「死ぬことを忘れるな」

                ───ミュリエル・スパーク




     「生きることを忘れるな」

                ───アリ・スミス





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正しいことを、正しいときに、正しいように行ってただの一度も間違えない。
挑戦しながら成功し続けて、明日を目指す前進は常に喜びで満ち溢れている。
人は誰しもそういうものに憧れてしまうけれど、では実際にそうなれるかと聞かれると、答えは否だ。
出来る奴は最初から出来てしまうし、出来ない奴はいつまでも出来っこない。いくらそう在りたいと願っても、人は海を泳ぐ魚にはなれず、空を舞う鳥にもなれない。
だから特別な存在とは、大半の人間が成れないからこそ特別なのであり、喜びのまま輝ける王道を歩めるのは、一握りの文字通り選ばれた人間に限られるのであり……。
そして仮に、願いを叶えたとして、それで幸せになれるかはまた別問題だろう。
正しければ、素晴らしければ、正道を目指していればただそれだけで福音が訪れるほど、人間は単純な生き物ではない。
強者には強者の、弱者には弱者の、それぞれに適した道というものが存在する。諦めを知れ、というわけではない。果たすべき使命とかそんなこと関係なしに、納得して、最後に笑えるかどうか、という話だ。
人は様々存在する。アシュレイ・ホライゾンはその人生の中で、そうした多くの人間を見てきた。強者も弱者も善人も悪人も、そうした何かにカテゴライズされない中立中庸の大多数の人間も。

その上で、マスターである彼女を評価するならば……。



───七草にちかは、弱い。






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「これからどうすればいいんでしょうか……」


小さく呟かれたその言葉は、けたたましく喚かれる蝉の鳴き声に掻き消されるように、木々の隙間に溶けていった。

都内某所の片隅にある公園の中に、七草にちかの姿はあった。半袖の無地の服にスニーカーというラフな格好をして、何をするでもなくベンチに座っている。
額に僅かな汗を浮かべ、晴天の陽射しは挑みかかるような強さで降り注いでいるものの、都会というコンクリートジャングルの中にあって緑を失わない自然公園には涼やかな風が流れ込み、ある程度は過ごしやすい環境になっていた。
学校に行く気にはなれなかった。聖杯戦争という殺し合いが起きているのに、身動きできない教室の中で無為と分かっている時間を漫然と過ごすのは、嫌というか、何となく怖かったのだ。まあ、そうやって逃げ出したところで何ができるわけでもないのだけど。


「そこらへん、ライダーさんはどう思います?」
「……難しい質問だな」


問うたにちかの声の先に、一人の人影が存在した。
白いジャケットを羽織った痩身の、しかしその内実はかなり鍛え上げられているだろうことが分かる男だ。少年、と形容してもいい。歳の頃はにちかとそう変わらず、少なくとも成人はしていないだろう。
名をアシュレイ・ホライゾン。今回の聖杯戦争に際しては、騎乗兵(ライダー)のクラスを宛がわれた、七草にちかのサーヴァント。
彼は少し考え込むように視線を伏せると、ややあって口を開く。


「少なくとも、当初の見込みより厳しい道のりになったことは確かだ。俺は最初、最悪の場合は俺との契約を切って聖杯戦争が終わるまで隠れているのも手だと思っていたけど、その手は使えなくなったからな」
「生き残っても界聖杯がなければアウト、ですもんねー……」


はあ、とため息を一つ。鬱々とした心が更に重くなる。

残存主従が二十三組となり本戦が開始されたことが告げられた時、初めて開示された生存条件である。
"界聖杯を手に入れた一組だけが、生還の切符を手に入れられる"。
それは願い持たぬマスターにさえ、生き残るという燃料と免罪符を押しつける通達だった。界聖杯を使おうが使うまいが、生存可能な人間は最大でただ一人きり。
この通達が成された以上、これまでは戦いに消極的だった主従でさえ、方針転換を決めた者は少なくないだろうと予測できる。


「俺達も同じだ。生きて帰ることを目指すなら、最終的に界聖杯と対峙することは避けられない。けど」
「けど?」
「その上で俺から提示できる道が一つある。確実とは言えないけど、マスターだけじゃなく他の人たちも一緒に生き残れる道だ」


