ひょんなことから女の子
Over The Rainbow 第一話:全ては水龍さまの仕業?
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252 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/15(金) 22:40:27.87 ID:NDYfp24l0
魔法が人を幸せにする、だがその代わりに代償を払わねばならない。
何故俺がこのよーな事を言っているのか、それには昨日からの話をしなければならないだろう。
魔法が人を幸せにする、だがその代わりに代償を払わねばならない。
何故俺がこのよーな事を言っているのか、それには昨日からの話をしなければならないだろう。
その前に自己紹介しておこう。俺の名前はラティ=シルフ=スターリング。"普通の"高等魔法学校二年生だ。
[Over The Rainbow]
――昨日
新学年最初の召還実技試験が明日と迫っている。
なのに、俺という奴はその日まで何も準備をしていない。
全くグータラな奴だと自虐的になりそうだがそんな暇は無いのだ。
何としても落第は免れなければ…去年の様な追試地獄巡りは勘弁願いたい。
なのに、俺という奴はその日まで何も準備をしていない。
全くグータラな奴だと自虐的になりそうだがそんな暇は無いのだ。
何としても落第は免れなければ…去年の様な追試地獄巡りは勘弁願いたい。
俺が通っている高等魔法学校は山間部にある小さな街にある。
そのような過疎地にあるためか、三学年合わせて84人しかいない。
そんな訳で毎日のんびりと青春の1ページを刻んでいた…なら良かったのだが。
さっき言った通り俺の成績は学年の中でも最低クラス。近くにある寮に住んでいるのに遅刻もする。
予習・復習も忘れるし、勿論宿題だってすっぽかす。いわば問題児だ。
んなわけで去年はこの世の物と思えない苦痛と血にまみれた勉強最前線に身を置く事になってしまった。
このような事もあってか今年は真面目に頑張ろうとしたが…このザマだ。
結局俺は俺でしかなかったということなのだろうか…クソぉ。
そのような過疎地にあるためか、三学年合わせて84人しかいない。
そんな訳で毎日のんびりと青春の1ページを刻んでいた…なら良かったのだが。
さっき言った通り俺の成績は学年の中でも最低クラス。近くにある寮に住んでいるのに遅刻もする。
予習・復習も忘れるし、勿論宿題だってすっぽかす。いわば問題児だ。
んなわけで去年はこの世の物と思えない苦痛と血にまみれた勉強最前線に身を置く事になってしまった。
このような事もあってか今年は真面目に頑張ろうとしたが…このザマだ。
結局俺は俺でしかなかったということなのだろうか…クソぉ。
253 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/15(金) 22:40:58.00 ID:NDYfp24l0

(絵:長目)
「で、私のところに助けを請いに来たと?」
こいつは寮のルームメイトで同級生ののシア=アイゼル=ネイビィ。
ポニーテールにした長い青髪と眼鏡が特徴の女だ。
俺とは違いトップクラスの成績を残す超優等生だ…性格が問題だが。
「全く…そろそろ自分の置かれている立場を理解したほうがいいんじゃないかな?
下手したら留年どころか一発で退学かもしれないのに、前日まで惰眠を貪るとは呆れた物だなぁ」
説教臭い。とかく説教臭い。口から出るのは一に説教・二に説教・三四に説教・五に説教、と言った具合だ。
まぁ、俺も悪いのだが…けど、絶対この性格は直したほうがいい。男が逃げるぞ。
「――って、聞いてるか?まさか私の悪口を心の中で呟いていたのではあるまいな?」
「ぐっ!?」
バレたか!?だがこれはれっきとした批判であり、忠告だ……つか、何でバレたんだ?
「そうか!!乳か?お前は私の胸を見て『年がら年中小さい胸だなwwwwプッwwww』とか考えていたのかあああああああ!?」
「ちょ、シア、首絞めるなあああ!!!」
何だか目の前が真っ暗に……あばよ現世……

「で、私のところに助けを請いに来たと?」
こいつは寮のルームメイトで同級生ののシア=アイゼル=ネイビィ。
ポニーテールにした長い青髪と眼鏡が特徴の女だ。
俺とは違いトップクラスの成績を残す超優等生だ…性格が問題だが。
「全く…そろそろ自分の置かれている立場を理解したほうがいいんじゃないかな?
下手したら留年どころか一発で退学かもしれないのに、前日まで惰眠を貪るとは呆れた物だなぁ」
説教臭い。とかく説教臭い。口から出るのは一に説教・二に説教・三四に説教・五に説教、と言った具合だ。
まぁ、俺も悪いのだが…けど、絶対この性格は直したほうがいい。男が逃げるぞ。
「――って、聞いてるか?まさか私の悪口を心の中で呟いていたのではあるまいな?」
「ぐっ!?」
バレたか!?だがこれはれっきとした批判であり、忠告だ……つか、何でバレたんだ?
