
カゲツナ:人間なら14歳女子。 悪ガキ。クソガキのメスガキ。チヨメをいじめる悪いやつ。いじめっこ。セイメイとは賭博、悪の道で仲良し。お菊は目の上のたんこぶ。チヨメにとっては悪友。ノブナガからすると可愛い子どものようなもの。窃盗、賭博、飲酒、あらゆる犯罪はお手の物。514歳。
イコル:ふんわりとした癒し系女子。人間で16歳女子。常に穏やかでのんびり。ムードメーカー。516歳。
◆【チヨメの目】(二人)➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
チヨメ「はぁっまたみんなに迷惑かけちゃったっす」
お菊「ここにいたの!?食事の時間にも姿を見せませんから心配していたのですよ!?」
チヨメ「ぶはぁっ!?だ、大丈夫っすよ!オイラ元気満々っす!」
お菊「お腹が空いているの?まさか、空腹に耐えきれずにそこらの草を口に!?
このあたりには厄介な毒を持つ野草(やそう)も生えていると聞きます。気をつけなさい。」
このあたりには厄介な毒を持つ野草(やそう)も生えていると聞きます。気をつけなさい。」
チヨメ「そんなことしないっすよぉ~!オイラをなんだとおもってるんすかぁ~」
それに、毒があるかどうかなんて、オイラにかかれば一目瞭然っすよ!」
それに、毒があるかどうかなんて、オイラにかかれば一目瞭然っすよ!」
お菊「ふぅ~ん、随分自信があるじゃないの。とてもはそうは見えないのだけれど。
そこまで言うならいいでしょう。試させてもらいましょう。」
そこまで言うならいいでしょう。試させてもらいましょう。」
チヨメ「へ?」
お菊「思いつきましたわ。どちらが食用の野草(やそう)を集められるか勝負ということにしましょう。」
チヨメ「ふえええええ!?」
お菊「食料はいくらあっても困りません。鬼族(おにぞく)のためにもなります。素晴らしい思いつきです。」
チヨメ「うぇぇ・・・どうしてこんなことになったっすか・・・
これは・・・こないだ食べたらお腹が痛くなったっす・・・。こっちは・・・
めっちゃくちゃ苦かったっす・・・。
うぅぅぅ、わかんないっすよぉぉ。絵でしか見たことないんすから・・・。
ん!?でもこれはきっと大丈夫なやつっすね。それとこれもぉ~。
よし!あっちも・・・。ん?お菊?」
これは・・・こないだ食べたらお腹が痛くなったっす・・・。こっちは・・・
めっちゃくちゃ苦かったっす・・・。
うぅぅぅ、わかんないっすよぉぉ。絵でしか見たことないんすから・・・。
ん!?でもこれはきっと大丈夫なやつっすね。それとこれもぉ~。
よし!あっちも・・・。ん?お菊?」
お菊「この艶(つや)、この大きさ、そして鮮やかな赤、素晴らしく美味しそうな葉ですわ。
おっと、やはり、この木の下には球根が。白くて大きくて美味しそうなの。」
おっと、やはり、この木の下には球根が。白くて大きくて美味しそうなの。」
チヨメ「うぎゃぁぁぁぁ!」
お菊「この声は・・・あのおバカですの。
ふむ。飛び出た鼠に驚き、逃げた末に転んでしまった・・・というわけですか。」
ふむ。飛び出た鼠に驚き、逃げた末に転んでしまった・・・というわけですか。」
チヨメ「集めた野草(やそう)も全部どっかいっちゃったっす・・・。」
お菊「それより傷を見せなさい・・・かすり傷ですか。念のため根城(ねじろ)に戻って手当をしましょう。」
チヨメ「お菊・・・ありがとうっす。
- あっ!?その葉っぱ!手に持ってるやつ!!」
お菊「これのこと?これがどうかしたの?もしや空腹だから今食べたいの?」
チヨメ「そんなわけないっすよ!それは血止めの効果があるんすよ!」
お菊「なに?それならちょうどいいの。これを使って手当してあげます。
しかし、薬草も見分けられるとはチヨメの目は本物だったのね。」
しかし、薬草も見分けられるとはチヨメの目は本物だったのね。」
チヨメ「えっへーん。ようやくわかったっすか!
お菊が集めた野草(やそう)だって、ちゃ~んと見分けられるんすから。」
お菊が集めた野草(やそう)だって、ちゃ~んと見分けられるんすから。」
お菊「じゃあ、見てご覧なさい。」
チヨメ「えええ!?」
お菊「私が集めた野草(やそう)があまりにもよくて食べたいのです?」
チヨメ「いや、あの・・・それ、全部猛毒っすよぉぉぉ!!!」
お菊「そんなわけ・・・この美しく鮮やかな赤い葉が?」
チヨメ「そんなの思いっきり毒っすよ!全部だめ!全部捨てるっすよぉ!!」
◆せっさたくあん (4人)➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
チヨメ「しゅっしゅっしゅっ!今日もオイラは修行してせっさたくあんしてるんっすよ!」
お菊「せっさたくま、ですわよ。おばかですわねぇ~。」
ノブナガ「おお!チヨメよ!」
チヨメ「ノブナガ様!!」
ノブナガ「お前もなかなかせっさたくあんしてるようだの!なかなかやるの!」
お菊「せっさたくま、ですわよ。おばかですわねぇ~。」
ノブナガ「おお!チヨメよ!」
チヨメ「ノブナガ様!!」
ノブナガ「お前もなかなかせっさたくあんしてるようだの!なかなかやるの!」
チヨメ「でっへっへぇ~ノブナガ様に褒められたっす!!」
お菊「ノブナガ様にまでおばかが伝染しているの・・・?」
いや、ノブナガ様からコレはうつってるのでは・・・」
お菊「ノブナガ様にまでおばかが伝染しているの・・・?」
いや、ノブナガ様からコレはうつってるのでは・・・」
セイメイ「お菊?なにか無礼なことを考えておるのではないの?」
お菊「セイメイさま!そのようなことは決してありませぬ!!」
セイメイ「うっふふぅ~ならいいけどね? 」
お菊「はい・・・」
ノブナガ「今日のチヨメは調子がいいではないか!もっと鍛錬を続けるのだ!だーっはっはっは!」
チヨメ「はぃ~~!ノブナガさまぁ~がんばるっすぅ~~!」
(稽古場。竹刀の音が響く)
カグヤ「はっ!」
(セツナの面を狙うが、竹刀で受け止められる)
セツナ「まだまだだね、カグヤ。」
(間を詰めて胴を打つ)
カグヤ「くっ……さすが、姉さま。まるで動きが読めない。」
セツナ(微笑みながら)「カグヤ、力みすぎだよ。リラックスして。」
カグヤ「わかっているけれど……今日は絶対に負けたくないです。」
セツナ「ふふ、真剣だね。でも、力を入れすぎるのもダメだよ。」
(カグヤが再び構えを正し、気を引き締める)
カグヤ「もう一度、お願いします。」
セツナ「うん。」
(竹刀が再び交錯する)
セツナ「うーん、少しはマシになったかな。でもまだまだだよ。」
カグヤ「そうですね。でも、少しだけでも進歩できた気がします。」
セツナ(少し真剣な表情)「進歩してるよ。カグヤはちゃんと努力してる。それが大事。」
(数秒の間が空く。カグヤが竹刀を下ろし、静かにセツナを見つめる)
カグヤ「姉さま。」
セツナ「ん?」
カグヤ「姉さまがいてくれて、よかった。あの時、姉さまが支えてくれたから、今の私があります。これからも、ずっと一緒にいさせてください。」
セツナ(優しく微笑んで)「カグヤ。もちろんだよ。カグヤがどんなに強くなっても、私はカグヤの姉さまだから。」
(カグヤが微笑み、セツナも穏やかな表情を見せる)
カグヤ「ありがとう、姉さま。」
◆怖がり(二人)➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
セツナ「・・・よし!大丈夫、大丈夫!サッと取ってさっと帰るだけだから。」
カグヤ「お姉様!」
セツナ「ひゃ!」
カグヤ「す、すみません。驚かせてしまいましたね。」
セツナ「あっカグヤかぁ・・・ごめんね。ちょっとびっくりしちゃって。」
カグヤ「いえ、気にしないでください。しかし、こんな夜更けにどうしたのですか?」
セツナ「え、ちょっと祈祷(きとう)の道具を忘れちゃって、神社へちょっと取りに行こうかなって思っていたの。」
カグヤ「奇遇ですね。私もそこへ行こうとしていました」
セツナ「じゃ、じゃあ、じゃあ、私と一緒に行こう!一緒に行ってくれたら心強いですわ!」
カグヤ「ん?心強いとは?まぁ、いいでしょう。」
セツナ「うーん。暗いなぁ。ねぇ!今、変な音しなかった!?あ、あの草むらのほうからぁっ!」
カグヤ「草むら?あ、あの人影?まさか、また、こんな遅くまで?
お、お姉様!?走らないでください!そちらには確か食料の箱が!」
お、お姉様!?走らないでください!そちらには確か食料の箱が!」
セツナ「はぅぁっ!いたいぃぃ~。なんでこんなところに木箱が。」
カグヤ「あぁ~~。お姉様・・・。」
セツナ「色々あったけどなんとかたどり着けた。ありがとうカグヤ!」
カグヤ「無事にたどり着けたよかったです。セツナお姉様は暗い場所が苦手なのですか?」
セツナ「そうなのです・・・。昔からだめなのです。克服したいなとは思っていますが。
そういうカグヤは怖くないのです?ほら、幽霊だっているかもしれないのですよ!?」
そういうカグヤは怖くないのです?ほら、幽霊だっているかもしれないのですよ!?」
カグヤ「特に暗い場所が怖いとかはないですよ。幽霊なんて、そんなもの存在しませんよ。」
セツナ「でも、想像したら怖くないですか?死んだ人が、地の底からもぞもぞ這い上がって、とか!」
カグヤ「東方に伝わる伝承ですね。子供の頃によく聞かされたものです。
けど、それがもし本当なら、今頃地上は幽霊で溢れかえっているのでは?」
けど、それがもし本当なら、今頃地上は幽霊で溢れかえっているのでは?」
セツナ「うーん。成仏したり、しなかったり、とかもあるというかぁ・・・」
カグヤ「ふふふ。亡くなった方が幽霊になっても、会いに来てくれるなんて、むしろ素敵だとすら思いませんか?
だって、人が死んでしまったら、それで終わりなのですから。もう二度と会うこともかないません。」
だって、人が死んでしまったら、それで終わりなのですから。もう二度と会うこともかないません。」
セツナ「うぅーん。死んじゃったらそれで終わりなのですかぁー
- だからこそ、今、この瞬間を大切にしないとってことですか?」
カグヤ「そう。人生はたった一度きりなのです。」
セツナ「よし!なんだか分かってきた!カグヤ!もう大丈夫。帰りは私一人で大丈夫です!」
カグヤ「ふへ?大丈夫なのですか?ここへ来るまでだいぶ苦戦していたようですけど。」
セツナ「うん!だって苦手なものを克服できるのだって、生きているからできることでしょ?」
カグヤ「姉様・・・。お強くなられましたね。」
◆膝枕(二人)➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
お菊「ノブナガ様。会議が長引いてお疲れでしょう。お茶をどうぞ。」
ノブナガ「これはこれは気が利くのう。お菊。お主も一緒に飲まんか?」
お菊「ご一緒していいんですか?はい、ノブナガ様、是非に」
ノブナガ「お主が休憩しているところをあまり見た記憶がないから
程々にするのだぞ?頑張りすぎて、体を壊しても困るからの。」
程々にするのだぞ?頑張りすぎて、体を壊しても困るからの。」
お菊「こ・・・こ、こ、ここれは夢ですか?ノブナガ様が私のことを心配してくださり、さらに二人でお茶までも・・・」
ノブナガ「体の心配くらい、いつもしているぞ。それにお茶だって初めてではないだろう?」
お菊「はい、もちろん。いつもノブナガ様のことを考えております・・・」
ノブナガ「ふむぅ・・・何が大丈夫なのやら・・・。色々な意味で心配だ。」
お菊「ま、また心配を」
ノブナガ「でも、それだけお主の頑張りに助けられているということでもある。
予はお主になにか返してやれるかのう。もし願いがあるのなら言ってみよ。」
予はお主になにか返してやれるかのう。もし願いがあるのなら言ってみよ。」
お菊「はぁっお、お願いを聞いてくださるのですか?
