ひょんなことから女の子
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hyon
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819 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/08/31(木) 01:03:25.28 ID:aGDlU8DF0
('A`*)「なぁ、いいだろ。もう我慢できそうにないんだ」
ドクオに優しく髪を手で梳かれながら耳元で囁かれると、このまま身を任せてもいいかな、なんて思ってしまいそうになる。
('A`*)「なぁ、いいだろ。もう我慢できそうにないんだ」
ドクオに優しく髪を手で梳かれながら耳元で囁かれると、このまま身を任せてもいいかな、なんて思ってしまいそうになる。
(´・ω・`#) 「ぶち殺すぞ」
突然の乱入者の声に驚いて、ドクオと啓は一斉にソファーから飛び起きる。
声の方を恐る恐る眺めると、貴公子然とした雰囲気を漂わせた長身の男が立っていた。
('A`)「あ・・・兄貴」
「ショボン兄さん!」
突然の乱入者の声に驚いて、ドクオと啓は一斉にソファーから飛び起きる。
声の方を恐る恐る眺めると、貴公子然とした雰囲気を漂わせた長身の男が立っていた。
('A`)「あ・・・兄貴」
「ショボン兄さん!」
――ショボンはドクオの兄で啓の高校の先輩でもある。
高校3年間常に全国でも上位の成績を誇り、2年~3年の間は生徒会長まで勤めた。
現役T医大生の上に綺麗な顔立ち、成績優秀、ついでにスポーツも万能と完全超人の名を欲しいままにしている。
昔から幼馴染のドクオと一緒によく遊んでもらっていたので、啓はショボンを『兄さん』付けして呼ぶようになった。
高校3年間常に全国でも上位の成績を誇り、2年~3年の間は生徒会長まで勤めた。
現役T医大生の上に綺麗な顔立ち、成績優秀、ついでにスポーツも万能と完全超人の名を欲しいままにしている。
昔から幼馴染のドクオと一緒によく遊んでもらっていたので、啓はショボンを『兄さん』付けして呼ぶようになった。
820 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/08/31(木) 01:06:33.43 ID:aGDlU8DF0
(´・ω・`)「ドクオ、家に女性を連れてくるときは兄ちゃんに先に連絡しておくように言ったはずだよね」
('A`;)(やべぇ・・・)
ショボンは口ではにこやかに笑っているが、目が据わっている。
あまりのショボンの迫力に押されて啓はドクオを怒ることすら忘れていた。
(´・ω・`)「ドクオ、家に女性を連れてくるときは兄ちゃんに先に連絡しておくように言ったはずだよね」
('A`;)(やべぇ・・・)
ショボンは口ではにこやかに笑っているが、目が据わっている。
あまりのショボンの迫力に押されて啓はドクオを怒ることすら忘れていた。
(´・ω・`)「それにドクオはその子に酷い事をしたよね、ごめんなさいしないといけないね」
('A`)「いや・・・あの・・・その」
「あのっ!僕ですショボン兄さん!啓です!」
(´・ω・`;)「え・・・啓ちゃん?」
('A`)「いや・・・あの・・・その」
「あのっ!僕ですショボン兄さん!啓です!」
(´・ω・`;)「え・・・啓ちゃん?」
821 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/08/31(木) 01:11:52.35 ID:aGDlU8DF0
さすがにあまりの告白に怒りを忘れたショボンにこれまでの経緯を説明する。
(´・ω・`)「――つまり、啓ちゃんはTS病にかかっちゃったわけだね。言われてみれば面影があるよ」
「え?どの辺にですか・・・?」
自分の容姿がすっかり変わってしまったと思っていた啓は少なからず動揺する。
(´・ω・`)「そうだね、目とか髪の柔らかそうな感じとか雰囲気なんか変わってないね。元々啓ちゃんは男の子に凄い人気あったくらいだからね、女の子になってもあんまり違和感ない」
「へ?」
さすがにあまりの告白に怒りを忘れたショボンにこれまでの経緯を説明する。
