ひょんなことから女の子
スィートロールPart2
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77 名前: カタカナ ◆iqP3HuSAqU [スィートロール] 投稿日: 2006/09/11(月) 21:59:56.51 ID:0oMqdn1vO
トモ「起きて……」
トモ「起きて……」
眠い…………
トモ「ねぇ起きてよ……」
だから眠いって…………
トモ「…………またおっぱい揉んじゃうよ?」
…………
オレ「やめろっ!!」
目を覚ます。いつもとなんら変わらない、オレの部屋だ。
……なんだ今のは? 流石にありえないだろ。
そういや学校…………って、今日は土曜日か。ゆとり教育サイコーだな。
……なんだ今のは? 流石にありえないだろ。
そういや学校…………って、今日は土曜日か。ゆとり教育サイコーだな。
オレ「ったく、それにしてもなんつー夢だよ……」
トモ「どんな夢?」
オレ「どんなって……お前が起きないと胸揉むとか言ってくる夢だよ」
トモ「それ、夢じゃないよ」
オレ「ん? 夢じゃなかっ……た…………」
トモ「えへへ、おはよう」
オレ「……だあああぁぁ!!!?? おおおおはようっ!!??」
トモ「あはは、何それ? 大丈夫?」
トモ「どんな夢?」
オレ「どんなって……お前が起きないと胸揉むとか言ってくる夢だよ」
トモ「それ、夢じゃないよ」
オレ「ん? 夢じゃなかっ……た…………」
トモ「えへへ、おはよう」
オレ「……だあああぁぁ!!!?? おおおおはようっ!!??」
トモ「あはは、何それ? 大丈夫?」
わけわかんねえよふじこふじこふじことくれせんたぼーび。
よし、世界地図でも見て落ち着いてられるかボケっ!?
よし、世界地図でも見て落ち着いてられるかボケっ!?
78 名前: カタカナ ◆iqP3HuSAqU 投稿日: 2006/09/11(月) 22:01:15.69 ID:0oMqdn1vO
オレ「1、2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31、37、」
トモ「…………素数?」
オレ「1、2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31、37、」
トモ「…………素数?」
……ダメだ。オレに素数は効かないらしい。
オレ「あ、あのさ、なんでオレの部屋にいんの?」
トモ「かくかくしかじか」
オレ「…………うまうま?」
トモ「うん」
トモ「かくかくしかじか」
オレ「…………うまうま?」
トモ「うん」
どうやら普通に玄関から歩いてきたらしい。
ってかなんで今のでわかったんだ? アレ? マジでなんで? どうしてWHYなんだぜ?
ってかなんで今のでわかったんだ? アレ? マジでなんで? どうしてWHYなんだぜ?
トモ「でさ、今日は何か予定ある?」
…………どっかに行く予定はないし、ダチと遊ぶ約束もない。
オレ「別にないけど?」
トモ「じゃあデートしよっ♪」
オレ「…………はぁ?」
トモ「じゃあデートしよっ♪」
オレ「…………はぁ?」
デートってアレだよな? カップルが映画見たり遊園地いったりするやつだよな?
男と女がキスしたりホテル行ったりするやつだよな?
それはその、オレとトモがそういう関係になるってことで、つまり…………
男と女がキスしたりホテル行ったりするやつだよな?