このお菊、叶わぬ願いと知りながら、ノブナガ様に・・・」
このお菊、叶わぬ願いと知りながら、ノブナガ様に・・・」
ノブナガ「待て待て待て。予が聞ける範囲にせよ。」(ギャグ)
お菊「は、はい・・・大変不敬とは思いますが、(膝枕を望みます・・・(震え声))」
ノブナガ「うん?そんなことでよいのか?」
お菊「はい(震え声)」
ノブナガ「ふぅむ・・・好きにせい。」
お菊「はぁっ・・・ありがとうございます。お優しいノブナガ様により一層の忠誠を捧げさせていただきます・・・。」
ノブナガ「もう十分受け取っていると思うがの。」(呆れ)
お菊「もし、あのときノブナガ様が私を助けずに、私が死んでいたとしても、私はそれでよかったのです。
だって、ノブナガ様のために死ねたのですから・・・それではお茶の準備をしてきます」
だって、ノブナガ様のために死ねたのですから・・・それではお茶の準備をしてきます」
ノブナガ「はっ。まったく、こまったやつだ。」(悪巧み)
◆覇道のために(二人)➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
ノブナガ「ふふ、心地よい風だ。やはり自然はいい・・・。」
お菊「ノブナガ様。セイメイ様が探しております。あぁっお休み中でしたね。邪魔をして申し訳ございません。」
ノブナガ「ふふ・・・。少しだけ、外の風に当たらせてくれぬか。すぐに戻るからの。」
お菊「いえ、少しと言わず、ずっとでも大丈夫です。
セイメイ様の件は私にお任せを。見つからなかったとでも何でも言えるので、思う存分、羽を伸ばしてくださいね。
あ、寒くありませんか?羽織るものと、それから温かいお茶を・・・。」
セイメイ様の件は私にお任せを。見つからなかったとでも何でも言えるので、思う存分、羽を伸ばしてくださいね。
あ、寒くありませんか?羽織るものと、それから温かいお茶を・・・。」
ノブナガ「大丈夫だ、お菊よ。気遣いだけ受け取っておこう。それにしても・・・」
お菊「ノブナガ様?どうかしましたか?私の顔になにかついていましたか?」
ノブナガ「いや、お主がここにこうしていることの、幸運に感謝しているだけだ。(余裕感)
敵に捕らえられておったお主をあの時失っていたかもしれない。」
敵に捕らえられておったお主をあの時失っていたかもしれない。」
お菊「そうですね。でもノブナガ様に命を助けられました。生涯仕えるお方に救っていただけました。」
ノブナガ「そう言ってもらうのは嬉しいがの。あの時、単に動けるのが予しかおらぬかっただけ。」(鼻で笑う感じ)
お菊「それでも、です・・・。ただただ、憧憬(しょうけい)の中にしかなかったノブナガ様が、
私の運命の人に変わった日と言っても良い日だったのです」
私の運命の人に変わった日と言っても良い日だったのです」
ノブナガ「う、うんめい・・・?お主、何を言っておる・・・?」(ギャグな感じ)
お菊「はい!私のような半端者の鬼を、ノブナガ様が身を挺してかばってくれて」
ノブナガ「ふっ。予はお主のことを一度は見捨てた。(冷淡)
己の覇道のためにお主を切り捨てた。(語気強め)
お主を助ける予定など微塵もなかったのだ。(冷淡)
お主という犠牲を払って、予は戦う準備を進めていたのだ。」
己の覇道のためにお主を切り捨てた。(語気強め)
お主を助ける予定など微塵もなかったのだ。(冷淡)
お主という犠牲を払って、予は戦う準備を進めていたのだ。」
お菊「それでも・・・それでもノブナガ様は私を助けてくれました・・・。
私の命を救うことを選んでくださいました。
それまでの過程なんてどうだっていいんです。
そのまま私が売り飛ばされてしまっても構いませんでした。
でも、ノブナガ様は私を救ってくださいました。だから私は今こうやってノブナガ様の隣にいられるのです」
私の命を救うことを選んでくださいました。
それまでの過程なんてどうだっていいんです。
そのまま私が売り飛ばされてしまっても構いませんでした。
でも、ノブナガ様は私を救ってくださいました。だから私は今こうやってノブナガ様の隣にいられるのです」
ノブナガ「お菊・・・」
お菊「たった一つの私の生が、ノブナガ様と共に歩む運命であったことに・・・
私は感謝しています。感謝しきれないほどに」
私は感謝しています。感謝しきれないほどに」
ノブナガ「くくく。予こそ感謝するぞ。」(悪巧み)
慣れてきた (二人)➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
カグヤ「子鬼風情に負けるわけがありませんッ!!」
セツナ「カグヤ、子鬼との戦いにも慣れてきたようね。最初はちょこっとだけビビってたみたいねぇ?」
カグヤ「ま、まあ、そうですね。でも!セツナお姉様に鍛えられましたから!もともと、鬼なんて楽勝です!」
セツナ「相手がノブナガでも?」
カグヤ「う、う~ん。一人だったら自信がないけど・・・でも、私にはセツナお姉様がいますから!」
セツナ「カグヤ・・・」
カグヤ「ん?なにか言いましたか?」
セツナ「なんでもないです。行きましょう。」
カグヤ「ん・・・?はい!」
セツナ「・・・結構進んだねぇ~」
カグヤ「はい・・・暗くて周りはよく見えないし、子鬼も出るし、ここはいやぁ~なところです。」
セツナ「もう、だいぶ鬼の根城にはちかづいたから。ここが特に鬼が多いところってわけでもありません。暗いのは、夜だから仕方ないの。」
カグヤ「そりゃそうですけども、せっかく外に出たっていうのに、目覚めたら真っ暗な夜、小鬼どもは目障り。面白くないですよ。」
セツナ「子鬼もいて、今は暗くて不気味なところだけど、元々ここは美しいところだったんじゃない?これほどの大自然は見たことがないから。」
カグヤ「うーん。言い方ひとつで、ものは変わりますね。」
セツナ「どういうこと?」
カグヤ「だって、言い方を変えればとんでもない田舎ですよ。これじゃ宿を取ることも叶わないかもしれないですよぉ~?」
セツナ「カグヤぁ~、あなたは文句ばかりですねぇ~?」
カグヤ「まともな寝具や寝る場所が欲しいだけですよぉ~。はふぅ。お家にいたときはこんなことを考えもしなかったのに・・・あぅぅ、お家が恋しいです・・・」
セツナ「伝説の鬼が復活したというのだから、今更お家には戻れないよ。カグヤが欲しいと思っているようなお食事も、当分は取れません。」
カグヤ「そんなぁ~あぅぅ・・・。食べ飽きたと思っていたお団子の味も、こんなに恋しくなるとは思ってもいませんでした。」
セツナ「この森はしばらく抜けることはできないと思うの。野宿で切り抜けるしかありません。」
カグヤ「はぁっ・・・野宿ですか・・・早く帰りたいです・・・。」
セツナ「ではそろそろ寝るとしましょう。」
カグヤ「(眠そうに)はい・・・。」
セツナ「・・・おやすみぃ~」
カグヤ「すーすー」
セツナ「もう・・・寝たかな?」
カグヤ「・・・むにゃむにゃ・・・姉様・・・おはぎ・・・おはぎ・・・」
セツナ「あれだけ文句を言っていたと思えば、今度は寝言かぁ・・・。こうしていると普通の女の子だねぇ。」
カグヤ「むにゃむにゃ・・・(眠そうに)ふぇっどうして覗き込んでるんですかぁ?」
セツナ「あらあら。ごめんなさい。起こしちゃったみたいね。」
カグヤ「(眠そうに)姉様のおバカぁっ・・・人が寝てるところをまじまじと見ないでくださいよぉ~。姉様だって早く寝てください・・・」
セツナ「そうね。そうするわ。」
カグヤ「(眠そうに)ほんっと、なんなんですかぁ~」
名探偵:4➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
お菊「あぁ~~!」
チヨメ「どうしたっすか。お菊!?なにか大事件でも起きたんすか!?」
お菊「私があとで食べようと思って、とっておいたお団子がないのです・・・!」
チヨメ「お菊・・・いちいち、そんなことで大騒ぎするなっす。」
お菊「そんなことって・・・私にとっては一大事です・・・!あ!チヨメが食べたんですね?」
チヨメ「なんでオイラが!?」
ノブナガ「われも知らんぞ。」
チヨメ「うーん。仕方ない。ここはこの名探偵チヨメ様に任せとけっす」
お菊「チヨメが一番あやしいのですが?」
チヨメ「ずばり!!犯人はこの中にいる!!」
お菊「当たり前でしょう。他に誰がいるっていうのです?」
チヨメ「ご・・・ごほん!推理は最後まできくっす!犯人はズバリ、お菊のことを愛して愛してやまないものっす!それでいけないと思いつつも、お菊のぬくもりを感じるためお菊のお団子を!!」
セイメイ「ちょっと夜中に小腹が空いただけやで。」
ノブナガ「ぬ?」
お菊「え?」
チヨメ「へ?」
セイメイ「コホン。さあ馬鹿なことばかりやってないで、この話はおしまい!」
チヨメ「セイメイ様、お菊のお団子食べたりして、お菊にちょっかいだしたいとか?もしかしてお菊のこと好きだったりして?」
セイメイ「・・・チヨメ、今、陰陽術(おんみょうじゅつ)の生贄(いけにえ)が必要でなぁ。指一本、もらってもええかい?」
チヨメ「ひぇぇ!?!?勘弁してくれっす!!」
お菊「チヨメ、すり潰されたいのですか・・・?」
チヨメ「ひぃぃぃっっ!冗談っす!じょ、お、だ、ん!!どっちかっていうとお菊のほうが怖いっすよぉぉ~」
ノブナガ「まぁまぁ、ふたりともそのへんにしておけ」
セイメイ「ノブナガ様がそういうなら♡」
お菊「私は許しませんよ・・・。」
チヨメ「なんでこうなるっすかぁ~~(泣)」
起きている夢:3➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
チヨメ「お菊、今日は珍しく早起きじゃないっすか!」
お菊「ふふふ・・私だってやるときはやるんですよ。今日はノブナガ様の部屋を掃除して、お茶を出して、」
チヨメ「うん。今日も気合が入ってるっすねぇ~!さすがっす!」
セイメイ「甘いんやねぇ、チヨメ。お菊は今起きとるわけやないんよ。」
チヨメ「え!?どういうことっすか!?」
セイメイ「・・・起きとる夢を見とるんやで。」
チヨメ「そ、そんな!?ありえないっす!!」
セイメイ「お菊の場合はあり得るで。見ときなはれ。・・・せや!」
お菊「あいたぁっ!!!あ、おはようございますセイメイ様。」
セイメイ「ね?」
チヨメ「は、はい・・・」
料理1:4➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
お菊「お料理できました~皆様のお口に合うかは分かりませんが」
チヨメ「とんでもないっす!上出来上出来!とても美味!おいしいっすよぉ~!」
ノブナガ「ほほぉ~・・こりゃ豪勢だのぉ!それではいただくとするかぁっ!」
チヨメ「ところで、セイメイ様は料理はあまりしないんすか?」
お菊「あまりセイメイ様が料理をしているところは見たことがありません」
セイメイ「私だって自分の分の料理くらいだったら作っていますよ。だ~れも食べてくれませんがねぇ。」
チヨメ「へ?なんでなんすか?」
