失踪する思春期のパラベラム『バーンアウト』

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆




   ――――Piece12◇孕んだ悪(波瀾堕落)――――




 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆





「一発殴る」
「……っ」

狭山の背中が見えなくなった頃。
丹羽雄二は、須藤凛の胸倉をつかみ、頬を拳骨で一発殴っていた。
須藤は逆らうこともせず、素直に一発もらっていた。
――喧嘩慣れしている須藤にとって、その拳を避けるのは、本来そこまで苦ではないはずなのに、だ。

胸倉を掴まれているため、吹っ飛んで勢いを殺すこともできない。
ありがままの丹羽の拳を、一身に受ける。
嫌な音がした。もしかしたら何処かの歯が折れたのかもしれない。
力仕事をしている丹羽の拳は、決して軽くない。

「……」
「……」
「……」

天王寺はその様に何を言うわけでもなく、静観する。
丹羽が殴る理由も、なんとなく察することが出来るし、須藤が先の様な言動を取った理由も――どことなくだが、掴めている。

天王寺だって、ついさっきまでは似たような態度を取っていたからである。
自らの忠誠心に従って、他人の言葉に耳すら傾けず、他者を排斥しようと奮迅した。
それが自分の本心じゃないと知らずに。機械と言うよりも、傀儡を演じた彼女は少なからず通ずるところはあると、一方的にだが思っている。

故に、どちらの味方もしない。
ただ見つめる傍観者。
――自分の方針を定める為の、観測者。

丹羽は須藤の胸倉から乱暴に手を離す。
立つ気力は尽きたのか、須藤は重力に従い尻を地に付ける。
放心した、それこそ人形のように生気を感じさせない須藤を、鑑定するかのように見つめる丹羽。

「ふん」

息を吐く。
蔑視しているわけではなさそうだが、だからといって天王寺の時の様に同情――いや、改善させたいと言う気持ちを抱いている訳ではない。
今のこの現状は、紛れもなく、六割方須藤凛が悪いのだ。
阿見音という異分子の介入が、方針の大方を占めていた天王寺とは事情が違う。

ただ、それでも見捨てると言う行為が出来なかった彼は――お人好しと賞するべきか、バカと貶すべきか。


「須藤、俺はお前の事を何も知らねえよ。今回の事は、お前のあずかりしらないことだろうけど、俺にも責任がある。
 だからお前を責めたりすることなんて出来ねえんだ。だから、今殴った事は本当に、申し訳ねえ」
「…………」
「もう過ぎたことを責めたってしょうがねえ事も分かってんだ。もうこれ以上俺はお前を責めたりしない」
「…………」
「でもな須藤、投げっぱなしで終わったら、もうそれを取り戻すことはできないぜ。
 取り戻そうって頑張れば、取り戻すことだってできるんだよ」

丹羽の語らう姿を須藤は耳朶に入れているか入れていないか定かではないが、反応はない。
天王寺には、彼に心情がどういうものかわからない。
狭山に酷い事を言ってしまった後悔か。
狭山に酷い事を言われてしまった衝撃か。
浅倉を死なせてしまったことの懺悔か。
あるいはその全てか。あるいはそれとはまた別なのか。
――会ったばかりの天王寺でさえ、須藤は「たくさんやらかした」んだと、憶測させるに十分だった。

「俺は、お前らの酸いも甘いも噛み分けることはできねえよ。お前らの仲を繕うことが出来んのはお前らだけだってこと、忘れんじゃねえぞ」

天王寺は傍で、丹羽の言葉を噛みしめる。
自分と阿見音弘之との関係性を顧みる。
天王寺と阿見音の関係は、破綻したわけではない。
それでも、天王寺は現に――阿見音の為ではなく、天王寺自身の為に動いている。
これを見たら、知ったら、阿見音はどのような言葉を言うだろう。
――いや、それは考えるまでもなく、容赦の欠片もなく、阿見音は天王寺を切り捨てるのだろう。

