ひょんなことから女の子
◆wjOmYNm0Aw 1-6
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hyon
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362 名前: ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/19(月) 23:10:54.15 ID:ihCRI2bL0
第6章 金曜日と更なる違和感
第一話
勇人「そして僕は、ユウの意思を受け継ぎ・・・自分のことを僕と呼ぶようになった」
トモ「・・・」
勇人「僕はこのことを忘れるため、勉強してわざわざ遠いこの学校に入学した」
話を続ける
勇人「事故を起こした奴のことも、死ぬ程恨んだ。けど、そんなことしてもユウは帰ってこないと分かった」
トモ「・・・」
トモは、僕の話を聞いてる間、ずっと黙っていた
勇人「ユウは、僕の・・・恋人、とかそういう関係じゃなく・・・ただ、大切な人だった」
これが・・・
勇人「これが、全ての真相だよ」
僕の話が終わる。するとすぐに
トモ「・・・ごめん」
トモが謝った
363 名前: ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/19(月) 23:11:21.67 ID:ihCRI2bL0
勇人「え?何が?」
トモ「ホントは・・・こういうこと聞いちゃいけないはずなのに・・・」
勇人「・・・」
トモ「俺が・・・俺が興味半分でこんなこと聞いて・・・」
今度は僕が黙る番だった
トモ「誰にも言いたくないような話を・・・お前の苦しみだなんて都合のいい体裁で聞き出して・・・」
勇人「・・・」
トモ「俺は・・・最低の人間だ・・・」
勇人「そんなこと・・・」
トモ「・・・ごめん」
そう言ってトモは自分の席に戻った
勇人「過去のことなんだから・・・気にすることないのに・・・」
昼休みが終わり、5時間目の授業が始まった
勇人「過去の・・・ことなんだから」
364 名前: ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/19(月) 23:11:52.60 ID:ihCRI2bL0
午後の授業は全部寝ることにした。腕をクッションにして、机に伏せるように寝た
目が覚めたら放課後だった。急いで帰宅した
起きたら袖が濡れていた・・・目もちょっと赤くなっていた
次の日、トモとは一言も喋らなかった
トモと話さないだけで、一日がこんなに長く感じるとは思わなかった
365 名前: ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/19(月) 23:16:26.21 ID:ihCRI2bL0
第二話
朝、いつも通り教室に入る
勇人「おはよう」
昨日はトモとは話さなかった。一日経った今日なら大丈夫だと思って、話しかけてみた
トモ「おう、おはよう」
トモがいつも通りの返事をしてくれる。それだけなのに、何故か安心している僕がいた
いつも通りのことがないと不安になる、それは昨日感じたことである
日常が非日常に変わるとき、僕は多大な不安を感じる人間らしい
でも、優が来たときは・・・全く不安を感じなかった
何故不安にならなかったのか・・・それは僕にも分からない
『いつも通り』という言葉の有難さを考えていたら、時間はあっという間に過ぎてしまった
…最近授業全く聞いてないや。テストヤバイかも分からんね
まぁ過ぎてしまったことは仕方ない。過去に捕らわれちゃいけないって自分で言ったじゃないか
トモ「よし、食おうぜー」
本当にあっという間に過ぎてしまった・・・もう昼休み?何て思ってしまった
366 名前: ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/19(月) 23:16:51.90 ID:ihCRI2bL0
勇人「そだね。いただきまーす」
トモと一緒に昼食タイム。一瞬の沈黙の状態が続いたが、トモがすぐに話しかけてきた
トモ「その・・・一昨日のこと・・・ごめんな」
そんなことを言ってくる。トモは基本さっぱりしてるのに、変なところで後悔するような人間である
勇人「いいんだよ。過去のことだって言っただろ?」
トモ「ん・・・分かった。スマンな」
ごめんと言わず、スマンと言ってるからにはもう大丈夫なのだろう。けど
勇人「完全には分かってないだろ」
トモ「え?」
勇人「いいんだよ。って言ったのにグリーンダヨって言ってないジャマイカ」
トモ「あ・・・やべっ、気がつかなかった」
勇人「ダメダメじゃないか」
トモ「やや、悪い悪い」
もう大丈夫だろう。『いつも通り』のトモに戻ったな
トモ「んでさ、お前のイ○ピン何レベだよ今」
367 名前: ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/19(月) 23:17:16.77 ID:ihCRI2bL0
ゲームの話題を出してくる。やっぱりトモはこうでないと
勇人「まだ123だ」
トモ「お、もう少しでメトラじゃん。メトベル装備?」
勇人「メトベルでもいいと思うんだけど、メト菊も装備してみたいなぁ」
トモ「メト菊?ピンなのに?」
