愚直(後編)






【F-4 Gトレーラー 06:07 a.m.】

「フィリップ!何があった!?相川はどこだ!」

時を同じくして。
壁と天井、二か所に大きく穴の開いたトレーラーの中で、涼の怒声が飛んでいた。
冷静に周囲を見渡しその惨状に目を細める村上の一方で、フィリップは目の前で起きた信じられない出来事を、しかし何とか語らねばと自身を無理矢理落ち着かせる。

「ダグバだ」

「何?」

「ダグバが……生きていた」

自身で声を発しているのに口にした内容を現実とは思えないとばかりに顔を青くしたフィリップに、涼と村上は絶句する。
ン・ダグバ・ゼバ。涼の世界で過去、一夜にして三万人もの人間を殺した最強の未確認。
この場でも数多の命を奪い、この殺し合いを加速させた張本人。

橘の捨て身の行動でその首輪の爆発と共に命を散らしたはずの彼が、生きていたと。
信じたくもないその言葉を否定し議論するだけの気力さえ、その名を聞いただけで刈り取られたような錯覚を覚えてしまう。
何故よりによってあいつが。そんな文句さえ吐く余裕をなくすほどの絶望が、巨大な穴により明け透けになった車内に漫然と漂っていた。

「しかし、ダグバは先の放送で名前を呼ばれたはず。一体何故それが今も?」

「分からない。首輪を外して生きているなど、大ショッカーにさえ予想外だったのかもしれないが……」

「……今はそんな話をしている場合じゃないだろう」

村上の疑問を涼は遮る。
大ショッカーが間抜けだったにせよ何らの意図があるにせよ、大事なのは今のことだ。
ダグバが生きている、その事実が最も重要なことなのである。

数舜の沈黙の後、覚悟を決めたように目を見開いた涼は、そのまま勢いよくGトレーラーから飛び降りる。
アスファルトの上に着地し視線を真っ直ぐに向けた彼は、飛び去った始とダグバがさほど遠く離れていないことを察知した後、振り返った。

「俺が、相川を助ける。お前たちはすぐに車を出せるようにしておいてくれ」

「馬鹿な。死にに行くおつもりですか?あなた如きがダグバに敵うはずもない」

「……あぁ、だろうな。だが俺はあいつを、こんなところで死なせるわけにはいかない」

村上の驚愕に、涼は動じることなく返す。
であればお好きにどうぞと村上が呆れの溜息を吐き出すと同時、涼の隣に降り立つ影が一つ。
Gトレーラーからふわりと地上に舞い降りたそれはまさしく、魔少年フィリップのものだった。

「僕も行こう、葦原涼」

それと、とフィリップは言葉を紡ぐ。

相川始を信じたいという君の気持ち……少しだけ僕も分かった気がするよ」

自身の目を見ることはなく放たれた確かな心境の変化に、涼は思わず胸が熱くなるのを感じた。
愚直なまでに信じることしかできない自分でも、何かを変えることは出来たのかもしれないと、少しだけそう思えたから。
何よりの心強さを覚えた涼はフィリップに向け今一度力強く頷き、その瞳を再び真っ直ぐに道路の先へと向けた。

この身が人ならざる物へと変わって以来強化された五感が、その先にある戦闘の気配を告げている。
一撃ごとにどんどんとその生命の躍動を小さくしていく片方の存在感に、涼は最早一刻の猶予もないことを悟った。
なれば、もう語っている時間もない。一歩前へ踏み出して、彼はその両手を胸の前で大きくクロスした。

「変身!」

叫び声と共に走り出した涼の身体の横に、やがて緑の異形が――ギルスが並走する。
今はもうそれに目もくれないが、得体のしれない存在と自分が一体化するこの瞬間が、涼は嫌いだった。
自分が自分でなくなるような、制御できない衝動にこの身を支配されるような感覚がいつだって付き纏ってくるからだ。

だがそんな存在を、もう涼は恐れなどしない。
どんな姿であっても、自分は自分。この身を突き動かす衝動は、誰かを踏みにじろうとする悪にぶつければいい。
そしてこの異形の力は、自分が守りたいと考えた誰かを救うために使えばいい、そう思えるようになったから。

だから――。

「ハァッ!」

一層眩い光が彼とギルスを包み込んだ瞬間、涼は大きく吠える。
二つの影は、最早一つになっていた。
葦原涼の心と、ギルスの力。二つを合わせた彼の名は、仮面ライダーギルス。