一拍置いて、アッシュが続ける。


「マスターは俺の宝具を覚えているか?」
「えっと、コピーと炎と、コピーの凄い奴でしたっけ……? でも三つ目はまず使えないんでしたよね?」
「厳密にはもう一つあるんだけど、まあ大体その通り」


にちかの言は正しい。今のアッシュが扱える宝具は、事実上ペルセウスとハイぺリオンの二つだけだ。界奏に関しては使用条件が厳しく、烈奏に至ってはむしろ絶対に使ってはいけない代物であるために。
少なくとも、敵と戦い勝ち残っていくにあたっては、前半二つの力のみで何とかしていく必要があるのだが、しかし。


「俺の第三宝具、スフィアブリンガーを使う。戦いにじゃなく、界聖杯それ自体に対して」


界奏/スフィアブリンガーの効力とは、有体に言ってしまえば異能や宝具のレンタル能力だ。
英霊の座という、サーヴァントの元となった英霊たちが登録されている高位次元に直接干渉し、相互認証という条件が果たされる限りにおいて他者の能力を共有し、使用するというもの。
そこに数や性質といった制限は一切ない。
百であろうが万であろうが、アッシュが望み相手が受諾している以上は全て同時に行使可能であるし、戦闘以外のものであっても、傷を治す癒しの力や過去未来を見通す千里眼のような力であっても対象の中に入り得る。
まさしく万能であり、聖杯戦争の舞台において反則以外の何物でもないこの力を、界聖杯そのものに使用するということは、すなわち。


「界聖杯の機能そのものを書き換えるんだ。一組以外生き残れないと聖杯が告げるなら、そんなルール自体をぶっ壊してやればいい」
「そ───」


力強く語られるアッシュの声に、ぽかんとした表情だったにちかは、徐々にその言葉の意味を理解していき。


「それ、すっごいじゃないですか! というかそんなことできたんですか!? それならそうと最初からやってくださいよーもー!」
「ごめん、まだ話は途中で大事なのはこれからなんだ。というか事はそんなに簡単じゃない」


スフィアブリンガーはその性質上、汎用性の怪物とも言うべき力だが、もちろん相応のデメリットも存在する。
中でも最たるものは、甚大に過ぎる魔力消費だ。界奏は本来、自他の共同作業によって発動する力のためリソース消費という概念とは無縁だった。しかし、サーヴァント化による枷、スフィアの発動条件である「想いを共有する唯一無二の誰か」の欠如、アクセス先の上位次元が第二太陽(アマテラス)のみならず英霊の座を含めた可能性域にまで拡大したことによる消耗の増大など、そうした負債の数々をアッシュ自身の魔力という形で埋め合わせる必要性が出てきてしまっているのだ。
その消費量は、極悪の一言。ヘリオスという竜の炉心すら上回る魔力生成機関を持つ今のアッシュでさえ賄いきれず、またマスターであるにちかに魔術回路が皆無であるという現状を踏まえ考えるならば……


「令呪三画を使って、一回きりの発動。それも維持できるのは短時間……ってとこかな」


それが今のアッシュたちの限界だった。アッシュ自身は魔術の薫陶を受けていないため正確な軽量ができているわけではないが、的外れな推測ではないだろう。
聖杯戦争のマスターの証明であり、また虎の子の切り札でもある高純度の魔力塊たる令呪。等しく与えられた三画のそれを全て費やして、一瞬のみの発動。
アッシュの出した案に従うならば、その一瞬だけであらゆる全てを解決する必要があった。


