ひょんなことから女の子
右 その9
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hyon
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12 名前: 右 ◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/12/05(火) 21:43:12.17 ID:xdoUao4X0
9
・・・ふと思ったこと・・・だ・・・
自分は元は男とは言え今は女の身。
そして幹明さんのもとで暮らしているわけで・・・
一つ屋根の下でくらしている・・・そして一度、自慰を見られている。
・・・ふと思ったこと・・・だ・・・
自分は元は男とは言え今は女の身。
そして幹明さんのもとで暮らしているわけで・・・
一つ屋根の下でくらしている・・・そして一度、自慰を見られている。
・・・何が言いたいかと言うと・・・まあ・・・その・・・あれだ・・・
・・・朝、眼を覚ますと幹明さんは同じ布団の中にはいなかった。
それ以前に・・・暖かかった形跡がない。どうやらこっちでは寝てはいなかったようだ。
とりあえず体を起こし幹明さんの部屋へ行ってみる・・・
それ以前に・・・暖かかった形跡がない。どうやらこっちでは寝てはいなかったようだ。
とりあえず体を起こし幹明さんの部屋へ行ってみる・・・
伊智「・・・幹明さん・・・?」
幹明「お・・・伊智・・・ってなんだ・・・もう朝なのか・・・」
14 名前: 右 ◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/12/05(火) 21:47:48.03 ID:xdoUao4X0
・・・原稿の横のコーヒー・・・眠そうな眼・・・
幹明さんは徹夜だったようだ・・・大変だったろうなぁ・・・
幹明さんは徹夜だったようだ・・・大変だったろうなぁ・・・
幹明「伊智ー・・・今日は・・・その・・・」
・・・しかし本当に疲れてるみたいだ・・・とりあえず・・・肩でも揉んであげよう・・・
そ、それで『お・・・伊智・・・ありがとな・・・』とか言われて・・・
それで・・・頭なんか撫でてもらって・・・か、顔がにやけちゃうよ・・・
そ、それで『お・・・伊智・・・ありがとな・・・』とか言われて・・・
それで・・・頭なんか撫でてもらって・・・か、顔がにやけちゃうよ・・・
ところがどっこい・・・
ガツ、パシャ
・・・足を幹明さんのイスにぶつけてつまずきかけたようだ・・・
『ガッ』は分かる・・・ぶつけた音だから・・・でも『パシャ』って何の音だ・・・?
『ガッ』は分かる・・・ぶつけた音だから・・・でも『パシャ』って何の音だ・・・?
幹明「ア」
伊智「・・・エ」
15 名前: 右 ◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/12/05(火) 21:52:33.09 ID:xdoUao4X0
・・・幹明さんが描いた原稿が入った封筒にインクでできた黒い運河が完成しました。
・・・え・・・え・・・あ・・・み、みししっぴー・・・いや・・・そうじゃなくて・・・だから・・・
・・・え・・・え・・・あ・・・み、みししっぴー・・・いや・・・そうじゃなくて・・・だから・・・
伊智「・・・あ・・・ぅ・・・ううう・・・」
幹明「・・・伊智・・・?」
どっと全身から嫌な汗が吹き出て・・・その次には涙腺がゆるむ。
そして次は体の震え。最後に出てくるのは・・・後悔の感情。
そして次は体の震え。最後に出てくるのは・・・後悔の感情。
伊智「うぁ・・・え・・・うう・・・う・・・ぅ」
幹明「え、あ。い、いいい伊智・・・、いや、あの。その。だいじょう・・・」
幹明さんの声を聞くべきだったが・・・愛すべき伊智は・・・
部屋から飛び出した。そう。罪悪感から故の。
部屋から飛び出した。そう。罪悪感から故の。
16 名前: 右 ◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/12/05(火) 21:58:33.62 ID:xdoUao4X0
幹明「い、伊智ィ!?ま、待てって!」
もう自分は声を聞いてはいなかった。そして階段を駆け下り
玄関を開き。靴のかかとを踏みつけながら外へと逃げていった。
玄関を開き。靴のかかとを踏みつけながら外へと逃げていった。
幹明「い、伊智・・・・・・・・・っと・・・誰だよ、こんな時にケータイにかけてくるの・・・」
幹明「・・・アッーーーーー!!忘れてたぁーーーー!!!いや!そんなことよりも!