「そうか!!乳か?お前は私の胸を見て『年がら年中小さい胸だなwwwwプッwwww』とか考えていたのかあああああああ!?」
「ちょ、シア、首絞めるなあああ!!!」
何だか目の前が真っ暗に……あばよ現世……
いつの間にか寮の部屋のベッドの上に運ばれていた。
ベッドから俺が出るとすぐにシアが駆け寄って、
「す、すまなかった。別に気絶させようとは思ってなかったんだ……ゆ、許してくれ」
と言ってきた。こいつが素直に謝ってくるのは珍しい。
「いや、こっちが話を聞かなかったのが悪かったんだ。それより、頭を撫でるのをやめてくれ」
ちなみに、俺よりもシアのほうが拳ひとつ分位背が高い。よってシアが俺の頭を撫でるのも可能なわけだ。
おかげでこっちは精神的に傷付いてるけどな。
「ところで、君は次の試験について私に聞きたいことがあるのではなかったのか?」
「ああ、そうだったな。実は…」
ベッドから俺が出るとすぐにシアが駆け寄って、
「す、すまなかった。別に気絶させようとは思ってなかったんだ……ゆ、許してくれ」
と言ってきた。こいつが素直に謝ってくるのは珍しい。
「いや、こっちが話を聞かなかったのが悪かったんだ。それより、頭を撫でるのをやめてくれ」
ちなみに、俺よりもシアのほうが拳ひとつ分位背が高い。よってシアが俺の頭を撫でるのも可能なわけだ。
おかげでこっちは精神的に傷付いてるけどな。
「ところで、君は次の試験について私に聞きたいことがあるのではなかったのか?」
「ああ、そうだったな。実は…」
254 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/15(金) 22:41:56.56 ID:NDYfp24l0
俺の話を聞いた後、シアは腕を組んで考え、そしてこう言った。
「――ラティ、君は教師が実技の採点をするときに何を重要視するか分かるか?」
「えっと…きちんと目的に沿っているか、とか?」
俺はこう言ったが、シアはいや違う、と俺に言い、こう訂正した。
「インパクト――目に焼きつくほどの衝撃的瞬間だ」
俺の話を聞いた後、シアは腕を組んで考え、そしてこう言った。
「――ラティ、君は教師が実技の採点をするときに何を重要視するか分かるか?」
「えっと…きちんと目的に沿っているか、とか?」
俺はこう言ったが、シアはいや違う、と俺に言い、こう訂正した。
「インパクト――目に焼きつくほどの衝撃的瞬間だ」
「教師達が採点するのは二回。試験会場でと自分の家でだ。
大まかに点数を付けるのはその場だが、実際に点数を細かく付けるのは家に帰って腰を落ち着かせてからだ。
その時に大きく補正を受けるのは只の発表ではない。腰が抜けるほどのパフォーマンスだ。
人間は印象に残るものを美化しがちだからな」
なるほど、確かに不良生徒の手抜き演技なんぞどうでもいいだろうからな…って俺の事じゃねーか。
「要するに相手の腰を抜かした者勝ち、という事だ。どうかな?」
大まかに点数を付けるのはその場だが、実際に点数を細かく付けるのは家に帰って腰を落ち着かせてからだ。
その時に大きく補正を受けるのは只の発表ではない。腰が抜けるほどのパフォーマンスだ。
人間は印象に残るものを美化しがちだからな」
なるほど、確かに不良生徒の手抜き演技なんぞどうでもいいだろうからな…って俺の事じゃねーか。
「要するに相手の腰を抜かした者勝ち、という事だ。どうかな?」
しかしながら、インパクトのある物と言われてもさっぱり思い付かん。
シアがそこまで教えてくれればよかったのだが、生憎そんなキャラではないことを俺は知っている。
だが、この程度で諦めるほど以前の俺には固執してはいない。
こんな場合、アイディアは意外な場所から出てくるものだ。
何処かに意外な場所は無いか……あるじゃん。