そうなったら、天王寺は、どうなるのだろう。
人殺しは――やりたくない。阿見音には――捨てられたくない。
揺れる二つの思い。
須藤はきっとこんな気持ちなのだろうか。憶測では無い、ただ自分と彼を重ねただけの行為を経て、天王寺は特に何も思わなかった。

そんなこんな意識を外に置いていると、丹羽は苦虫を噛みしめたような顔で天王寺の手を掴んだ。

「行くぞ、天王寺」
「話は、終わったんですか」
「始まってもねえよ。――俺はもう一回こいつらを再会させなきゃ、あかんだろ?」
「それは私には分かりません」
「そっかよ」
「ところで、どうして私の手を掴むのですか」
「どうしてって、一緒に来てもらうためだろう。約束したじゃねえかよ」

自分のしたい事――を平然と言う丹羽に少しの呆れ、仄かに感じる温かさ。
自分のしたい事で悩む天王寺を前に――自分のしたい事をやって失敗を犯した須藤を前に行うはあまりに酷な、その行為。
それでもこの男には嫌味がなくて、ただ純粋に、この二人に怒って、心配して――その男を、頼ってもいいかもしれない、という本来あってはならない心が芽生える。

「……それじゃあ、行きましょうか」
「ああ、狭山を追いかけよう」

二人は沈む須藤の姿を、一度俯瞰し――狭山の消えた路地へと視線を移した。
最後に、丹羽は言った。

「じゃあな、須藤。また会おうぜ」

そして二人もまた、路地裏へと消えた。
残ったものは、須藤凛と――臥せた三体の身体。
内の一体、浅倉翔の死体を見て、須藤の瞳から輝きが失せた。



 □ ■ □



一人、須藤凛が絶望を噛みしめている最中。
彼の元に来客――もとい、帰還してきた人間がいる。
ダークスーツに陰気臭い顔、参加者なのに首輪すらしない囚われない無法の者。
銀丘白影だった。

「ふぅむ……」

目の前の惨状――彼の目からすれば或いはどうということでもないが、目の前に広げる光景に思わず言葉を漏らした。
須藤凛は、銀丘が返ってきたにもかかわらず死体の近くで言葉もなく跪き。
その須藤凛の近くで倒れている死体と言えば、須藤と同じ制服を羽織っており。
加藤清正は、銀丘が最後に見たそれよりだいぶ悪化した状態で横たわっている。
唯一変わりなく思えた、璃神妹花と言えば未だ寝息を立てているようだ。
なにかがあった事は、間違いなさそうである――。

「まあ、支障はない」

だが。
あくまで合理主義な彼は冷たく彼らを見捨てる。
銀丘白影は、一刀両断がこのグループを脱した瞬間に、縁を切ったのだ。
理由と言えるほど上等なものなどない。純粋に、彼らに付くことに安全性が失せたから。
加藤清正は騙すに容易い男で利用もしやすかったが、小神さくらの攻撃をまともに受け、戦闘をすることも簡単ではないことも想像ついた。
加え、銀丘からしてみれば気に食わない相手でこそあったが、実力は確かな一刀両断すらも離脱するという。
――完全に須藤の傍らに身を置く理由はなくなったのだ。いたところですることは、子供の御守。――やってられないというのが、隠すまでもない本音。

「さて」

一言思考を区切るように呟くと、彼は動いた。
軽い歩調で須藤の傍らに立つと、同田貫正國を拾い上げて刃を確かめる。
どうやら、欠けているところはないようだ……。
と、一つの目的を達し、溜息を吐くとふと、彼の足元付近から声がした。

「あんた……」
「……む?」

暗い、淀んだ――いやその程度では生温いほど心地悪い沈んだ声。
とても数時間ほど前、あのグループを纏め上げた少年と同一人物とは思えないほど変貌した声に流石の銀丘も躊躇いを見せる。

「今まで何処に行ってた……。あんたがいれば少しぐらい……ッ! いや、こんなことには……」

本当に何があったのだろうか。
今ばかりは銀丘の興味もそそられた。
芯だけはしっかりとしていた少年をここまで改革する出来事とは如何に。
とはいえ、訊ねてまで聞きたいかと言えばそうでもないのだけれど。
素直に須藤の質問には答えておく。ただのきまぐれである。