何度裏切られようと折れぬ信念を抱いて駆けるその姿は、まさしく彼の信じた仮面ライダーの名に相応しかった。




【F-4 道路 06:08 a.m.】

手刀、回し蹴り、ストレートパンチ、フック。

「―――――フフフフ」

後ろ回し蹴り、裏拳、アッパー、ナックル。

「―――――アハハハハ」

膝蹴り、肘鉄、切り裂き、衝撃波。

「―――――フフフフ、アハハハハ」

掌底、蹴り上げ、頭突き、光弾、タックル、跳び蹴り、鉄槌撃ち、ラリアット、目潰し、挟み込み、アイアンクロー、引っ掻き、スクリューパンチ――。

「―――――どうしたの?もっと頑張ってよ」

今までに放った技を刹那に思い出しながら、ジョーカーアンデッドは今ダグバに足蹴にされ仰向けに倒れ伏していた。
何故こんなことになっているのか、その答えたる今まで行われてきた戦いはまさしく、ジョーカーが体験したことのないほどに一方的なものだった。
まずダグバが放った最初の一撃を防御さえ叶わぬままその胸で受け止めた時点で、彼はカリスの姿では10秒と持たず戦闘が不可能になると本能的に判断し、その忌むべき姿を惜しまず解放した。

だがしかしそれも結局は何も意味を為さず。
ありとあらゆるアンデッドが恐れる死神の放った攻撃の全ては、ダグバには全て届くことなく何事もなくいなされ、防がれ、そして返された。
それでもその脅威の回復力で以て幾度も立ちあがりその力を余すことなく振るったが……結論から言えばジョーカーと今のダグバとの次元は、あまりに違いすぎた。

本来のダグバであれば持久戦により勝利も十分考えられたジョーカーアンデッドの存在はしかし、度重なるダグバの進化には到底追い付くことが出来なかったのだ。
或いはそれもまた、進化とは無縁の原初の存在であるジョーカーにとっての皮肉だったのかもしれないが、ともかく。
今確かなのは新たなダグバの力の前にジョーカーは為す術もなく倒れ伏したというその結末だけだった。

持ち前の回復力を以てしても追い付かないダメージに呻くジョーカーを、ダグバは飽きたとばかりにその右足で蹴り飛ばす。
その威力故に甲殻が弾け制限によりジョーカーから相川始の姿へと変身が解除される一方で、ダグバはその手にブランクのラウズカードを一枚構えた。
何も不思議なことはない。ジョーカーはモノリスに頼らずとも他のアンデッドの封印が可能なのだ、ジョーカーへと変貌したダグバにもまた、当然にそれは可能である。

未だバックルこそ開いていないものの、しかし封印が可能になるのも時間の問題だと、ダグバは呻き這いつくばるしかない始へとその足を進める。

「うおおおおぉぉぉぉ!!!!」

だが瞬間ダグバの鼓膜を打ったのは、加速度的に近づいてくる獣の様な雄叫びだった。
喧しいな、と感慨もなくそちらを見やれば、そこにいたのは緑の肉体の至る所から赤い棘が飛び出しているまさしく異形の姿だった。
あれも仮面ライダーなのかな、と何となく彼が注意を向けたのと同時、異形は勢いよく空へ向け跳び上がる。

「はああああぁぁぁッ!!!!」

気合と共にダグバへ向けて振り下ろされたのは、鋭利な棘のついた彼の踵だった。
ダグバは知る由もないその必殺の一撃の名は、エクシードヒールクロウ。
仮面ライダーギルスの強化形態であるエクシードギルスの持つ、最強の攻撃だった。

「―――――へぇ」

面白いね、と小さな声で呟く。
それは決して、自身と互角に戦えるかもしれないという期待や、その姿や強さに対する賞賛ではない。
ただ今の一目見るだけで尋常ではない存在感を放つ自分を前に、こうまで真っ直ぐに向かってくる存在がまだいるのかと、そんな関心だった。

「ハァッ!」

そんなダグバの考えはつゆ知らず、一気に振り抜かれたギルスの右足。
だが、その鋭利な棘は決してダグバの身体に刺さることなく、そう思い切り“振り抜かれて”いた。

「何――ッ!」

驚き困惑を露わにしたギルスの身体は、そのままバランスを取れず右へと倒れていく。
それも当然だ、彼の右足……厳密にはその膝から先は、ダグバの放った目にも止まらぬ速さの手刀によって切り飛ばされ、一瞬にしてその身体から喪失していたのだから。

「グガアアアアァァァ!!!」

ようやく脳へと伝達された痛覚という電気信号が、ギルスに悲痛な叫びを上げさせる。
その姿を前にギルスに対する興味を失い背を向けようとしたダグバは、しかしそこにあった光景に驚愕を禁じ得なかった。

「グ……ウオオオオォォォッ!!!」

痛みに悶え苦しむギルスの声音が、気合いと共に攻撃の意思を込めたそれへと変わる。
メキリ、と痛ましい音を立てて一瞬にして再生された右足の膝先を地面に突き立てて、ギルスはその拳を思い切りダグバへ向けて振りかぶっていた。
ゴ階級のグロンギ以上と言って差し支えないその異常な回復力に思わず呆気に取られたダグバの頬に、より鋭利になったギルスクローが迫る。