セイメイ「やっぱり見た目が悪いんかねぇ。贄も混ざっとったりするし。それともたまには、呪術の実験も兼ねとるのがあかんのかもしれまへん。」
ノブナガ「うむ・・・セイメイは料理はするでない。お菊、これからも頼むぞ。」
お菊「はい・・・肝に銘じます・・・。」
今日は飯抜き:4➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
チヨメ「やっとご飯の時間っす~。ぐーぐー!お腹ぺこぺこっすぅ~!」
お菊「私ももうぺこぺこですよぉ~。今日のメニューはなんでしょう。楽しみですねぇ。あれ?ノブナガ様?両手いっぱいに果物を抱えてどうしたんですか?もうすぐご飯の時間ですよ。」
ノブナガ「ああ・・・我は今日は飯抜きだ。ちょっと野暮用があってな。」
チヨメ「用事があるんなら仕方ないっすけど、少しくらい一緒に食べたいっすよ。」
お菊「みんなで食べたほうが美味しいですよ。」
ノブナガ「そりゃ今日の料理当番を見た後に言ったほうがいいかもしれぬな・・・。」
セイメイ「うっふふ~。は~い。栄養満点出来立ての特製闇鍋ですぇ~。バッチリ完成しとります。ほらほら、みんなこんなところにいないで、早く中に入りなさい。
今ならお代わり自由、大盛りも上等です。たくさん作ったからたんと召し上がれ~。」
今ならお代わり自由、大盛りも上等です。たくさん作ったからたんと召し上がれ~。」
チヨメ「ほんとっすか!うぉぉぉぉ!今日は特製鍋っすよ!ノブナガ様!」
ノブナガ「チヨメ。すまん。今日はちょっと用事があってな。悪いが我はこれで失礼する。」
チヨメ「え?あれ?」
セイメイ「もぉ~~ノブナガ様ってば。ほんと私の腕を信用してないんやから、それじゃノブナガ様の分もい~っぱい食べていってや。」
急病人:3➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
ノブナガ「おい!!チヨメは・・・チヨメはどこだ!?無事なのか!?」
お菊「落ち着いてください!チヨメは今治療中です。命に別状はありませんから。一口食べただけで気絶したようです。あんなに震えてるチヨメを私、初めて見ました。よっぽどひどい料理・・・いえ、食中毒に当たってしまったんでしょう。」
ノブナガ「食中毒か・・・それなら仕方ない・・・。可哀想に・・・チヨメ!!」
お菊「そこ、道を開けて。急病人を搬送します。すぐ医務室へ運びますから。それまで頑張りなさい。チヨメ、しっかりして。目を開けなさい。」
ノブナガ「チヨメ、お前の死は決して無駄にはせんぞ。」
チヨメ「ううう・・・まだ生きてるっすよぉ・・・みんなしてひどいっすぅぅぅ がくっ」
失神:3➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
セイメイ「もぉ~どうして私の料理で失神する者が現れるんよ。ちゃ~んと美味しくできてんのになぁ。」
お菊「セイメイ様。お気持ちはわかりますが、自暴自棄になるのはおやめください、。
料理に失敗は付き物ですから、あまり気にしすぎるのはよくありません。」
料理に失敗は付き物ですから、あまり気にしすぎるのはよくありません。」
ノブナガ「そうだ。我もお菊と同じ意見だ。失敗は成功の元とも言う。今度こそ成功すればよいのだ。
我らも協力できることはする。だから元気を出せ。」
我らも協力できることはする。だから元気を出せ。」
お菊「三人寄れば文殊の知恵とも言います。私達の場合は、一人ひとりでは卓越した知識や技術はありません。協力しあうことでより良い物を作り出すことも可能なはずです。
セイメイ「せやなぁ。うん。三人でとびっきり美味しい料理を作ってチヨメをあっと驚かせてやります~!」
生物兵器:3➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
チヨメ「うう。まだ胃がムカムカするっす・・・。一体何が入ってたんっすか・・・あの料理。」
ノブナガ「まあ、あれは劇物だったのは確かみたいだな。」
チヨメ「あの、セイメイ様ってもしかして・・・」
ノブナガ「ん?知らなかったのか?あいつの味覚は一種の生物兵器だ。」
お菊「レシピから外れた、オリジナルの料理なんぞさせてみなさい・・・。一瞬で全世界が血涙に染まります。」
チヨメ「そういう大事な話はもっと早くしてほしかったっす」
お菊「ノブナガ様の部下なら当然、知ってると思っていたのです。ま、次から気をつけることです。」
チヨメ「うぐぅ~・・・。」
寝言:2➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
カグヤ「ふぁぁ~眠い・・・なんか最近は、いくら寝ても、寝足りないんですよぉ~。なんででしょう。」
セツナ「そういえば、カグヤ、あなたよく寝言言ってるもんねぇ。変な夢でも見てるんじゃない?」
カグヤ「寝言って・・・どんな寝言?ってか私の寝言聞いてるんですか!?恥ずかしい!」
セツナ「そりゃ隣で寝てたら嫌でも聞こえるよ。」
カグヤ「やだぁ~恥ずかしい・・・。でもなんて言ってました?抹茶とかきなことか言ってました?」
セツナ「いや、なんでそうなるのよ。普通寝言と言ったら人の名前とかでしょう。」
カグヤ「うーん。むにゃむにゃ。抹茶とかきな粉の猫・・・もう食べられません。」
セツナ「こりゃ駄目ね。寝ぼけてるね。というか、会話しながら寝てるのかな・・・?
(・・・)
カグヤ「ねぇセツナお姉様。私、旅に出てちょっとは成長しましたか?」
セツナ「ん~どうだろうねぇ。
ねぼすけさんなのは相変わらずだし、厄介事にはすぐに首を突っ込みたがるし」
ねぼすけさんなのは相変わらずだし、厄介事にはすぐに首を突っ込みたがるし」
カグヤ「うっ。」
セツナ「でも、しっかり成長してるよ!胸張って大丈夫!」
カグヤ「うーん。全然成長の実感がないですよぉ、お姉様ぁ~」
セツナ「うっふふ。大丈夫大丈夫!」
湧き水:2➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
セツナ「カグヤ、そこの湧き水を飲んでみてくれる?」
カグヤ「私、喉なんて乾いてないですよ。」
セツナ「いいからいいから。ここの湧き水はすっごく元気になるって聞いたことがあるの。さあ、飲んで飲んで。」
カグヤ「ん?そうなのですか?ごくごく・・・わぁ!姉様の言った通りです!なんだか元気になりました!・・・あれれ?でもここに来るのって姉様も初めてでは?」
セツナ「へぇ~ほんとにそうだったのね。それじゃ私も!ごくごく。」
カグヤ「もぉぉぉぉ~!私で実験しましたね!」
華がない:2➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
セツナ「女二人でとことこ歩いて、鬼たちを倒して・・・まぁ悪くはないですが、
なんというか、華がないというか・・・。」
なんというか、華がないというか・・・。」
カグヤ「へ?姉様。花が欲しいのですか?さっきそこ咲いていましたから、戻って摘んできましょうか?」
セツナ「はぁ~分かってないみたいですね。カグヤは。」
武勲(ぶくん)をはやる(二人)➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
チヨメ「お菊!きいたっすか!?人間の斥候(せっこう)を始末してきたっす!」
お菊「ええ、聞きましたとも。けが人を出しただけではなく、敵の捕縛にも失敗したんだって?
増援を呼んでから対処すればそんなことにはならなかったでしょう。」
増援を呼んでから対処すればそんなことにはならなかったでしょう。」
チヨメ「その間に逃げちゃったらどうするんっすかぁ!ってかそれでいいって前はいってなかったっすか?」
お菊「怪我だってしたのでしょう?」
チヨメ「たいした怪我なんかじゃないっす!くぅぅぅぅっ!!次は絶対に認めさせてやるっすよぉぉ!」
お菊「はぁ~・・・。あなたはなぜ、危険な真似ばかりするのですか。
もちろん武勲(ぶくん)をはやる気持ちはわかります。
しかし例えば今回は助けを呼んだほうが手柄が大きくなったかもしれません。
斥候を捕らえることができればそれは大きな武勲となったことでしょう。
そして手傷だって負わなくて済んだかもしれません。」
もちろん武勲(ぶくん)をはやる気持ちはわかります。
しかし例えば今回は助けを呼んだほうが手柄が大きくなったかもしれません。
斥候を捕らえることができればそれは大きな武勲となったことでしょう。
そして手傷だって負わなくて済んだかもしれません。」
チヨメ「いや、そこはわかんないっすよぉぉ。オイラはオイラの勘を信じて飛び出してったんすよぉぉ!!
まぁまぁいい結果は出してるわけですからいいんじゃないっすかねぇ?」
まぁまぁいい結果は出してるわけですからいいんじゃないっすかねぇ?」
お菊「チヨメの勘が当たり続ければ、ですけどね。
外れたときのことは考えているのですか?そのとき、貴方は死ぬのですよ?
いつそうなってもおかしくないと言っているのです。」
外れたときのことは考えているのですか?そのとき、貴方は死ぬのですよ?
いつそうなってもおかしくないと言っているのです。」
チヨメ「げげげぇっ!随分と不吉なことを言うっすねぇお菊はぁ・・・
オイラだって死にたいわけじゃないっすよぉっ」
オイラだって死にたいわけじゃないっすよぉっ」
お菊「私としてもチヨメに死なれるのは困るのですよ。
重要な戦力を失うことになるのですから。」
重要な戦力を失うことになるのですから。」
チヨメ「えぇっ!お菊ぅ!オイラ嬉しいっすよ!」
お菊「どうしました?」
チヨメ「いつもオイラのこと死になさい!地獄に落ちなさい!とか怖いことばっかり言ってるから
オイラのこと嫌いなのかと思ってたっすよ!」
オイラのこと嫌いなのかと思ってたっすよ!」
お菊「好きか嫌いかと、戦力になるかは別のことですよ?」
チヨメ「うぐっ・・・痛いところ突かれたっす。」
お菊「それに、チヨメのカンとやらでセイメイ様の作戦をかき回されるのは御免なのですよ。」
チヨメ「うっ・・・あぁーーー!ごちゃごちゃ考えてたらオイラの頭がバカになっちゃうっすよぉー!
だって、よく考えてほしいっすよ?手柄を立てる機会というのは、大体死の危険と隣り合わせなわけっすよ!
オイラはそれを乗り越えて武勲(ぶくん)を立てる!そう決めてるんすよ!
それに、もしオイラが死んだらお菊はそれも利用して策を立ててしまえばいいんすよ!」
だって、よく考えてほしいっすよ?手柄を立てる機会というのは、大体死の危険と隣り合わせなわけっすよ!
オイラはそれを乗り越えて武勲(ぶくん)を立てる!そう決めてるんすよ!
それに、もしオイラが死んだらお菊はそれも利用して策を立ててしまえばいいんすよ!」
お菊「ふぅ~~(かわいい感じでため息)」
チヨメ「オイラって重要な戦力なんすよね?それを失ってでも勝たなきゃいけない場面もあるっすよね?