シアがそこまで教えてくれればよかったのだが、生憎そんなキャラではないことを俺は知っている。
だが、この程度で諦めるほど以前の俺には固執してはいない。
こんな場合、アイディアは意外な場所から出てくるものだ。
何処かに意外な場所は無いか……あるじゃん。
「クローゼット?」
「そうだ。この中には俺の思い出の品やあんまり使わない物等が適当に入れてある」
「まさか脱ぎ捨てた後のパンツとか入ってないだろうな?」
「ねーよ!」
正直な所一回だけあるのだが、パンツからキノコが生えて繁殖しそうな気がしたのですぐ取り出したのだ。
「そんな事どうでもいいからさっさと探そう」
そう言っておれはクローゼットの扉を開けた。
「そうだ。この中には俺の思い出の品やあんまり使わない物等が適当に入れてある」
「まさか脱ぎ捨てた後のパンツとか入ってないだろうな?」
「ねーよ!」
正直な所一回だけあるのだが、パンツからキノコが生えて繁殖しそうな気がしたのですぐ取り出したのだ。
「そんな事どうでもいいからさっさと探そう」
そう言っておれはクローゼットの扉を開けた。
255 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/15(金) 22:42:53.56 ID:NDYfp24l0
……そこには絶望しそうなほどグチャグチャに積まれた衣類が立ちはだかっていた。
「本当に適当に積んでいたのか……ラティ、恐ろしいヤツ」
「うるせー!!」
俺達二人は黙々と衣類の山を崩し始めた。虚しい。まあ自分でやった事の後始末なんだけどな。
……そこには絶望しそうなほどグチャグチャに積まれた衣類が立ちはだかっていた。
「本当に適当に積んでいたのか……ラティ、恐ろしいヤツ」
「うるせー!!」
俺達二人は黙々と衣類の山を崩し始めた。虚しい。まあ自分でやった事の後始末なんだけどな。
「これは何だ?」
「昔使っていたスケッチブックだな。元が分からないほど幼稚な絵が入ってる」
雑談しながら俺達はクローゼットの中を物色していく。
よくよく見ているとシアの目がいつもよりも輝いている様に見える。
意外と人の過去が気になったりするのか…おいおい、キャラと合ってないぞ。
「なあなあなあ、ラティ」
「一回でいい。――で、なんだ?」
「なにやら本の様な物が沢山出てきたのだが…」
「ああ、これは昔読んでた絵本とか物語とかその類だな」
俺は今となっちゃ教科書を開くだけで頭が痛むが、昔は絵本大好きな夢見る少年だったんだぜ?
見くびってもらっちゃ困るぜ、シアさんよぉ。
「……意外だな、キャラと合ってない」
「ほっとけほっとけほっとけ!」
「一回でよろしい――ではこれらを重点的に調査するか」
「昔使っていたスケッチブックだな。元が分からないほど幼稚な絵が入ってる」
雑談しながら俺達はクローゼットの中を物色していく。
よくよく見ているとシアの目がいつもよりも輝いている様に見える。
意外と人の過去が気になったりするのか…おいおい、キャラと合ってないぞ。
「なあなあなあ、ラティ」
「一回でいい。――で、なんだ?」
「なにやら本の様な物が沢山出てきたのだが…」
「ああ、これは昔読んでた絵本とか物語とかその類だな」
俺は今となっちゃ教科書を開くだけで頭が痛むが、昔は絵本大好きな夢見る少年だったんだぜ?
見くびってもらっちゃ困るぜ、シアさんよぉ。
「……意外だな、キャラと合ってない」
「ほっとけほっとけほっとけ!」
「一回でよろしい――ではこれらを重点的に調査するか」
「………」
シアは黙々と絵本を読み続けている。もしや、目的忘れてる?
さて、俺もさっさとネタを探さなくては。ん、これは……、
「川に住む龍の話か…って」
シアは黙々と絵本を読み続けている。もしや、目的忘れてる?
