◆ ◆
「あーあ」
全身を返り血で真っ赤に染めた少女は、心底残念そうな声を漏らした。
曇天の空から微かに降り注ぐ光が少女の手に握られた銀の死神に当たり、照り返す。
肌に付着した血液を袖で乱暴に拭うと、少女――アイは刀を一振りし、ひゅんひゅんと乾いた音を鳴らした。犠牲者の血が雫となって飛び散り、地面を僅かに濡らす。
「逃げ足だけは早いんだから、うさぎさん」
一人の精霊を含めた強敵と相間見えたばかりとは思えない態度だった。
いや、彼女からすればあの程度の戦い、戦いどころか遊びにさえならなかったのかもしれない。
刀を携えた狩人と、逃げる三匹の兎。
牙を抜かれた肉食獣では、所詮狩人に勝てはしないのだ。
逃げられてはしまったが、それこそ二――いや、三兎を追うもの一兎をも得ず。
二匹の兎を仕留めたのだし、欲張る程に状況は切迫していない。
ここは逃げられたことも良しとして、収穫に酔うところだろう、とアイは思った。
朽ち果てている二人の屍を見やり、彼女は
石川清隆を殺害した時の感触を思い出す。
まるで刃が滑るような手応え。
自動的と言ってもいいだけの速度で相手の攻撃をいなし、迅速に外敵を抹殺する感覚。
妖刀村正の力はまごうことなき本物であった、そしてアイは幸運に恵まれた。
自我をイレギュラー的にコントロール出来る
柳詩織の才能に、情け容赦の一切を切り捨てたアイの人格、そして第三の力、呪われた魔剣村正。
三本の矢を束ねればその強度はバラバラの時より遥かに増すだろう。
ならば、最初から三本分の強度を備えた矢を三本束ねれば、それは矢ではなく剣となる。
「………あはっ」
体内に三つの異常を抱えた少女は、笑顔の表情で今は亡き二人の殺人者、その骸へと近付いて行く。
もはや何をするかは言うまでもない。
彼らの支給品を回収し、次いでに首輪をサンプルがてらに手に入れておくのだ。
いざとなれば爆弾としても使えるこの首輪、利便性は相当に高いと見えた。
距離的に近かった石川清隆の遺骸に近付き、改めてその骸を見下ろす。
肩から斜め一直線にばっさりと身体を切断されたそれに何の感慨も示すことなく、アイは無言のままでその首を切り飛ばした。ごろん、と呆けた面のままの生首が地面を転がる。
生暖かい液体が付着することもいとわずに首輪を拾い上げると、ディパックにしまった。
落ちているライフルはどうやら使い物になりそうもない。大穴が開き、破壊されている。
仕方ないので石川のディパックを奪い、微塵の興味も石川には示さず、彼に背を向けた。
次に、今度はもう少し離れた
野村和也の死体。
我ながら随分と酷い殺し方だ、と珍しくアイは自嘲的に笑う。
腹から溢れる臓物は常人なら目を背けたくなる程のものだろうし、脇腹は文字通り吹き飛んでいる。
彼が居なければ妖刀を自分が手に入れることはなかったのだ、その点においては感謝さえしていた。
首を刈ろうかとも考えたが、あまり数が多くても邪魔なだけだとも言える。
アイは首輪の回収を辞め、石川と同じようにディパックとその中身を奪い取った。
中身は後々確認するとして、ひとまずやるべきことは終えたようだ。
ふぅ、とわざとらしい溜め息ひとつ、アイは天を仰ぐ。
「くすくす、ねえしーちゃん。ボクらも、殺し合いなんか無かったらいつもみたいに遊んでたのかな」
返事は返ってこなかった。
だがそれでいい。
下手に妖刀の呪いに触れて取り返しのつかないことになるよりかは、ずっとマシだ。
たとえ一人だろうと、愛する唯一無二の親友の為ならば、皆殺しにする決意は毛ほども揺るがない。
恐怖なんて人間らしい感情は、才能に作られた彼女の中には最初から設定されていないのだ。
だから彼女は怯えの一つもせず、ただ笑いながら殺していく。
感情のない機械のように―――希望を信じる愚か者の対極として君臨する。
たった、それだけのことだった。
【D-3/平地/一日目/午前】
【柳詩織@才能ロワイアル】
[状態]:「アイ」の人格、身体能力向上中
[服装]:血塗れ
[装備]:工事用ヘルメット、妖刀村正@需要なし1st
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2、脇差、糸鋸、野村和也のディパック、石川清隆のディパック、石川清隆の首輪