「オオオオオ、ウオオオオオオオ!!!!」

気合いと共に一気に振り抜かれたギルスクローは、再びダグバが振るった手刀により肘から先ごと腕から切り離された。
だが、弾け飛んだ自身の肉片と全身を突き抜ける激痛には最早目もくれず、ギルスは一瞬で生え替わった新たな右腕でそのままダグバの顔を殴りつけていた。
進化し、より鋭利となったギルスクローはダグバの顔を思い切り切りつけ、そのまま拳ごと振り抜かれて辺りに緑の鮮血を撒き散らす。

自身の身体をその体表とは異なる緑に染めながら、無茶な連続再生で大きく体力を消耗したギルスはその肩を大きく上下させながらも、しかし満足げな吐息を漏らした。
かつて未確認生命体第4号……五代雄介を苦しめ、三万人もの人間を殺した天災とさえ呼べる最悪の存在、未確認生命体第0号。
正直に言って、異形の力を得たとして自分が戦ったところで勝てるのだろうか、というトラウマと結びついたどうしようもない恐怖心が、涼の中には潜んでいた。

だが、この場でダグバと交戦したという仲間達から彼は自分が笑顔になりたいが為だけに戦いを求めていたと聞いて、涼の怒りはそれまでの恐怖を大きく上回ったのである。
そんなふざけた自己満足のために、三万人もの意味もなく人を殺したのか。
そんなどうしようもない存在の為に、4号は歴史から姿を消したのか。

かつてダグバに殺された、名前も知らぬ3万人もの人々と、今までダグバが意味もなく殺してきた数え切れないほどの罪なき命。
彼らの抱いた無念の想いがこの拳をダグバに届かせたのだと、涼は拳を握りしめていた。

「葦原涼!相川始は無事だ、早くこっちへ!」

そんな中後方から、聞き覚えのある声が届く。
チラとそちらを見やれば、疾風を思わせる風貌の怪人、サイクロンドーパントに変身したフィリップが、倒れ伏した始を抱き起こしていた。
その光景を前に、ギルスは事前に決めておいた手はず通り逃走のためフィリップの元まで後退――しない。

「フィリップ!俺のことは良い、行け!相川を連れて、なるべく遠くへ逃げろ!」

「な、何を言って……」

「こいつはいきなりGトレーラーに現れた。誰かが囮にならないと、結局誰も逃げられない」

最早サイクロンを見やることもせず、ギルスは目の前のダグバを睨み付ける。
先ほどつけた傷は一体どこへ行ったのか。そんなものは幻覚だったと言われても納得してしまうほどに、ダグバの顔にはかすり傷も見られぬほど完全に再生している。
なるほどこれはあの4号もあれほどの被害を許すわけだと妙な納得を覚えながら、涼は油断なく戦闘の構えを取った。

「ウオオオオオオオ!!!」

疲労を感じさせない衰えない雄叫びと共に、彼は再びその拳をダグバに向けて振り抜いた。
『アギトの世界』でも指折りの速さを誇るその真っ直ぐに伸びた腕は、しかし此度は切り飛ばされることなくダグバの掌に受け止められていた。
先ほどまでのやり取りは遊びに過ぎなかったのだと本能でギルスが察する中、次の瞬間にはギルスの胸にダグバの膝蹴りが突き刺さっていた。

「ゲブ……!」

身体の中で、何らかの臓器が破裂したような嫌に籠もった音が響く。
ほぼ反射的に腹から沸き上がった生暖かい液体を吐き出しながら、ギルスは弓なりに跳ね跳ぶ。
受け身も取れずに地面を転がった彼にはもう目もくれず、ダグバはサイクロンが抱えている始の方へと振り返った。

「させ、るかああぁぁぁぁぁぁ!!!」

しかしそのダグバの歩みを止めたのは、ボロボロになりながらも立ち上がったギルスがその背部から伸ばしたギルススティンガーと呼ばれる触手だった。
瞬きの間にロープのように撓み、自身の身体に何重にも巻き付いたそれにダグバが嫌悪感を示す中、駄目押しのようにギルスはダグバの胴にしがみついていた。

「逃げろフィリップ!そいつを、こんなところで死なせるな!」

「だが君は――!」

「―――――邪魔」

サイクロンの抗議を遮ったのは、ダグバの発した背筋の凍るような感情のない声だった。
パワーに優れるエクシードギルスが拘束のみに全力を尽くしたはずのそれを、いとも容易く引きちぎり、力任せにギルスを引き剥がす。

「グ、アァ……!」

短い嗚咽を漏らしたギルスの身は、エクシードギルスから元のものへと変化する。
度重なる極大のダメージによって、強化形態を形成し続けられるだけのエネルギーを失ったのだ。
だがそれでも、ギルスの闘志は衰えない。

口中に満ちる鮮血を無理矢理喉に流し込んで、彼はダグバに向け、再び拳を振りかぶる。
それがこの戦いが始まってから幾度となく繰り返されたのは、涼はそれしか自身の正義を為す術を知らなかったからだ。
だがしかし、いやだからこそ何時もどこまでも、愚直なまでに真っ直ぐに、ギルスはその力を振るえた。

