思うが、しかし今は何より時間が惜しい。
彼には伝わることのない謝罪を心中で吐いて、ユウスケはそのまま三原が指した方向へと全力で駆け出していった。

「なんなんだよ、もう……」

クロックアップを使用して目にも止まらぬスピードで消えたガタックに対し、三原から漏れたのはそんな疲れ切った声だった。
有り得ないような強敵と戦わされて呆気なく負けたと思えば、今度は逃げろと言われ。
それに従って一目散に逃げた先で出会った青年にはほぼ一方的に情報を吐かされて、また一人で置いてけぼりだ。

だがこれでようやく、一人で落ち着いて病院に向かうことが出来る。
道中は確かに恐ろしいが、しかしそれでもその先には心強い仮面ライダー達がごまんといて、自分を守ってくれるはずだ。
そうして三原は、再びその足を病院に向けようとして。

――どうしようもなく、それ以上進むことが、出来なかった。

「なんだよ……なんなんだよ……!」

泣き出しそうな声音で、三原は喚く。
危害を加えられたわけではない、疲労が頂点を迎えたわけでもない。
ただ、先ほどの青年が自分の情報を聞いてもなおあの戦地に走ったという事実が、どうしようもなく旨を掻き乱す。

4人がかりでも一切手も足も出なかったと言ったのに、時を止めたと言って遜色ない所行を、目の前で繰り広げたと言ったのに。
そんな事など知るものかとでも言うように、彼は臆することなく戦地へと向かっていった。
ただ、そこにいる一人の女性を、守る為に。

「なんだよ……誰かの笑顔を守るとか……そんなの、そんなの……!」

下らないことだとか、死にに行ったような物じゃないかとか。
そんな彼を貶すような言葉が浮かぶも、しかし口に出すことは出来なかった。
あんな風に真っ直ぐに誰かの為に自分を犠牲にして戦える人を馬鹿にすることは、三原にはどうしても出来なかった。

「――クソッ!」

どうにも整理のつかない自分の感情に、悲鳴にも近い声をあげて、三原は迷いを振り切るように走り出した。
――今まで走ってきた方向……つまりは、ユウスケの後を追うように、あの戦場へ向けて。

(何してるんだ俺、あそこに行っても、出来る事なんて何もないだろ――)

そんな風に叫ぶ冷静な自分は、確かに存在していたが。
しかし自身の足取りが、先ほどそこから離れてきたときに比べて格段に軽いように、三原には感じられた。
ただ今は、そこから逃げることだけはしたくない。

そこに今更行ったところで自分が何を出来るかなんて、分からないけれど。
それでも今は、自分の中から湧き出るこの衝動に任せてみてもいいかと、三原は思った。




「じゃあ、リュウタはもう……」

「あぁ、乃木怜治にやられた。……まさしく一瞬の間にな。私の目でも、何をしたのかすら分からなかった」

「クソッ、なんでこんなことに……!」

気を失っていた間のことを麗奈から詳しく聞き、真司は拳を強く握りしめる。
リュウタや三原、麗奈たちを守る為にその身を挺したというのに、結局リュウタは……あの優しい魔人は殺されてしまったというのか。
麗奈が言った乃木はここで倒すという言葉のもう一つの意味を痛感しながら失意に沈む真司に対して、ガタックはその足を一歩進めていた。

「なぁアンタ、真司って名前って事は、『龍騎の世界』の人間なんだよな?」

「え?いや、多分そうだと思うけど……」

「なら、これの使い方も分かるよな?」

聞き慣れない『龍騎の世界』なる言葉に困惑しながらも肯定した真司に対し、ガタックはデイパックから一つの箱を取り出した。
蝙蝠のエンブレムが刻まれたそれは、まさしく自身のよく知る男が持っていたカードデッキ。
幾度となく刃を交え、そしてそれ以上に幾度となく肩を並べ戦った男の、その願いを叶えるための力であった。

思わずガタックの手からそれを自身の手に手繰り寄せた真司は、そのまま先ほどの夢に、彼も出てきたことを思い出す。

『これは、貸しにしておく。いつか……返しに来い』

既にその命尽きたはずの男が、貸せるはずのない、貸し。
どんな内容であれ貸し借りに何よりうるさかった男が最後に残したその言葉とこの状況を、真司はどうしてもただの偶然の一致とは思えなかった。