[思考]
基本:しーちゃんのために優勝する。
1:殺しちゃえ☆
[備考]
※才能ロワ1話「創造世界」以後からの参戦です。
※アイスピックを回収していません
※妖刀の精神支配がかかっていません
◇ ◇
「はぁ……助かったぞ真紀ちゃん。ナイスアシスト、だ」
いつもの軽口にも心なしか覇気がなく、
熊本潤平はぐったりと助手席に凭れていた。
凄まじいプレッシャーだった。
自分より年下の本来なら愛でるべき少女とは思えない出鱈目さと、無邪気故では済まない残虐性。
極めつけに人間とは思えぬまでのスペックを兼ね備えた、あれこそまさしく天性の殺人鬼だ。
だが何より、女の味方である筈の自分が何もできなかった、そのどうしようもない無力感こそが何よりも大きなダメージとして熊本にのし掛かっている。
「……あれくらい、誰でも考えるわよ。てか、あれを避ける時点でおかしいんだけどね」
―――全滅の危機を見事脱する行動を起こしたのは、運転手の
新藤真紀だった。
熊本に言われるまま車内から傍観を続けていたのはいいものの、あの殺人少女の出現からにわかに状況が怪しくなってきた。瞬く間に二人を殺し、それで動揺も見せない姿には、一度優勝者の座を勝ち獲っている彼女でも戦慄に値するものだったのだ。
妖刀とかいう胡散臭いにも程がある物を手にして、まさに止められない怪物と化した少女。
このままでは全滅は免れない――そう判断した真紀は、即座に撤退を決意した。
少女が熊本とキャンピングカーに背を向けたのを見計らって車のライトを点灯させ、何をしようとしているのかを端的にではあるが熊本に伝えた。
少女――アイを救えないまま見捨てることに抵抗はあったようだが、全滅してしまえば元も子もない。
彼にしてみれば苦渋の選択だったろう。
アイを引き付けておき、キャンピングカーが通る一瞬で車内に飛び乗るという捨て身の作戦。
成功するかはハッキリ言って確証がなかった。
成功したから良かったものの、失敗していたら未来は間違いなく、真っ暗だった筈だ。
ちなみに失敗したなら、真紀は迷わず逃走の道を選ぶ予定だった。
(……らしくないわね)
心の中で溜め息をつき、少しだけ瞳を細めて真紀は思う。
七人もの参加者を冷徹に殺して優勝してのけた自分が、随分とらしくないことをしているものだと。
もしかすると、自分は意外にも熊本潤平の言った言葉に期待しているのかもしれない。
楽しい思いをさせてやる――子供騙しにも等しい陳腐な謳い文句に惹かれた愚か者。
そう自嘲し、真紀は淡く微笑みを浮かべた。
「だー……不覚や、この
巴御前があないな小娘にぃ……」
酔っ払いの譫言のような言葉が聞こえてくる。
本来大人二人用の構造であるこのキャンピングカー、しかし拘らなければスペースはちゃんとある。
アイの裏拳の前に沈まされた憤怒の精霊、巴御前は簡易のシャワースペースにいた。
水は出ていないし未使用だしで、綺麗な有り様の床に白装束の女が寝転ぶシュールな光景。
床が冷たいことが短気な彼女には不満だったが、そこまで贅沢を言うのはさすがに憚られたようだ。
「……あの巴さんって人、口を開く度小物臭が増していく気がするんだけど」
「言ってやるな。そういうとこも含め可愛いんじゃないか」
「見境ないのね、あなた」
「まあな」
「うおーい! 聞こえてるぞガキ共ぉお!!」
怒声にうんざりしたように、真紀は巴御前の文句を黙殺する。
やはり仲間が増えるのはだるい、と思わずにはいられない。
確かに先の一戦を見る限り、巴御前も不可解な技術を行使していたのを目撃している。
弓には矢がついていなかったにも関わらず、矢が放たれていた。
妖刀の一件といい、この数時間で大分多くの常識が改革されてしまった気がする真紀。
だがそんな彼女からしても、あの殺人少女は別格だった。
どんな猛攻も軽々いなし、素手で虐殺を行い、刀を振るえばまるでバターのように対象を切り裂く。
勝てるわけがない、と諦めの感情さえ懐いた。
「真紀ちゃん嫌そうだな。やっぱり人が増えるのはあれか、嫌か?」
「そりゃ、だるいしね。……ま、そういう約束だし、我が儘は言わないことにするわ」