原稿が先か!こっちが先か!伊智・・・伊智に決まってんだろう!」
原稿が先か!こっちが先か!伊智・・・伊智に決まってんだろう!」
18 名前: 右 ◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/12/05(火) 22:04:20.52 ID:xdoUao4X0
・・・女になる前・・・唯一、少し人より優れていると言うことは足の速さだけだった。
その速さは・・・女の今でも活かされている・・・
一番最後にこんなにも全力で走っていたのは・・・
家出をして・・・逃げてきたとき以来だ・・・
その速さは・・・女の今でも活かされている・・・
一番最後にこんなにも全力で走っていたのは・・・
家出をして・・・逃げてきたとき以来だ・・・
伊智「・・・う・・・うっく・・・ひっく・・・」
止まらない涙と心臓の鼓動。両方が自分を不安にさせる。
ふと・・・目に付く光景・・・
そうだ・・・ここは・・・幹明さんが拾ってくれた公園の前の道だ・・・
自分は・・・また逃げて・・・きて・・・しまった・・・
そうだ・・・ここは・・・幹明さんが拾ってくれた公園の前の道だ・・・
自分は・・・また逃げて・・・きて・・・しまった・・・
さい・・・てい・・・だ・・・
19 名前: 右 ◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/12/05(火) 22:11:24.37 ID:xdoUao4X0
伊智「うあぁ・・・うっく・・・うう・・・」
あ・・・何・・・もう・・・ワケが分からないや・・・
涙は止まらない。嫌な気持ちがどんどんこみ上げてくる。
涙は止まらない。嫌な気持ちがどんどんこみ上げてくる。
伊智「もう・・・どうにでも・・・なっちゃえ・・・」
その時・・・肩を叩かれた感覚が・・・あった・・・
「ねえ。君。大丈夫・・・?」
涙で・・・よく・・・見えないけど・・・女の人・・・だ・・・
・・・また・・・この道で・・・声をかけられた・・・
幹明さんが・・・助けてくれたこの道で・・・
・・・また・・・この道で・・・声をかけられた・・・
幹明さんが・・・助けてくれたこの道で・・・
20 名前: 右 ◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/12/05(火) 22:16:20.95 ID:xdoUao4X0
・・・・
・・・
・・
・
・・・
・・
・
公園の中のベンチまで連れて来られ・・・
しばらくしたら・・・少しだけ・・・落ち着いた・・・
しばらくしたら・・・少しだけ・・・落ち着いた・・・
「はいはい。もう泣かない。ね?」
名無しのお姉さんから・・・ハンカチをもらい涙を拭く。
まだ涙は出るが・・・さきほどまでの勢いでじゃあなかった・・・
まだ涙は出るが・・・さきほどまでの勢いでじゃあなかった・・・
伊智「あ・・・りがとうございます・・・」
21 名前: 右 ◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/12/05(火) 22:22:15.72 ID:xdoUao4X0
「よしよし。どーしたの?何かあったのー?」
伊智「あ・・・その・・・ぅ・・・」
口がうまく回らない。それはそうだ・・・さっきまで泣いていたからだ・・・
「んーよしよし。何?痴話ゲンカ?」
伊智「・・・当たっていると言えば・・・当たって・・・います・・・」
実際は同人誌原稿が入った封筒にインクの川を作り罪悪感から逃げ出してきた・・・と言うことだが・・・
それよりも・・・自分はまた・・・逃げてしまったと言うことだ・・・
それよりも・・・自分はまた・・・逃げてしまったと言うことだ・・・
「どれ・・・おねーさんに言ってみなさいってー」
この・・・お姉さんは・・・優しい・・・そう・・・幹明さんのような・・・
それ故か・・・話しやすかった・・・
それ故か・・・話しやすかった・・・
22 名前: 右 ◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/12/05(火) 22:27:54.91 ID:xdoUao4X0
伊智「自分は・・・逃げないって思って・・・でも・・・また・・・逃げちゃって・・・」
また少しずつゆるんでくる涙腺。
伊智「やっぱり・・・自分は・・・心のどこかで・・・」
心から湧き出てくる後悔。
伊智「幹明さんのことを・・・信じきれて・・・ないんじゃあないかって・・・思ってる・・・」
そうだ・・・今まで・・・何度か・・・こう思っていた・・・
でも・・・怖くて・・・口に・・・出せなかった・・・
でも・・・怖くて・・・口に・・・出せなかった・・・
「・・・ねぇ・・・君の・・・名前は・・・?」
伊智「ぅ・・・え・・・?あ・・・はい・・・伊智・・・伊智です・・・」
24 名前: 右 ◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/12/05(火) 22:34:11.37 ID:xdoUao4X0
自分から他人に・・・名前を名乗るなんて・・・幹明さん以外で始めてだな・・・
「・・・伊智ちゃん・・・伊智ちゃんはそのバカをどう思ってた?」
伊智「・・・好き・・・でした・・・」
「・・・じゃあ・・・幹明は?」
答えなんか・・・決まってた・・・私のために笑ってくれる幹明さん・・・
その人が自分をどう思ってるかなんて・・・決まってた・・・
その人が自分をどう思ってるかなんて・・・決まってた・・・
伊智「・・・大好きで・・・いて・・・くれました・・・」
「笑顔で・・・伊智ちゃんのために笑っててくれていたでしょ・・・?じゃあ信じていいんじゃない?」
25 名前: 右 ◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/12/05(火) 22:40:21.19 ID:xdoUao4X0
そうだ・・・そう・・・信じて・・・
伊智「信じて・・・いいんですよね・・・ね・・・」
「そう・・・あのバカを信じて・・・いいのよ・・・ね」
・・・・・・・・・?さっきから・・・なんだろう・・・
この人は・・・まるで・・・幹明さんを知っているような・・・
この人は・・・まるで・・・幹明さんを知っているような・・・
幹明「伊智ィーーーー!!」
伊智「幹明さん・・・ッ?」
「あら・・・バカが来たわね」
幹明さんが走りながら・・・ぜぇぜぇ息を切らしながら自分を追ってきてくれたようだ・・・
・・・体力がないと言うのは本当だ・・・机にばっかり座っているから・・・
・・・体力がないと言うのは本当だ・・・机にばっかり座っているから・・・
26 名前: 右 ◆QMNllIhBac 投稿日: 2006/12/05(火) 22:46:37.97 ID:xdoUao4X0
幹明「・・・え」
・・・?今度は・・・口をぽかんと開けながら・・・自分を見ている・・・何・・・?
伊智「え・・・な・・・なんですか・・・?」
幹明「あ・・・亜子・・・亜子姉ちゃん・・・・・・なんで伊智と一緒に・・・?」
伊智「・・・え」
「・・・こーの・・・愚弟めがァーーーーー!!!!」
幹明「おげああーーー!!?」
・・・ああ・・・なるほど・・・この・・・見事なアッパーを繰り出している人。
私を励ましてくれた人・・・その人は・・・幹明さんの・・・姉・・・亜子さん・・・
・・・似てるんだか似てないんだか・・・
私を励ましてくれた人・・・その人は・・・幹明さんの・・・姉・・・亜子さん・・・
・・・似てるんだか似てないんだか・・・