「今まで俺は、お前が言っていた死体の処へ行っていた。……首輪のサンプルがあるとはいえ、これがインチキじゃないとは限らないからな。予備をもっておくに越したことはない」

発言に偽りはなかった。
彼は大塚英哉の場所に足を運んでいたのだ。
実のところ、須藤が――飯島のために死体を見せないために提案した時から、この考えはあった。
なんの支障もなければ素通りをしていたが、丁度いい事情が出来たために、彼は足を向けたというだけのこと。
誰よりも胡散臭い男に訝しがられるのも人無のカリスマの無さはそれこそ常人のそれを超えているのかもしれない。

「……ふーん、じゃどうして戻ってきたんだよ」

須藤の言葉から滲み出る敵意……否、八つ当たりの念。
怨めしそうな声色こそしているが、顔は一向に死んでいる少年、浅倉翔を向いて動かないので、立っている銀丘からは表情は読めない。
……それでも恐ろしくその顔は歪んでいるであろうことは、想像に難くない。
銀丘は刀をディパックに仕舞い込みながら、呆れた口調で須藤の問いに返す。

「いや、恥ずかしい話ではあるのだが私は一つ勘違いをしていてね。……ついつい懐にあると思っていたナイフを没収されていたようなんだ」

ある世界、或いは時系列。俗に言うところのパラレルワールドに置いて。
常人――それすらも軽く超す異常性を有す楓坂闇薙とそれらに類する人物でさえも、見抜けなかったナイフの所在を人無は見抜いたということは銀丘にとっても予想外だった。
曰く、只のナイフと侮るなかれ、構成する物質から何から何まで吟味して作り上げた銀丘白影の自信作の荒事処理用の折り畳みナイフ。
それが盗まれたのは、銀丘にとっては痛いところである。
故に――と、銀丘の話は続いた。

「故に私は、加藤が持っていた刀を手に入れようと思ってな。――用途は無論、首の切断だぞ」

息を飲むというわけではなく静かに銀丘の言い分を聞いた須藤は力なく頷きを返すと、返事のないただの屍のように、虚空を据えていた。
つまらないものだな、と須藤に一瞥をくれると、彼はその場で耽る。
これからの行動に付いて、一旦心のうちで整理をしておきたかった、と言うのと同時に、純粋に身体を癒すためである。

(さて……これからどうしたものか)

手足を伸ばしながら、彼の脳は問題なく稼働する。
彼の視線の先には、小柄の少女が一人。――璃神妹花。


(あの少女をどうするべきか)


元よりこの一時的という形になってしまった六人パーティを結成する際、銀丘をはじめとして須藤や加藤でさえも懸念していた一つの危険因子。
それが彼女。
「うにゃー」という人知の範疇を超える《異常能力(サイキック)》という存在。

仲間で止まっていれば、彼も特別手出しをするつもりもなく、あくまで須藤らに世話係を任せるつもりであったが、
縁を切った今となれば、このままみすみす見逃すのは、如何なものなのだろうか。

人喰らいの触手。
正直、銀丘の攻撃が届くかどうかと言われると、彼自身自信を持って頷くことができない。
相手が固体のものであれば、力技で粉砕することは幾ら固かろうと数を以て粘れば、勝機は少なくはない。
しかし相手はあくまでゲル状。――対戦車ライフル、それに銀丘の爆弾でさえ、吸収してしまうのではないかと言う存在もまた無きにしも非ず。
付け加え、銀丘の攻撃は決して無制限に打てるわけではなく、ストックと言うものがある。

殺すのであれば、今、気を失っているこの時に殺すのがベストとも言えよう。

――ただ。

(それでも、ここで野放しにしておいても、得がないわけではない)

殺すの一択しか視界に入れないようでは、あまりにも迂闊だ。
たとえばここで、殺さない場合の選択肢を選んだ未来を想像しよう。

璃神妹花は銀丘の目から見ても、異常なまでの精神的不安定さを有していた。
それもかなりの人間不信を抱いていることは、『丹羽雄二(早野正昭)』と対面した時の彼女を想起したら考え至るに容易い。
そんな彼女が、この場の景色を一目みて、どう思うのだろうか。

