ひょんなことから女の子
愛謝 ◆AwRoH5fkCI 作品3
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109 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI [文章力がないけど許して] 投稿日: 2006/11/26(日) 00:56:56.03 ID:z5yMoye+O
「ねぇ、あきら!これだけ流れ星があったら願い事叶いそうだね!」
「うん、そうだね」
絶え間なく降り注ぐ流星群に瞳を輝かせていた僕たち。
真琴の言う通り、本当に何でも願いが叶いそうな気がしていた。
「あきらは流れ星に何をお願いするの?」
「そういう真琴は何をお願いするの?」
僕たちは同時に声を出した。
お互い、何を願うのか気になって
「じゃあ、一緒に言う?」
「うん!」
スゥっと息を吸い込むと
『せーの!』
「女の子になりたい!」
「男の子になりたい!」
その日の記憶はここで途切れた。
「うん、そうだね」
絶え間なく降り注ぐ流星群に瞳を輝かせていた僕たち。
真琴の言う通り、本当に何でも願いが叶いそうな気がしていた。
「あきらは流れ星に何をお願いするの?」
「そういう真琴は何をお願いするの?」
僕たちは同時に声を出した。
お互い、何を願うのか気になって
「じゃあ、一緒に言う?」
「うん!」
スゥっと息を吸い込むと
『せーの!』
「女の子になりたい!」
「男の子になりたい!」
その日の記憶はここで途切れた。
110 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI [勢いで書くもんじゃないな。寝ます] 投稿日: 2006/11/26(日) 01:07:14.51 ID:z5yMoye+O
「はぁ…はぁ…」
すぐ後ろから荒っぽい息遣い。
まぁ、誰なのかは分かっているので心配する必要もない。
「はぁはぁ…。おい!あきら!」
「何か用、真琴?息が切れてるわ。運動不足?」
わたしは振り返りもせずに返事をする。
「何か用?じゃねーよ!置いてくこたぁねーじゃん」
「だって貴方に付き合って遅刻したくないもの」
真琴は『はぁ…』とため息を吐くと
「昔のあきらは可愛かったよなぁ。いっつも俺の後をついてきて…」
「真琴だって昔は可愛かったわ」
わたしもため息を吐くと振り返る。
視線がぶつかる。真琴の言いたいことは分かっていた。
「あれから十年か…」
「えぇ…。わたし達の『願い事』が叶った日から」
―キーンコーンカーンコーン―
校門が閉まる五分前のチャイムが鳴る。
「今は遅刻しないことの方が大事だわ…」
「だな」
すぐ後ろから荒っぽい息遣い。
まぁ、誰なのかは分かっているので心配する必要もない。
「はぁはぁ…。おい!あきら!」
「何か用、真琴?息が切れてるわ。運動不足?」
わたしは振り返りもせずに返事をする。
「何か用?じゃねーよ!置いてくこたぁねーじゃん」
「だって貴方に付き合って遅刻したくないもの」
真琴は『はぁ…』とため息を吐くと
「昔のあきらは可愛かったよなぁ。いっつも俺の後をついてきて…」
「真琴だって昔は可愛かったわ」
わたしもため息を吐くと振り返る。
視線がぶつかる。真琴の言いたいことは分かっていた。
「あれから十年か…」
「えぇ…。わたし達の『願い事』が叶った日から」
―キーンコーンカーンコーン―
校門が閉まる五分前のチャイムが鳴る。
「今は遅刻しないことの方が大事だわ…」
「だな」
136 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI [ぐだぐだですまん。昨夜の続き] 投稿日: 2006/11/26(日) 13:44:33.24 ID:z5yMoye+O
放課後、校門前で真琴を待つ。
今朝の話の続きをするために。
五分程経った頃
「あきら、遅れてごめんな」
真琴は謝罪と供に現れた。
「別に遅れてないわ。行きましょう」
―カツカツカツ―
聞こえるのは二人分の足音だけ。
『あの場所』へ行く間、会話は無い。いつものことだ。
三十分歩くと目的の場所につく。
そこには何があるわけでもない。ただの原っぱ。
だけど、わたし達にとっては特別な場所。
「なぁ、あきら?何で女になりたいと思ったんだ?」
「真琴は?」
わたしはその問いに問いで返した。
先に彼が何を考えていたのか知りたかったから。
今朝の話の続きをするために。
五分程経った頃
「あきら、遅れてごめんな」
真琴は謝罪と供に現れた。
「別に遅れてないわ。行きましょう」
―カツカツカツ―
聞こえるのは二人分の足音だけ。
『あの場所』へ行く間、会話は無い。いつものことだ。
三十分歩くと目的の場所につく。
そこには何があるわけでもない。ただの原っぱ。
だけど、わたし達にとっては特別な場所。
「なぁ、あきら?何で女になりたいと思ったんだ?」
「真琴は?」
わたしはその問いに問いで返した。
先に彼が何を考えていたのか知りたかったから。
137 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI 投稿日: 2006/11/26(日) 13:45:34.77 ID:z5yMoye+O
「十年前の俺達………どんなだったか覚えてるか?」
「えぇ。少しお転婆だけど明るくて人気者の真琴。そして、正反対のわたし。わたしはいつもクラスの子達に馬鹿にされてたわね…」
―ドサ!