「なんで……これを俺に?」

「実は俺、『龍騎の世界』のライダーだけ、ちょっと情報が疎くって。きっとアンタの方が、上手く扱えると思ったからさ」

どこかばつの悪そうに頭を掻きながら、ガタックは言う。
実のところ、ユウスケにとって『龍騎の世界』は士から聞いた概要以上の何も知らない、ほぼ未知の世界であった。
というのも、士が事件の解決のため使用したタイムベントのカードによって、ユウスケにとっての『龍騎の世界』での冒険は、到着したのとほぼ同時に終わりを迎えてしまったのである。

先ほどは数多くのライダーを知っているが故の機転で何とかキングから逃げる程度の活用は出来た物の、能力を利用した戦闘というものは些かまだ難しく。
であればその世界から呼ばれてきた男に有効活用してもらう方がいいのではないかと、ユウスケは考えたのである。

「……そっか、ありがとな」

そんな内情は露知らず、友の遺品とでも言うべき品が自身の手に来たことに、真司は素直に礼を言う。
そんな彼に頷きを返したガタックは、しかし瞬間背後から聞こえてきた耳障りな戦闘音に振り返った。
視線の先には、未だ戦いを続けるワームとオルフェノクの姿。

特にリュウタロスを殺したというワームのことは、ガタックとて許しておくわけにはいかない。
皆の笑顔をこれ以上消させないためにも、自分がここで彼らと戦わなくては。
もう一度顔だけを振り返り真司と麗奈に頷きだけを残した後、ガタックは揺るぎない意思で以て戦場へと駆け抜けていった。

力強い雄叫びと共に強敵へと立ち向かっていくガタックの背中を見やりながら、麗奈もまたそれに続こうとその足を進める。
だがそれ以上の彼女の進行を止めたのは、他でもない真司が伸ばした右腕であった。

「どけ、城戸真司。これ以上お前と話している時間はない」

「分かってる。だから、これを」

一刻の猶予もない状況での終わりないやり取りの予感に僅かばかり苛立ちを見せた麗奈に対し、真司は揺らぐことなく彼女にデッキを差し出した。
たった今ユウスケから渡されたそれではなく……自身の持つ、龍騎のデッキを。
一方で、デッキを確かに真司の手から受け取りつつも、麗奈は未だ疑問の表情を拭えぬままだった。

「なぜ、これを私に……?」

「俺、正直今の間宮さんに本当はどうするべきなのか、分からない。
間宮さんの願いを叶えるのにあいつを倒す必要があるってのも分かるけど、それで死んだりするのは、絶対に違うと思う。
でも、間宮さんの思いを無視してここから逃げるっていうのも違うと思うから……だから――!」

麗奈の疑問に対し言葉に詰まった真司は、代わりとばかりに一枚のカードを懐から取り出した。
先ほど自身の命を救った美穂のデッキに収められていた、炎の中に金色の片翼が描かれたカード。
だが、力強いその絵柄以上にそこに刻まれた一つの単語が、麗奈にとっては何よりの真司からのメッセージのように感じられた。

――SURVIVE(生き残れ)

どれだけ長々しい言葉よりも痛烈に訴えかけてくるその一言を、しかし麗奈は確かに胸に刻み込む。
生半可な覚悟ではない、自身の願いの為、必ずや戦い抜くという思いを抱いて真司の手からそのカードを受け取れば、彼は今一度強く頷いた。

「――だから俺も、一緒に戦う。何が正しいのか……ちゃんと見つけるために」

言いながら真司は、ユウスケの手より受け取った新しい力を……ナイトのデッキを構える。
同時龍騎のデッキを構えた麗奈の表情にもまた、最早迷いは存在していない。
彼らの戦う意思に呼応するように、二人に装着されるは、Vバックル。

(蓮……お前も、きっと悩んでたんだよな。戦いながら、これが本当に正しいのかって)

今は亡き友のように、右手を握りしめ左半身に振りかぶりながら、真司は思う。
きっとあの秋山蓮という男は、真司が思う以上に繊細で、ずっと自身の願いの為誰かを犠牲にすることを悩み続けてきたはずだ。
そうでなければ彼はずっと前に後戻りの出来ない一線を越えていたはずだし、戦いを止めようとする自分と共に戦う事も、なかっただろうから。

(なら俺も、戦いながら見つけてみるよ。自分にとって何が正しいのか、願いを叶えるために戦う……ライダーの一人として)

だから、そんな心の奥底で葛藤し続けていた男が死んだ後ようやく吐いた『貸し』という言葉を、真司は信じてみることにした。
戦いを止め、世界を救おうとする真司の願い。
それを叶えるために、彼がこんな形とは言え、その力を貸してくれるのなら。