須藤凛。
一応は「お兄ちゃん」と慕い、数少ない《人喰らいの触手》を曲がりなりにも受け入れてくれた『何の変哲もない』人間。
そんな彼が、切羽詰まった顔をして、悲観に暮れていたら。
もっというなら、彼の傍らに転がる正真正銘、死を迎えた身体というワンアクセントが付属としてついてくる。
分かり易く、惨状を表現する舞台に目覚めて、彼女は何を思うのか。

加藤清正。
銀丘が出会う前から行動を共にして、それなりに順当に歩みを進めていた彼らの関係性。
恐らくは加藤の寛容さから生じた結果なのであろう。実際加藤は先の六人の中で一番心穏やかな人間であった。
『丹羽(早野)』と対面した際、彼は璃神に人とは何たるものかを説いていたものだが、今はこの状態。――矢が刺さり、銃弾に穿たれた。
人の凶悪性を知っていながら、凶悪性を否定した彼の末路を見て、璃神は何を思うのか。

――答えは明確。
そんなもの、改めて彼女は人間に対して、失望を覚えるに違いない。
何も失望の矛先が須藤や加藤に向かうとは限らないとはいえども、他の参加者に敵意を顕わに《人喰らいの触手》の猛威を揮う可能性は重々ある。
銀丘ですら倒すのが困難な相手――例としてあげるなら人無結が最初にあげていた『ジャック・ザ・リッパー』なんかを楽に倒してくれるかもしれない。

璃神妹花の力は確かに強大なものであるが、所詮は子供。
精神に毒を加えるのには、このぐらいでも十分なくらいである。
ノーリスクで、ハイリターン、或いはノーリターン。見過ごしたところで、損することは何もない。
強いて言えて、後々彼が優勝まで目前と言うところまで生き残った時、彼女がまだ生きていたら対処が面倒になるだけの話。その時はその時である。

(――――さてはて、私はこれからどう立ち回るべきか)

彼の目の前に、再三現れる選択肢
――ジョーカー。
――偽善の勇者。そして独善の勇者。

ふむ。
と一つ息を漏らし、どうしたものかと疲弊まじりの溜息を立てた瞬間――――。




「あなた……銀丘白影さんね」




赤い髪の女と、三十路を越えたかどうかの精悍な面をした男が、現れた。
男の首を見て、銀丘は眉を、僅かにひそめた。


悪性を孕ませた須藤を前に、再三参加者が集い――戦乱を巻き起こそうとしていた。
須藤は何も言わずに、ただただ沈黙を保ち、浅倉翔を労わった。――そして、弔う。
波瀾万丈な堕落劇も、一旦これにて閉幕だ。




 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



   ――――Epilogue◇終劇挽歌(襲撃/万化)――――




 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆




【C-6/市街地/一日目/昼】
【飯島遥光@数だけロワ】
[状態]:不明
[服装]:永劫学院の女子制服
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1~3
[思考]
基本:生き残る
1:……?
[備考]
※数だけロワ参加前からの参戦です。
※石川清隆の外見のみ記憶しました。
※須藤凛が年下とは知りません


【須牙襲禅@俺のオリキャラでバトルロワイアル】
[状態]:不明
[服装]:警察の制服
[装備]:イングラムM11(32/32)
[道具]:基本支給品一式、イングラムM11のマガジン(2)、ランダム支給品×2、照り焼きバーガー入りタッパー(残りわずか)@四字熟語ロワ
[思考]
基本:人を撃つ事を楽しむ。
1:……?
[備考]
※ロワ死亡後からの参加です。
※鬼一樹月、天王寺深雪の外見のみ記憶しました。また、鬼一は死んだと判断しました。
※被検体01号を化物と判断、そしてそれに伴い被検体01号並の敵も倒せるもっと強力な武器があると判断しました。