躱されても受け止められても、折られても切られても、いつだってやることは変わらなかった。
故に残る全力を込めたその一撃は、再びダグバに向かい真っ直ぐに放――。

「―――――君、しつこいよ」

だが、その拳が届くことはなかった。
ギルスのそれよりも早く放たれたダグバのストレートパンチが、彼の胸の中心に大きな風穴を開けていたのだから。

「葦原涼ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

サイクロンの絶叫が、周囲に響き渡る。
先ほどまでの雄々しい咆哮はどこへやら、最早ギルスの口から漏れるのは止めどない吐血だけ。
だが一方で、自身の手を濡らす温かいギルスの血にさえもダグバは何の関心も持たない。

寧ろ再生能力があるとはいえ自分を前にしてよく頑張った方だと、そうして腕を緩く引き抜くため力を込めて。
その腕に、まるで肉壁その物が自身の動作を阻もうとしているような、妙な抵抗を感じた。

「……ま、だだ」

思わず驚愕と共に声の元を辿れば、そこにあったのは絶えず吐血しながらも自身の胸に突き刺さった腕を両の腕で握りしめるギルスの姿だった。
だがその程度の力では先ほどの違和感には繋がらない、とそこまで考えて、ダグバは思い至る。
自身を引き止めているのは、自身が貫いたギルスの傷そのものでもある、ということに。

よくよく見れば、自身の腕の中程を包むギルスの胸の穴が、急速にそれを埋めようと回復し自身の腕を放すまいと密着している。
まるで涼の生命力をそのまま表したようなその捨て身の行動を、ダグバが片手間の力で抜け出せないのは当然であった。

「葦原涼、すまないッ……!」

まさしく死力を尽くしダグバを止めようとするギルスの意思を汲み取り、サイクロンはもうそれ以上の問答をすることなく始ごとその身体を疾風に包み込んだ。
風と共に舞い上がり飛び去っていくサイクロンの後ろ姿を見やりながら、ギルスはようやく一つ息を吐く。
これでどうにか、仲間達だけは逃がすことが出来た。

だが、決して自分の仕事が終わったわけではない。
まだやらなければいけないことが、返さなければならない借りが、こいつには山ほど残っているのだ。

「オオオ、オ……!」

弱々しい声と共にその拳を握る。
最早意識は半ば消えかけ、今にも倒れ伏しそうなほど身体は悲鳴を上げている。
だがそれでも、膝を折ることだけはしない。

許されざる邪悪を前にして、仮面ライダーがただで倒れることなど許されるはずがなかった。
ようやくと言った調子で右腕を振りかぶったギルスに対し、小さく溜息を吐いてダグバは彼に向き直る。
そしてこれ以上彼に付き合う必要もないとばかりに、勢いよくギルスの身体から自身の腕を引き抜いた。

今更この身体のどこにこれだけの血が残っていたんだと言わんばかりの返り血が、ダグバの身体を新たに赤く染めていく。
皮肉にもその身体を立たせる支えになっていたダグバの腕の喪失に、グラつき蹌踉けるギルスの身体。
だがそれでも、後ろに倒れることだけはしない。どれだけの傷を負ってもなお、彼はその拳を握りファイティングポーズを崩さない。

死力を振り絞った雄叫びと共に、ダグバへ向けその足を進めようとするギルス。
だが彼が次にその全身を打ち付けたのは、自身の血が染み込んだ冷たい地面の感触だった。
ダグバの拳を受けたわけではない。ただ彼が人間である以上必ず存在する、いずれ来たるべき限界が今来てしまった、それだけのことだった。

(く、そぉ……)

ギルスの変身さえ解け、生身を晒す涼。
まだ自分は何も満足に護れていないのに、もう息さえ満足にすることが出来ない。
そんな自分の不甲斐なさを、誰よりも憎み誰よりも悔しく思いながら、彼はその瞳を閉じた。




――最初から俺には、あいつがどんな人間なのか分かっていたのかも知れない。
相川始に対して涼がそんな風に思ったのは、キングの吐いた言葉に対する彼の反応がきっかけだった。

『……ちょっとブレイドに似てるもんね、彼』

剣崎一真に似ている。その言葉が指し示していた“ジョーカーの男”なる存在を涼は知らなかったが、そう言われたときの彼の激情はよく覚えている。
言葉も発さず、その表情は仮面の下に隠しているというのに、なお溢れ出るような怒りを込めた乱舞。
それを見て、きっとこの男が剣崎に対し抱く感情は並大抵の物ではないのだろうと、そう察した。

同時に、そんな感情を押し殺してでもなお殺し合いに乗らなければならない事情も、きっと並大抵ではないのだろうと。
だからこそ、話を聞いてみたかった。剣崎とどんな関係だったのか、なぜ殺し合いに乗る決意を固めたのか、その思いを。
そして剣崎との思い出を語る彼を前にして、涼の思いは確信へと変わった。