勇人「うるせぃ。ロマンだロマン。ボリのお前は直刀しか選択肢ないだろうけど僕には」
話してる途中で、トモが僕の手をじっと見てるのに気付く
勇人「ん?どしたの?」
トモ「いや・・・ホントそれ器用だなぁって思って」
左手を指しながら言ってくる。あぁ、成る程
勇人「左利きが?僕から見れば右利きの人が凄いって思うんだけどな」
トモ「いや、でも割合からすれば少ないじゃん?珍しいし、格好いいなぁなんて」
勇人「別にどっちでもいいと思うけどね。というより板書してると手やばくなるんだよ?」
トモ「どんな感じに?」
勇人「ノート左から右に書くじゃん?それで左利きだと手を擦るような感じになるから小指の脇がヤバイのなんの」
368 名前: ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/19(月) 23:17:41.20 ID:ihCRI2bL0
トモが左手で板書の真似をする
トモ「あぁ・・・ホントだ。でも格好いいからイイジャン」
勇人「格好よくでも実用性がない。ぶっちゃけ不便極まりな・・・」
そこで僕の言葉が止まる
トモ「おい、勇人。どうした?」
…・・・・・・・・・・
勇人「いや・・・また変な違和感が」
トモ「おい、大丈夫なのか?前も言ってたよな、それ」
勇人「うん・・・大丈夫大丈夫」
トモ「少し疲れてるんじゃないか?土日の間、ゆっくり休むといいぞ。優さんがいるから家事しなくて済むんだろ?」
優がいるから家事はしてなくて済むけど、家事より優の話し相手になるほうが疲れる。つまり、家事の有無関係なし。
勇人「うん、そうするよ」
そう返事しておいた。チャイムが鳴り、昼休みが終わる
今日の午後の授業中もずっと考え事をしていた。さっきの違和感についてである
本当のことを言うと、この違和感にはかなり困っていた。一度発生すると長い間考え事をしてしまうからである
369 名前: ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/19(月) 23:18:10.74 ID:ihCRI2bL0
調理実習のときもそうだった。ほぼ一日潰してまで考えたけど、結局結論が出なかったのである
しかも、今回の違和感は前回と違うのである。前回よりもずっと強い違和感を感じたのである
調理実習のときと昼食のとき・・・どちらも食関係ではあるものの、それなら何故毎日の昼食や夕飯で感じないのか
…帰ったら優に相談してみるか
そう決めて、寝ることにした。あぁ・・・授業サボリすぎだ・・・
370 名前: ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/19(月) 23:23:36.40 ID:ihCRI2bL0
第三話
帰宅
優「おっかえりー」
勇人「ただいマラッカ海峡」
今日地理でやったところだ
優「今日はちょっと暇だったからお昼寝しちゃった」
のん気な奴だ
勇人「ふぅー」
自分の部屋に行き、鞄を置く。明日の用意とかもあるけど、その前に優に話すことがある
勇人「おーい、優」
優「ん、なーに?」
勇人「ちと話したいことがあるんだ」
優「ん、いーよ。もしかして夜の」
勇人「いきなり本題入るぞ」
優のいつもの冗談を華麗にスルー。不満そうな顔しているが、冗談に付き合うほど暇じゃない
373 名前: ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/19(月) 23:43:33.53 ID:ihCRI2bL0
勇人「今日昼休み、いつもの様にトモと飯食ってたんだ。そしたら話してる途中で何か違和感を感じたんだ」
優「違和感?」
勇人「そう、何に違和感を感じたのかは分からない。前例もあって、調理実習のときにも違和感を感じた」
優「2回も感じたけど、何が原因か分からないって?」
勇人「そう、優なら分かるかなって思って聞いてみたんだけど」
うーん・・・と優が考え始める
優「共通してることは食だけど・・・」
勇人「それは僕も考えた。でもそれなら、何で夕飯のときとかに感じないのかが疑問なんだ・・・」
二人でうーん・・・と考える
優「分からないなぁ・・・他に手がかりは?」
勇人「残念ながらない」
優「そっか・・・それじゃあ分からないや」
やっぱり分からないよな・・・同一人物の思考回路じゃあ無理か
優「そのうちなんとかなるんじゃない?」
勇人「ま、それもそっか」
375 名前: ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/19(月) 23:46:15.78 ID:d47t50WBO
やっぱり考えないことにする
優「それでさそれでさ」
いきなり話しかけられる
優「土曜日か日曜日、どっちか暇?」
こいつ、この質問したいがために適当に考えてやがったな
勇人「明日はトモが遊びにくる。明後日は・・・まぁ暇だな」
優「そう?じゃあまた出掛けようよ!」
出掛けるのが随分好きになったな・・・インドア派の僕とは思えない
勇人「面倒臭いな・・・」
優「いいじゃん。行こうって」
まぁ元々断るつもりはなかったし、予定ないのも事実だし
勇人「んー・・・じゃあ出掛けるか」
優「やったー♪」
嬉しそうにはしゃぐ優・・・かつての自分とは・・・いや、もうやめよう