さて、俺もさっさとネタを探さなくては。ん、これは……、
「川に住む龍の話か…って」
「これだあああああああああああああ!!」
256 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/15(金) 22:43:25.52 ID:NDYfp24l0
数秒たってシアが反応した。そんなに集中していたのかよ…
「どうした?図書館に返し忘れていた本でも有ったのか?」
「違う!ついに見つかったんだよ!ネタが!」
数秒たってシアが反応した。そんなに集中していたのかよ…
「どうした?図書館に返し忘れていた本でも有ったのか?」
「違う!ついに見つかったんだよ!ネタが!」
シアは読み終わった後、いくらなんでも…と言わんばかりの顔をした。
「一発逆転をかけると言っても難易度が高すぎないか?失敗した時の事を考えると……」
「一発逆転をかけると言っても難易度が高すぎないか?失敗した時の事を考えると……」
[想像開始]
『出て来い!水龍ッ!!』
モワアアアアアアアン
『と思ったらただのゴジラだったー!!』
ドーーーーーーーーン
死ぃーん
[想像終了]
『出て来い!水龍ッ!!』
モワアアアアアアアン
『と思ったらただのゴジラだったー!!』
ドーーーーーーーーン
死ぃーん
[想像終了]
「失礼だな!つーかそもそもゴジラって何だよ!?」
「仕方ないだろう。君は経験不足だし、なおかつ筋金入りの馬鹿だ。そうならない事自体有り得る事では無い」
何かと突っかかって来る奴だな。きっと俺を弄り倒す事が生き甲斐なのだろう。
「……何が言いたい?」
「君のような馬鹿には龍を呼び出す事なんて不可能に近い。だから…」
「だから?」
「仕方ないだろう。君は経験不足だし、なおかつ筋金入りの馬鹿だ。そうならない事自体有り得る事では無い」
何かと突っかかって来る奴だな。きっと俺を弄り倒す事が生き甲斐なのだろう。
「……何が言いたい?」
「君のような馬鹿には龍を呼び出す事なんて不可能に近い。だから…」
「だから?」
「君が成功できるように私も手伝おう。一人部屋になるのは少々寂しすぎるからな」
257 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/15(金) 22:44:12.03 ID:NDYfp24l0
――翌朝
――翌朝
「で、できたぁー」
「これならば教師の腰如きなら一発で修復不能に出来るな」
結局、完成するのに朝まで掛かってしまった。
確かに、水龍の召還式はへっぽこな俺如きじゃ絶対出来るような物じゃなかった。まさにシア様様である。
当の本人も疲れているようだ。後でお礼位はした方がいいだろう。
「さ、もう朝食の時間だ。気分を入れ替えて本番に備えておこう」
「これならば教師の腰如きなら一発で修復不能に出来るな」
結局、完成するのに朝まで掛かってしまった。
確かに、水龍の召還式はへっぽこな俺如きじゃ絶対出来るような物じゃなかった。まさにシア様様である。
当の本人も疲れているようだ。後でお礼位はした方がいいだろう。
「さ、もう朝食の時間だ。気分を入れ替えて本番に備えておこう」
――試験開始
「えー、それでは今から実技試験を始めます」
召還術担当の爺さん先生が年相応の落ち着いた口調で音頭をとった。
ちなみに、召還試験とゆー物は非常に時間が掛かるものである。
その為、一日分の授業を潰す必要があるのだ(ある意味助かるが)。
そしてその長ぁーい試験の順番はくじ引きで決められるのだが…
「何でよりにもよってトップバッターなんだよ!」
「良いではないか、ラティ。目立つぞ、トップバッターは」
逐一こっちに突っかかってくんじゃねーよ、シア。
「それにな、君が一番最初に物凄い召還をしたら、私も含めて残りのクラスメートのモチベーションを下げられる。
美味しい事だと思わないか、な?」
「どーゆー意味だよ…」
「赤点回避どころか、クラストップも狙えるということさ」
いや、正直言って俺は退学にならなければ良いと思っているのだが…
「お前、なんか変な事でも企んでるのか?」
「何故そう思う?」
「いつも俺にグチグチ文句言ってるお前が、なんで今回ばかりは手助けしてるんだ?」
シアはそうだな、と言って少し考えるような素振りを見せ、
「いや、特には理由は無い。気紛れだ」
理由無いって…って、言うだけ言ってあっち行きやがった。あれ、昨日何か言ってたよーな…気のせいか。
召還術担当の爺さん先生が年相応の落ち着いた口調で音頭をとった。
ちなみに、召還試験とゆー物は非常に時間が掛かるものである。
その為、一日分の授業を潰す必要があるのだ(ある意味助かるが)。
そしてその長ぁーい試験の順番はくじ引きで決められるのだが…
「何でよりにもよってトップバッターなんだよ!」
「良いではないか、ラティ。目立つぞ、トップバッターは」
逐一こっちに突っかかってくんじゃねーよ、シア。
「それにな、君が一番最初に物凄い召還をしたら、私も含めて残りのクラスメートのモチベーションを下げられる。
美味しい事だと思わないか、な?」
「どーゆー意味だよ…」
「赤点回避どころか、クラストップも狙えるということさ」
いや、正直言って俺は退学にならなければ良いと思っているのだが…
「お前、なんか変な事でも企んでるのか?」
「何故そう思う?」
「いつも俺にグチグチ文句言ってるお前が、なんで今回ばかりは手助けしてるんだ?」
シアはそうだな、と言って少し考えるような素振りを見せ、
「いや、特には理由は無い。気紛れだ」
理由無いって…って、言うだけ言ってあっち行きやがった。あれ、昨日何か言ってたよーな…気のせいか。
258 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/15(金) 22:44:58.56 ID:NDYfp24l0
「ではまず、一番を引いた生徒は発表しなさい」
「…はい」
シアはたまーに怪しい言動はするが、信用できない奴ではない。
いくらなんでも人を陥れようとはしないはずだ。
(…とりあえず、やるだけやってみるか)
「ではまず、一番を引いた生徒は発表しなさい」
「…はい」
シアはたまーに怪しい言動はするが、信用できない奴ではない。
いくらなんでも人を陥れようとはしないはずだ。
(…とりあえず、やるだけやってみるか)
地面に召還式を描き、形をチェックする。それだけなのに、ひどく時間が流れたような気がした。
これは、自分の分岐点だ。何としてでも良い方向に持っていかなくてはならない。
俺は深呼吸し、へその辺りに力を込め、地面に両手を向け召還式を起動させる。
これは、自分の分岐点だ。何としてでも良い方向に持っていかなくてはならない。
俺は深呼吸し、へその辺りに力を込め、地面に両手を向け召還式を起動させる。
瞬間、地面に青い閃光が走り、天に風が吹き上げる。
そして水柱が垂直に上がり、巨大な何かがその中を駆けていく。
――――水龍だ
……おいおい、本当に成功するなんて俺は聞いてないぞ?