「仮にこの案で行くなら、クリアすべき条件は界聖杯の座標の特定と、改変可能な能力の模索。そしてそれまで俺達が生き残っていられることか」


スフィアブリンガーは相互認証によって成り立つ力だ。
それは相手方の承諾を得られるかどうかが肝ということだが、同時にアッシュ側からも譲渡を望まなければ共有は成立しない、ということである。
スフィアは魔法のランプにも例えられる力ではあるが、何から何まで至せり尽くせりの都合がいいものではない。誰がどんな力を持っているかも分からない状態で、「こんな状況にあるからこれを解決できる力を持っている人がいたら貸してください」と呼びかけたところでそう都合よく首尾が運ぶわけではないのだ。
無論、時間をかけて呼びかければ話は別だろうが、前述したように発動時間は一瞬のみ。だからこそ、欲しい能力を持つ人物を特定した上で、その誰かへ最短最速で呼びかける必要があるのだ。
界聖杯の座標の特定についても似たような理由である。今どこに存在するのか、そもそも界聖杯はどういう仕組みで一体どのようにして構成されているのかも分からない状態で、さてこれを改変できる能力とは一体何かと考えても意味がない。
探索や解析の力を借り受けるにしても、やはりここでも時間制限という壁が立ちふさがる。スフィアブリンガーが担えるのは、事実上「界聖杯の改変」という最後の工程のみ。そこに至るまでの諸々は、アッシュとにちかでどうにかしなければならない。


「んー……それじゃあ、ライダーさんの知ってる人でどうにかできそうな人はいないんですか?」
「いるにはいるけど、今回はちょっと無理かな」


人差し指を唇に当て問うにちかの横顔に、かつて邂逅した人界に青空をもたらした青年の影を重ねて、アッシュは苦笑する。
ラグナ・スカイフィールド、人奏/スフィアゲイザー。
誰かに想いを託していくという当たり前の喜びをこそ尊んだ彼らの至った究極とは、過去現在未来において人類が成し得る「全て」を行使するというもの。
それは物質文明の軛を越え、魔法科学の領域にまで踏み込んだ"未来"を形作る星光。人という種族がいつか必ず至る数多の叡智を、目の前に描き出すという極晃星。
彼らが思い描くならば、星の海を半永久的に飛翔する方舟だろうと、衛星規模の光子結晶から成る大演算機関(オルディナトゥール)であろうと、時を遡行して原初の時代へ帰る偉業であろうとも具象化できる。
界聖杯の改変という目的を前に、これ以上はないと言える力であり、生前において友好的な関係を築いているがために共有の要請にも快く頷いてくれるだろうが、しかしこれに頼ることができない理由が存在した。
まず第一に、スフィアという魔法級の権能を十全に降ろすには、今のアッシュの霊基では到底足りないということ。
そして第二に、そもそも人奏というスフィアは既に特異点から抹消されているため、スフィアブリンガーを用いても降誕させることはできないということだ。
それはあまりの汎用性と人類社会への影響力を考慮して、後世における悪用を防ぐためという意味も持っており、アッシュ自身もその決断を寿ぎはしたのだが、今回の場合は裏目に出たということになるだろう。


「まあつまり、『これからどうするか』って質問の答えとしては、『界聖杯の場所とそれをどうにかできる能力の持ち主の情報を探そう』ってことになるかな。
 そのためにも他のマスターやサーヴァントとは積極的に接触したいところなんだけど、必然として悪意を持つ相手や戦意に溢れた相手とも多く出会うことになる。だから不安があるなら他の……」
「いえ、それで行きましょうライダーさん!」


と、「戦う機会と死の危険性が増えるからもう少し慎重に行こうか」と言おうとしたアッシュを遮るように、にちかの賛成の声が響いた。
明るい声、ではあった。希望に満ちたというか、光明を見つけたような声音。
何かを誤魔化すような、声。


「いやー、目標ができて良かったですよー! やっぱりこういうのは、最初にきちんと決めておかないとダメですからね!」
「……マスター」
「ほんと運が良かったっていうか、幸先が良いっていうか。私のサーヴァントがライダーさんでほんとに良かった……」
「マスター」


今度は、アッシュがにちかの言葉を遮る番だった。
不自然に明るい声。努めて前を向こうとする言葉。それが何を意味するかなんて、考えるまでもなく自明であったから。


「焦らなくていい。君は、無理しなくていいんだ」







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───あなたが愛した偶像は、どんな顔をしていますか?