オイラだって無残に死ぬつもりはないっすよ?けど、戦場(いくさば)に絶対なんてことはないんすよ。」
オイラだって無残に死ぬつもりはないっすよ?けど、戦場(いくさば)に絶対なんてことはないんすよ。」
お菊「貴方は貴方なりによく考えているのですね。」
チヨメ「オイラはお菊の邪魔にはならない、一番の方法なんじゃないかって思ってるっす。」
お菊「ふぅ~~(かわいい感じでため息)」
チヨメ「あ、しゃべってばかりいたら体がなまってきたっすよ!そろそろ体を鍛えたいっす!オイラは先に戻ってるっす!お菊!」
お菊「うーん。活かすも殺すも、私次第というわけですか。うふふ。」
村が無残に:一人➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
セイメイ「ちょいと前まで、この近くに小さな村があったのさ。でもその村は突如として鬼に襲われてね。
村人の一人ひとりが無残に殺されていったのさ。村が無残に血に染まる中、一人の少年が自分の妹を守るため鬼に立ちふさがった。
この子を殺すなら、まず先に俺と戦ってからにしろ!とね。鬼は大笑いした。この子どもが、鬼と戦う?とね。
鬼がその少年の指の一つを折ったとき、とてもいい悲鳴を上げておりました。後ろにいた妹は途端に青ざめた顔になってね。
指の一本一本を折るたびに、とてもいい悲鳴を上げるのさ。後ろの妹は最初こそ泣くことすらできていなかったけど、次第に涙がポロポロと溢れてきてね。
小さな声で振り絞るようにいったのさ「もう・・・やめて」と。なのでその鬼はやめてあげたのさ。その少年を八つ裂きにしてね。
村人の一人ひとりが無残に殺されていったのさ。村が無残に血に染まる中、一人の少年が自分の妹を守るため鬼に立ちふさがった。
この子を殺すなら、まず先に俺と戦ってからにしろ!とね。鬼は大笑いした。この子どもが、鬼と戦う?とね。
鬼がその少年の指の一つを折ったとき、とてもいい悲鳴を上げておりました。後ろにいた妹は途端に青ざめた顔になってね。
指の一本一本を折るたびに、とてもいい悲鳴を上げるのさ。後ろの妹は最初こそ泣くことすらできていなかったけど、次第に涙がポロポロと溢れてきてね。
小さな声で振り絞るようにいったのさ「もう・・・やめて」と。なのでその鬼はやめてあげたのさ。その少年を八つ裂きにしてね。
その瞬間、その女の子は絶叫したんよ。あの顔と言ったら・・・ね。もう、その鬼は楽しくて楽しくて仕方がなかったさ。
そう!この瞬間こそ鬼として産まれてよかった・・・と。
人間にとっては本当に残忍な鬼かもしれないねえ。でもねぇ、これは鬼にとっては楽しいこと、気持ちいいこと。ただ、それだけでしかないんよ」
そう!この瞬間こそ鬼として産まれてよかった・・・と。
人間にとっては本当に残忍な鬼かもしれないねえ。でもねぇ、これは鬼にとっては楽しいこと、気持ちいいこと。ただ、それだけでしかないんよ」
雑巾おろして:一人 by白石夏海➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
お菊「分かったから、それ以上動き回らないで!掃除が必要な場所が広がるでしょ!?(遠くのチヨメに)
……はぁ、まったく。あのおバカはまた飲み物なんかこぼして……それもよりによって廊下に。ノブナガ様のお召し物が汚れてしまったらどうするの。一日一度は問題を起こすことが運命づけられてるのかしら。
……あら。この雑巾、もう汚れてしまったの?前に替えたのは、確か……懐かしい。ノブナガ様がお戻りになられて、もうこんなに経ったのね……。
……はぁ、まったく。あのおバカはまた飲み物なんかこぼして……それもよりによって廊下に。ノブナガ様のお召し物が汚れてしまったらどうするの。一日一度は問題を起こすことが運命づけられてるのかしら。
……あら。この雑巾、もう汚れてしまったの?前に替えたのは、確か……懐かしい。ノブナガ様がお戻りになられて、もうこんなに経ったのね……。
今思えば……ノブナガ様をお待ちする500年の間でさえも、全てが愛おしかった。そしてこうして、微力ながら、今もお役に立てていること……これ以上の幸せはないわ。
それもこれも、すべてはあの日、ノブナガ様が私をお救いくださったから。雲の上にいらっしゃるようなあのお方が、あの時確かに私のことを見てくださった。
……それが必然だなんて、自惚れてはいないわ。ただの偶然。だとしても、私にとって、これは運命なの……。
それもこれも、すべてはあの日、ノブナガ様が私をお救いくださったから。雲の上にいらっしゃるようなあのお方が、あの時確かに私のことを見てくださった。
……それが必然だなんて、自惚れてはいないわ。ただの偶然。だとしても、私にとって、これは運命なの……。
さ、早く雑巾をおろしてバカの後片付けにいきましょう。ノブナガ様のお部屋を掃除する時間がなくなってしまうわ。」
いたぶり甲斐 セイメイ(一人語り)by白石夏海➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
セイメイ「うふふっ。お菊もチヨメもあないにはしゃいでもうて、人間の相手する前に疲れ切ってまいそうで心配やわぁ。
- まぁ、あの子たちに限って、そんなしょーもない真似はせんやろけど。
な〜んて、浮かれてるのはうちの方かもしれへんなぁ。あれだけ鬼同士で遊んだあとも、まだまだた〜っぷり楽しみが残っとるんやから・・・今から胸が高鳴ってまうわぁ〜。
ノブナガ様のためにも、うちの楽しみのためにも、念には念を入れとかなあかんなぁ。さて、どないして遊んだったらええやろ。
鬼ほどの戦い甲斐は無いにしろ、人間はんは純粋やからなぁ。そこまでの悪知恵もよう働かんまま立ち向かってくるのんは、この上なくいたぶり甲斐がありそうやわ。
ノブナガ様のためにも、うちの楽しみのためにも、念には念を入れとかなあかんなぁ。さて、どないして遊んだったらええやろ。
鬼ほどの戦い甲斐は無いにしろ、人間はんは純粋やからなぁ。そこまでの悪知恵もよう働かんまま立ち向かってくるのんは、この上なくいたぶり甲斐がありそうやわ。
そやかて、油断は禁物や。ノブナガ様と、お菊と、チヨメと・・・うちらでい〜っぱい楽しむためにも、しらけてまうことは起こらんようにしとかんとな。
時間はまだまだあるんやし、ゆーっくり考えよ。
時間はまだまだあるんやし、ゆーっくり考えよ。
- はぁ。ほんまに、楽しみやわぁ〜。」
拾ってきた子 セイメイ×お菊by白石夏海➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
お菊「・・・セイメイ様、おかえりなさいませ。」
セイメイ「ん〜?・・・あぁ、あんた確かあんときの、ノブナガ様が拾ってきた子ぉやないの。」
お菊「お菊と、お呼びください。」
セイメイ「・・・うふふっ。相当気に入っとるみたいやねぇ。ノブナガ様も、ええセンスしてはるわぁ〜。」
お菊「生涯お仕えするお方から賜った名ですから、当然でございます。」
セイメイ「ふんふん。ノブナガ様が有用やと判断しはっただけあって、忠誠心は確かみたいやな。」
お菊「有用、だなんて・・・身に余るお言葉でございます。私はノブナガ様の駒として、ただそこにあっただけのこと・・・」
セイメイ「も〜。これやから、融通の効かへん子ぉはいややねぇ〜。こんなんは素直に受け取っとくもんやで?」
お菊「は、はいっ!・・・申し訳ございません。」
セイメイ「そ・れ・に、うちもお菊には期待しとるんやで?手ぇ抜くのんが上手い子ぉは、ええ戦力になるさかいね。」
お菊「セイメイ様・・・?仰る意味が・・・」
セイメイ「うふふっ。何をとぼけてんねん。さっき、居眠りしながら掃除しとったやろ〜。」
お菊「はっ・・・!も、申し訳ございません!以後気をつけますので、ノブナガ様には・・・!」
セイメイ「うっふふふっ!えぇねんえぇねん。キレイになっとるんやから、問題あらへんわ。大事なんは、結果やろ?」
お菊「はい・・・感謝いたします。」
セイメイ「うん、気に入った気に入った。おもろい反応見れて楽しかったわぁ〜。ほな、またな〜。」
お菊「・・・セイメイ様がなぜ、ノブナガ様と並んで百鬼将と恐れられているのか・・・少しわかった気がするわ。」(小声)
セイメイ「ん〜?・・・あぁ、あんた確かあんときの、ノブナガ様が拾ってきた子ぉやないの。」
お菊「お菊と、お呼びください。」
セイメイ「・・・うふふっ。相当気に入っとるみたいやねぇ。ノブナガ様も、ええセンスしてはるわぁ〜。」
お菊「生涯お仕えするお方から賜った名ですから、当然でございます。」
セイメイ「ふんふん。ノブナガ様が有用やと判断しはっただけあって、忠誠心は確かみたいやな。」
お菊「有用、だなんて・・・身に余るお言葉でございます。私はノブナガ様の駒として、ただそこにあっただけのこと・・・」
セイメイ「も〜。これやから、融通の効かへん子ぉはいややねぇ〜。こんなんは素直に受け取っとくもんやで?」
お菊「は、はいっ!・・・申し訳ございません。」
セイメイ「そ・れ・に、うちもお菊には期待しとるんやで?手ぇ抜くのんが上手い子ぉは、ええ戦力になるさかいね。」
お菊「セイメイ様・・・?仰る意味が・・・」
セイメイ「うふふっ。何をとぼけてんねん。さっき、居眠りしながら掃除しとったやろ〜。」
お菊「はっ・・・!も、申し訳ございません!以後気をつけますので、ノブナガ様には・・・!」
セイメイ「うっふふふっ!えぇねんえぇねん。キレイになっとるんやから、問題あらへんわ。大事なんは、結果やろ?」
お菊「はい・・・感謝いたします。」
セイメイ「うん、気に入った気に入った。おもろい反応見れて楽しかったわぁ〜。ほな、またな〜。」
お菊「・・・セイメイ様がなぜ、ノブナガ様と並んで百鬼将と恐れられているのか・・・少しわかった気がするわ。」(小声)
褒めてほしかった カグヤ×セツナby白石夏海➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
カグヤ「じーーっ・・・」
セツナ「・・・カグヤ?どうしたのです?鍛錬でなにか困ったことでもあったのかしら。」
カグヤ「いえっ!その!困ったことは、ありません!むしろその、なんというか、かなり順調というか・・・!」
セツナ「ふふっ。そうね。カグヤの様子を見ていれば、私にもわかるわよ〜?」
カグヤ「はいっ・・・あの、お姉様・・・」
セツナ「ん?なぁに?」
カグヤ「なにか、その、お手伝いすることは・・・ありませんかっ!」
セツナ「ん〜、そうねぇ・・・もうお掃除もご飯も終わっちゃったし、これはまだカグヤに任せるわけにもね〜・・・」
カグヤ「そ、そうですか・・・」
セツナ「・・・あらあら、そういうこと。」
カグヤ「お姉様・・・?」
セツナ「なんだか落ち着きがないと思ったら・・・カグヤったら、私に褒めてほしかったのね?」
カグヤ「え、え〜っと・・・」
セツナ「うふふっ。心配しなくても、カグヤはよくやってるわ。ここまで来るのだって、もっと時間がかかるものだと思ってたもん。」
カグヤ「ほ、ほんとですか・・・!?」
セツナ「うっそ〜!」
カグヤ「えぇ〜っ!?」
セツナ「・・・ほんとは、最初からわかってたわ。」(小声)
カグヤ「も〜っ!お姉様ぁ〜!なんで意地悪言うんですかぁ!」
セツナ「ふふふっ!冗談冗談!カグヤの頑張り、私はちゃ〜んと見てるわよっ。」
セツナ「・・・カグヤ?どうしたのです?鍛錬でなにか困ったことでもあったのかしら。」
カグヤ「いえっ!その!困ったことは、ありません!むしろその、なんというか、かなり順調というか・・・!」
セツナ「ふふっ。そうね。カグヤの様子を見ていれば、私にもわかるわよ〜?」
カグヤ「はいっ・・・あの、お姉様・・・」
セツナ「ん?なぁに?」
カグヤ「なにか、その、お手伝いすることは・・・ありませんかっ!」