 □ ■ □


【一刀両断@四字熟語バトルロワイアル】
[状態]:肉体的疲労(中)、肩に掠り傷
[服装]:特筆事項無し
[装備]:模造刀
[道具]:基本支給品一式
[思考]
基本:紆余曲折の盾になる
1:須藤との約束を果たす
2:紆余曲折、切磋琢磨との合流(紆余曲折を優先)
3:しばらくたったら須藤らと合流。ただし銀丘、テメーはだめだ
4:頃合いを見てA-6に向かう
[備考]
※四字熟語ロワ23話「仲間意識」で刀を取りに行ったところからの参戦です。
※小神さくらの外見のみ記憶しました。
※四字熟語のルールは規制されていません。
※ジョーカーの存在、および銀丘白影に疑心を抱いています



 □ ■ □



【早野正昭@個人趣味ロワ】
[状態]:右手骨折、全身にダメージ(中)、精神疲労(大)、衣服が血塗れ
[服装]:特筆事項無し
[装備]:M4カービン(16/30)
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2
[思考]
基本:優勝して自らが殺した全ての人間を蘇らせる
1:当分は替えの衣服を探したい。
2:対主催グループに潜入して、隙を見て一網打尽にする
[備考]
※個人趣味ロワ、死亡後からの参加です


 □ ■ □



【東奔西走@四字熟語バトルロワイヤル】
[状態]:健康
[服装]:特筆事項なし
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×2
[思考]
基本:殺し合いを潰す。
1:一先ずは狭山雪子と他二名に追い付く。狭山が南北に行ったのならば協力者を探す。
2:出来ることならタクマを探す。
3:二人(行木団平、ジャック・ザ・リッパー)には警戒しておく。
[備考]
※四字熟語バトルロワイヤル、死亡後からの参加です
※ルール能力により東西にしか移動できません


【小神さくら@俺のオリキャラでバトルロワイアル2nd】
[状態]:活動に支障をきたさない程度の全身打撲、左足に裂傷(処置済み・行動に若干の支障あり)
[服装]:特筆事項なし
[装備]:クロスボウ
[道具]:基本支給品一式、クロスボウの矢、ランダム支給品1~2
[思考]
基本:殺し合いを遂行する。
[備考]
※俺のオリキャラでバトルロワイアル2nd死亡後からの参加です
※支給品は確認しましたが、武器はもう残っていないようです



 □ ■ □



【狭山雪子@変哲もないオリキャラでバトルロワイアル】
[状態]:精神不安定
[服装]:三日月中学の女子制服
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、カッター、スタンガン、ランダム支給品×3
[思考]
基本:殺し合いには乗らない?
1:…………。
2:須藤くん……? 浅倉くん……?
[備考]
※変哲もないオリキャラでバトルロワイアル参加前からの参加です
※支給品に武器の類はない様です



 □ ■ □


【丹羽雄二@DOLオリロワ】
[状態]:健康、決意
[服装]:パーカー
[装備]:イングラムM10(28/40)、
[道具]:基本支給品一式、携帯電話、お風呂セット、
    コンドーム数十個、防犯ブザー、チェーンソー、現地調達品[市街地](X)@その他、ランダム支給品(1~4)
[思考]
基本:殺し合いに乗るつもりはない
1:河田遥を探す。
2:俺がしたい事をする
3:天王寺深雪と行動、殺人をしようとした場合は容赦はしない
4:狭山雪子を探す
[備考]
※DOLオリロワ死亡後からの参加です

【天王寺深雪@愛好作品バトルロワイアル】
[状態]:不安
[服装]:白のワンピース、スクール水着
[装備]:アンテニー・ダガー
[道具]:基本支給品一式
[思考]
基本: 私のしたい事を探す
1:狭山雪子を追う
2:阿見音様は……
[備考]
※ロワ参加前からの参加です。
※須牙襲禅の外見のみ記憶しました。