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「……今無理しなくて、いつするって言うんですか」


空気が、変わった。
空回りする熱気は過ぎ去り、澱んだ停滞感めいて圧し掛かる気怠さが、辺りを包み込む。
僅かに顔を伏せ、前髪に瞳を隠した彼女は、何かを噛みしめるように呻きを漏らす。

一見するならば。
酷い変わり様なのだろう。年相応の幼くも溌剌とした姿から、鬱屈とした有り様への変貌である。
しかし、アッシュに去来した感情は、納得であった。
ああ、と得心する。
彼女は、にちかは、何も変わってなどいない。
そうだ、彼女は最初から───


「ほら、ライダーさんだって分かってるじゃないですか。私、弱いんですよ。
 ライダーさんは石ころだって上等だ、って言ってくれましたけど……でも、認めてもらえたって事実は何も変わらないんです。
 弱くて、ちっぽけで、役立たずで、頭も悪くて……ならせめて、足並みくらいは揃えたいって思うじゃないですか」


でも───私は足が遅いから。
全力で走りつづけなきゃ、前を歩くあなたに追いつけない。

ライダー、アシュレイ・ホライゾン。
眩くも雄々しきあなた。
優しくも気高きあなた。
あなたの枷にはなりたくないんです。足手纏いにはなりたくないんです。
私が無能なのは知ってるけど。できることなんて何もないことは分かっているけど。
役に立ちたいなんて、贅沢は言わないけれど。
けど、せめて、のろまな私なんかのために、立ち止まって欲しくはないから。


「ご、ごめんなさい……いきなり、こんな……
 というか、私別に、無理、なんてして、ないので……
 ライダーさんが気にすることなんて」
「にちか」


声がする。横ではなく、正面から。
にちかと目線を合わせるように、膝を屈め、アッシュは真っ直ぐ彼女を見つめる。
その瞳に、暗い要素は微塵もなくて。


「俺は置いていかないよ」
「……」
「君を置いて、いったりしない」


そう言って笑いかける彼に、私は一体何を返したら良いのだろう。

言葉なく小さく震えるにちかを、そっと労わるように。彼は続ける。


「……こういう時は覚悟を決めろとか、前を向けとか、迷うな立ち止まるなとかよく言われるけどさ。でもそんな無茶振りやってられないさ。
 昨日まで平和な日常を送っていた人間が、いきなり戦う力だけ渡されて、じゃあすぐさま戦場に適応して強く格好良く活躍できますだって?
 バカを言え、そんなことができるのは英雄だけだ」


小心者はどこまで行っても小心者で、生まれ変わるのは無理難題。何かを決意したとしても、人はそれまで培ってきた人生の積み重ねで出来ている以上、簡単に変わることはできない。
アッシュだってそうだった。
平和な日常に突如やってきた終わりの時。家族を殺され、幼馴染と離ればなれになり、そんな自分は何ができた? 何をした?
何もできなかったし、何もしなかった。立ち向かうなんて考えもせず、自暴自棄になってつまらない傭兵稼業でうだつの上がらない日々を過ごした。
それに比べれば、彼女は十分立派に頑張っているだろう。過去の自分に「こんな凄い女の子がいるんだぞ!」と見せつけてやりたいくらいだ。


「それに、戦場や死を忌む臆病さを、俺は悪いとは思わない。
 むしろ健全じゃないか。血や痛みを何とも思わない、誰かを殴っても何も感じない、誰かが死んでも気にせず前を向いて歩いていける。そんなのは人でなしの才能だ」


如何に理由をつけても、暴力は暴力。己が理想を通すために他者を轢殺する、それ以外では何の役にも立たない鬼畜外道のパラメータだ。
人殺しが巧いからと言って、そんなものは何の自慢にもならないだろう。


「俺は兵士(おれ)で、君はアイドル(きみ)だ。
 立場の違いに良い悪いなんてないし、無理して変わる必要もない。君はそのまま、ありのままの君でいてくれたらいい」
「……結局、私は役立たずのままじゃないですか」
「役割分担だよ。俺の仕事は君を守ること。君の役目は未来を紡いでいくことだ」


役目を終えれば数日で消え去る影法師たる自分とは違う。彼女に待ち受けるは人生という名の大航海。
何十年にも及ぶ生涯を全うすること。それは想像もつかないほどの大偉業だ。
ならばこそ、アシュレイ・ホライゾンは七草にちかの旅路を祝福する。
きっと何者にもなれない幼年期の終わりに、尚も何かになろうと足掻く彼女のことを尊敬する。