セツナ「ん〜、そうねぇ・・・もうお掃除もご飯も終わっちゃったし、これはまだカグヤに任せるわけにもね〜・・・」
カグヤ「そ、そうですか・・・」
セツナ「・・・あらあら、そういうこと。」
カグヤ「お姉様・・・?」
セツナ「なんだか落ち着きがないと思ったら・・・カグヤったら、私に褒めてほしかったのね?」
カグヤ「え、え〜っと・・・」
セツナ「うふふっ。心配しなくても、カグヤはよくやってるわ。ここまで来るのだって、もっと時間がかかるものだと思ってたもん。」
カグヤ「ほ、ほんとですか・・・!?」
セツナ「うっそ〜!」
カグヤ「えぇ〜っ!?」
セツナ「・・・ほんとは、最初からわかってたわ。」(小声)
カグヤ「も〜っ!お姉様ぁ〜!なんで意地悪言うんですかぁ!」
セツナ「ふふふっ!冗談冗談!カグヤの頑張り、私はちゃ〜んと見てるわよっ。」
鬼対鬼の合戦(ノブナガ×セイメイ) by 白石夏海➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
ノブナガ「立て!進め!!敵は間近だ!!・・・予こそ、この戦を統べし者、貴様らの命も今日で終いじゃ。者共、予に続け!!」
セイメイ「・・・あらあら、事の運びをお伝えしよかと思たら、将軍様ともあろうお人が、えらい血気盛んやあらしまへんの。」
ノブナガ「知れたことを。予が指揮せずして、誰に先導が務まる。」
セイメイ「うふふっ・・・ノブナガ様なら、そう言わはると思ったわぁ〜。」
ノブナガ「うむ。だからこそ、真っ先に前線を探しに来たのだろう。流石の手腕じゃ、我が妹よ。」
セイメイ「そら、鬼将軍様の妹やさかい。当然どすえ〜。」
ノブナガ「して、セイメイよ。首尾はどうじゃ。お主のことだ、心配などしてはおらぬがな。」
セイメイ「もちろん。順調すぎて、笑けてまうくらいですわ。この山の向こうからぎょうさん攻めて来はったけど、迂回してきたのんは麓で一網打尽です。」
ノブナガ「要するに、残るはこの先の根城だけというわけか・・・ふむ。悪くない戦ができそうじゃ。」
セイメイ「あちらさんも、城の守りにはえらいけったいな面々を揃えてきはってます。最低限、頭は足りとったみたいやねぇ。」
ノブナガ「予らの力も、既にあまねく誰もが知るところじゃな。良いことではないか。地味な戦では張り合いがないわ。」
セイメイ「流石ノブナガ様やわぁ。ほな、ここからは頼みますえ〜?」
ノブナガ「まあ待たぬか。ここからは必ず、面白い戦いになる・・・お主もどうじゃ、セイメイよ。予と共に、敵の根城でひと暴れせぬか。」
セイメイ「・・・ほんま、ノブナガ様には敵わんわぁ〜。本来やったら、リスクは避けたいとこなんやけど、正味うちも遊び足りへんし?」
ノブナガ「ならば、決まりじゃな。」
セイメイ「ええ。お供いたしますえ?ノブナガ様♡」
セイメイ「・・・あらあら、事の運びをお伝えしよかと思たら、将軍様ともあろうお人が、えらい血気盛んやあらしまへんの。」
ノブナガ「知れたことを。予が指揮せずして、誰に先導が務まる。」
セイメイ「うふふっ・・・ノブナガ様なら、そう言わはると思ったわぁ〜。」
ノブナガ「うむ。だからこそ、真っ先に前線を探しに来たのだろう。流石の手腕じゃ、我が妹よ。」
セイメイ「そら、鬼将軍様の妹やさかい。当然どすえ〜。」
ノブナガ「して、セイメイよ。首尾はどうじゃ。お主のことだ、心配などしてはおらぬがな。」
セイメイ「もちろん。順調すぎて、笑けてまうくらいですわ。この山の向こうからぎょうさん攻めて来はったけど、迂回してきたのんは麓で一網打尽です。」
ノブナガ「要するに、残るはこの先の根城だけというわけか・・・ふむ。悪くない戦ができそうじゃ。」
セイメイ「あちらさんも、城の守りにはえらいけったいな面々を揃えてきはってます。最低限、頭は足りとったみたいやねぇ。」
ノブナガ「予らの力も、既にあまねく誰もが知るところじゃな。良いことではないか。地味な戦では張り合いがないわ。」
セイメイ「流石ノブナガ様やわぁ。ほな、ここからは頼みますえ〜?」
ノブナガ「まあ待たぬか。ここからは必ず、面白い戦いになる・・・お主もどうじゃ、セイメイよ。予と共に、敵の根城でひと暴れせぬか。」
セイメイ「・・・ほんま、ノブナガ様には敵わんわぁ〜。本来やったら、リスクは避けたいとこなんやけど、正味うちも遊び足りへんし?」
ノブナガ「ならば、決まりじゃな。」
セイメイ「ええ。お供いたしますえ?ノブナガ様♡」
変な喋り方➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
チヨメ「ねぇねぇ~!!お菊ぅぅ~~!!私もセイメイ様みたいに優雅になって人間たちをメロメロにさせたいっす!どうすればいいっすか?」
チヨメ「ねぇねぇ~!!お菊ぅぅ~~!!私もセイメイ様みたいに優雅になって人間たちをメロメロにさせたいっす!どうすればいいっすか?」
お菊「う~ん・・・難しいですね。そうねぇ・・・。例えばこぉぉ~~んな感じでしゃべるとか?殿方を誘惑してみたり、だとか?日常生活の「所作」が大事です」
チヨメ「うほぉぉぉ~~!すごいっす!さっそく試してみるっす!」
ノブナガ「・・・お菊、なにをチヨメに吹き込んだのだ?あやつ、変な動きで変な喋り方で変なことを言うようになったぞ・・・」
お菊「あちゃ~・・・ノブナガ様、申し訳ございません・・・」
動物に例えると?(4人)➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
チヨメ「ノブナガ様!我ら鬼族を動物に例えるとなんっすかね?」
ノブナガ「お前はイノシシのように敵に向かっていくからイノシシだな!」
ノブナガ「セイメイは奇術が得意。狐のように神出鬼没、狐かのう。」
ノブナガ「お前はイノシシのように敵に向かっていくからイノシシだな!」
ノブナガ「セイメイは奇術が得意。狐のように神出鬼没、狐かのう。」
セイメイ「巫女姉妹は?」
ノブナガ「カグヤ、あやつは姉の従順な下僕、犬のようじゃ。」
ノブナガ「姉のほうは、普段は猫をかぶっているようだのう。」
ノブナガ「カグヤ、あやつは姉の従順な下僕、犬のようじゃ。」
ノブナガ「姉のほうは、普段は猫をかぶっているようだのう。」
セイメイ「ノブナガ様は百獣の王って感じですえ」
ノブナガ「では予は虎か獅子といったところかのう!」
ノブナガ「お菊、あやつは・・・」
お菊「(寝言で)・・・チヨメ・・・必ず叩き潰します・・。チヨメ・・・必ずすりつぶします」
チヨメ「うううっ!オイラが一体なにしたっていうんすかぁ~・・・。お菊、こわいっすぅ~・・・」(濁点をつけるアクセントで)
ノブナガ「・・・何と戦っているのだ、あやつは・・・。」
ノブナガ「では予は虎か獅子といったところかのう!」
ノブナガ「お菊、あやつは・・・」
お菊「(寝言で)・・・チヨメ・・・必ず叩き潰します・・。チヨメ・・・必ずすりつぶします」
チヨメ「うううっ!オイラが一体なにしたっていうんすかぁ~・・・。お菊、こわいっすぅ~・・・」(濁点をつけるアクセントで)
ノブナガ「・・・何と戦っているのだ、あやつは・・・。」
お菊×チヨメ:ざしゅっ!!ばしーん!! by白石夏海➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
お菊「はーーーーーー・・・」
チヨメ「お、お菊〜・・・?大丈夫っすか?」
お菊「殺します。」
チヨメ「いきなり!?・・・この感じ、絶対セイメイ様がらみっす・・・」
お菊「あの方が。また。任務と偽って賭場をうろついていると。」
チヨメ「またっすかぁ?この前お菊にひどい目にあったばっかりなのに、セイメイ様も懲りないっす〜・・・」
お菊「あんなものじゃ、あの死なず鬼にはひとつたりとも効かないわ・・・本当に、いつか絶対殺します。」
チヨメ「うひゃあ〜・・・オイラだったらひとたまりもないっす・・・」
お菊「これだけふしだらに遊び歩いて、それで仕事が遅れないのがまた憎らしいわ。私のことだって、きっと本気で相手にしてはいない・・・!」(小声)
チヨメ「お菊〜・・・き、聞こえないとより一層怖いっすよ〜!もっとおっきな声で喋ってほしいっす!」
お菊「・・・とんだ大馬鹿だと言っただけよ。賭博で借金抱え込んでさんざん迷惑かけたこと、もう忘れたのかしら。それも一度や二度でなく・・・」
チヨメ「あのときのお菊はスゴかったっす!取り立てに来たヤクザどもの首を、ざしゅっ!!ばしーん!!血がぶしゃーー!!!って!いやぁ〜もう一回見てみたい・・・」
お菊「なんですって・・・?」
チヨメ「じゃない!見てみたいじゃないっす!もう十分っす!!」
お菊「はぁ・・・尻拭いも暗躍も、もううんざりだわ。元凶を始末しようと思っても、すぐに生き返るわ毒は効かないわ・・・本当に、まるでゴキブリのよう。」
チヨメ「ゴ!?そ、それはかわいそう・・・っすけど、毒が平気だからって毒みたいな料理作るのは、オイラもやめてほしいっす・・・。」
お菊「さも当たり前のような顔で暗黒鍋を錬成しておいて、自分は私に毒を盛られてもノーダメージなんて・・・あぁ、思い出したらまた・・・」
チヨメ「わーっ!!お菊の怒りが限界っす!ほ、ほらお菊!オイラが笑わせてやるっすよ〜!必殺、デッキブラシ大回転〜!!」
お菊「チ〜ヨ〜メ〜〜・・・!」
チヨメ「うぇえ〜〜!?なんでいっつもこうなるっすかぁ〜〜〜!!!」
チヨメ「お、お菊〜・・・?大丈夫っすか?」
お菊「殺します。」
チヨメ「いきなり!?・・・この感じ、絶対セイメイ様がらみっす・・・」
お菊「あの方が。また。任務と偽って賭場をうろついていると。」
チヨメ「またっすかぁ?この前お菊にひどい目にあったばっかりなのに、セイメイ様も懲りないっす〜・・・」
お菊「あんなものじゃ、あの死なず鬼にはひとつたりとも効かないわ・・・本当に、いつか絶対殺します。」
チヨメ「うひゃあ〜・・・オイラだったらひとたまりもないっす・・・」
お菊「これだけふしだらに遊び歩いて、それで仕事が遅れないのがまた憎らしいわ。私のことだって、きっと本気で相手にしてはいない・・・!」(小声)
チヨメ「お菊〜・・・き、聞こえないとより一層怖いっすよ〜!もっとおっきな声で喋ってほしいっす!」
お菊「・・・とんだ大馬鹿だと言っただけよ。賭博で借金抱え込んでさんざん迷惑かけたこと、もう忘れたのかしら。それも一度や二度でなく・・・」
チヨメ「あのときのお菊はスゴかったっす!取り立てに来たヤクザどもの首を、ざしゅっ!!ばしーん!!血がぶしゃーー!!!って!いやぁ〜もう一回見てみたい・・・」
お菊「なんですって・・・?」
チヨメ「じゃない!見てみたいじゃないっす!もう十分っす!!」
お菊「はぁ・・・尻拭いも暗躍も、もううんざりだわ。元凶を始末しようと思っても、すぐに生き返るわ毒は効かないわ・・・本当に、まるでゴキブリのよう。」
チヨメ「ゴ!?そ、それはかわいそう・・・っすけど、毒が平気だからって毒みたいな料理作るのは、オイラもやめてほしいっす・・・。」
お菊「さも当たり前のような顔で暗黒鍋を錬成しておいて、自分は私に毒を盛られてもノーダメージなんて・・・あぁ、思い出したらまた・・・」
チヨメ「わーっ!!お菊の怒りが限界っす!ほ、ほらお菊!オイラが笑わせてやるっすよ〜!必殺、デッキブラシ大回転〜!!」
お菊「チ〜ヨ〜メ〜〜・・・!」
チヨメ「うぇえ〜〜!?なんでいっつもこうなるっすかぁ〜〜〜!!!」
お菊×チヨメ:始末する by白石夏海➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
お菊「・・・殺す・・・絶対に・・・」
チヨメ「おっ菊〜〜!掃除はかどってるっすか〜?って、あれ?」
お菊「・・・・・・」
チヨメ「す、すごい怒りのオーラっす・・・セイメイ様、またお部屋散らかしちゃったっすか?」(小声)
お菊「まったく、あの飲んだくれの生活破綻者が・・・これで何度目だと思っているの・・・!」