 □ ■ □





【被験体01号@新・需要無しロワ】
[状態]:浅倉に対する多少の罪悪感。左腕、脇腹からわずかな出血
[服装]:特筆事項なし
[装備]:鶴嘴
[道具]:基本支給品一式、栄養ドリンク(残り9本)
[思考]
基本:あいつの鼻を明かしてやるぜ。殺人は……あんまやりたくないな
1:……こいつも首輪がない?
2:とりあえず落ち着くまでは稲垣葉月の保護。
3:この場を鎮める。
4:あの獣(須牙襲禅)とはもう会いたくねぇな
[備考]
※ロワ参加前からの参戦です
※ジョーカーの特権として、首輪を装着していません

【稲垣葉月@新訳俺のオリキャラでバトルロワイアル】
[状態]:右頬に切傷、怒り、精神疲労(中)
[服装]:特筆事項無し
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、治療道具、ランダム支給品1~3、
[思考]
基本:レックスに会いたい、死にたくない
1:この男(銀丘白影)を止める。
2:翔君……。
3:これが終わったら凛君とお話しする
[備考]
※新訳俺オリロワ参加前からの参戦です。
※高原正封の外見と名前を記憶しました。
※須牙襲禅の容姿のみ把握しました。


【銀丘白影@サイキッカーバトルロワイアル】
[状態]:健康
[服装]:特筆事項なし
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ガソリン(5リットル)、首輪のサンプル、ラハティL-39(10/10)
[思考]
基本:今はどうだろうな
1:……首輪がない?
2:一回目の放送までには『ジョーカー』か『偽善の勇者』かを決める
3:必要なくなりそうなので瑠神を排除する
[備考]
※ロワ参加前からの参加です
※主催者と契約した『ジョーカー』なので首輪の解除と支給品での援助を受けています




 □ ■ □



ザーザーザー……


『――あーあーテステス。ちゃんと撮れてるかなこれ。まあいいや、撮れてると信じよう』

『仮にこれを聞いている奴が須藤以外の人間だったとしたら、ここで即刻電源を閉じて須藤凛って奴に渡してくれ。ハズいから』

『…………』

『いいな、部外者は切ったな? 信じてるぞ? その良心に』

『さて、じゃあ須藤凛。俺だ。浅倉翔。ちゃんと記憶してるか?』

『俺は今、一刀両断さんらにお前の居場所を教えてもらって向かっている最中だ』

『さっきまでは稲垣葉月さんって人が一緒にいたけど、今は一刀両断さんらに面倒見てもらっている。つまり俺は一人。好き勝手ハズいことだって言ってやるよ』

『あ、ハズいつったってあれな、愛の告白とかじゃねーかんな? 期待すんなよ? 言えて酷く薄い酷薄だぞ?』

『……っと、まあ、あれだな』

『須藤、お前がこれを聞いているとき、お前がどんな事をしているかは知らん』

『一刀両断さんが言うにはお前は健気に殺し合いに対抗しているらしいから、あんま心配してないけど――仮にお前が殺し合いに乗っていたところで俺はそれを咎めるつもりはない』