真司は、戦い続ける事ができる。
自身の願いの為に他の誰かを犠牲にしていくなんて、そんなことは真司には出来ないけれど、それでも。
ライダーの一人として、自分の叶えたい願いの為に戦う事くらいは、出来ると思うから。

「変身!」

二人の声が、重なる。
同時に叩き込まれたカードデッキが、二人の身体を一瞬で騎士の鎧に包み込んだ。
鏡に映っているのは龍騎とナイトが並び立つ姿。
真司からすれば幾度となく見た光景であるが、しかし此度異なるのは、自身が纏うのが龍騎ではなくナイトの鎧であること。

どことなく違和感を覚えもするが、しかしそれ以上に抱くのは心強さの方が上だった。
何故ならいつだって、この二人で戦えば負けないと、そう思えたから。
自分の纏う鎧の差など些細な問題にすら思えるほどに焼き付いた光景を今一度その瞳に映しながら、ナイトはそのデッキからカードを一枚引き抜く。
青い疾風の中に金色の片翼が描かれたそれを胸の前に掲げれば、瞬間吹きすさぶは周囲を取り巻く突風だ。

ガタックが、カッシスが、そしてアークでさえ思わず注意を引きつけられる中、龍騎もまた同じように一枚のカードを胸の前に翳す。
先ほど真司より受け取ったそれは、麗奈の『生』への願いを込めた烈火となり、いつしか龍騎だけでなくカッシス達でさえ巻き込むように燃え上がる。
風は炎をより高く、熱く燃え上がらせ、炎は風をより強く、速く吹けと焚き付ける。

互いに互いを高め合ったそれらはいつしか、自身の主をも飲み込んで――。

――SURVIVE

二重に放たれた電子音声と共に、二人の身体は自らの炎と風から解き放たれる。
二人の剣の一振りで、風は止み、炎は鎮火する。
瞬間そこに立っていたのは、最早それまでの彼らに非ず。

龍騎の身体は、その身を包む炎にさえ負けないほど赤く染め上げられ。
ナイトの身体は、真司の純粋な願いを読み取ったように青く……しかし誰よりも強く。
仮面ライダー龍騎サバイブと、仮面ライダーナイトサバイブ。

それは、願いの為に戦い続ける覚悟を決めた戦士の為の新たな力。
ただ漫然と生き長らえるのではなく、自分らしく『生きる』為に戦う彼らの為の力。
そして、自分自身を勝ち得る為に茨の道を進まんとする、彼らの為の力だった。

「――しゃあ!」

ナイトの掛け声と共に、それぞれの得物を構えた二人は、今まさしくそれぞれの果てなき希望の為に、戦いの中に飛び込んでいった。


【二日目 朝】
【G-3 橋】


【間宮麗奈@仮面ライダーカブト】
【時間軸】第40話終了後
【状態】意識統合、疲労(大)、ダメージ(大)、仮面ライダー龍騎サバイブに変身中、仮面ライダードレイクに1時間55分変身不能
【装備】ドレイクグリップ@仮面ライダーカブト、龍騎のデッキ+サバイブ(烈火)@仮面ライダー龍騎
【道具】支給品一式、ゼクトバックル(パンチホッパー)@仮面ライダーカブト、
【思考・状況】
基本行動方針:自分の中に流れる心の音楽に耳を傾ける。
1:乃木を倒し、リュウタの仇を取る。
2:西病院に戻り仲間と合流する。
2:皆は、私が守る。
3:仲間といられる場所こそが、私の居場所、か。
【備考】
※人間としての人格とワームとしての人格が統合されました。表面的な性格はワーム時が濃厚ですが、内面には人間時の麗奈の一面もちゃんと存在しています。
※意識の統合によって、ワームとしての記憶と人間としての記憶、その両方をすべて保有しています。
※現状、人間時の私服+ワーム時のストレートヘアです。



【城戸真司@仮面ライダー龍騎】
【時間軸】劇場版、美穂とお好み焼を食べた後
【状態】強い決意、翔一、士への信頼、ダメージ(小)、疲労(中)、美穂と蓮への感謝、仮面ライダーナイトサバイブに変身中、仮面ライダー龍騎に1時間55分変身不能
【装備】ナイトのデッキ+サバイブ(疾風)@仮面ライダー龍騎
【道具】支給品一式、優衣のてるてる坊主@仮面ライダー龍騎
【思考・状況】
基本行動方針:仮面ライダーとして、みんなの命を守る為に戦う。
1:目の前の怪人(アークオルフェノク、カッシスワーム)と戦う。
2:西病院に戻り仲間と合流する。
3:間宮さんはちゃんとワームの自分と和解出来たんだな……。
4:この近くで起こったらしい戦闘について詳しく知りたい。
5:黒い龍騎、それってもしかして……。
6:士の奴、何で俺の心配してたんだ……?
7:自分の願いは、戦いながら探してみる。
8:蓮、霧島、ありがとな。
【備考】
※アビスこそが「現われていないライダー」だと誤解していますが、翔太郎からリュウガの話を聞き混乱しています。



