浅井政喜は壁を殴りつけた。
あの時すべて終わったはずだった。
主催を殺して、自分も死んだ。
そして、きららとあの世で一緒にいるはずだった。
だが、目が覚めたらいたのは殺し合い。
「……クソ、畜生おおおおおおおおおおおお!!!」
叫んでもどうにもならないのは分かっている。
それでも、悔しかった。
もう一度こういう事をしなければいけない事が。
再び、支給品を確認する事になる。
入っていたのはCz75……
浅井きららが支給品として持っていたものだ。
それも合い重なって、舌打ちが出る。
守れなかった事を強調させたいのか、そう思ってしまう。
例え……そうでないにしても、そう思えてしまう。
それが自分の弱さのせいである事を、痛感させられてしまう。
「きらら、俺は……お前と一緒に生きていたい」
手に持った銃、Cz75を握り直す。
これが間違った事であるのは分かっている。
それでも、それでもだ。
幸せを求める事は悪い事ではないのだ。
当然の事である。
それが、例え他の幸せを壊すことになってもだ。
良いわけがないと言うのは分かっている。
だがしかし、主催を倒し帰れる可能性はあるかと言われれば、ノーだ。
だからこそなのだ、優勝すれば願いがかなう。
それは嘘である可能性もあるが、嘘ではないとも取れる。
自分は死んだはずなのに、生き返っているではないか。
ここにいる自分は間違いなく本物だ。
死んだ感覚も覚えている。
だから、俺はこう推理する。
あの主催の人無という男は人を生き返らせる事が出来る。
自分が生き返っているのはそのためだ。
優勝すれば、生き返すことくらいできる。
じゃあ、自分がすべきことは何だ?
答えは一つしかない。
「ごめんな――――きらら、お前は喜ばないかもしれないけどさ」
皮肉にも、苦笑しか出ない。
こんな状況を笑える方もどうかしているけれどもな。
それでも、それでも俺は――――。
「お前が、好きだから」
殺す、殺してやる。
武器は十分だ、これで引けは取らない。
あの狐獣人のような化物がいても、どうにかなるかもしれない。
いや、あのときだってどうにかなったのだ。
今回だって大丈夫だ。
額賀さんにも悪いと思う。
怒られるかもしれない、呆れられるかもしれない。
だけれど、他人の事を気にしてはいけない。
自分は、鬼にも悪魔にもなる。
「……行こう」
ゆっくりと、足を前に出す。
修羅道への第一歩を、踏み出した。
【F-4/森/一日目/朝】
【浅井政喜@俺のオリキャラでバトルロワイアル2nd】
[状態]:健康、わずかに戸惑い
[服装]:特筆事項無し
[装備]:Cz75@俺オリロワ2nd(15/15)
[道具]:基本支給品一式、Cz75予備マガジン×3
[思考]
基本:優勝してきららと幸せに暮らす
1:誰であろうと容赦しない
2:きららには……会いたくないな
[備考]
※俺オリロワ2nd死亡後からの参戦です
「……行った、かな」
木の陰から一人の少女が出てきた。
その少女は黄色い毛皮の狐獣人だった。
完璧と言えるスタイル、青い瞳を持っていた。
彼女の名前は
伊賀榛名と言った。
「危なさそうな人だったな……良い狼だったのになー……」
彼女が浅井政喜に話しかけなかった理由は簡単だ。
影から彼の様子を覗いている際の行動だ。
銃を取り出し、何かを考え、覚悟を決めた目をした。
殺し合いに対抗する決意だったかもしれないが、それとは違う感じだった。
それもあくまで伊賀榛名の勘であった。
結果的にその勘は当たったことになった。
「とりあえず、アヤちーが呼ばれてるようだし探したいな……あと……フフフ♪」
伊賀榛名は笑った。
笑いと言うよりは、にやけ顔をしたと言ったところだろう。
彼女は浅井政喜が向かった方向と反対の方向へと向かって行った。
【F-4/森/一日目/朝】
【伊賀榛名@新訳俺のオリキャラでバトルロワイアル】
[状態]:健康
[服装]:特筆事項無し
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1~3
[思考]
基本:殺し合いをするつもりはないが襲われたら対処する
1:とりあえずアヤちーを探したい
2:イイ男イイ女がいたら……ウフフ
[備考]
※新訳俺オリロワ参加前からの参戦です
※浅井政喜の容姿を把握しました
※浅井政喜と反対方向へと向かっているようです
【支給品説明】
【Cz75@俺オリロワ2nd】
浅井政喜に支給。
もともとのロワでは浅井きららに支給されたもの。
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最終更新:2012年07月01日 01:18