チヨメ「わ〜・・・これはひどいっす・・・よし、もうちょっと近くに・・・わあぁっ!!」
お菊「・・・チヨメ?いつからそこにいたの。」
チヨメ「た、たまたま、ついさっき通りかかっただけっすよぉー。あははー・・・」
お菊「・・・はぁ。早く持ち場に戻って頂戴。私は今、あの人を始末する方法を考えるので忙しいの。」
チヨメ「そ、相当あたまにきてるっすね・・・」
お菊「闇討ちを狙って死角から・・・いや、あれほどの人なら・・・」
チヨメ「・・・でもでも!たしかセイメイ様って死なないんじゃなかったっすか?刺し殺したと思った次の瞬間!岩陰から音もなく現れるとか・・・!!」
お菊「ええ。そうよ。あの方は死なず鬼・・・死んだとてすぐに生き返ることができるわ。」
チヨメ「すげーすげー!!セイメイ様カッコいいっす!」
お菊「どこがカッコいいものですか。その力にあぐらをかいた結果があのていたらく・・・私と同じ体なら、もう100回は殺しているわ。」
チヨメ「その顔で言われると、冗談に聞こえないっす・・・」
お菊「それに、あんなふしだらな振る舞いで、いつもいつもノブナガ様にくっついて・・・!」
チヨメ「はぁ〜・・・お菊はけっっきょくそれっすよね〜。セイメイ様につっかかるのだって、ただの嫉妬・・・」
お菊「セイメイ様は無理でも、あなたをすりつぶすことはできるのよ。チヨメ・・・」
チヨメ「ぎゃーーっ!!勘弁してほしいっす〜〜!!!」
チヨメ「おっ菊〜〜!掃除はかどってるっすか〜?って、あれ?」
お菊「・・・・・・」
チヨメ「す、すごい怒りのオーラっす・・・セイメイ様、またお部屋散らかしちゃったっすか?」(小声)
お菊「まったく、あの飲んだくれの生活破綻者が・・・これで何度目だと思っているの・・・!」
チヨメ「わ〜・・・これはひどいっす・・・よし、もうちょっと近くに・・・わあぁっ!!」
お菊「・・・チヨメ?いつからそこにいたの。」
チヨメ「た、たまたま、ついさっき通りかかっただけっすよぉー。あははー・・・」
お菊「・・・はぁ。早く持ち場に戻って頂戴。私は今、あの人を始末する方法を考えるので忙しいの。」
チヨメ「そ、相当あたまにきてるっすね・・・」
お菊「闇討ちを狙って死角から・・・いや、あれほどの人なら・・・」
チヨメ「・・・でもでも!たしかセイメイ様って死なないんじゃなかったっすか?刺し殺したと思った次の瞬間!岩陰から音もなく現れるとか・・・!!」
お菊「ええ。そうよ。あの方は死なず鬼・・・死んだとてすぐに生き返ることができるわ。」
チヨメ「すげーすげー!!セイメイ様カッコいいっす!」
お菊「どこがカッコいいものですか。その力にあぐらをかいた結果があのていたらく・・・私と同じ体なら、もう100回は殺しているわ。」
チヨメ「その顔で言われると、冗談に聞こえないっす・・・」
お菊「それに、あんなふしだらな振る舞いで、いつもいつもノブナガ様にくっついて・・・!」
チヨメ「はぁ〜・・・お菊はけっっきょくそれっすよね〜。セイメイ様につっかかるのだって、ただの嫉妬・・・」
お菊「セイメイ様は無理でも、あなたをすりつぶすことはできるのよ。チヨメ・・・」
チヨメ「ぎゃーーっ!!勘弁してほしいっす〜〜!!!」
お菊×チヨメ:4つじゃなくって2つ by白石夏海➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
お菊「・・・チヨメ!」
チヨメ「んぇ!?お菊!いきなりどうしたっすか!なんか・・・怒ってる?」
お菊「怒るもなにも、当然でしょう?・・・こんなところに4つも酒瓶を散らかして。」
チヨメ「・・・あれ?どういうことっすか?」
お菊「ノブナガ様たちはお出かけになってるわ。それなのに、今朝掃除したときにはなかったゴミがここにあるということは・・・」
チヨメ「わああっ!?ちょっと待つっすよお菊ーっ!!」
お菊「相変わらずうるさいわね・・・今日はなんだか頭が痛いの。命乞いする人間じゃないんだから、もう少しくらい静かにできないものかしら。」
チヨメ「そのお酒を散らかしたのはオイラじゃなくてお菊っすよ!今だって、そんなに酔っぱらってるじゃないっすか!」
お菊「酔っ・・・ぱら・・・?」
チヨメ「そうっすよ!・・・あと!ここにある酒瓶は、4つじゃなくって2つっす!」
お菊「チヨメ・・・とうとう1ケタの足し算もできなくなったの?」
チヨメ「あ〜も〜!!違うっすよ!2つなのっ!!セイメイ様にもらった〜って担いできたのはお菊じゃないっすかあ!」
お菊「・・・セイメイ、様・・・」
チヨメ「ふんっ!やっと思い出したっすか?」
お菊「・・・あの極楽とんぼ・・・!!!」
チヨメ「げ、はじまったっす・・・」
お菊「大体、おかしいのよ!今日だって、やっておくべきことが山ほどあったのに、酒を担いで賭博だ何だと!挙句の果てにはノブナガ様と・・・!!」
チヨメ「お菊!止まるっす!!それ以上飲んじゃダメっすよぉ〜!!」
チヨメ「んぇ!?お菊!いきなりどうしたっすか!なんか・・・怒ってる?」
お菊「怒るもなにも、当然でしょう?・・・こんなところに4つも酒瓶を散らかして。」
チヨメ「・・・あれ?どういうことっすか?」
お菊「ノブナガ様たちはお出かけになってるわ。それなのに、今朝掃除したときにはなかったゴミがここにあるということは・・・」
チヨメ「わああっ!?ちょっと待つっすよお菊ーっ!!」
お菊「相変わらずうるさいわね・・・今日はなんだか頭が痛いの。命乞いする人間じゃないんだから、もう少しくらい静かにできないものかしら。」
チヨメ「そのお酒を散らかしたのはオイラじゃなくてお菊っすよ!今だって、そんなに酔っぱらってるじゃないっすか!」
お菊「酔っ・・・ぱら・・・?」
チヨメ「そうっすよ!・・・あと!ここにある酒瓶は、4つじゃなくって2つっす!」
お菊「チヨメ・・・とうとう1ケタの足し算もできなくなったの?」
チヨメ「あ〜も〜!!違うっすよ!2つなのっ!!セイメイ様にもらった〜って担いできたのはお菊じゃないっすかあ!」
お菊「・・・セイメイ、様・・・」
チヨメ「ふんっ!やっと思い出したっすか?」
お菊「・・・あの極楽とんぼ・・・!!!」
チヨメ「げ、はじまったっす・・・」
お菊「大体、おかしいのよ!今日だって、やっておくべきことが山ほどあったのに、酒を担いで賭博だ何だと!挙句の果てにはノブナガ様と・・・!!」
チヨメ「お菊!止まるっす!!それ以上飲んじゃダメっすよぉ〜!!」
お菊×チヨメ4by白石夏海➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
チヨメ「ふっふふ〜ん!オイラは強いっ♪オイラは最強っ♪(鼻歌交じりに)」
お菊「・・・はぁ。」
チヨメ「ちらっ!・・・ちらっちらっ!(小声)」
お菊「・・・・・・また一段と馬鹿みたいな歩き方をして、どうしたのです?チヨメ。」
チヨメ「ばっ・・・!?ま、まあいい。よくぞ訊いてくれたっす!お菊も聞いて驚くっすよ!?今日のオイラはなんと〜〜!」
お菊「“また”無茶をやって“無計画”のうちに“偶然”の成功を収めた、と。」
チヨメ「うぐっ・・・!そ、そう言われちゃうと、たしかにそうっすけど・・・でもでも!今日はほんとにスゴいんっすよ!!一人でどれだけ倒したと思うっすか!?」
お菊「はぁ・・・やっぱりそうなのね。本当に、いつまで経っても学習しない。」
お菊「今回は偶然上手くいったから良かったものの、勝手をやって失敗したら、どれだけの損失が出るかわからないのよ?一つの綻びから、総崩れになる恐れだって・・・」
チヨメ「わ、わかってるっすよ〜〜!!それでも、オイラだって任務の一角を任された鬼将っす。自分の身を犠牲にしてでも、攻めなきゃいけないときだってあるっすよ!」
チヨメ「うまく計画・・・みたいなのを説明したりはできないっすけど、今日のオイラの判断を、少しぐらい褒めてくれたっていいじゃないっすか〜・・・!」
お菊「・・・あなたは、どれだけ周りから大目に見てもらっているのか知らないようね。役に立ったのは褒めてあげるけど、度の過ぎた自己犠牲は何も生まないわ。」
チヨメ「あれ?ひょっとしてお菊・・・オイラのこと、心配してるっすか??」
お菊「当然でしょ。ノブナガ様の大切な戦力としてね。」
チヨメ「んふふっ!そっか〜・・・そうっすかぁ〜・・・!!」
お菊「・・・何を嬉しそうにしているの。はぁ・・・本当に何もわかっていないようね。」
チヨメ「オイラはぜ〜んぶわかってるっすよ〜!お菊は優しい♪オイラは最強♪」
お菊「このバカ・・・その歌を歌いながらノブナガ様の方に行くな・・・!」
お菊「・・・はぁ。」
チヨメ「ちらっ!・・・ちらっちらっ!(小声)」
お菊「・・・・・・また一段と馬鹿みたいな歩き方をして、どうしたのです?チヨメ。」
チヨメ「ばっ・・・!?ま、まあいい。よくぞ訊いてくれたっす!お菊も聞いて驚くっすよ!?今日のオイラはなんと〜〜!」
お菊「“また”無茶をやって“無計画”のうちに“偶然”の成功を収めた、と。」
チヨメ「うぐっ・・・!そ、そう言われちゃうと、たしかにそうっすけど・・・でもでも!今日はほんとにスゴいんっすよ!!一人でどれだけ倒したと思うっすか!?」
お菊「はぁ・・・やっぱりそうなのね。本当に、いつまで経っても学習しない。」
お菊「今回は偶然上手くいったから良かったものの、勝手をやって失敗したら、どれだけの損失が出るかわからないのよ?一つの綻びから、総崩れになる恐れだって・・・」
チヨメ「わ、わかってるっすよ〜〜!!それでも、オイラだって任務の一角を任された鬼将っす。自分の身を犠牲にしてでも、攻めなきゃいけないときだってあるっすよ!」
チヨメ「うまく計画・・・みたいなのを説明したりはできないっすけど、今日のオイラの判断を、少しぐらい褒めてくれたっていいじゃないっすか〜・・・!」
お菊「・・・あなたは、どれだけ周りから大目に見てもらっているのか知らないようね。役に立ったのは褒めてあげるけど、度の過ぎた自己犠牲は何も生まないわ。」
チヨメ「あれ?ひょっとしてお菊・・・オイラのこと、心配してるっすか??」
お菊「当然でしょ。ノブナガ様の大切な戦力としてね。」
チヨメ「んふふっ!そっか〜・・・そうっすかぁ〜・・・!!」
お菊「・・・何を嬉しそうにしているの。はぁ・・・本当に何もわかっていないようね。」
チヨメ「オイラはぜ〜んぶわかってるっすよ〜!お菊は優しい♪オイラは最強♪」
お菊「このバカ・・・その歌を歌いながらノブナガ様の方に行くな・・・!」
お菊×チヨメ5by白石夏海➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
お菊「はぁ・・・全く、セイメイ様もいい加減にしてほしいものだわ。」
お菊「我が物顔でノブナガ様の隣を歩いているけれど、あの人の失態がノブナガ様の顔に泥を塗らぬよう、私がどれだけ奔走しているか・・・!」
チヨメ「あいからわず、お菊はスゴいっすね〜・・・!まさに無敵っす!」
お菊「相変わらず、よ。このおバカ。」
チヨメ「ありゃ?そうだったっすか?」
お菊「・・・本当に、私のどこが無敵に見えるんだか。」
チヨメ「そうじゃないっすか?」
お菊「ないに決まっているでしょう。それこそ、ノブナガ様の隣どころか・・・遠く足元にも及ばないわ。今こうしているのだって、ずっと分不相応なことよ。」
チヨメ「え〜?そうかなぁ〜・・・倒れた者の武器を次々奪って、華麗に敵をなぎ倒すお菊の姿は、まさに、無敵!って感じだったっすよ・・・!?」
お菊「そのくらい当然よ。私は、最低限の責務を全うしているだけ。もっと役に立つ者なんて、きっといくらでもいるわ。」
チヨメ「あ、あれが当たり前っすか!?はぁ〜〜・・・!やっぱりお菊はスゴいっす〜!!!」
お菊「・・・少しは人の話を聞きなさい!私は無敵なんかじゃない。ただこの名に恥じぬように頑張っているだけだと言っているの。」