それはその、オレとトモがそういう関係になるってことで、つまり…………
オレ「…………///」
トモ「あ、でも、デートって言っても、普通に遊ぶだけだよ?」
オレ「…………え、あ、ああ、そうだよな」
トモ「……どうかした?」
オレ「い、いや、なんでもない、なんでも…………」
トモ「あ、でも、デートって言っても、普通に遊ぶだけだよ?」
オレ「…………え、あ、ああ、そうだよな」
トモ「……どうかした?」
オレ「い、いや、なんでもない、なんでも…………」
79 名前: カタカナ ◆iqP3HuSAqU 投稿日: 2006/09/11(月) 22:02:17.72 ID:0oMqdn1vO
なんでオレは勝手に変なこと考えて、勝手に焦ってんだよ……
なんでオレは勝手に変なこと考えて、勝手に焦ってんだよ……
トモ「……でさ、デートしてくれるの?」
オレ「ん、ああ、わかった」
トモ「ホントっ!?」
オレ「マジマジ。じゃあ支度するからさ、家で待ってろよ」
トモ「うん」
オレ「一時間以内には行くからさ」
トモ「うんっ」
オレ「じゃあ出てけ」
トモ「待ってるね」
オレ「おうっ!」
オレ「ん、ああ、わかった」
トモ「ホントっ!?」
オレ「マジマジ。じゃあ支度するからさ、家で待ってろよ」
トモ「うん」
オレ「一時間以内には行くからさ」
トモ「うんっ」
オレ「じゃあ出てけ」
トモ「待ってるね」
オレ「おうっ!」
トモが部屋から出ていった。
さて、じゃあ着替えるか。
胸が目立たないようにポケットのある服を着る。天トルでウニもやってたしな。
下は…………ジーンズでいいだろ。元々サイズがないからレディースしか持ってないし。
着替え終え、鏡で自分の姿を見てみる。…………結構かわいい。
さて、じゃあ着替えるか。
胸が目立たないようにポケットのある服を着る。天トルでウニもやってたしな。
下は…………ジーンズでいいだろ。元々サイズがないからレディースしか持ってないし。
着替え終え、鏡で自分の姿を見てみる。…………結構かわいい。
30 名前: カタカナ ◆iqP3HuSAqU [スィートロール] 投稿日: 2006/09/13(水) 22:21:50.04 ID:k/L5jtyBO
オレとトモは映画館に来ていた。
オレとトモは映画館に来ていた。
オレ「まあな。デートって言ってたし、映画なのは構わないさ」
トモ「映画っておもしろいもんね」
オレ「いや…………なんで釣りバカなんだ?」
トモ「おもしろいじゃん」
トモ「映画っておもしろいもんね」
オレ「いや…………なんで釣りバカなんだ?」
トモ「おもしろいじゃん」
スクリーンではハマちゃんが釣りをしていた。スーさんはなんか話し合いかな。
オレ「いや、おもしろいかもしれないけどさ……」
トモ「オリジナル派?」
オレ「いや、そうじゃなくて……」
トモ「ちなみに、原作派って意味じゃなくてビッグコミックオリジナル派って意味だよ。変わんないけどさ」
オレ「いや、だからさ……」
トモ「じゃあアニメ派?」
オレ「そうじゃなくってさ、ムードとかあるだろ…………」
トモ「じゃあ恋愛映画だったら手を繋いだりキスしたりしてくれたの?」
オレ「…………///」
トモ「なら釣りバカでいいじゃん」
オレ「…………いいけどさ」
トモ「オリジナル派?」
オレ「いや、そうじゃなくて……」
トモ「ちなみに、原作派って意味じゃなくてビッグコミックオリジナル派って意味だよ。変わんないけどさ」
オレ「いや、だからさ……」
トモ「じゃあアニメ派?」
オレ「そうじゃなくってさ、ムードとかあるだろ…………」
トモ「じゃあ恋愛映画だったら手を繋いだりキスしたりしてくれたの?」
オレ「…………///」
トモ「なら釣りバカでいいじゃん」
オレ「…………いいけどさ」
コイツは絶対ねじれてる。昔から何かがズレていた。
34 名前: カタカナ ◆iqP3HuSAqU 投稿日: 2006/09/13(水) 22:40:42.29 ID:k/L5jtyBO
映画館を出ると、調度いい時間だったのでにした。
映画館を出ると、調度いい時間だったのでにした。
オレ「でさ、飯食うだけだし、サイゼリヤなのは構わないさ」
トモ「安いもんね」
オレ「いや…………なんでお前はミラノ風ドリアをおかわりしてるんだ?」
トモ「好きだもん」
トモ「安いもんね」
オレ「いや…………なんでお前はミラノ風ドリアをおかわりしてるんだ?」
トモ「好きだもん」
トモは既に二杯目のミラノ風ドリアを半分近く食べている。…………意外と早い。
オレはスパゲッティを食べ終えてヒマなので、ドリンクバーに飲み物を取りにいく。
何を飲もうか悩んでいると、女性がやってきて炭酸コーヒーを入れていった。
オレにはそんな勇気はないので普通にレモンスカッシュにした。
テーブルに戻ると、ミラノ風ドリアはあと二・三口分しか残っていなかった。
オレはスパゲッティを食べ終えてヒマなので、ドリンクバーに飲み物を取りにいく。
何を飲もうか悩んでいると、女性がやってきて炭酸コーヒーを入れていった。
オレにはそんな勇気はないので普通にレモンスカッシュにした。
テーブルに戻ると、ミラノ風ドリアはあと二・三口分しか残っていなかった。
オレ「あのさ、今、ドリンクバーに炭酸コーヒーの女がいた」
トモ「炭酸コーヒーの女って?」
オレ「知らないのか? 今年の夏から現れた、彼氏に炭酸コーヒーを飲ませる女だよ」
トモ「……変な人だね」
オレ「まあ変なんだけどさ」
トモ「炭酸コーヒーの女って?」
オレ「知らないのか? 今年の夏から現れた、彼氏に炭酸コーヒーを飲ませる女だよ」
トモ「……変な人だね」
オレ「まあ変なんだけどさ」
そういや、なんで炭酸コーヒーを飲ませてるんだろ?
