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ひょんなことから女の子

kui2-2

最終更新:2006年09月19日 16:51

hyon

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管理者のみ編集可
199 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/12(火) 22:01:43.78 ID:DWBljgBcO
      朝。てか昼。
     兄「・・・狐耳ぃ・・・。
       …う、夢か。残念至極。って、男がいね。」
     ガタッ ダシャダシャ ドフッ
     兄「一階か…あいつ戻れたんかなぁ?それにしてもずいぶんたどたどしい…
     ドゲッシャーァーァーン!!!!
     兄「っ!!?おっ、男っ!?大丈夫かっ!?風呂場辺りか!?」ダッ!
     男「いっっったぁぁぁい~!!」
     兄「(この声、戻れなかったか)おいっ!今の音!…あー、えっと…なんだその髪。あと眼鏡。」
     男「///」
     兄「いや、俯いて恥ずかしがってる場合じゃないですよ男さん。
       このお兄さんに分かりやすく状況説明して下さいな。」


201 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/12(火) 22:03:07.17 ID:DWBljgBcO
     男「・・・だって…兄貴ショートが好きっていうから…」
     兄「だからって自分で切るこたないと兄さんは思うナー。同じ理由で眼鏡も?」
     コクコク wktk
     兄「そのショートカットで眼鏡っ娘の私はどう?みたいな顔やめろ。可愛いから。」
     ニコッ!
     兄「(上目遣いのこの笑顔やべぇw)でもあんな綺麗な長髪なかなか無いぞ?
       眼鏡もそれ母親のヤツ、相当度がキツイだろ。前が見えずに転ける位にさw」
     男「だから!こういうのが好きって言ったの兄貴じゃん!だから…」
     兄「…なぁ、そんなに俺に好かれたいのか?」
     男「ちがっ!あ、いや違わないけど…うぅ、何ていうか…」
     兄「俺のこと好きか?嫌いか?どっちでもない、でもいいぞ?」
     男「?・・・えと・・・どっちでも…じゃなくて、スキ…か、も…?」


202 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/12(火) 22:05:24.62 ID:DWBljgBcO
     兄「お前が男に戻ったときに兄弟仲が気まずい感じになる一言を聞いてしまった。」
     男「質問したのはそっちだろうが!
       それに今は今、戻ったときは戻ったとき。割り切ろうぜ!
       俺はっ!兄貴がっ!好きだっ!」
     兄「(恥ずい///)サバサバしてんなぁ。やっぱ女なんだな。」
     男「なーにを今更。で、兄貴は?」
     兄「は?」
     男「は?じゃなくて!等価交換!
       どれか答えろ!好きか、大好きか、愛してるか!」
     兄「ほぼ一択じゃねーか。…どれでもいいよ。
       それより飯飯飯!ほら、立て!」グイッ


203 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/12(火) 22:07:33.94 ID:DWBljgBcO
     男「え、え、えぇ?それはつまりぃ…痛ッ!」
     兄「あ、悪い。って膝、血ぃ滲んでんじゃん。見してみ。」
     男「大丈夫だって、こんなん唾つけとけば治…って何してんのぉぉぉ!?」
     兄「唾つけてんの。こーら、動くな。」ペロペロ
     男「やめろって!汚いから!ダメだってぇっ!」
     兄「やめない、汚くない、ダメじゃない。」ぺろ…ぴちゃ…ちゅっ…
     男「だ、からぁ…やめっ、て…ひんっ!(膝舐められてるだけなのに…)」
     兄「…」ぬろーっ、ペチャ…じゅるっ!
     男「ざらざらしてぇっ…んわぁっ!」
     兄「ふぅ、消毒終了。飯は俺が作るから男は絆創膏でも貼ってこい。」
     男「ふへ?…あ、うん。よいっしょっ(はは、膝が二重の意味でガクガクだぁ…)」