チヨメ「ふんふん。つまりお菊は、スゴいんじゃなくてエラいってことっすね?わかったっす!」
お菊「何がわかったの。」
チヨメ「お菊がオイラに褒めてほしかったってことっす!」
お菊「・・・意味がわからないわ。」
お菊「我が物顔でノブナガ様の隣を歩いているけれど、あの人の失態がノブナガ様の顔に泥を塗らぬよう、私がどれだけ奔走しているか・・・!」
チヨメ「あいからわず、お菊はスゴいっすね〜・・・!まさに無敵っす!」
お菊「相変わらず、よ。このおバカ。」
チヨメ「ありゃ?そうだったっすか?」
お菊「・・・本当に、私のどこが無敵に見えるんだか。」
チヨメ「そうじゃないっすか?」
お菊「ないに決まっているでしょう。それこそ、ノブナガ様の隣どころか・・・遠く足元にも及ばないわ。今こうしているのだって、ずっと分不相応なことよ。」
チヨメ「え〜?そうかなぁ〜・・・倒れた者の武器を次々奪って、華麗に敵をなぎ倒すお菊の姿は、まさに、無敵!って感じだったっすよ・・・!?」
お菊「そのくらい当然よ。私は、最低限の責務を全うしているだけ。もっと役に立つ者なんて、きっといくらでもいるわ。」
チヨメ「あ、あれが当たり前っすか!?はぁ〜〜・・・!やっぱりお菊はスゴいっす〜!!!」
お菊「・・・少しは人の話を聞きなさい!私は無敵なんかじゃない。ただこの名に恥じぬように頑張っているだけだと言っているの。」
チヨメ「ふんふん。つまりお菊は、スゴいんじゃなくてエラいってことっすね?わかったっす!」
お菊「何がわかったの。」
チヨメ「お菊がオイラに褒めてほしかったってことっす!」
お菊「・・・意味がわからないわ。」
セイメイ×お菊×チヨメ1 by白石夏海➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
お菊「セイメイ様、お迎えにあがりました。」
チヨメ「あ、あがりましたっす〜・・・」
セイメイ「あぁんもうちょっと〜!ほんまに、あと1回だけ〜!!」
お菊「お迎えにあがりました。」
セイメイ「せやからほんまにあと1回やって〜!ほんま、今帰ってもうたら大損やねん!」
お菊「お迎えにあがりました。」
セイメイ「もう、あと1回、いや、2・・・3回くらいで取り返せるねんて〜!!」
お菊「お迎えにあがりました。」
チヨメ「お、おんなじことしか喋らなくなっちゃったっす・・・」
お菊「・・・ほら、何をぼーっとしているの。ちゃんと反対側持ちなさい。」
チヨメ「わわっ!わかったっす・・・!!」
チヨメ「・・・スゴいっす・・・普段の戦じゃ煙のようなセイメイ様が、卓にかじりついてて持ちたい放題っす・・・」
セイメイ「ちゃうねん。ここまで役無し役無しときとるさかい、そろそろピンゾロ出るんちゃうか思てんよ。」
お菊「間違っても殺さないでね。セイメイ様、死ぬとそのへんからまた生えてくるから、逃げられてしまうわ。このまま卓に意識を引き付けて持ち帰りましょう。」
チヨメ「う〜ん・・・了解っす・・・」
セイメイ「ヒフミ役無し役無しやで。ありえへんやろ?流石にそろそろいい目が出んのんが摂理やと思うねん。なぁチヨメ?」
チヨメ「うぇえ!?オイラっすか!?」
セイメイ「チヨメも、ほんまもんのお馬鹿さんやないやろ?せやったら、わかると思うねん。この状況が。」
チヨメ「この・・・状況・・・?」
セイメイ「今日のうちは負け続けとって、親でも子でもいいとこなしや・・・せやけど、これだけの不運が重なるなんて確率・・・どないや思う?」
お菊「・・・はぁ。」
チヨメ「え?えぇっと・・・珍しい・・・んすよね?」
セイメイ「その通り!チヨメはお利口さんやなぁ!ほんで、雨が続いたあと、お天道様は顔出しはるやろ?せやったら、負けが続いたあとは?」
チヨメ「!!・・・勝つっす!」
セイメイ「せやねん!チヨメちゃんは天才や!・・・そんでな?うち、いまちょ〜っとだけ持ち合わせが足りひんねん。チヨメちゃん、いくらか手伝うてくれるか?」
チヨメ「へへへっ!もちろんっす!え〜っと、たしかここにお駄賃が・・・いたあっっ!!!」
セイメイ「あいたっ。」
お菊「・・・本当に、二人まとめて売り払えないかしら。」
チヨメ「あ、あがりましたっす〜・・・」
セイメイ「あぁんもうちょっと〜!ほんまに、あと1回だけ〜!!」
お菊「お迎えにあがりました。」
セイメイ「せやからほんまにあと1回やって〜!ほんま、今帰ってもうたら大損やねん!」
お菊「お迎えにあがりました。」
セイメイ「もう、あと1回、いや、2・・・3回くらいで取り返せるねんて〜!!」
お菊「お迎えにあがりました。」
チヨメ「お、おんなじことしか喋らなくなっちゃったっす・・・」
お菊「・・・ほら、何をぼーっとしているの。ちゃんと反対側持ちなさい。」
チヨメ「わわっ!わかったっす・・・!!」
チヨメ「・・・スゴいっす・・・普段の戦じゃ煙のようなセイメイ様が、卓にかじりついてて持ちたい放題っす・・・」
セイメイ「ちゃうねん。ここまで役無し役無しときとるさかい、そろそろピンゾロ出るんちゃうか思てんよ。」
お菊「間違っても殺さないでね。セイメイ様、死ぬとそのへんからまた生えてくるから、逃げられてしまうわ。このまま卓に意識を引き付けて持ち帰りましょう。」
チヨメ「う〜ん・・・了解っす・・・」
セイメイ「ヒフミ役無し役無しやで。ありえへんやろ?流石にそろそろいい目が出んのんが摂理やと思うねん。なぁチヨメ?」
チヨメ「うぇえ!?オイラっすか!?」
セイメイ「チヨメも、ほんまもんのお馬鹿さんやないやろ?せやったら、わかると思うねん。この状況が。」
チヨメ「この・・・状況・・・?」
セイメイ「今日のうちは負け続けとって、親でも子でもいいとこなしや・・・せやけど、これだけの不運が重なるなんて確率・・・どないや思う?」
お菊「・・・はぁ。」
チヨメ「え?えぇっと・・・珍しい・・・んすよね?」
セイメイ「その通り!チヨメはお利口さんやなぁ!ほんで、雨が続いたあと、お天道様は顔出しはるやろ?せやったら、負けが続いたあとは?」
チヨメ「!!・・・勝つっす!」
セイメイ「せやねん!チヨメちゃんは天才や!・・・そんでな?うち、いまちょ〜っとだけ持ち合わせが足りひんねん。チヨメちゃん、いくらか手伝うてくれるか?」
チヨメ「へへへっ!もちろんっす!え〜っと、たしかここにお駄賃が・・・いたあっっ!!!」
セイメイ「あいたっ。」
お菊「・・・本当に、二人まとめて売り払えないかしら。」
セイメイ×お菊×チヨメ2 by白石夏海➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
お菊「セイメイ様、お迎えにあがりました。」
チヨメ「もう恒例っすね・・・お、お酒臭いっす・・・」
セイメイ「い〜や〜や〜〜!もっと飲みたい〜〜〜!!」
お菊「お迎えにあがりました。」
チヨメ「は、反対側持つっすよ〜・・・?」
セイメイ「あ〜〜ん!も〜〜お菊のいけず〜〜!!せっかく美味い日本酒取り置いてもろてたとこやのに〜〜!!!」
お菊「お迎えにあがりました。」
セイメイ「なぁ〜チヨメちゃ〜ん・・・チヨメちゃんも気になるやろ〜?ここらでいっちゃん美味しいお酒やねんで〜〜?」
チヨメ「も、もう騙されないっすよ!二回も引っかかると思ったら大間違いっす!」
セイメイ「すっきりと飲みやすくて、それやのに香り高い・・・もう水より水や言われてんねん。」
セイメイ「なぁ、ほんまにうまい日本酒は、何にでも合うていくらでも飲めるんやで・・・?最高や思わん・・・??」
チヨメ「も〜〜セイメイ様ってばしつこいっす!そんなに騒ぐと、お菊に怒られるっすよ〜?」
お菊「・・・」
チヨメ「あれ、お菊?」
お菊「・・・柄は。」
セイメイ「ん?なんて?」
お菊「その日本酒、銘柄は?・・・取り置きをお願いしたなら、ご迷惑をおかけするべきではないでしょう。」
チヨメ「え、えぇぇ〜〜!?も、持って帰るっすか〜!?」
セイメイ「あっはっは〜〜!!さっすがお菊やわぁ〜〜!!」
お菊「・・・酒に溺れることと、良きものを評価することは違いますからね。」
チヨメ「う、うわぁ〜〜ん!オイラはどうしたらいいっすか〜〜!!!」
チヨメ「もう恒例っすね・・・お、お酒臭いっす・・・」
セイメイ「い〜や〜や〜〜!もっと飲みたい〜〜〜!!」
お菊「お迎えにあがりました。」
チヨメ「は、反対側持つっすよ〜・・・?」
セイメイ「あ〜〜ん!も〜〜お菊のいけず〜〜!!せっかく美味い日本酒取り置いてもろてたとこやのに〜〜!!!」
お菊「お迎えにあがりました。」
セイメイ「なぁ〜チヨメちゃ〜ん・・・チヨメちゃんも気になるやろ〜?ここらでいっちゃん美味しいお酒やねんで〜〜?」
チヨメ「も、もう騙されないっすよ!二回も引っかかると思ったら大間違いっす!」
セイメイ「すっきりと飲みやすくて、それやのに香り高い・・・もう水より水や言われてんねん。」
セイメイ「なぁ、ほんまにうまい日本酒は、何にでも合うていくらでも飲めるんやで・・・?最高や思わん・・・??」
チヨメ「も〜〜セイメイ様ってばしつこいっす!そんなに騒ぐと、お菊に怒られるっすよ〜?」
お菊「・・・」
チヨメ「あれ、お菊?」
お菊「・・・柄は。」
セイメイ「ん?なんて?」
お菊「その日本酒、銘柄は?・・・取り置きをお願いしたなら、ご迷惑をおかけするべきではないでしょう。」
チヨメ「え、えぇぇ〜〜!?も、持って帰るっすか〜!?」
セイメイ「あっはっは〜〜!!さっすがお菊やわぁ〜〜!!」
お菊「・・・酒に溺れることと、良きものを評価することは違いますからね。」
チヨメ「う、うわぁ〜〜ん!オイラはどうしたらいいっすか〜〜!!!」
セイメイ×お菊×チヨメ3 by白石夏海➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️➕️
お菊「ひっく・・・だから・・・聞いてるの?チヨメ・・・」
チヨメ「聞いてるっす!お菊の話が勝手にそこで止まるんすよ!もうこれ以上飲んじゃダメっす〜!!」
お菊「私はねぇ、いつだって・・・ノブナガ様のために、全身全霊でお仕えしているのよ・・・!」
お菊「もちろん、見返りが欲しいなんて思ってない・・・けど、問題は他の奴らです!あまりにも私に対する遠慮がなさすぎる!」
お菊「もう少し自分で自分の面倒を見たらどうなの・・・!!」
チヨメ「た、大変っすね〜・・・?」
お菊「お前のことよ、このおバカ!!」
チヨメ「う、うわぁ!!ごめんっす〜!!!」
お菊「さっさとたわしを持ってきなさい!」
チヨメ「えぇ!?たわしっすか!?えーと、えーと・・・!」
お菊「うるさい!動き回らないで!!」
チヨメ「うわぁ〜〜ん!めちゃくちゃっす〜!!」
お菊「まったく、何だっていうの・・・私は、いつも・・・」
セイメイ「まぁまぁまぁ、今夜はお飲みんなってくださいまし♡セイメイがお注ぎいたしますえ♡」
チヨメ「ちょっ!セイメイ様!今絡んだら危ないっすよ・・・!!」
お菊「あぁ、ご丁寧にどうも。ありがとうございます・・・」
チヨメ「セイメイ様を認識してないっす・・・!!!」
セイメイ「それにしても、お客さんええ飲みっぷりやわぁ〜。普段からお飲みんなられてますのん?♡」
お菊「まぁ、勧められたときに飲む程度です・・・主の顔を立てる意味もありますからね・・・ひっく。」
セイメイ「へ〜〜意外やわぁ〜〜〜ふふふふっ!!あかんこれおもろすぎるわ!チヨメ〜助けたって〜〜!!」
チヨメ「お、オイラは何の茶番を見せられてるんすか〜・・・!?」
チヨメ「聞いてるっす!お菊の話が勝手にそこで止まるんすよ!もうこれ以上飲んじゃダメっす〜!!」
お菊「私はねぇ、いつだって・・・ノブナガ様のために、全身全霊でお仕えしているのよ・・・!」
お菊「もちろん、見返りが欲しいなんて思ってない・・・けど、問題は他の奴らです!あまりにも私に対する遠慮がなさすぎる!」
お菊「もう少し自分で自分の面倒を見たらどうなの・・・!!」