『咎める資格もねえしな。まあそんなことを踏まえつつ、あんな襲うような真似をしておいて都合のいいことこの上ないけど聞いてほしい』

『まずは須藤』

『お前も災難だったな。ふと前の殺し合いから目を開ければ違う殺し合いだなんて、本当救えねーよな』

『そんで難易度急上昇ときた。馬鹿げてるにも程がある』

『これじゃあよ、お前を襲った意味も――龍磨を殺しちまった意味もない――誰が望んだんだよこんな畜生展開』

『お前も見ただろ、龍磨のその……あれ……死体。そうだよ、あれは俺が殺したんだ』

『それから、お前も殺そうとした。悪かったと思ってる。俺が悪いとも思ってる。理解してくれなんて言わない。だけどはっきりさせておきたかったから』

『お前に殺意を以て迫った事は明瞭にさせておくべきだったと分かっているから、言わせてほしい』

『津村が理不尽に死んで、龍磨が殺されたところを見て、それでも殺意を剥きださなかったなお前』

『どころか今は、一つのチームを纏め上げて奮起しているらしいじゃねえか』

『そういうところ、本当尊敬するよ。俺に出来なかった事を平然とやってのけるんだからよ』

『ったく普段の日常生活からそのやる気をもっと出せよなー』

『晴天見てめげてんじゃねえよ』

『……っと、どうにも一人で話してるとどう話せばいいか分かんないな』

『タイミング掴めないけど話題転換だ』

『一刀両断さんから伝言貰ってるぜ』

『お前らに何があったかは知らんけど、えーと確かな、「しばらく経ったら城にいるから会いに来い」だって』

『なんか、「流石に離れてる二人を護るのは無理だから」とかぼやいてたけどお前あんな格好いい女性に護ってもらってたの? すっげー羨ましいんだけど』

『なんだなんだ、これが人格者の特権か? ええ?』

『……だがな、須藤。俺も流石に本人の前では言ってないけど俺だって彼氏持ちらしいけど葉月さんって綺麗な人と一緒にいたんだぞ! はっはっは! どーだ須藤!』

『…………』

『何言ってんだ俺、一人で恥ずかしい。うわー穴があったら入りたいわ。一人で会話するとこんな惨めなんだな。嫌なこと知ったよ。うわー』

『まあいいや。言うことは言ったからな須藤』

『さっきも言ったけど、今向かう先で須藤が何をやってるかは知らねえけど。言ったからな?』

『きっとこれをお前が聞いているってことは俺は死んだんだろう』

『そうじゃなきゃこんなハズいもん誰かに渡すわけねーし』

『だからここで伝言を伝えたからな』

『さてとまあ』

『お前が俺を殺しにかかってきてもしょうがねえとは思うけど、一つ言っておくぞ』

『今の俺は、何があってもお前の味方だ。都合のいい事言うがお前や狭山や瀬戸には生きてほしい』

『この際、他の命なんてどうでもいい。お前を襲う人間がいたら、俺はそいつを即刻殺しにかかるだろうし、お前が命の危機にさらされていたら、俺は身を挺す覚悟はある』

『こんな事言うとさ、格好いいヒーローっぽいけど、お前の知ってる通り俺はそんな奴じゃない』

『それだけの罪を犯したんだ』

『俺の死に怒ってくれたり、泣いてくれるのは嬉しいんだけどさ。あんまり俺に囚われるなよ』

『無感動で全然いいんだよ』

『須藤』

『改めて言うが悪かった』

『もう一つ言いたいこともあるんだけど、それは直に言わなきゃ意味ねえし。とっておくよ』

『そろそろ録音を切るけど須藤』

『最後に励ましのエールだ。サッカー部元主将の俺のエールを聞きやがれ』

『――頑張れよ、須藤』

『んじゃ、じゃあな。また来世で』



ザーザーザー……







【浅倉翔@変哲もないキャラでバトルロワイアル  死亡】







「     」






【C-6/市街地/一日目/昼】
【須藤凛@変哲もないオリキャラでバトルロワイアル】
[状態]:顔に腫れ、体中にダメージ(大)、肉体的疲労(大)、精神的疲労(極大)、左肩に刺し傷(処置済)
[服装]:三日月中学の男子制服
[装備]:トンファー@現実
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~2、ボイスレコーダー
[思考]
基本:…………。
[備考]
※変哲オリロワ参加前からの参戦です。
※石川清隆の外見のみ記憶しました。
※一刀両断のルール能力について聞いたようです




 □ ■ □









 ――――そして、魑魅魍魎を抱きし彼女は目覚める――――










【C-6/市街地/一日目/昼】
【加藤清正@DOLバトルロワイアル4th】
[状態]:睡眠、右腕、右足に矢疵(各々治療済み)、腹と腕に銃創
[服装]:特筆事項なし
[道具]:基本支給品一式、同田貫正國、ランダム支給品×2
[思考]
基本:……
[備考]
※ロワ参加前からの参加です
※うにゃーの存在を良いモノと認識しました
※銀丘白影から『ジョーカー』について聞きました




【璃神妹花@サイキッカーバトルロワイアル】
[状態]:健康、眠気(小)
[服装]:特筆事項なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×3
[思考]
基本:殺し合いをする気はない
1:……?
2:どーしよっかな、うにゃー?
3:うにゃーの≪食事≫を探そうかな?
[備考]
※ロワ参加前からの参加です
※うにゃーを認識してくれる者は≪食事≫として見られません