204 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/12(火) 22:11:42.10 ID:DWBljgBcO
     男「…食パンとインスタントのスープとインスタントのコーヒーかぁ。期待はしてなかったけどさ。」
     兄「文句言うと朝兼昼飯いわゆるブランチを没シュートするぞ。」
     男「草野さんって結構いいガタイしてんよな。
       そだ!兄貴!昼から買い物行こうぜ!」
     兄「だが断る!横島依子ちゃんルートがでたからさぁ…」
     男「買い物行こーよーっ お に い ち ゃ ん っ !」
     兄「やっぱ二次妹より三次妹だよな!正に次元が違うッ!」
     男(フッ、男なんてこんなもんか。いや、兄貴だからか?)
     兄「『おにいちゃん』の次はそうだなぁ…『らめぇぇぇっ』って言って貰おうか。」
     男「はいはい、らめぇらめぇ。うらっ!さっさと飯食って準備しろっ!」
     兄「(´・ω・`)ショボーン
       そういやお前服とかどうすんだ?母親の借りんのか?」
     男「…あ、うん。母さんセンスいいし、スカートとか履いてみたいしね!」
     兄「激ミニとかね!」
     男「死んだ方がいいよね!」
     兄「さすがに下着は借りる訳にはいかないよな。…ノーパンかフヒヒ!」
     男「…」
     ぼぐんっ!ヤメテ、ごぶっ!オマ、どぢゅっ!…、ずずっ、ずぐっ、ずぐっ。
     男「その後兄の姿を見るものはいなかった…
               END      」


56 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/14(木) 01:28:22.23 ID:tjgIgfTdO
     兄「ふう、死ぬかと思ったぜ。
       いや、例の呪文を唱えてもらわなかったら死んでたな、うん。
       ジャンプも真っ青な終わり方になるとこだったぜ。」
     男「あ、兄貴ぃ?準備できたよぉ…」
     兄「どれどれ…ほぉ…」
     男「反応薄っ。似合わなかった?やっぱりスカートとかあれだよな…デニムに着替えてくるわ…」
     兄「いやいやいや、可愛い可愛い!激しくGJだ。
       丁度いい言葉が見つからなくてな…似合ってるぞ。」
     男「ほ、本当にっ?えへへっ!」
     兄「(テラカワユス!)よし、どこ行こうか。」
     男「下着とか女物の服とか欲しいな。」
     兄「じゃ四越辺りか。
       でも買い物イベントはみんなやってるしなぁ。いや、避けて通れない道か…」
     男「何ブツブツ言ってんの。四越に決定!行こ行こ!」


57 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/14(木) 01:31:31.95 ID:tjgIgfTdO
      電車でGO!
     男「うわっ、日曜だってのに人がいっぱい!みんな暇なんだなぁ。」
     兄「俺らも含めてな。手ぇ貸せ、はぐれるぞ。」
     男「う、うん。」ギュッ
     男「なんか…恋人同士みたいだね…ナンチッテ///」
     兄「まぁ、そんな感じだろ。」
     男「え…!?・・・そっかぁ、恋人同士かぁ…うふふぅ」ニヨニヨ
     兄「顔が溶けとるぞ。」
     アナウンス『次は●●駅~次は●●駅~』
     ガチムチの六尺兄貴が大量に乗り込んでくる
     男「すご…壮観だぁ…」
     ?「ブフゥ~ブフゥ~」サワサワ
     男(っ!?え?この匂い…兄貴?違う!誰これ!)
     ?「はぁ…むはぁ…いぃ匂いだよぉぉ…」クンクン
     男(や…だ。これって痴漢?嫌っ!恐いよ、兄貴、助けて!)
     ぎゅーっ!!
     兄「痛い痛い。強く握りすぎだって!…どうした、そんな顔して。」
     男「・・・ぁ、兄貴ぃっ…俺…今…」
     アナウンス『次は○○駅~次は〇〇駅~』
     兄「…着いた。降りるぞ。」


58 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/14(木) 01:33:51.16 ID:tjgIgfTdO
     兄「どうしたんだ、人酔いでもしたか?」
     男「ちっ、ちがっヒック、俺っ…変な人に…声出なくって…それで、それでぇっ!」ボロボロ
     兄「っ!!痴漢かっ!?何ですぐに言わなかった!
       …おい、どんなヤツか分かるか?」
     男「わかんなっエック…うしろっ、振り向けなかっ、うっ、うゎぁぁぁぁんっ!!」
     ぎゅうっ
     兄「ごめん、俺がもっとしっかりしてれば…」
     男「…ック…ヒグッ…」
     兄「恐かったなぁ…俺がついてるから。もう大丈夫だから、な?」
     男「…」
     兄「…泣き止んだか?そろそろ他人の目が痛いんだが。」
     男「そっちから抱き付いてきたくせに。…ありがと。
       ふぅぅ…よぉぉっし!四越行くぞーっ!」
     兄(まだ…少し肩震えてる。無理すんなよ…)


