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長門の部屋

最終更新:

hiroki2008

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長門の部屋



もっと湿っぽいシーンにしたかったんで没にした



ドアを開けると、そこには用途不明の機械類がぎっしりと並んでいた。
赤や緑や黄色のLEDが無数に点滅している。数台並ぶパソコンのモニタには光分器分布図のような表示も見える。
「すごいな……なんだこれ」
「調査のための機材。アルファ線、ガンマ線、エックス線、ニュートリノ、反物質などの各種センサー。
 この付近一帯の衛星放送用パラボラアンテナを使い、半径数光年の範囲を走査可能。
 この時代の科学技術で実現されている部品を駆使して作った」
「お前電子工学強そうだよな」
「半導体ベースの情報技術はあまり効率がいいとは言えない。実行速度と耐用年数に劣る」
「そうなのか」
「部屋が狭くて申し訳ない。今、片付ける」
「いや、いいんだ」俺は部屋の真中にあるちゃぶ台の前に座った。
俺が原始的な手段で長門を探していたのに対して、こいつはなんとまあ、
最先端どころか超次世代の電子技術を使って調査していたのだ。
「それで、なにか分かったのか」
「ここでは情報統合思念体が存在しない。観測対象である涼宮ハルヒの情報変動もない。
 そのためにわたしは長期の待機モードに入った」
いわば宇宙探査船が未知の星に漂着し、資源を節約するため乗組員が低温スリープに入るようなものか。
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