運転を続ける真紀が目指しているのは、当初の通りの行き先、即ちラブホテル。
偶然あんな正真正銘の修羅場に遭遇してしまったから遠回りになってこそいるものの、ようやく行動指針に回帰出来たというところだ。
運転の疲れも零ではないが、とりあえず目的地に到着するまでは休みを取らないことに決める。
冷静に考えればあのドリフトもどきに失敗していたらとんでもないことになっていただろう……そう考えると、真紀は背筋が寒くなる思いだった。
「ん、そうや。とりあえずこっちの持ってる情報を開示しとくわ」
今思い出した、という様子で巴御前はそんな肝心なことを今更宣った。
乗車(というには些か以上に乱暴すぎたかもしれないが)の時に比べれば愚痴の量も減ってきているし、どうやらアイにやられた屈辱感が薄れ始めているようだ。
短気な人程、その怒りが静まるのも早いものである。
「アンタらが目指してるでかい建物で、どえらい面倒なことになっとる奴らが居る」
時間に換算すれば数時間前のことだが、巴御前は目前で勘違いの一部始終を目撃していた。
黒いゴシック服の小柄な少女が、血塗れのパーカーを着た女を殺そうとしていて。
当の女の方は、少女が言っていることをまるっきり違う意味で捉えている、漫才のような光景。
デパートに回って未然に彼女らが探している刃物を破壊しようとも考えたが、余計な邪魔が入った(あと、彼女自身が迷った)ので随分と時間を浪費してしまったのだ。
行き先がその場所であることは、既に熊本から聞かされていた。
「片方は片方を死にたがりと思ってて、もう片方は片方を家庭的な料理少女と思ってる」
「……どういうことよそれ……ここ、まともな女の子はいないの?」
「躊躇なく人を撥ね飛ばしおったアンタが言うのもあれやと思うんやけどなぁ……」
しれっと言う真紀に、やれやれと言った様子で突っ込みを入れる巴御前。
が、さっきのアイといい、確かに年齢に不釣り合いなことをやってのける奴らばかりだとは思った。
新藤真紀は言わずもがなとして、熊本潤平の味方への甘さもなかなかに異常なそれだ。
普通このくらいの年齢なら恐怖に潰されていたっておかしくないし、我が身可愛さで逃げる方が普通。
不恰好な二丁拳銃で飛び出してくるような奴を、普通とは到底呼べない。
殺し合いをより面白くする為の選定基準だというのは分かるが、一体どうやったらこんな濃い連中ばかりを集められるのか、割りと本気で気になっていた。
「……で、そいつらに会ったらどうしようか考えたんやけど―――」
巴御前は声のトーンを一切変えないままで、その一言を紡ぎ出した。
「――――とりあえず危険みたいやし、殺すわ。
やっと分かったんや……この殺し合い、馴れ合いで解決できる程甘くはない。
善人を生かすなら悪人を殺すしかない……そんな汚れ役を引き受けるのも、精霊のさだめやろ」
精霊。
本来ならば『英霊』と呼ばれるが相応しい存在が、少し違う形で呼び出された尊い幻想。
固有能力を保持し、それぞれの属性に従った個性を持つ、人智を越えた力を振るう存在。
今を生きる人間とは決定的に異なる、過去に生きていた存在。
それを弁えているからこそ、彼女は淡々と、殺人者を裁く覚悟を決めたのだ。
アイとの邂逅で、自らさえもバトルロワイアルの前では無力な存在と、半ば必然的に悟ってしまった。
正々堂々と向き合っていては、全てを失う。
「……そういう訳や。目的地に到着次第、建物の中に潜む全ての殺人者を殺す」
事も無さげに、彼女はそう言い放った。
ひどく冷酷に。ひどく冷徹に。
この時、真紀はバトルロワイアルに関わってきた内のどの瞬間よりも恐怖心を覚えた。
人間とはこれほど冷酷になれるものなのか。
人間とは――これほど冷たい声を出すことが出来る生き物だったのか。
話し半分に聞き流していた精霊云々の話も、ここまでくると本当なのではないかと思えてくる。
もし今、自分が殺し合いに乗りかけていたと聞かれたらどうなるか。
それだけで、自然と顔色が険しくなった。
精霊は決して人間とイコールではない。
過去がどうであったとしても、積んできた経験は平和ボケした者達では比較にもならないだろう。
当然、巴御前もその程度の経験は積んでいた。
かの源氏の時代に生きただけあり、人殺しを絶対に許されないと嘯く程甘ちゃんでもない。