59 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/14(木) 01:36:48.88 ID:tjgIgfTdO
      四越デパート
     男「女性服は…んー、たくさんあるなぁ。いろんなトコ回ってみよっか!」
     兄「興味の無い人間にはこの時間がどれだけ苦痛か、元男なら分かるだろう?」
     男「あはは!ごめんね!でも女視点だと楽しいんだwおっ、この白いいな。」
     兄「まぁ…いっか。笑ってるし。」
     男「ねーっ!あっちのショップ行こーっ!」
     兄「把握。」
     男「このブラウスくださいっ!
       …よしっ、次はそうだなぁ…あそこっ!」
     兄「御意、どこまでも付いて行きま…せん。」
     男「えー…堂々と下着を凝視できるんだよ?」
     兄「お前のイメージする俺とはそこまで堕ちた人間なのか。
       とっとと行ってこい。ここで待っとくから。」


60 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/14(木) 01:39:22.42 ID:tjgIgfTdO
     男「ちぇー、いいさいいさ!買っても兄貴にゃ見してやんねー!」
     兄「下着は見せるもんじゃないだろ。
       最近は見せパン見せブラなるものもあるらしいがそんなのパパは断じて認めんぞ!」
     男「うんうん、すぐ済ませるからちょっと待っててね~。」
     兄「…いや、見せるための物なら見てやらにゃ可哀相だな。所詮布切れだし、いくらでも見てやるよ。
       ちょいとそこ行くお嬢さん、布切れ見せてはくれまいか。なんちってフヒヒ!」
     子供「ママー、なにあの人」
     女「なにこいつにやにやしてちょーきもいんだけどー」
     ママ「お客さんきめぇッスwwwww」
     店員「しっ!見ちゃダメ!将来無職童貞ヒキコモリのキモヲタになるわよ!」
     DQN「是非もなし」
     兄「…」
     ヒソヒソ…キモッ…ザワ…ザワ…デュクシ…


272 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/15(金) 23:54:42.47 ID:S4FtmSd9O
      数十分後
     男「おまたせっ…?兄貴?」
     兄「(´;ω;`)ウッ…
       すぐ済むって言ったよな…?」
     男「ちょwどうしたw」
     兄「やっぱり三次元<二次元だよな。」
     男「こいつ情緒不安定www
       疲れたことだしスバタ辺りで話を聞こうか。」
     兄「ヤダ、怒濤ルがいい。」
      って訳で怒濤ル
     兄「…こういうのって大抵対面で座るってのに何でこの男は?」
     男「いっ、いーじゃん隣でも!兄貴の隣が俺の定位置なのっ!」
     兄「俺、お前のそういうとこ可愛いと思うよ。」
     男「スパイシーミラノ吹いた。おま、人前でナニ言ってんだぁぁぁっ///」
     兄「人前じゃなきゃいいのか。把握。」


273 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/15(金) 23:58:51.40 ID:S4FtmSd9O
     男「…もういい。それで、さっき泣いてたのは?」
     兄「つまり斯く斯く然々、と言うわけだ。」
     男「一発変換で出た文字を使うな。読みづらい。あと非は兄貴にあるんじゃね?
       何故陰茎で物を考えるような男を好きになったんだろうとふと疑問に思ったものよ。」
     兄「よう、妹。お前も俺の敵なのだな。
       時に男よ、煙草を吸っていいか。」
     男「うん、別に…あっ!煙草っ!」
     兄「?」
     男「痴漢から兄貴がいつも吸ってる煙草の臭いがしたんだ!」
     兄「これ…JPSのことか?でもお前煙草の臭いなんて…」
     男「兄貴それしか吸わないじゃん!他のは分かんないけど、それだけは嗅ぎ分けられる!」
     兄「そうか…でもそれだけじゃ…」
     ?「ブヒヒ~あんないいことがあるなら外に出るのもたまにはいいデブ~
       あの髪の短い子、可愛くて柔らかくていい匂いしたデブ。ブヒブヒブヒwww」
     男&兄「…」