かつての思い出を一つ一つ噛みしめるように語る彼の表情が、とても進んで人を殺す男のそれとは思えないほどに安らかな物だったから。
彼は本当に剣崎を友として認めていたのだと、そしてそんな男と共に歩んできたからこそ、自分の世界を護りたいと殺し合いにさえ乗る決意を固めたのだと、そう思えた。
であればもう、涼に始を敵として見なすことなど出来るはずもなかった。

――あの時、ザンキという男の死に、自分が少なからず関わっていたと知ったあの時。
確かに自分の脳裏には、自分が誰かを救う事なんて出来ない、この力を正しく使う事なんて出来ないと、そんな諦めが存在していた。
もしもあの時ヒビキや士、仲間たちが側にいてくれなかったら。

自分を――本心はどうであれ――救ってくれた亜樹子の言葉がなかったら。
或いは自分もまた今の始のように、誰かから下される裁きを求めて殺し合いに乗るような言動をしていたかもしれない、そんなIFを思い描いてしまったから。
涼にとっての始の存在は、有り得たかもしれない自分自身のようにすら感じられてしまった。

だから――。

『――お前らが俺をどう思おうと関係ない』

『――別に俺はお前たちの仲間になったつもりも、協力すると言ったつもりもない』

そんな始の自分を敵対視させようとする言葉一つ一つの裏に潜む彼自身の不器用な思いやりを、涼は誰よりも鋭く感じ取っていた。
病院に来る前一緒にいた涼を自分の巻き添えで敵として見なされないように突き放し、いつでも寝首を掻く準備は出来ているとわざわざ言葉でアピールする。
そうした言動の全ては、かつて身勝手に奪ってしまった善良な命に対する罰を仮面ライダーが躊躇なく下せるように考えた末のものなのだろう。

であれば尚更、涼はそんな悲しい運命を受け入れるわけにはいかなかった。
きっと彼が殺したというその男だって“ジョーカーの男”だって、始にそんな形で罪を償って欲しいわけではないはずだ。
犯した罪を背負い、奪ってしまった命の分まで生きて欲しい、きっとそう願うに違いない。

身勝手かも知れない、全くの見当違いなのかも知れない。それでも涼は信じてみたかった。
彼の犯した罪を償う方法が死だけでない可能性も、ジョーカーがもたらす破滅の運命を覆し始が自分らしく生き続けられる未来も。
例え間違っていようと自分の信じた道を一心に進み続けられる。それこそが自分の強さだと、涼はもう知っているから。

――大学のプールの中、どれだけ藻掻こうと誰も助けてくれず、少しずつ水底へ沈んでいくいつものヴィジョン。
だがその中で涼はもう、孤独感と絶望感に打ちひしがれることはない。
彼が見上げる水上には一陣の光が差し、自分の往くべき道をはっきりと指し示してくれている。

そして同時、自分一人では沈むだけだったこの身体を、水底から伸びる無数の腕が押し上げてくれる。
ザンキ、ヒビキ、木野、津上、矢車、剣崎……仲間である仮面ライダー達が、自分を溺れぬよう支えてくれる。
だからもう、息苦しさなど覚えるはずもない。涼の瞳はもう、いつものように真っ直ぐにただ光だけを見据えていた。

『――頑張って、涼君』

浮上の寸前聞こえたその女の声に、涼はただ小さく首肯を返した。




【F-4 道路 06:10 a.m.】

「―――――あーあ、行っちゃった」

ギルスの死体を背に向けて、ダグバは呑気とさえ表せるような気軽さでサイクロンの飛んでいった先の虚空を見つめる。
とはいえそれも当然のこと、最早ダグバにとってこの会場ごとき端から端でも一瞬で移動出来る小さな箱庭なのだから。
首輪の制限から解き放たれこの会場内限定とは言え本来の瞬間移動能力を取り戻した今のダグバにとって、圧倒的な存在感を放つジョーカーはどこへ逃げようと格好の目印だ。

であればどこへ隠れようとどれだけの距離を逃げたつもりでも、封印までの秒読みが数秒延びただけのこと。
だから今のダグバにとってこの戦いとも言えない戦い自体がどんな結末であれ、全ては無意味なものに過ぎないのである。
そうして彼は再び始のもとへと瞬間移動しようと意識を走らせて、すぐそれをやめた

自身の背後、もう動かないと思っていた肉塊が二の足で立ち上がった事を、察知したために。

「―――――凄いね」

立ち上がった気配に対し振り返ったダグバの口から漏れたのは、僅かな感動を含んだ純粋な賞賛だった。
理由は単純、今目の前に立っている男の傷は、最早人間であれば即死していてもおかしくないほどの重傷だったからだ。
胸の中心には拳ほどの大穴が空き、その腕や足も無理な再生速度が祟ったのか、そこかしこで肉が裂け骨が露出している。