車内を自然と支配している静寂。
気まずさに似た、しかし決定的に別種のそれが漂う中――熊本は、ようやく口を開くのだった。
「………つまんねー」
真紀は自分の顔が引き攣るのを確かに感じた。
何を言うんだこのバカは今すぐ車から叩き出そうかこいつ。
怒りを通り越した呆れの感情が生まれてきて、それを彼に伝えようとした時には、もう遅かった。
「………あ? 今なんつった、アンタ」
巴御前は憤怒の精霊である。
彼女の短気さは短い付き合いの二人も既に承知しているところだ、どうなるかは想像に難くない。
それに言い逃れのしようがないほど露骨な挑発をくれてやった――どんなことになるやら。
しかし熊本潤平は、相手の剣幕に怯んで怖じ気付くなど絶対に有り得ないような人間。
波乱ある、そんなことは最早言うまでもない。
(ああもう、どうしてこうなるのよ……)
どうにでもなれだ。
運転手としての使命を果たすだけ。
真紀は憤怒の精霊と女の味方の戦いに一切関与しないことを、静かに決断するのだった。
「つまらないって言ったんだよ。巴さん、あんたのやり方とやら、本当につまらないぜ」
◇ ◇
おれは、無力だ。
考えてみれば当たり前。
別段超能力めいた力を持っているわけでもない一高校生、それがおれだ。
セナちゃんを守れず、アイちゃんを助けることも出来なかった、敗北者と罵られても反論出来ない。
くだらねえ戯言を今更宣う権利なんて、おれのような口だけの人間には皆無なのかもしれない。
――――それでも。
「殺す者を殺す。言っちゃ悪いけど、小学生の理屈だぜ、それ」
――――おれは、女の味方だ。
おれが唯一所持し、今後ずっと使っていくだろうキャラクター。
たとえ偽善者と蔑まれようとも、譲れないモノくらいはこんなおれにも確かにある。
……このバトルロワイアルで、どうやらおれは人間としていくらか成長できたようだ。
じりじりと感じる殺気にも臆することなく、おれは言葉を紡ぐ。
巴さん。
あんたが精霊だかなんだか知らないけど、おれに会ったのが運の尽きだと思って諦めてくれ。
あんたの意志、このおれが暴飲暴食の限り喰らい尽くしてやる。
「殺人に善悪はない。
たとえば何千の命を奪った独裁者だとか、快楽殺人者相手なら正当化される行為かもしれないけど、まだ希望のある奴を無下に殺しちまうってんなら」
「はっ。口が達者なことで」
「それはただの無差別殺人だ」
巴さんの皮肉を遮って、おれは一際強いトーンで言い放った。
精霊ってのが何なのかはよく分からないが、いわば偉人か何かみたいなものだろう。
ならおれは、目上の女性に対して随分と失礼な口を利いていることになる。
本来ならば避けるべき行動。しかし、今はそんなルール知ったことではない。
おれのルールでやらせてもらう。
「……言ってくれるやないか。じゃあなんや、アンタはどないするつもりやねん?
こんだけ偉そうなこと言っといて、まさか下らない綺麗事捲し立てるわけやないよな?」
巴さんも、大分怒りのボルテージを抑えてくれているようだ。
もし彼女が本気だったなら、おれは今頃どうなっているやら想像もしたくない。
無論、そんなことにビビってはいられない。
おれはおれの理想を語るだけだ。逃げたり隠れたりする必要なんてどこにも無いんだから。
「おれのやり方は、誰も死なせないやり方だ」
もう、助けられないのも――守れないのも、懲り懲りだった。
セナちゃんのように、死なれるのも嫌だ。
アイちゃんのように、過ちを正せないまま更に深い闇に落ちられるのも、嫌だ。
他の男連中はどうでもいいけど、情けくらいは特別にかけてやる。
おれの言葉に、巴さんは強い口調で返した。
「――何やそれは! そんな綺麗事が通る程ぬるいゲームやと思っとんのか!?」
「思う。通らないなら、押し通すだけだ」
我ながら、凛々ちゃんに偉そうなこと言えないな、と思う。
こりゃ舌戦としちゃ最底辺の暴論だ。中学生とかが描く、厨二病の理想論。
らしくねえ――自嘲しちゃうな。
「だからおれは巴さんの言った二人を助ける。絶対に見捨てたりしない。
殺し合いに乗ってるようなら覚悟を壊す。
暴れるなら押さえてでも、おれは助ける」