トモ「なんでそんなことしてるんだろうね」
オレ「さあな」
トモ「何か…………忘れちゃいけないことを忘れないためかな?」
オレ「忘れちゃいけないこと?」
トモ「……それが大事な思い出なのか大切な想い出なのかはわからないけどね」
オレ「…………わかんねえよ」
トモ「過去は消えないから、認めるんだよ」
オレ「さあな」
トモ「何か…………忘れちゃいけないことを忘れないためかな?」
オレ「忘れちゃいけないこと?」
トモ「……それが大事な思い出なのか大切な想い出なのかはわからないけどね」
オレ「…………わかんねえよ」
トモ「過去は消えないから、認めるんだよ」
トモの話は、なんか難しかった。
7 名前: カタカナ ◆iqP3HuSAqU [落ちちゃヤダ。だからスィートロール] 投稿日: 2006/09/16(土) 21:33:16.24 ID:jkfzq8/5O
オレ「ふぅ……やっぱこうしてるのが一番楽でいいよな」
トモ「そうかもね」
オレ「ふぅ……やっぱこうしてるのが一番楽でいいよな」
トモ「そうかもね」
結局、特に行くところもなかったので家に帰ってきた。
オレ「あ~……でも流石にゲームも飽きてきたな」
トモ「そうだね」
オレ「テレビもつまんねーし…………どうする?」
トモ「う~ん…………どうしよっか?」
トモ「そうだね」
オレ「テレビもつまんねーし…………どうする?」
トモ「う~ん…………どうしよっか?」
そんなことを話していると母さんが部屋に来た。
ハハ「ちょっと出かけてくるから留守番お願いね」
オレ「ん、了解」
オレ「ん、了解」
母さんが部屋から出ていく。
オレ「……マジにヒマだな」
トモ「これからのことでも話し合う?」
オレ「裸にさえなんなきゃバレねえだろ。別に問題ねえよ」
トモ「そっか…………じゃあビデオでも見る?」
オレ「……そうだな」
トモ「これからのことでも話し合う?」
オレ「裸にさえなんなきゃバレねえだろ。別に問題ねえよ」
トモ「そっか…………じゃあビデオでも見る?」
オレ「……そうだな」
DVDだが気にしない。プレイヤーの中に何か入ってるハズだ。オレは再生ボタンをそのまま押した。
映像が流れる。見たことあるヤツだ。この女優はよく知ってる。…………でも作品が思い出せない。
まあ見ている間に思い出せるだろ。気にしないで見ることにした。
映像が流れる。見たことあるヤツだ。この女優はよく知ってる。…………でも作品が思い出せない。
まあ見ている間に思い出せるだろ。気にしないで見ることにした。
9 名前: カタカナ ◆iqP3HuSAqU [ってか重い……] 投稿日: 2006/09/16(土) 21:36:40.35 ID:jkfzq8/5O
マズイ。ちゃんと確認してから再生すべきだった。今ならこれが何か分かる。
これはAVだ。ってかオレが気付いたのも、ヤり始めちまったからだ。
…………気まずい。
トモが何も言わずに画面を眺めているのは、ただ単純に見入っているのか恥ずかしいのか。
ただ、かなり気まずいことだけは確かだ。
トモとこういうの見るのですらキツイのに、まして今のオレは女だ。
頭ではバカバカしいと思いつつ、どうしても意識してしまう。
…………トモはどうなんだろ?
色々なことを考えていると、AVが終わった。
マズイ。ちゃんと確認してから再生すべきだった。今ならこれが何か分かる。
これはAVだ。ってかオレが気付いたのも、ヤり始めちまったからだ。
…………気まずい。
トモが何も言わずに画面を眺めているのは、ただ単純に見入っているのか恥ずかしいのか。
ただ、かなり気まずいことだけは確かだ。
トモとこういうの見るのですらキツイのに、まして今のオレは女だ。
頭ではバカバカしいと思いつつ、どうしても意識してしまう。
…………トモはどうなんだろ?