274 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/16(土) 00:03:27.40 ID:tVgHO4+dO
     兄「…俺、ちょっと…」ガタンッ
     男「!!ちょ、まだあのピザって決まったわけじゃ!兄貴っ!」
     兄「…」
     ?「ななななななにピザか?昼に痴漢した子のあの柔らかいお尻の感触を思い出してたわけじゃないブタよ!ブヒブヒ!」
     兄「卸したて?ずいぶん真っ白なシャツだね。ポケットの中の黒い箱が映えてるぜ。」
     ぶんっ  ばきゃぁぁっ!!
     ?「ぶひーーーん!!」ピクッピクッ
     兄「トンファーみねうち!」
     ドゴオォォォォッ!!!!
     ?「おでぶっ…」ビクンッ!ビクンッ!
     兄「デブってみんながみんな衝撃を吸収できる訳じゃないのか。ハート様スゲーのな。」
     男「( ゚д゚ )
       どどどどうすんのこれ!?」
     兄「うん、どうしようか。逃げようか。」ダッ!
     男「ちょっとおぉぉぉ!?」ダッ!
     ぬーすんだバイクではーしりだすー


275 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/16(土) 00:06:58.56 ID:tVgHO4+dO
     男「ハァッ…ハァッ…ちょ…なんてことしてんの…!」
     兄「フー…さぁ、何してんだろね。やってることDQNだよな。
       …あのピザが男を泣かせたと思うとね、自然に手がさぁ。」
     男「兄貴…すごく嬉しいよ。でも無茶しすぎだよ。」
     兄「うん、済まないと思っている。だが後悔はしていない。
       おばあちゃんは言っていた。『狼生きろ、豚は死ね』
       つまりそういうことだ。」
     男「どういうことだ。それにばあちゃんなんて何回も会ってないじゃん。」
     兄「おぉ、ちょうどいい所にゲーセンが!」
     男「話を聞け!
       …ったく、何すんの?弐寺?連ザⅡ?あ、あのプーさん可愛い!あのぬこもかーいぃな!」
     兄「それにしてもこの妹、ノリノリである。
       まぁ猫耳もいいが俺は断っ然狐っ娘だ!!」


276 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/16(土) 00:10:22.73 ID:tVgHO4+dO
     男「何宣言してんの?いいから兄貴取ってよー!」
     兄「どれ、このおじちゃんに任せてごらん」
     チャリンチャリーン
     男「頑張れ兄貴ーっ!お、おぉ・・・あーぁ…
       なんだよ、大口叩いた割りに…え?」
     チャリンチャリーン
     兄「…」
     男「ちょ、兄貴?」
     ポトッ
     兄「Shit!!!」
     チャリンチャリン
     男「ねぇ、もう…」
     兄「…」ゴゴゴ…
     男「!!見える!怒りと執念のオーラが見えるわ!
       それが段々と大きくなって…形を持っていく…!?」
     兄「…チイィッ!!」
     ヂャリンヂャリン
     男「修羅が!この人の背中には修羅がいるわ!!!」
     兄「あ゙ぁーもー!!!」
     ヂャリンヂャリンヂャリンヂャリンヂャリン!!


277 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/16(土) 00:14:05.17 ID:tVgHO4+dO
     カー…カー…
     兄「いやぁ、まさか帰りの電車賃も残らないとは。」
     男「いやぁ、じゃねーよ!!家までどんだけあると思ってんだ!
       バカか?バッカじゃねーのか!?またはアホか!?」
     兄「落ち着けディンゴ。お前は好きだ。
       ぬこ取れたし、何だかんだで結構歩いたし、それにホラ、痴漢に会わなくて済むしいいじゃん。」
     男「…そうだけどさぁ…もう疲れちゃったんだけど。」
     兄「あー、膝が痛むか?おぶってやろうか?いや、お姫様抱っこの方が…」
     男「どっちもいらない…。」
     兄「…どうした、思い詰めた顔して。そこの公園で休んでくか?」
     男「…うん。」
      青いベンチ
     兄「で、奥さぁん。悩みってなんなの。」
     男「みのさんまた新しい仕事入れたらしいね。
       …家、帰るのが恐い。」
     兄「マイスウィートホームにか?」
     男「家っていうか母さんと父さんに拒絶されるのが恐い…
       兄貴は認めてくれたけどさ、実の親に『お前は誰だ?』なんて言われたらさ…恐くって…」