言う程簡単じゃないことは当然承知の上だ。
押さえてでもとは言うが、揉み合いになってグサリ、ってのもあるかもしれない。
でもそんな危険を冒してでも、助けることに価値はある。
隣でハンドルを握る真紀ちゃんだって、助けた――とは言えないが、道を戻すことは出来た。
たった一人であっても、おれが得たものはとんでもなく、大きかったんだ。
最高の同行者を得られたんだから。
……いや、仲間。妻って言うのもありだけど。
「それに、おれには真紀ちゃんがいる」
突然名前が出て、ぴくっと動いた真紀ちゃん。可愛い可愛い超可愛い。
「巴さん。あなたがおれについてくれれば、おれたちは三人だ」
「……安い言葉や。そんなもんで精霊を懐柔出来るとでも思ってるんかいな」
「安いってのは分かってる。でもま、結局のところさ―――」
わざとらしく溜めて、おれは決め台詞を吐いた。
最高に爽やか(自称)なスマイルで、止めの一撃(ことば)を。
「―――やってみなきゃ、分からないだろ?」
ぷっ、と真紀ちゃんが苦笑いを溢した。
馬鹿にされようと呆れられようと、それでいい。
今必要なのは剣呑な舌戦じゃない。そんなもんは国会議員のお偉いさんにでもやらせておけ。
おれたちに必要なのは、笑顔だ。
女は、笑った方が可愛いからな。
「はぁ。とんだ戯言遣いやん、アンタ」
「そいつぁどうも」
「だが、アンタの勝ちや。アンタに賭けてみるのも悪くない」
拍子抜けするほどあっさり。
そんな小学生並みの感想を懐いたが、これで当面のことは大丈夫そうだ。
「ま、あの二人をどうにか出来るかはアンタ次第やけどな」
からからと笑う巴さんの声を流しながら、おれは思い出したように真紀ちゃんに一言、言った。
約束を守った証の一言を言い忘れるなんて、我ながらうっかりしていたな。
「……ただいま、真紀ちゃん」
「……律儀な人ね、あなたも」
「当たり前だろ? 女との約束は絶対なんだからな」
「はいはい……おかえり、潤平」
【D-2/平野/一日目/午前】
【熊本潤平@数だけロワ】
[状態]:健康
[服装]:特筆事項無し
[装備]:ウィンチェスターM1897(3/5)
[道具]:基本支給品一式、12ゲージショットシェル(5)、M1917銃剣、ベルグマン・ベアードM1908(2/6)、
装弾クリップ(9mmラルゴ弾6発入り×3)、こけし、ベレッタM92(12/15)
[思考]
基本:遥光を捜す。女を守る。
1:真紀ちゃん、巴さんと行動。とりあえずセナちゃんをちゃんと弔いたい。
2:凛々ちゃんは……どうするか。
3:ラブホテルに向かう。
[備考]
※数だけロワ29話「無題――――NoTitle――――」以後からの参戦です。
※
矢部翼の外見のみ記憶しました。
【新藤真紀@俺のオリキャラでバトルロワイアル】
[状態]:健康
[服装]:特筆事項なし
[装備]:キャンピングカー(車体に若干の破損あり)
[道具]:基本支給品一式、ベレッタM92予備弾薬(30/30) 、ケンタッキーフライドチキンの皮入り箱
[思考]
基本:一応殺し合いには乗らないことにする。
1:一応潤平についていく
2:ただし、強そうな、面倒そうな人物にはなるべく関わらないようにする
3:………はぁ。
4:……銃を返してもらう
[備考]
※本編終了後からの参加です
【巴御前@夢オチだったロワのキャラでバトルロワイアル】
[状態]:疲労(大)、腹部にダメージ(中)、右足に裂傷
[服装]:白装束
[装備]:安物の弓
[道具]:基本支給品、不明支給品×1
[思考]
基本:殺し合いには乗らない
1:熊本たちとラブホテルに向かう
2:
柄部霊歌と
守谷彩子が気になる
3:刀の女(詩織)には警戒
[備考]
※夢オチロワ「怠慢な革命家」より登場。傷は主催により治っています。
※固有能力には大幅な制限がかかっています
【エタノール瓶@現実】
酒類の主成分であるため「酒精」とも呼ばれる。アルコール類の中で、最も身近に使われる物質の1つである。揮発性が強く、殺菌・消毒のほか、自動車燃料でも用いられる。
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最終更新:2013年02月04日 01:31