チヨメ「た、大変っすね〜・・・?」
お菊「お前のことよ、このおバカ!!」
チヨメ「う、うわぁ!!ごめんっす〜!!!」
お菊「さっさとたわしを持ってきなさい!」
チヨメ「えぇ!?たわしっすか!?えーと、えーと・・・!」
お菊「うるさい!動き回らないで!!」
チヨメ「うわぁ〜〜ん!めちゃくちゃっす〜!!」
お菊「まったく、何だっていうの・・・私は、いつも・・・」
セイメイ「まぁまぁまぁ、今夜はお飲みんなってくださいまし♡セイメイがお注ぎいたしますえ♡」
チヨメ「ちょっ!セイメイ様!今絡んだら危ないっすよ・・・!!」
お菊「あぁ、ご丁寧にどうも。ありがとうございます・・・」
チヨメ「セイメイ様を認識してないっす・・・!!!」
セイメイ「それにしても、お客さんええ飲みっぷりやわぁ〜。普段からお飲みんなられてますのん?♡」
お菊「まぁ、勧められたときに飲む程度です・・・主の顔を立てる意味もありますからね・・・ひっく。」
セイメイ「へ〜〜意外やわぁ〜〜〜ふふふふっ!!あかんこれおもろすぎるわ!チヨメ〜助けたって〜〜!!」
チヨメ「お、オイラは何の茶番を見せられてるんすか〜・・・!?」
ぐーたらたち 6人 ------------------------------------------------
ナレーション:昔々あるところに鬼族(おにぞく)のかくれ里がありました。
人間たちとの戦(いくさ)に敗れ、地獄の底の奥深く、鬼たちはひっそりと隠れすんでいました。
鬼たちは耐え忍んでいると思いきや、サイコロ賭博に興(きょう)じていました・・・。
ナレーション:昔々あるところに鬼族(おにぞく)のかくれ里がありました。
人間たちとの戦(いくさ)に敗れ、地獄の底の奥深く、鬼たちはひっそりと隠れすんでいました。
鬼たちは耐え忍んでいると思いきや、サイコロ賭博に興(きょう)じていました・・・。
01チヨメ01「だぁ~~~負けたっすぅ~!!ノブナガ様ぁ〜〜!」
02ノブナガ01「愉快愉快。二人にしてやられたなあ、チヨメよ」
03セイメイ02「ふふ。またうちの勝ち〜。このまま次も勝ってまうかもなぁ、カゲツナ?」
04チヨメ03「なに言ってるっすかぁ~。本当は調子さえ良ければセイメイ様なんて敵じゃないんすからね~!もー!ずるいっすよ!二人で寄ってたかって!こんなの卑怯っすよぉ~!」
05カゲツナ04「また人聞きが悪いこというね~・・・。たまたま二人の利害が一致しただけに過ぎないでしょ。人徳とか日頃の行いってのは、こういうときに返ってくるんだよ~?」
06チヨメ05「そっちこそ人聞きの悪いこと言ってるっす!いったい、いつオイラが徳のないことをしたっていうんすかぁ~」
07カゲツナ06「こないだセイメイ様の菓子をつまみ食いしてただろ?」
08チヨメ07「うっ」
09カゲツナ08「それに前にもお化けが怖い~っつって俺のとこまできて。チヨメ、お前、鬼のくせにお化けが怖いのか?」
10ノブナガ02「何と。物の怪(もののけ)が怖くて押しかけたのか。お主の方が強かろうに、困ったものだな(からかう感じ)」
11チヨメ09「怖くなんかないっすよ!」
12セイメイ10「それにおねしょやってなぁ~?」
13ノブナガ「おね・・・?セイメイよ、聞き取れなかったのでもう一度言ってくれ」
14チヨメ11「だぁ~~~!一体いつの話をしてるんすかぁ~!!!」
15イコル「あのー、みなさん?」
16セイメイ12「あ、イコル。ちょうどええとこにきはったわ〜。おせんべが切れてもうたから持ってきてくれへん?」
17ノブナガ04「であれば、予にも熱い茶を頼む」
18チヨメ13「オイラはできれば甘いものがいいっす」
19イコル「それなら、私がお土産に持ってきた大福があるわよぉ~」
20セイメイ14「あらぁ、フルーツ大福やん。せやけど、それやったら緑茶より紅茶を飲みたいわぁ。」
21チヨメ15「え〜!?どんなときでも緑茶っすよぉ~!」
22イコル「大福には緑茶は合いません。」
23チヨメ16「そんなことないっすよ!緑茶はさいっこうなんす!ういろうにも、最中にもフルーツ大福にもなんにでもあうんすよぉ~」
24お菊17「もぉ~・・・いい加減に・・・しなさいっ(怒)」
25チヨメ18「ひゃぁっ!お菊!?包丁投げるのはやめるっすぅぅ~~!!」
26ノブナガ05「ふむ。気配を消して忍び寄るとは、成長したではないか(小声の独り言)」
27お菊19「みなさん、刺し身にされたいのですか」
28イコル20「お菊ちゃん!?どうしたのぉ!?」
29お菊21「どうしたもこうしたも、怒るに決まっているでしょう・・・来る日も来る日も集まって遊びたい放題。あなたたちは鬼なんですよ!人間たちとの戦に敗れ、地下の奥深くまで逃げ込み、隠れ潜み、こんにちまで耐え忍んできました。これからその人間たちと一戦やり合わなければならないというのに、そんな遊び呆けていてどうするのですか」
30チヨメ22「あれ?珍しく本気で怒ってるっすか?」
31ノブナガ06「お菊がこんなに怒るなんて珍しいな」
32イコル24「ま、まあまあ・・・少しは落ち着いて。」
33お菊25「これが落ち着いていられますか・・・いそいそとお茶をいれたりお菓子を出したり。あなたがそうやって甘やかすから、このぐーたらたちがまったくお仕事をしないのですよ・・・?」
34イコル06「ごめんなさい・・・」
35セイメイ27(・・・うちはここらでお暇(いとま)さしてもらいましょ)
36カゲツナ28(・・・俺ももう逃げよ~っと)
37ノブナガ07「少し用事ができた。では失礼しよう」
38お菊30「まったく、バカのチヨメは仕方ないとしても、イコルは真面目で優秀な方だったのに、どうして・・・ああ、もう・・・二人共そこに正座してください」
39チヨメ31&イコル07「はいっ!」
40お菊32「今日という今日は鬼の心得というものをたっぷりと叩き込んでさし上げます・・・」
41イコル08「えええ!ちょっとまってぇ~!」
42お菊33「黙って聞きなさい。いいですか?そもそも鬼というものは日々努力を惜しまず、己を研鑽して成長するものなんです。しかしあなたたちときたら・・・」
45チヨメ34「も、もう分かったっす・・・」
46お菊「何がわかったのかしら。言ってみなさい、チヨメ?」
47チヨメ「え、えっとぉ、つまりそのぉ〜・・・飲まず嫌いはよくなくってぇ・・・。」
48お菊「はぁ・・・一体何を聞いていたの。大体、戦地へ赴けば贅沢な食事などできなくなるのですから。強さを重んじる鬼たるもの、こんな甘えた生活に心身を投じているようでは、戦地で使い物にならないのは目に見えていますよ。携帯食一つで日が暮れるまで戦い続けるには、日々の食事や鍛錬から工夫に工夫を重ねなければならないというのに、あなたたちは大福なんて・・・」
49チヨメ「あ、謝るっす!お菊!こんどから気をつけるっすからぁ!」
50お菊「・・・とにかく、鬼としての自覚を持って生活すること。仕方ないので、今日はこのくらいにしておいてさし上げます。」
51イコル09「や、やっと終わったぁ~」
52お菊35「それと、セイメイ様とカゲツナにだって言いたいことはございますよ。お二人共、今日こそは聞いてくださいますね?」
53チヨメ「あ、あのぉ、お菊・・・。」
54イコル10「・・・セイメイ様、もういないですよぉ?」
55チヨメ36「カゲツナもどっかいっちゃったっす」
56お菊37「むー・・・またやられた・・・」
◆忠誠心対決(二人)
お菊「こんなところにいたんですか。探しましたよセイメイ様。」
セイメイ「うちに何の用〜?ノブナガ様が呼んではるん?」
お菊「ちょっと・・・そんなことのために私を使うはずがないですよ。ただ、お礼を言っておこうと思って。・・・不本意ですけれど。」
セイメイ 「礼を言われるようなことした記憶あらへんでぇ~?」
お菊「そうでしょうね。優秀なあなたにとってはいつものことなのでしょうね。
私がノブナガ様に渡す着物のほつれをノブナガ様が着替える前になおしてくれたことへのお礼です。
後で気づいて直しに言ったらすでに直されていて恥ずかしかったですよ」
私がノブナガ様に渡す着物のほつれをノブナガ様が着替える前になおしてくれたことへのお礼です。
後で気づいて直しに言ったらすでに直されていて恥ずかしかったですよ」
セイメイ「そないなこともあったやもしれんねぇ。もう覚えてへんよ。参謀であるうちの役目やから
せやけど、あんたみたいな優秀な女中でもこないなあやまりをするとは最近ちと気ぃが緩んでるんとちゃうの?鬼一族きっての女中なんて自称しときながらねぇ」
せやけど、あんたみたいな優秀な女中でもこないなあやまりをするとは最近ちと気ぃが緩んでるんとちゃうの?鬼一族きっての女中なんて自称しときながらねぇ」
お菊「誤りについては返す言葉もございません。ですが、自称なんてしておりません!」
いえ、その、勢いでしたことはあったかもしれませぬが・・・無意味なことです。
ノブナガ様にとって一番の参謀はあなたなのですから。でも私だって頑張れば一番の参謀にだって・・・。」
いえ、その、勢いでしたことはあったかもしれませぬが・・・無意味なことです。
ノブナガ様にとって一番の参謀はあなたなのですから。でも私だって頑張れば一番の参謀にだって・・・。」
セイメイ「今のあんたにはノブナガ様の参謀が務まるとは思えへんなぁ〜」
お菊「なっ!?」
セイメイ「 うちはただ、鬼族の長やから従っとるんとちがうで?ただノブナガ様を敬愛しとるがゆえ付き添うてるんよ。主従の契約やなんかやなしに、うちはあの御方と共にあんねん。それが分からへんのん?」
お菊「私だってもっとノブナガ様と一緒にいたいです!でもただの女中に過ぎない私が城で勝手に振る舞うことなど許されません。
女中以外にも兵たちをまとめる役目もあります。用がなくてもずっとノブナガ様と一緒にいられるあなたとは違うんです!」
女中以外にも兵たちをまとめる役目もあります。用がなくてもずっとノブナガ様と一緒にいられるあなたとは違うんです!」
セイメイ→「そらそうやろなぁ〜あんたが女中になるずぅっと前からうちはノブナガ様と共におるさかいなぁ〜」
お菊「でも、私は諦めませんよ。下に仕える者であったとしても、いや、だからこそ
ノブナガ様をお守りできることもあるはずです。
ずっとお傍にいるだけでは、逆に見落とすこともあるでしょうね。」
ノブナガ様をお守りできることもあるはずです。
ずっとお傍にいるだけでは、逆に見落とすこともあるでしょうね。」
セイメイ→ 「うっふっふぅ~・・・そら頼もしおすなぁ~お菊?」
◆石を持ったまま、一戦(ノブナガ、チヨメ、セイメイ、セツナ、カグヤ)
01チヨメ「150.151.152」
02ノブナガ「お前たち、体を鍛えてるのか」
03チヨメ「はい!日頃の鍛錬が実践に実を結ぶっす!」
04セイメイ「フフ。チヨメにならってうちも鍛錬しとります」
05チヨメ「セイメイ様!付き合ってくれて嬉しいっす!」
06セイメイ「チヨメには負けまへんえ」
07チヨメ「おいらも負けないっすよ!」
08ノブナガ「もっと厳しい修行がいいな。これはどうだ?」
09チヨメ「うぐぐ!おっこれはなかなかいいっすね!」
10セイメイ「これはほんまに鍛えられます」
11ノブナガ「この石を持ったまま、一戦まじえてみよ!
12チヨメセイメイ「ぐぐぐぐぐ」
13ノブナガ「二人ともいつまで見合ってる?戦わないのか?」
14セイメイ「い、いや、おもすぎて動けへんのです」
15チヨメ「動けないっすぅ~!体がつぶれるっすぅぅぅ!」
16チヨメセイメイ「いやぁ~!」
17ノブナガ「はぁ・・・二人共、まだまだだな」
18セツナ「はぁ~今日も平和ですわねぇ~」
19カグヤ「お姉様がいれてくれたお茶は最高ですっ!」
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