230 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/17(日) 20:04:03.18 ID:aDYwfYAVO
     兄「…男ってホントちっちゃくなっちゃったな。」
     男「え?なに、急に。」
     兄「抱き締めていいか?ついでにキスとかおk?」
     男「ちょ、あそこ人がいんじゃん!」
     兄「そういや人前じゃなけりゃいいんだったな。」
     男「そういう問題!…なんだよね…。じゃあ…家で、ね?」
     兄「家で、な。(本読んでるし大丈夫そうなんだけどな)
       母親達が帰ってくるのはどうせまた夜中だろうから。それまで心の整理でも…」
     男「…兄貴ってさ、母さんのこと『母親』って呼ぶよね?何で?」
     兄「嫌いだから。男は覚えてないみたいだけどすぐに手を挙げるようなヤツだったからな。
       特に男は何回も叩かれて、何度も泣かされてた。その度に俺が泣き止ませてさ。
       子供心にこの親はダメな親だって分かって、男は俺が守るんだ、泣かせるもんかって決めたんだ。」
     男「だから俺が泣くのをあんな過剰に…?」
     兄「ん、多分な。俺の中で『男を泣かせるヤツ=悪』みたいな図式が出来てたんだろうね。
       それに美人の涙に心動かされない男なんていないだぜ?
       …喋り過ぎたな。ジュースでも買ってくるわ。ギリギリ135円しかないけどw」
     男「兄貴ぃ、ありがとう!俺、俺ぇっ!」
     兄「泣きそうな顔禁止。すぐ来るから待ってろ。」


231 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/17(日) 20:07:50.46 ID:aDYwfYAVO
     兄「自販機はっけーん。
       …んー、コーラでいいか。」
     ピッ
     ガタガタグワッタガターン!ピロリロリーン!
     兄「?何だ、今の音…。」
     ガタンッ
     兄「!!!」
     幼「ど、どうも…」
     兄「ひょんなトコから幼い女の子がーっ!!?」


232 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/17(日) 20:12:34.42 ID:aDYwfYAVO
     兄「…」
     幼「…」
     男「…誰?」
     兄「…さぁ。」
     幼「えと…あのぅ…」
     男「ちょっといい話をした後に幼女を引きつれて登場とはね。
       この真性ロリペド野郎がぁぁぁっ!!!」
     兄「時に落ち着け妹者!俺にも何が何だか!幼ちゃん!俺が死に至る前に説明して!」
     幼「あ!は、はい!えと、昨日目が覚めたら女体化してた男さんですよね?」
     男「!?なんで知ってんの!!?」
     幼「あ、あのそれはきじょー秘密です!
       それでですね、本当なら一日で、つまり今朝には戻れるはずだったんですよぉ。」
     男「…戻れてないよねぇ。」
     幼「ぁぅ…恐いです。
       普通に食べて普通に寝て普通に生活してれば戻れるはずなんですよぉ!」
     男「至って普通に…ってそーいや変なモン飲まされかけたなぁ。結果少し飲んじゃったけど。」
     兄「あの『薬』のせいだったのか…」
     幼「だから、その、コレを…」


234 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/17(日) 20:15:33.22 ID:aDYwfYAVO
     兄「何これ『性転換飲料水HKOK』?」
     幼「そーです。強制的に心身を変えちゃう魔法の飲み物なのです。
       さぁさぁさぁ!男さん!ぐ、ぐーっといっちゃってくださいっ!」
     男「そんな…急に言われても…どうしよう?兄貴。」
     幼「?飲まないですか?」
     兄「…男の好きなようにすればいい。俺の口出しすることじゃない。ただ――」
     男「ただ?」
     兄「…や、何でもない。」
     男「…」
     幼「…どうするですか?」
     男「…」
     男「…フゥ…」
     男「…決めた。俺―――」


235 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [台風去ったかな?] 投稿日: 2006/09/17(日) 20:18:48.60 ID:aDYwfYAVO
      家
     兄「本当に飲まなくてよかったのか?」
     男「くどい!確かに不安とか沢山あるけど…俺の身体と心は兄貴の身体と心を好きになったんだぁっ!」
     兄「ずいぶんパワフルな愛の決意表明だな。」
     男「それで!兄貴はどれぐらい私が好きなの!?はっきりした答えをまだ聞いてないんだけどっ!?」
     兄「…」
     兄「俺も男が好きだ。
       その大きな瞳も桜色の唇もいい匂いのする髪もそうやって紅くなってく頬も全部が大好きだ。
       昨日一緒に寝たときはずっとドキドキしてて幸せだった。目が覚めても女のままだったらいいのにって思ってた。
       俺の為に髪切ったり眼鏡掛けたりしてくれたときは堪らなく愛おしくなった。
       今日一日一緒にいてはっきりした。
       俺は男が好きだ。大好きだ。愛してる。」
     男「//////////////」
     兄「斜線多くね?」
     男「兄貴ぃっ!!!」がばぁっ
     兄「おー、よしよし。
       親が何と言おうが俺は男の味方だからなー。
       何があっても守ってやるからなー。」
     男「うぅっ!兄貴が兄貴で本当によかったぁっ!!」
     兄「なにそれ?」
     男「そのままの意味!
       うぅっ、でも、あの幼女はいったい何だったんだろね?」
     兄「さぁ。まぁでもあの口振りじゃ迷惑を被る人は他にもいてそうだけどな。」