以前ブレイドの力を使ってもう一人のクウガと戦った際、自分たちはこれほどの傷を受けてもまだ生きていられるのかと感動を覚えたが、この男のしぶとさはそれ以上かも知れない。
ただ自分やもう一人のクウガと違うところを上げるとするなら、この男はもう立っているのもやっとで、恐らく自分が何をすることもなく間もなく死ぬだろうということだったが。
とはいえどうせ立ち上がったのだから無為にするのも勿体ないか、とダグバはその笑みを一層深める。

「―――――ねぇ、なんで勝てないって分かってるのにまだ立とうとするの?やっぱりそれが仮面ライダーの資格ってことなの?」

投げる疑問は、以前橘に投げたものと変わらぬ。
仮面ライダーとは何か、何故そこまでボロボロになってでも立ち上がろうとするのか、そんな素朴な疑問の答えを探そうとする物だった。

「仮面ライダーの資格……か。そんなものある、なら……俺が、知りたいくらい……だ」

そんなダグバの問いに、涼は自嘲気味に答える。仮面ライダーの資格など、考えたこともなかった。
もしそんなものが簡単に知れるなら自分だってこんなに苦労はしなかっただろうと、そう言ってやりたい気持ちだった。
それでもその瞳だけは決して腐らずに、どこまでも真っ直ぐに悪を射貫く。

「だが……それでも俺に、言えることがあるとするなら……」

口中に溜まった血を無理矢理飲み込み、その腰にはゼクトバックルを装着する。
満身創痍は百も承知で、しかしそれでもなすべき事の為に、涼はその手にホッパーゼクターを掴んだ。

「俺はただ……信じたいものを……信じる、だけだ……!」

――HENSHIN
――CHANGE KICK HOPPER

タキオン粒子に包まれて、涼の身体は再び変身を遂げる。
悪への憎しみ、戦いの悲しみを蝗虫の仮面の下に隠し、その双眸を正義の為に赤く輝かせる孤高の戦士、仮面ライダーへと。
一歩、また一歩とゆっくりと、しかし着実に足を進ませる彼の身体を、突然炎が包み込む。

ダグバが翳した力によって、その装甲がプラズマ化し発火したのである。
だが全身を焼き焦がす炎に身を包まれながらも、キックホッパーはその歩みを止めない。
一歩、また一歩、先ほどまでと変わらぬ足取りで、悪へ向けひたすらに足を動かし続ける。

――RIDER JUMP

やがてダグバを射程距離にまで収めたキックホッパーは、大きく空に向け跳び上がった。
朝日を背に受けながらどこまでも、誰よりも高く跳んだその雄姿を前に、ダグバは本能的に理解する。
きっとこれこそが、ガドルの認めた仮面ライダーなのだろうと。

――RIDER KICK

迸るタキオン粒子が、キックホッパーの左足へと集っていく。
その身を焼かれようと身体の節々から火花を散らそうと、彼は一切意に介さない。
その肺に炎が侵入することさえ厭わずに叫び、残る全てをその一撃に込める。

彼の姿勢は最早、そこから先を考えてはいない。
ただ今を全力で生きようとする彼の生き様を象徴するように、その足は愚直なまでに真っ直ぐにダグバに向けて伸びていた。
ライダーキック。何時の時代も変わらず悪を打ち砕いてきた伝家の宝刀。

例え何があろうと止まらない。そんな執念を込めて放たれたその一撃は、今まさしくダグバを捉えようと迫っていた。




【G-4 Gトレーラー 06:21 a.m.】

「……では貴方は、葦原さんの事を見捨ててこの男だけを連れ帰ってきた。そういうことですね?」

「……あぁ」

「正気ですか?」

始を連れて命からがらダグバから逃げ、スパイダーショックでトレーラーの損害部分を修復したフィリップに待ち受けていたのは、村上の心ない罵倒だった。
涼を見殺しにして逃げ帰ってきたという後ろめたさから言い返せず目を伏せたフィリップへ、村上の言葉は止まることを知らない。

「理由は不明ですが、ダグバはこの男を標的にここに現れた……それは事実です。彼を連れていること自体我々にとって大きなリスクである、それは貴方もお分かりでしょう」

「……あぁ、ダグバが相川始を追って来る可能性も、十分承知している」

フィリップは振り返り、トレーラーに急造したベッドの上で泥のように眠る始を見る。
応急処置は済ませたが、痛みに呻くその姿を見ればもう一度ダグバが現れたとしても先ほど以上に簡単に蹂躙されるのは目に見えていた。

「であれば何故、そんな男の為に大ショッカー打倒に協力的だった葦原さんを犠牲にしたのですか?ダグバはすぐにでも追ってくる……彼は無駄死にですよ」

「無駄じゃない」

村上の哀れみと同情さえ感じる一言を、フィリップは見過ごすことが出来なかった。
相川始を信じその命をかけてでもダグバに立ち向かい護ろうとした葦原涼。
彼のあまりにも真っ直ぐなその生き様が間違っているとは、口が裂けても言いたくなかった。

「――無駄にさせない」

決意を込めたフィリップは、再度後方の始を見やる。
運命を変えるのが仮面ライダーだ。涼が残したその言葉を嘘にしないためにも、フィリップは思いを新たにGトレーラーのアクセルを踏み込んだ。