周りの奴らもビックリしてるみたいだし、どうやら成功したみたいだな。
シアの奴はどうしてるかな……って何で上向いて青ざめてるんだ……ん?
そして水柱が垂直に上がり、巨大な何かがその中を駆けていく。
――――水龍だ
……おいおい、本当に成功するなんて俺は聞いてないぞ?
周りの奴らもビックリしてるみたいだし、どうやら成功したみたいだな。
シアの奴はどうしてるかな……って何で上向いて青ざめてるんだ……ん?
水龍が俺めがけて突進してきている!?ナニユエ!?
逃げようと思った刹那、それは無理だと悟った。
すでに水流が俺の目と鼻の先に迫っていたからだ。
すでに水流が俺の目と鼻の先に迫っていたからだ。
ふっと目を閉じた瞬間、俺の体は水の中に引きずり込まれた。
気付いたら、俺は青い光の中に浮かんでいた。
――――死んだのか、俺は?
そして、俺の体が何かの流れによって流されて、洗われ、消えていく。
けれども、この感覚は――何処か懐かしく、心地よい――
――――死んだのか、俺は?
そして、俺の体が何かの流れによって流されて、洗われ、消えていく。
けれども、この感覚は――何処か懐かしく、心地よい――
259 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/15(金) 22:45:58.13 ID:NDYfp24l0
気が付くと、元の校庭に倒れていた。
水に飲み込まれたはずなのに、なぜか服は全く濡れていなかった。
その代わり、水を飲み込んでしまったらしく、酷くむせる。
「うえっ…げほっ…こほっ…」
…あれ、俺の声ってこんなに高かったっけ?聞き違いか?
それに、やけに体のあちこちが痛む。ほんとに何があったんだ?
気が付くと、元の校庭に倒れていた。
水に飲み込まれたはずなのに、なぜか服は全く濡れていなかった。
その代わり、水を飲み込んでしまったらしく、酷くむせる。
「うえっ…げほっ…こほっ…」
…あれ、俺の声ってこんなに高かったっけ?聞き違いか?
それに、やけに体のあちこちが痛む。ほんとに何があったんだ?
「……ラティ」
「どうしたんだ、シア。もしかして俺、なんか変なことしたか?」
「……ちょっと胸を触ってみろ」
「胸?胸がどうかしたのか…?」
ふにゅぅ
「…………あれ?」
「ついでに、股の間も確認してくれ」
――――――
「ななななな、無い!?」
「やはりか」
「どうしたんだ、シア。もしかして俺、なんか変なことしたか?」
「……ちょっと胸を触ってみろ」
「胸?胸がどうかしたのか…?」
ふにゅぅ
「…………あれ?」
「ついでに、股の間も確認してくれ」
――――――
「ななななな、無い!?」
「やはりか」
「ラティ、率直に言おう。君はどうやら女になったようだ」
「はあああああああああああああああああ!?」
「はあああああああああああああああああ!?」
代償…にしちゃあまりにデカ過ぎるぞ、コレ。
こうして俺は、一気に人類全体の不幸を背負った気分に浸りながら青春を送る事になったのだった。
こうして俺は、一気に人類全体の不幸を背負った気分に浸りながら青春を送る事になったのだった。
「意外にたのしそーだな、ラティ」
「ほっとけほっとけほっとけ!」
「ほっとけほっとけほっとけ!」
[第一話:全ては水龍さまの仕業?] おわり…もとい、つづく?
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