【小野寺ユウスケ@仮面ライダーディケイド】
【時間軸】第30話 ライダー大戦の世界
【状態】疲労(大)、ダメージ(大)、精神疲労(中)、アマダムに亀裂(進行)、ダグバ、キング@仮面ライダー剣への極めて強い怒りと憎しみ、仲間の死への深い悲しみ、究極の闇と化した自分自身への極めて強い絶望、仮面ライダーガタックに変身中
【装備】アマダム@仮面ライダーディケイド 、ガタックゼクター+ライダーベルト(ガタック)@仮面ライダーカブト、
【道具】アタックライドカードセット@仮面ライダーディケイド、ガイアメモリ(スカル)@仮面ライダーW、変身音叉@仮面ライダー響鬼、トリガーメモリ@仮面ライダーW、ディスクアニマル(リョクオオザル)@仮面ライダー響鬼、士のカメラ@仮面ライダーディケイド、士が撮った写真アルバム@仮面ライダーディケイド、ユウスケの不明支給品(確認済み)×1、京介の不明支給品×0~1、ゴオマの不明支給品0~1、三原の不明支給品×0~1、照井の不明支給品×0~1
【思考・状況】
0:目の前の怪人たちに対処する。
1:一条さん、どうかご無事で。
2:これ以上暴走して誰かを傷つけたくない……
3:……それでも、クウガがもう自分しか居ないなら、逃げることはできない。
4:渡……キバット……。
5:もし本当に士が五代さんを殺していたら、俺は……。
【備考】
※アマダムが損傷しました。地の石の支配から無理矢理抜け出した為により一層罅が広がっています。
自壊を始めるのか否か、クウガとしての変身機能に影響があるかなどは後続の書き手さんにお任せします。
※ガタックゼクターに認められています。
※地の石の損壊により、渡の感情がユウスケに流れ込みました。
キバットに語った彼と別れてからの出来事はほぼ全て感情を含め追体験しています。
※カードセットの中身はカメンライド ライオトルーパー、アタックライド インビジブル、イリュージョン、ギガントです
※ライオトルーパーとイリュージョンはディエンド用です。
※ギガントはディケイド用のカードですが激情態にならなければ使用できません。



【乃木怜治@仮面ライダーカブト】
【時間軸】第44話 エリアZ進撃直前
【状態】ダメージ(中)、疲労(中)、カッシスワームディアボリウスに変身中
【装備】なし
【道具】ブラックファング@仮面ライダー剣
【思考・状況】
0:自身の力を示し、間宮麗奈を殺す。
1:大ショッカーを潰すために戦力を集める。使えない奴は、餌にする。
2:状況次第では、ZECTのマスクドライダー資格者も利用する。
3:最終的には大ショッカーの技術を奪い、自分の世界を支配する。
【備考】
※もう一人の自分を吸収したため、カッシスワーム・ディアボリウスになりました。
※これにより戦闘能力が向上しただけでなくフリーズ、必殺技の吸収能力を取り戻し、両手を今までの形態のどれでも好きなものに自由に変化させられる能力を得ました。
※現在覚えている技は、ライダーキック(ガタック)、ライダースラッシュ、暗黒掌波動の三つです。



【アークオルフェノク@仮面ライダー555】
【時間軸】死亡後
【状態】ダメージ(中)
【装備】なし
【道具】なし
【思考・状況】
1:参加者は見つけ次第殺していく。
2:同族に出会った時は……。





「はぁ……はぁ……はぁ……!」

時をほぼ同じくして、三原修二は先ほど自分たちがいた橋のすぐ近くにまで、既に戻ってきていた。
理由は、自分にも分からない。
ただ自分だけ何も出来ないまま蚊帳の外で、ただ自分だけ何も関わることもなく誰かの命が終わっていくのが、無性に嫌だった。

「って言っても……何が出来るんだよ……」

ずっと関わりたくないと思っていたはずなのに相反する行動を取っている自分に驚きを感じつつも、三原は誰にともなく愚痴を吐いていた。
何もせずに終わるのが嫌だと言っても、今更何か自分に出来ることがあるのだろうか。
向かってくる最中も幾度となく考えながらも未だ答えの出ないそれに対し、視線の先にある想像を絶した戦闘がその疑問を決定的なものにする。