【二日目 朝】
【G-4 道路】

【フィリップ@仮面ライダーW】
【時間軸】原作第44話及び劇場版(A to Z)以降
【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、サイクロンドーパントに1時間50分変身不能、照井、亜樹子、病院組の仲間達の死による悲しみ、Gトレーラーを運転中
【装備】ガイアドライバー@仮面ライダーW、ファングメモリ@仮面ライダーW、T2サイクロンメモリ@仮面ライダーW、ギャレンバックル+ラウズアブゾーバー+ラウズカード(ダイヤA~6、9、J、K、クラブJ~K)@仮面ライダー剣
【道具】支給品一式×2、ダブルドライバー+ガイアメモリ(サイクロン+ヒート+ルナ)@仮面ライダーW、メモリガジェットセット(バットショット+バットメモリ、スパイダーショック+スパイダーメモリ@仮面ライダーW)、ツッコミ用のスリッパ@仮面ライダーW、エクストリームメモリ@仮面ライダーW、首輪の考案について纏めたファイル、工具箱@現実 、首輪解析機@オリジナル 、霧彦のスカーフ@仮面ライダーW、イービルテイル@仮面ライダーW、エンジンブレード+エンジンメモリ@仮面ライダーW
【思考・状況】
0:西へ向かい、仲間達と合流する。
1:大ショッカーは信用しない。
2:巧に託された夢を果たす。
3:友好的な人物と出会い、情報を集めたい。
4:首輪の解除には成功できた、けど……。
5:葦原涼の死は、決して無駄にしない。
【備考】
※T2サイクロンと惹かれあっています。ドーパントに変身しても毒素の影響はありません。
※病院にあった首輪解析機をGトレーラーのトレーラー部分に載せています。



【村上峡児@仮面ライダー555】
【時間軸】不明 少なくとも死亡前
【状態】ダメージ(中)、疲労(中)、Gトレーラーの助手席に搭乗中
【装備】オーガギア@劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト、ファイズギア(ドライバー+ポインター+ショット+エッジ+アクセル)@仮面ライダー555、カイザギア(ドライバー+ブレイガン+ショット+ポインター)@仮面ライダー555
【道具】支給品一式
【思考・状況】
基本行動方針:殺し合いには乗らないが、不要なものは殺す。
1:ダグバ、次に会えば必ず……。
2:乾さん、あなたの思いは無駄にはしませんよ……。
3:首輪の解除に関してフィリップたちが明らかな遅延行為を見せた場合は容赦しない。
4:デルタギアを手に入れ王を守る三本のベルトを揃えてみるのも悪くない。
5:次にキング@仮面ライダー剣と出会った時は倒す。
6:葦原さんは無駄死にですよ。
【備考】
※オーガギアは、村上にとっても満足の行く性能でした。
※今後この場で使えない、と判断した人材であっても殺害をするかどうかは不明です。



【相川始@仮面ライダー剣】
【時間軸】本編後半あたり(第38話以降第41話までの間からの参戦)
【状態】ダメージ(極大)、疲労(極大)、気絶中、ジョーカーアンデッドに1時間50分変身不能、仮面ライダーカリスに1時間50分変身不能、罪悪感、若干の迷いと悲しみ、橘と葦原への複雑な感情
【装備】ラウズカード(ハートのA~6)@仮面ライダー剣、ラルクバックル@劇場版仮面ライダー剣 MISSING ACE
【道具】支給品一式、不明支給品×1、栗原家族の写真@仮面ライダー剣
【思考・状況】
基本行動方針:栗原親子のいる世界を破壊させないため行動する。必要であれば他者を殺すのに戸惑いはない。
(気絶中)
0:大ショッカーを打倒する。が必要なら殺し合いに再度乗るのは躊躇しない。
1:取りあえずはこの面子と行動を共にしてみる。
2:再度のジョーカー化を抑える為他のラウズカードを集める。
3:ディケイドを破壊し、大ショッカーを倒せば世界は救われる……?
4:キング@仮面ライダー剣は次会えば必ず封印する。
5:ディケイドもまた正義の仮面ライダーの一人だというのか……?
6:乃木は警戒するべき。
7:剣崎を殺した男(天道総司に擬態したワーム)は倒す。
8:ジョーカーの男(左翔太郎)とも、戦わねばならない……か。
9:葦原……。
【備考】
※ヒューマンアンデッドのカードを失った状態で変身時間が過ぎた場合、始ではなくジョーカーに戻る可能性を考えています。
※ディケイドを世界の破壊者、滅びの原因として認識しました。しかし同時に、剣崎の死の瞬間に居合わせたという話を聞いて、破壊の対象以上の興味を抱いています。
※左翔太郎が自分の正体、そして自分が木場勇治を殺したことを知った、という情報を得ました。それについての動揺はさほどありません。
※取りあえずは仮面ライダーが大ショッカーを打倒できる可能性に賭けてみるつもりです。が自分の世界の保守が最優先事項なのは変わりません。
※乃木が自分を迷いなくジョーカーであると見抜いたことに対し疑問を持っています。