色々なことを考えていると、AVが終わった。
オレ「…………」
トモ「…………」
オレ「いや、その、ゴメン。まさかコレが入ってるとは……」
トモ「あ、いいよ、別に。事故だったんでしょ?」
オレ「ああ。ワリィ」
トモ「…………」
オレ「いや、その、ゴメン。まさかコレが入ってるとは……」
トモ「あ、いいよ、別に。事故だったんでしょ?」
オレ「ああ。ワリィ」
改めてトモの姿を見て気付いたことがある。さっきまではなかったクッションがトモの膝の上にある。
…………やっぱ、トモも男だな。
…………やっぱ、トモも男だな。
オレ「トモ、その膝の上のクッション貸して」
トモ「えっ!? ど、どうして……?」
オレ「どうしてもっ!」
トモ「えっ!? ど、どうして……?」
オレ「どうしてもっ!」
クッションをムリヤリ奪い取る。そこには予想通りテントが張られていた。
12 名前: カタカナ ◆iqP3HuSAqU [期待に応えられるかどうか……] 投稿日: 2006/09/16(土) 21:43:57.22 ID:jkfzq8/5O
オレ「あれれ~? コレどうしたのかなぁ~?」
トモ「こ、これはその……」
オレ「どうしたの? ちゃんと言って」
トモ「ううぅ…………」
オレ「あれれ~? コレどうしたのかなぁ~?」
トモ「こ、これはその……」
オレ「どうしたの? ちゃんと言って」
トモ「ううぅ…………」
トモをからかうのは結構おもしろい。
トモ「……"オレ"ってS?」
オレ「…………///」
トモ「Sなの?」
オレ「…………」
トモ「Sなんでしょ?」
オレ「……だぁー、もうっ!Sでワリィのかっ!?」
トモ「ふふっ♪」
オレ「…………///」
トモ「Sなの?」
オレ「…………」
トモ「Sなんでしょ?」
オレ「……だぁー、もうっ!Sでワリィのかっ!?」
トモ「ふふっ♪」
くそぅ…………オレら、二人してSなんじゃねえか? 相性ワリィなオイ。
オレ「お前こそSだろ!?」
トモ「うん。だから?」
オレ「い、いや、だから……じ、自分のこと棚にあげんなよっ!」
トモ「棚にあげてなんかないよ。僕はSだからこういうことするの」
トモ「うん。だから?」
オレ「い、いや、だから……じ、自分のこと棚にあげんなよっ!」
トモ「棚にあげてなんかないよ。僕はSだからこういうことするの」
トモがそう言ったかと思うと、オレは押し倒されていた。
オレ「…………え?」
16 名前: カタカナ ◆iqP3HuSAqU [自己満足で十分さ。今までもこれからも。] 投稿日: 2006/09/16(土) 21:52:45.40 ID:jkfzq8/5O
オレ「ちょ……なに………?」
トモ「"オレ"のせいで僕、興奮しちゃったから、責任取ってもらおうかなって」
オレ「そ、それって……」
トモ「うん。えっちなことだよ」
オレ「ちょ……なに………?」
トモ「"オレ"のせいで僕、興奮しちゃったから、責任取ってもらおうかなって」
オレ「そ、それって……」
トモ「うん。えっちなことだよ」
冗談じゃねえぞ。なんだこの状況。ってかトモってこんなキャラだったか!?
オレ「や、やめてくれよ…………」
トモ「うん、心配しなくてもやめるよ」
オレ「…………え?」
トモ「ちょっとからかっただけだよ」
トモ「うん、心配しなくてもやめるよ」
オレ「…………え?」
トモ「ちょっとからかっただけだよ」
トモがオレの上から退く。
オレ「からかった…………だけ?」
トモ「そ。からかっただけ」
オレ「…………驚かせんなよ」
トモ「ちょっと本気だったけどね」
オレ「…………マジ?」
トモ「好きだからね。"オレ"のこと」
オレ「なっ……ん…………///」
トモ「そ。からかっただけ」
オレ「…………驚かせんなよ」
トモ「ちょっと本気だったけどね」
オレ「…………マジ?」
トモ「好きだからね。"オレ"のこと」
オレ「なっ……ん…………///」
唇が重なった。
トモ「今日はこれで我慢するよ。"オレ"のこと好きだからね。僕はSだけど」
…………なに?
トモ「じゃあ今日はもう帰るね」
19 名前: カタカナ ◆iqP3HuSAqU [素敵な言葉。人の言葉。それは誰の言葉?] 投稿日: 2006/09/16(土) 21:55:31.11 ID:jkfzq8/5O
オレ「…………」
オレ「…………」
何も言わないで出てったキミ
オレ「なのに……なんで…………?」
息を止めてずっと…………悩み続けた
オレ「なんで…………こんなにうるさいの?」
鼓動が聞こえるかい?
オレ「お前が変なことするから…………スッゲードキドキしてんじゃねえかよ」
この音は、この声は…………届くのかな?
オレ「確信は持てないし、多分だけどさ……」
…………誰に?
オレ「……オレも好きだよ」
それはキミのことだよ