(´・ω・`)「――つまり、啓ちゃんはTS病にかかっちゃったわけだね。言われてみれば面影があるよ」
「え?どの辺にですか・・・?」
自分の容姿がすっかり変わってしまったと思っていた啓は少なからず動揺する。
(´・ω・`)「そうだね、目とか髪の柔らかそうな感じとか雰囲気なんか変わってないね。元々啓ちゃんは男の子に凄い人気あったくらいだからね、女の子になってもあんまり違和感ない」
「へ?」
世にも間抜けな顔をした啓にドクオとショボンが顔を見合わせて笑う。
('A`)「お前、天然だから気づいてなかったろうけど。その手の奴結構いてさ『S高校のプリンセス』とか言われてたんだぜ」
(´・ω・`)「啓ちゃんの周りにいっぱい悪い虫がたかってきてたから、ドクオはずっと露払いしてたんだよ」
「その悪い虫ってさ・・・まさか」
('A`)「もちろん男」
('A`)「お前、天然だから気づいてなかったろうけど。その手の奴結構いてさ『S高校のプリンセス』とか言われてたんだぜ」
(´・ω・`)「啓ちゃんの周りにいっぱい悪い虫がたかってきてたから、ドクオはずっと露払いしてたんだよ」
「その悪い虫ってさ・・・まさか」
('A`)「もちろん男」
822 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/08/31(木) 01:15:16.35 ID:aGDlU8DF0
(´・ω・`)「けどドクオも啓ちゃんに手を出したのならそいつらと一緒だよね」
あまりのショックに言葉を無くした啓の横目に見ながらショボンがドクオを皮肉る。
('A`*)「だって兄貴、啓の上目遣いは凶器だぜ。理性保てるわけないって」
(´・ω・`)「問答無用、謝罪の気持ちとしてハーゲンダッツを買ってくるんだ」
('A`)「・・・」
(´・ω・`)「けどドクオも啓ちゃんに手を出したのならそいつらと一緒だよね」
あまりのショックに言葉を無くした啓の横目に見ながらショボンがドクオを皮肉る。
('A`*)「だって兄貴、啓の上目遣いは凶器だぜ。理性保てるわけないって」
(´・ω・`)「問答無用、謝罪の気持ちとしてハーゲンダッツを買ってくるんだ」
('A`)「・・・」
ドクオがアイスを買いに出て行ったのを確認してショボンが立ち上がる。
(´・ω・`)「取り合えず落ち着こうか、このコーヒーはサービスだから飲んで欲しい」
ショボンの気遣いが嬉しくて、ありがとうといいながらコップを受け取る。
「ショボン兄さん・・・僕このまま男に戻れないのかな」
(´・ω・`)「大丈夫だよ啓ちゃん。実は僕の研究室で今TS病の原因を究明してるところなんだ」
「ほんとに!?ショボン兄さんなら僕の事治せそう!」
(´・ω・`)「取り合えず落ち着こうか、このコーヒーはサービスだから飲んで欲しい」
ショボンの気遣いが嬉しくて、ありがとうといいながらコップを受け取る。
「ショボン兄さん・・・僕このまま男に戻れないのかな」
(´・ω・`)「大丈夫だよ啓ちゃん。実は僕の研究室で今TS病の原因を究明してるところなんだ」
「ほんとに!?ショボン兄さんなら僕の事治せそう!」
823 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/08/31(木) 01:17:37.22 ID:aGDlU8DF0
(´・ω・`)「それにたとえ姿形が変わっても、僕もドクオも啓ちゃんのこと一番大事に思ってるのは変わらないから何も心配いらないんだよね」
優しい言葉が嬉して、心が楽になった気がした瞬間。強烈な睡魔が啓を襲った。
「嬉しい・・・、あれ・・・ごめん、ショボン兄さん。なんだか僕体が・・・」
(´・ω・`)「それにたとえ姿形が変わっても、僕もドクオも啓ちゃんのこと一番大事に思ってるのは変わらないから何も心配いらないんだよね」
優しい言葉が嬉して、心が楽になった気がした瞬間。強烈な睡魔が啓を襲った。
「嬉しい・・・、あれ・・・ごめん、ショボン兄さん。なんだか僕体が・・・」
倒れ掛かるようにして眠り込んだ啓を抱き寄せたショボンの口元に悪魔的な笑みが広がる。
(´・ω・`*)「女の子になったからにはもう遠慮しないでいいんだよね、啓ちゃん――」
(´・ω・`*)「女の子になったからにはもう遠慮しないでいいんだよね、啓ちゃん――」