【備考】
※Gトレーラーの後部に穴が二カ所(天井と壁)空いています。スパイダーショックを使い現在は塞がれていますが、多少の隙間風はありそうです。




【F-4 道路 06:17 a.m.】

広い道路の中心に、燃え尽き炭化した肉塊が転がっている。
その腰と思しき部分に巻き付いた銀のバックルと緑のガジェットは焦げ付いて、既にその機能を果たしていない。
だがその肉塊が人の形を保っていた最期の瞬間、命の炎を絶やそうとするまさにその寸前の一撃は、確かにダグバの胸に届いていた。

赤子の手を捻るより簡単に躱すことの出来るそれを何故甘んじて受けたのか、その理由は正直ダグバ自身にも分からない。
ガドルの味わったという仮面ライダーとの死闘の末の敗北を、もしかしたら味わえるのではないか、そう感じたからか。
そんな事をしても得るものはないと、火を見るより明らかだったはずなのに。

何か残っている物はないかと探すように、ダグバは自身の胸を掻く。
だが実際にはそこにはもう何もない。焼けるように熱いその一撃がもたらした火傷も、打撲も、何もかも。

「―――――やっぱり僕には君の気持ちは分かりそうもないよ、ガドル」

自身の翳した炎に包まれながらも揺らぐことなくキックを放ったあの男は、紛れもない“仮面ライダー”だったのだろうとダグバは思う。
だがそんな男の死力を込めた一撃にも、もうこの身体は傷つかない。
きっと仮面ライダーという存在それ自体が、どこまで行ったとしてもう今の自分と死闘を繰り広げられる宿敵たりえないのだろう。

そんな虚しい結論に何度目と知れず辿り着いて、ダグバは改めてガドルのことを羨ましいと思った。
去来した漫然とした絶望感を無理矢理打ち払って、ダグバは再び西へと目を向ける。
仮面ライダーとは満足に戦いあえなくとも、今の自分の能力さえ押え付けられる大ショッカー首領その人であれば。

或いは自分の永遠に続くこの退屈にも終止符を打ってくれるかも知れないと、この殺し合いを終わらせるため力を込めて。
その力を放つより早く背後に出現した身に覚えのある気配に、緩く振り返った。

「―――――バルバ」

「久しぶりだな、ダグバ」

自身を呼ぶその声は、まさしくゲゲルの調停者として自分とも対等たりえる権力を持つ唯一の存在、ラ・バルバ・デのもの。
次いで視界に入った彼女の後ろに停滞するグレーのヴェールが、思わずダグバの目を引いた。
第二回放送において首領代行を名乗った彼女が、今こうして自分の前に現れた理由が、もしかすれば自分の望む首領にあるのではないか。

そんな期待を胸に、彼はまるで幼子のように続くバルバの言葉を待つ。

「……貴様に、首領から与えられた新たなゲゲルの条件を告げに来た」

沈黙の後告げられた彼女の目的に、ダグバはその目を見開いた。


【二日目 朝】
【F-4 道路】

【ン・ダグバ・ゼバ@仮面ライダークウガ】
【時間軸】第46話終了後以降
【状態】ダメージ(大)、疲労(大)ジョーカーアンデッド化、首輪解除
【装備】なし
【道具】なし
【思考・状況】
0:まずはバルバと話をする。
1:ジョーカーである相川始に多少の興味。
【備考】
※アンデッド(ジョーカー)化しました。 また、その影響によりグロンギ態がより強化され“沈み行く究極を超えた究極の領域(スーパーセッティングアルティメット)“へと変身出来るようになりました。
※制限が解けたので瞬間移動が出来る模様です。ただ会場の外に出ることは出来ません。



【ラ・バルバ・デ@仮面ライダークウガ】
【時間軸】死亡後
【状態】健康
【装備】なし
【道具】なし
【思考・状況】
0:ダグバに新たなゲゲルについて告げる。
【備考】
※ダグバと話をした後会場に残るつもりがあるのかは後続の書き手さんにお任せいたします。


【全体備考】
※F-4エリアに炭化した葦原涼の死体があります。
※ゼクトバックル+ホッパーゼクター@仮面ライダーカブト、涼の支給品一式は破壊されました。
※パーフェクトゼクター@仮面ライダーカブトがどうなったかは後続の書き手さんにお任せします。(焼けたのか、そのままなのか、資格者を求めて飛んでいったのかなど)。


【葦原涼 死亡確認】
【アギトの世界 崩壊確定】
【残り15人】



141:愚直(前編) 時系列順 142:心の中の薔薇
投下順
村上峡児
フィリップ
相川始
葦原涼 GAME OVER
ン・ダグバ・ゼバ 148:シ ゲゲル グダダド
ラ・バルバ・デ


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最終更新:2019年12月30日 19:51