240 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/17(日) 20:41:42.13 ID:aDYwfYAVO
       ちょいと回想入りまーす
     幼「いらないですか…せっかく持ってきたのに…残念です…」
     兄「今にも泣きそうな幼ちゃん…(゚∀゚)イイ!」
     男「黙れよ兄貴。
       ごめんね。でもその薬必要ないんだ。
       こんなキモオタの兄貴でも俺のことを思ってくれてるし。好きになっちゃったし。」
     兄「…」
     幼「…そうですか、そういうことですか。」
     男「?」
     幼「わかりました。いくらいっても聞かないですよね。
       じゃあバイバイです。―あ!120円返しますねー。」
     兄「あ、ありがと。」
     幼「はぁ…せっかくHKOK持ってきたのにもったいないです。
       そだ!誰かに飲ませちゃおーっと!るったらー♪」
     とってってっ…
     男「…行っちゃった。」
     兄「サラッと恐ろしいことを言ってな。
       俺らも帰るか?」
     男「…うん。ねぇ、手…繋いでこ?」
     兄「ん」ぎゅっ

     幼(地球上のどんな『物質』を体内に取り入れたとしても変化が止まるなんて絶対ありえないんですけどねぇ。)
     幼(…らヴぃって凄いですねぇ。)
     幼(そーいえばこれって動物に飲ませたらどうなるんでしょ?なーんちゃって♪ぬふふ…)
       回想終わりまーす


242 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [今日電話多い] 投稿日: 2006/09/17(日) 20:50:23.35 ID:aDYwfYAVO
     男「なにー?迷惑なのぉ!?」
     兄「まさか!あの幼女は俺らにとっては女神…
       ん?幼女で女神だとぉぉぉ!!?」
     男「・・・あ、母さんからメールだ。んーと
       『帰りは十二時頃になるから云々……』
       だってさ。」
     兄「まだ四時間もあるな。もう心の整理はついたし特にやること…」
     男「えと…あっ…あのさ、兄貴?」
     兄「なんだい?マイハニー。」
     男「さっき…公園で話してたことなんだけど、さぁ。」
     兄「・・・あー。」
      ちゅーっ


243 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/17(日) 20:55:50.57 ID:aDYwfYAVO
     それから俺たちは何回もキスをした。
     強く抱き締めあった。
     どちらからともなく深いキスを求めた。
     当然のように身体を求め合った。

     『それ』が終わった後もしばらくは抱き締め合っていた。
     一緒にお風呂で洗いっこをした。
     一緒に晩ご飯を作った―裸エプロンじゃないけど。
     お互いの『定位置』に座り、遅めの夕食を食べ、テレビを見て、何回かキスをした。
     四時間なんて長そうで実はあっという間だった。


245 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [電話uzeeeee!!] 投稿日: 2006/09/17(日) 21:08:02.03 ID:aDYwfYAVO
     キィィー ブルルゥン ガチャ バタン
     兄「お…車、来たな。」
     男「…うん。」
     兄「親、何て言うだろな。」
     男「…さぁ。」
     兄「やっぱ不安か。」
     男「…少し。」
     兄「何があっても俺は男の味方だから。」
     男「…ありがと。」
     兄「…」
     ちゅっ
     男「…ありがと。」
     がちゃがちゃ がたがたっ だっだっだっ!
     兄「来た。」(なんか…)
     男「うん。」(騒がしい…)
     父「おっ、おいっ!」
     男「父さんっ!俺っ!…父さん?」
     父「えっと、こちらはどちらさん…じゃなくて!大変なんだ!」
     兄「?」
     父「母さんがショタっ子になってしまったんだぁぁぁ!!!」

     おしまい


     幼「るったらー♪」
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