戦っている仮面ライダーらしき戦士は三人。
中には龍騎のようなライダーもいるが、しかしその実力は自分の知るものより遙かに上だ。
デルタさえない今の自分が、助けになれる物だろうかと、そう二の足を踏みかけて――。

――その背中に、強い衝撃を感じた。
瞬間力なく項垂れた三原のズボンの裾から、大量の砂が吐き出されてくる。
オルフェノクによる灰化現象……ではない。

「――あー、危なかったー、死んじゃうかと思った」

唐突に前に向き直った三原が、彼の口で彼以外の言葉を紡ぐ。
彼の髪には紫のメッシュが走り、帽子や服装はいつの間にかストリート系のそれに変化している。
勿論これは、三原の特技などではない、そうこれは――。

(リュウタ!?お前、生きてたのか!?)

「うんまぁ、生きてたっていうのか、ちょっとわかんないけど。
……ねぇ、そんなことより修二、この身体、ちょっと借りるけどいいよね?」

(え、借りるって……)

「答えは聞いてない!」

無理矢理に問答を断ち切った三原……改めR三原の瞳は、やはりというべきか戦場を移していて。
これから先起こるだろう波乱を予想して、三原は心中で絶望の声をあげた。


【二日目 朝】
【G-3 橋】

【三原修二@仮面ライダー555】
【時間軸】初めてデルタに変身する以前
【状態】強い恐怖心、ダメージ(小)、疲労(中)、仮面ライダーデルタに1時間55分変身不能、リュウタロスに憑依されている
【装備】デルタドライバー、デルタフォン、デルタムーバー@仮面ライダー555、ランスバックル@劇場版仮面ライダー剣 MISSING ACE
【道具】草加雅人の描いた絵@仮面ライダー555
0:リュウタ、何やる気なんだよ……。
1:できることをやる。草加の分まで生きたいが……。
2:居場所とか仲間とか、何なんだよ……。
3:巨大な火柱、閃光と轟音を目撃し強い恐怖。逃げ出したい。
4:リュウタ……お前、やっぱり強いな……。
5:オルフェノク等の中にも信用出来る者はいるのか?
6:戦いたくないが、とにかくやれるだけのことはやりたい。
7:リュウタロスの信頼を裏切ったままは嫌だ。
【備考】
※後の時間軸において自分がデルタギアを使っている可能性に気付きました。
※三原修二は体質的に、デルタギアやテラーフィールドといった精神干渉に対する耐性を持っています。今抱いている恐怖心はテラーなど関係なく、ただの「普通の恐怖心」です。
※デルタギアを取り上げられたことで一層死の恐怖を感じたため、再度ヘタレています。



【リュウタロス@仮面ライダー電王】
【時間軸】本編終了後
【状態】疲労(極大)、ダメージ(極大)、頸椎から多量の出血(砂?)、決意、仮面ライダー電王(ガンフォーム)に1時間55分変身不能、三原に憑依中
【装備】デンオウベルト+ライダーパス@仮面ライダー電王、リュウボルバー@仮面ライダー電王
【道具】支給品一式、ファイズブラスター@仮面ライダー555、デンカメンソード@仮面ライダー電王、 ケータロス@仮面ライダー電王
0:この身体、ちょっと借りるけどいいよね?答えは聞かないけど!
1:今の麗奈は人間なの?ワームなの?どっちでもないの?
2:良太郎の分まで生き残って、お姉ちゃんを守る。
3:大ショッカーは倒す。
4:モモタロスや良太郎の分まで頑張る。
5:キング(剣)って奴は僕が倒すけどいいよね?答えは聞いてない。
【備考】
※人間への憑依は可能ですが対象に拒否されると強制的に追い出されます。
※自身のイマジンとしての全力発揮も同様に制限されていることに何となく気づきました。
※麗奈が乃木との会話の中でついた嘘について理解出来ていません。そのため、今の麗奈がどういった存在なのか一層混乱していますが、それでも一応守りたいとは思っています。
※上記の装備や道具などは憑依前にいた場所にデイパックごと置き去りになっていますが、表記の都合上このように記します。


140:夢に踊れ(前編) 投下順 141:愚直(前編)
時系列順
城戸真司 145:異形の花々(1)
三原修二
間宮麗奈
リュウタロス
アークオルフェノク
小野寺ユウスケ
乃木怜治(角なし)

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最終更新:2019年12月13日 10:23