未知なる食!こんがりヒグマの丸焼き!?
「お、エッグベアの干し肉じゃねえか」
「なあなあ、それ美味いのか!?」
そんなリッドの持つ干し肉に目を輝かせる一人の少年は、伝説のバンカーバーグの息子である
コロッケだ。
「ああ、美味いぜ。食うか?」
リッドはコロッケに干し肉を渡してやる。
支給された干し肉は一つだけであったが、彼は何度も食べているため、特に強い執着は無かった。
「おー、うめえ!」
「だろ!?エッグベアの肉は、乾燥させると長持ちしてウマい非常食になるんだぜ」
和気藹々と食事を楽しむリッドとコロッケ。
基本支給品である食料にどんどん手をつけていき、全体の半分を消費した。
「なんだよ、食料これだけかよ。こんなんじゃ数日もたねえぞ」
食料の少なさを愚痴るリッド。
大飯ぐらいの彼らには、支給された食料は足りなかった。
「そういやリッド兄ちゃん。ヒグマって食えるのかな?」
「ん?そりゃ食えるんじゃねえか?てか、毒性が無けりゃたいていの奴は食えると思うぜ?」
「そっか~!なあなあ、ヒグマって美味いのかな!?」
「う~ん、そうだなあ…」
言われて、リッドは最初の場所にいたヒグマを思い出す。
自然と、よだれが出てきた。
「干し肉にするのも悪くないかもしれねえけど…丸焼きってのもいいかもしれねえなあ…!」
「おお、そっかあ!」
リッドの言葉に、コロッケは目を輝かせる。
「それなら、ヒグマを倒して一緒に食べようよ!」
「な!?それはさすがに…」
「あ、さっそくヒグマが来たよ!」
「何ィ!?」
コロッケの言う通り、そこには一頭のヒグマがいた。
「逃げるぞ、コロッケ!」
「え~!?干し肉に丸焼きは~?」
「バカ、こんな奴と戦っても死ぬだけだろうが!」
リッドは、生きるために猟師として生計を立てている。
いくら美味そうでも、死んでしまっては飯を食う事なんてできない。
一方のコロッケは未知の食に対する興味が尽きないようだ。
二人が揉めている中、ヒグマがとびかかって来る。
リッドとコロッケはすぐに反応してそれぞれヒグマの攻撃をかわす。
ヒグマの攻撃は外れ、地面に小さなクレーターが出来上がる。
「おいおい、なんだよこの馬鹿力は…!」
「リッド兄ちゃん、逃げるのは難しそうだよ」
「そうみたいだな…しゃあねえ、行くぞコロッケ!」
覚悟を決めると、二人は同時にヒグマに向かっていく。
「鳳凰天駆!!」
「ハン・バー・グゥゥゥゥ!!」
リッドの炎を纏った空中からの突進と、コロッケの炎を纏った拳がヒグマ目がけて放たれる。
しかし、
「何っ!?」
「こいつ…炎を喰ってやがる!」
「グガアアアアア!」
リッドとコロッケ、二人から纏う炎を口内に吸収したヒグマ。
その体表は赤く染まり、全身に炎を纏っている。
雄叫びをあげたヒグマは、その腕を二人に目がけて振るう。
リッドとコロッケは攻撃を察知して後ろに跳び、辛うじて回避に成功するが…
「「うあああああああああああああああああああっ!?」」
腕を振るった際の風圧により、二人の身体は思いっきり吹き飛ばされる。
「いつつ…アイツには炎は効かない。むしろパワーアップさせちまうみてえだな」
リッドの目の前には、雄叫びをあげながら口から火を吐く一頭のヒグマがいた。
「ようし、それならこれでどうだ!ハンマー…」
「おい、この距離でそんなハンマーが」
「伸!」
コロッケのハンマーはまるで如意棒のように伸び、「伸びるのかよ!」というリッドの突っ込みをよそに、ヒグマ目がけて放たれる。
さすがのヒグマもハンマーが伸びることは想定外だったようで、防御の姿勢も取る暇なく遥か彼方に吹っ飛ばされた。
「よし、逃げるぞ!」
「丸焼き~…」
「いい加減諦めろって!」
二人はその場から撤退した。
【G7・森/深夜】
【リッド・ハーシェル@テイルズオブエターニア】
状態:HP90%、TP95%
装備:ラストフェンサー@テイルズオブエターニア
道具:基本支給品(食料半分消費)、ランダム支給品0~1
基本思考:会場からの脱出、ヒグマは美味そうだけど相手にする気はない
1:ヒグマから逃げる
※支給品の【エッグベアの干し肉@テイルズオブエターニア】を消費しました
【コロッケ@コロッケ!】
状態:疲労(小)、ダメージ(微小)
装備:マンモス3トン分のハンマー@コロッケ!
道具:基本支給品(食料半分消費)、ランダム支給品0~2
基本思考:会場からの脱出、ヒグマを食べてみたい
1:ヒグマから逃げる
「グオオオオオオオ!」
ヒグマは吼える。
身体を紅に染め、炎を纏ったヒグマ――通称【火グマ】は吼えながら走る。
さらなる炎を目指して。
街の中心にそびえる――火山を目指して。
【F6・街】
【火グマ(穴持たず8)】
状態:燃えるぜぇぇーーーーー!
装備:
道具:
基本:本能に従って炎と獲物を求める
1:火山に向かう
2:獲物を喰らう
※炎を喰らい、体表は赤く、炎を全身に纏い、火が噴けるようになりました
※炎への執着が強くなっています
最終更新:2014年09月16日 01:00