【携帯電話】
丹羽雄二に支給。
黒色単色の折りたたみ式の携帯電話。
充電は満タンで支給されている。

以下機能。
通話:正常通り使用可能。ただし110番や参加者の元の携帯番号などバトルロワイアル外の電話番号には通じない模様
メール:使用不可、ただしメモ書きは出来る。
カメラ、マナーモードなどのその他設定は随時追記


【お風呂セット】
丹羽雄二に支給。
石鹸やシャンプー、リンス。洗顔フォームやシャンプーハットに至るまでお風呂で使うような道具を揃えた。
ちなみにどれもかしこもブランド物である。
……人無は何がしたいのだろうか。


【コンドーム】
丹羽雄二に支給。
言わずもがな用途は性こry
ちなみにそれ以外にも液体(健全)が大量に入れれたりするので使い道がないわけではない。


【スクール水着】
大塚英哉に支給。
小学生女子が着れそうなぐらいのサイズ。ちなみに世間一般的に言う旧タイプ。
胸のところには名前を書くところがあり所謂萌えを意識している気がする。
……人無は何がしたいのだろうか。


【防犯ブザー】
大塚英哉に支給。
ボタンを押せば大きな音が鳴る。
大半の小学生が持っているであろうが、使い道は悪戯が多い模様。


【ボイスレコーダー】
浅倉翔に支給。
音声を記憶する装置。
今回支給されたもののサイズは手のひらサイズ。


【チェーンソー】
現地調達品。市街地にて丹羽雄二が回収。
基本的な構造などはDOL2ndにて支給されたそれと同じ。


【カッター】
現地調達品。市街地にて丹羽雄二が回収。
代えの刃は付属してなかった。切れ味はカッターのそれ相応。
一応人を殺せる凶器である。


【クロスボウの矢】
現地支給品。市街地にて小神さくらが回収。
なにやら例の四次元ポケ……バッグに有限はあるとはいえほぼ無尽蔵も同然の量の矢が入っていた。
ただし安物。割と簡単に折れたりする。だからといって殺傷能力は侮れない(使い手にもよる)



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070:失踪する思春期のパラベラム『君に愛を、心に銃を』 加藤清正 076:パラべラム・アライヴ『Down to Zero we go』
070:失踪する思春期のパラベラム『君に愛を、心に銃を』 璃神妹花 076:パラべラム・アライヴ『Down to Zero we go』
070:失踪する思春期のパラベラム『君に愛を、心に銃を』 須藤凛 076:パラべラム・アライヴ『Down to Zero we go』
070:失踪する思春期のパラベラム『君に愛を、心に銃を』 銀丘白影 076:パラべラム・アライヴ『Down to Zero we go』
070:失踪する思春期のパラベラム『君に愛を、心に銃を』 小神さくら 078:四字熟語VS生体兵器
070:失踪する思春期のパラベラム『君に愛を、心に銃を』 丹羽雄二 076:パラべラム・アライヴ『Down to Zero we go』
070:失踪する思春期のパラベラム『君に愛を、心に銃を』 天王寺深雪 076:パラべラム・アライヴ『Down to Zero we go』
070:失踪する思春期のパラベラム『君に愛を、心に銃を』 浅倉翔 GAME OVER
070:失踪する思春期のパラベラム『君に愛を、心に銃を』 稲垣葉月 076:パラべラム・アライヴ『Down to Zero we go』
070:失踪する思春期のパラベラム『君に愛を、心に銃を』 狭山雪子 076:パラべラム・アライヴ『Down to Zero we go』
070:失踪する思春期のパラベラム『君に愛を、心に銃を』 東奔西走 078:四字熟語VS生体兵器
070:失踪する思春期のパラベラム『君に愛を、心に銃を』 早野正昭 090:EVE
070:失踪する思春期のパラベラム『君に愛を、心に銃を』 被験体01号 076:パラべラム・アライヴ『Down to Zero we go』

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最終更新:2013年04月29日 15:50