「それでも君が、足りないと思うなら───君の夢を聞かせてほしい」
「夢……?」
「ああ。アイドルになったその先、君の夢見たことを聞かせてほしい。
 男は馬鹿で単純だからさ、それを言ってくれるだけで、必ず守ってやろうって思えるんだ。
 その言葉だけでどこまでも強くなれる、まるで無敵のヒーローみたいにさ」


問われたにちかは、何かを言おうとして、言い淀み、やがておずおずと口を開いて。


「……家を」
「うん」
「家を、建てたいんです。家族のために。
 お姉ちゃんとか、お爺ちゃんやお婆ちゃんや、今は病院にいるお母さんや、今はいないけどおじさんたちや……
 未来の家族になる人たちが、ただいまって帰ってこれる、そんな場所を作りたいんです」
「ああ───」


アッシュは安心したように破顔する。
暖かな日常の風景、ありふれた日々の記憶を、その目で垣間見て。


「改めて誓う、俺は君を守ろう。だから君は、君の夢を守ってくれ。
 誰に憚る必要もない。何を気に病むこともない。
 ありふれた人間である君をこそ、俺は守りたいと願ったのだから」


そうしてアシュレイ・ホライゾンは、七草にちかの手を取る。
それは聖杯戦争開始直後のこと。未だ街が地獄と化す以前のことであった。









◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



七草にちかは弱い。それは変えようのない事実だ。
力が足りない、知恵が足りない、心が足りない、魔道が足りない。
ないない尽くし、どこにでもいるありふれた人間。常人の平均値、突出した面は見られない。

だからこそ、七草にちかは強いのだと、アッシュは考える。

正しさや能力や、そんな優劣の話ではない。そんなことはどうでもいい。
そもそも、生まれつき力も勇気もある人間が結果を示す、そんなのは当然のことだ。鳥が空を飛べるのと何も変わらない。
輝くのは、価値があるのは、そんな強さを生まれ持つことができなかった者が、勇気を示して見せた瞬間だ。
簡単な話だ。だってそれは、俗に英雄と呼ばれる者たちでは絶対にできないことだから。
彼らはいつまでも、空を飛ぶことしかできない。過去にある嘆きを振り返って尚勇気を以て道を示すことは、前しか向けないことよりもずっと偉大で尊いと思うから。

夢破れ、現実に叩き潰され、足りないものをこれでもかというほど見せつけられ。
打ちのめされてボロボロになって、地べたを這いずり回って泥だらけになって。
それでも諦めなかった七草にちかのことを、アシュレイ・ホライゾンは眩いものと仰ぎ見るのだ。



【渋谷区・代々木公園/一日目・午前】

七草にちか(騎)@アイドルマスターシャイニーカラーズ】
[状態]:健康、精神的負担(中)
[令呪]:残り三画
[装備]:
[道具]:
[所持金]:高校生程度
[思考・状況]
基本方針:283プロに帰ってアイドルの夢の続きを追う。
1:殺したり戦ったりは、したくないなぁ……
2:ライダーの案は良いと思う。
[備考]

【ライダー(アシュレイ・ホライゾン)@シルヴァリオトリニティ】
[状態]:健康
[装備]:アダマンタイト製の刀@シルヴァリオトリニティ
[道具]:
[所持金]:
[思考・状況]
基本方針:にちかを元の居場所に戻す。
1:界奏による界聖杯改変に必要な情報(場所及びそれを可能とする能力の情報)を得る。
2:情報収集のため他主従とは積極的に接触したい。が、危険と隣り合わせのため慎重に行動する。
[備考]
宝具『天地宇宙の航海記、描かれるは灰と光の境界線(Calling Sphere Bringer)』は、にちかがマスターの場合令呪三画を使用することでようやく短時間の行使が可能と推測しています。


時系列順


投下順



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OP:SWEET HURT 七草にちか(騎) 026:侍ちっく☆はぁと
ライダー(アシュレイ・ホライゾン)

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最終更新:2021年08月19日 21:34