わたし達はは寝転がると話を続ける。
「あぁ。大人しくて口数の少ないあきらは『女なんかに守られて恥ずかしくないのか?』とか言われてた」
「貴方は逆に『女の子らしくしなさい!』って先生やご両親に言われてたわね」
……………
暫しの沈黙。視界には真っ青な空がある。
「確かに大人達はうるさかった。男だったらこんな事を言われないと思った。少し騒がしくたって男なら『元気がある』で済むだろ?それが男になりたい理由だった。次はあきらだぞ…」
「えぇ。少しお転婆だけど明るくて人気者の真琴。そして、正反対のわたし。わたしはいつもクラスの子達に馬鹿にされてたわね…」
―ドサ!
わたし達はは寝転がると話を続ける。
「あぁ。大人しくて口数の少ないあきらは『女なんかに守られて恥ずかしくないのか?』とか言われてた」
「貴方は逆に『女の子らしくしなさい!』って先生やご両親に言われてたわね」
……………
暫しの沈黙。視界には真っ青な空がある。
「確かに大人達はうるさかった。男だったらこんな事を言われないと思った。少し騒がしくたって男なら『元気がある』で済むだろ?それが男になりたい理由だった。次はあきらだぞ…」
138 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI 投稿日: 2006/11/26(日) 13:46:23.61 ID:z5yMoye+O
「わたしも同じような理由よ?オドオドしてて無口でも女の子なら『大人しくてシャイな子』で通ると思ったの」
わたし達はお互いの『願い事』の理由を語った。
「フフフ…今考えれば、くだらないわね。成長した今は言いたいこともちゃんと言える」
「あぁ、ホントくだらない」
そう言って真琴は立ち上がり頭を掻く。
「それとな、もう一つ理由あったんだぜ?」
まぁ、『もう一つの理由』とやらは分かっているけど
「なぁに?」
と、とぼける。
「一回しか言わないから!ちゃんと聞けよ!」
わたし達はお互いの『願い事』の理由を語った。
「フフフ…今考えれば、くだらないわね。成長した今は言いたいこともちゃんと言える」
「あぁ、ホントくだらない」
そう言って真琴は立ち上がり頭を掻く。
「それとな、もう一つ理由あったんだぜ?」
まぁ、『もう一つの理由』とやらは分かっているけど
「なぁに?」
と、とぼける。
「一回しか言わないから!ちゃんと聞けよ!」
139 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI [続きは夜に貼ります] 投稿日: 2006/11/26(日) 13:47:39.91 ID:z5yMoye+O
真琴は真っ赤な顔で、だけど真摯な瞳でわたしを見つめ
「女に守らる男が情けないと思われるなら…」
「思われるなら………何?」
わたしはニヤニヤしながら続きを待つ。
「男なら大好きなあきらを守るのに格好がつくだろ!」
更に真っ赤になって、そう言いきった。
「…恥ずかしいこと大声で言わないでよ」
「俺は真剣だ!ずっとあきらが好きだった!カッコよく守りたかった!」
わたしは立ち上がり真琴を抱きしめる。
「知ってたわよ。だって、わたしも貴方が好きだったもの。守っていてほしかったもの」
「あきら…」
「女に守らる男が情けないと思われるなら…」
「思われるなら………何?」
わたしはニヤニヤしながら続きを待つ。
「男なら大好きなあきらを守るのに格好がつくだろ!」
更に真っ赤になって、そう言いきった。
「…恥ずかしいこと大声で言わないでよ」
「俺は真剣だ!ずっとあきらが好きだった!カッコよく守りたかった!」
わたしは立ち上がり真琴を抱きしめる。
「知ってたわよ。だって、わたしも貴方が好きだったもの。守っていてほしかったもの」
「あきら…」
168 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI [とりあえずラスト投下] 投稿日: 2006/11/26(日) 22:18:34.62 ID:z5yMoye+O
「だけどね、真琴。これからはわたしもあなたを守るわ。寂しいときや不安なとき、わたしはずっと側にいる」
「じゃあ、俺は今まで以上にあきらを守る努力が必要だな…」
わたしはより強く真琴を抱きしめる。離れないように、ずっと一緒にいれるように。
「あきら…胸が当たってる」
「いいじゃない。好きなんだもん。真琴もギュッてしてよ」
あの日の『願い事』はわたし達の絆を深くする為に叶ったのかもしれない。
真琴がわたしを抱きしめる力強さにそんなことを考えていた。
「ねぇ、帰ろう?」
「そうだな…」
既に暗くなった原っぱ。
ふと、空を見上げると流れ星が一つ流れた。
「真琴と」「あきらと」
『一生一緒にいられますように!』
わたし達は新しい願い事を願うのだった。
「じゃあ、俺は今まで以上にあきらを守る努力が必要だな…」
わたしはより強く真琴を抱きしめる。離れないように、ずっと一緒にいれるように。
「あきら…胸が当たってる」
「いいじゃない。好きなんだもん。真琴もギュッてしてよ」
あの日の『願い事』はわたし達の絆を深くする為に叶ったのかもしれない。
真琴がわたしを抱きしめる力強さにそんなことを考えていた。
「ねぇ、帰ろう?」
「そうだな…」
既に暗くなった原っぱ。
ふと、空を見上げると流れ星が一つ流れた。
「真琴と」「あきらと」
『一生一緒にいられますように!』
わたし達は新しい願い事を願うのだった。
―おしまい―