ひょんなことから女の子
◆wjOmYNm0Aw 1-7
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hyon
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56 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 22:58:11.48 ID:4ty8pZKX0
第7章 土曜日と残酷な運命
第一話
ピンポーン ドアホンが鳴る
僕は今布団のなか、眠いし寒いから来客なんてスルー
優「はいはーい」
台所のほうから優の声が聞こえる。どうやらもう起きて朝食を作っているらしい
優が出てはまずいのでは?という疑問もあるかもしれないが、買い物して帰宅するときなどに
近所の人に話しかけられたりしてもう今では僕より顔が広いらしい
近所の人に話しかけられたりしてもう今では僕より顔が広いらしい
微妙な感じではあるものの・・・こういうときに優も応対出来るというのは助かる
優「あれ?トモ君。いらっしゃーい」
そんな声が聞こえる。どうやらトモが来たらしい
トモ「お邪魔しまーす。勇人ー起きろー」
トモの声が聞こえる・・・聞こえるんだけど・・・
トモ「起きろって、お前毎朝こんな感じなのか?」
とりあえず体を起こす。時計を見る・・・午前7時30分・・・
58 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 22:58:38.22 ID:4ty8pZKX0
トモ「やっと起きたか。遊びに来たぜ」
勇人「遊ぶ約束はしたが、何でこんな朝早い時間に来る」
トモ「特に時間の指定はなかったはずだ。お、すっげー!美味そうな朝飯!お前毎朝こんな美味そうな飯食ってるのか?」
テーブルにある、優が作ったであろう食事を見る。
優「トモ君も食べます?」
トモ「え、いいんですか?じゃあお言葉に甘えて」
優「どうぞどうぞー」
トモが座って朝食を食う。ぶっちゃけ僕の分も食ってくれ。朝は喉の通りが悪いと言っても優は聞く耳持たんのだ
再度時計を見る・・・7時40分
一週間前の今日の今頃・・・僕と優が出遭ったんだよな・・・
あの日のことを思い出してみる・・・ホントお互いにパニックになってたよな。一通り落ち着いたら僕が優に振り回されて
僕がパニックになったり・・・
僕がパニックになったり・・・
よくよく考えると、あれから一週間しか経ってないんだよな。周りから見たら出遭ってからまだ一週間ですよ、何て言っても
信用されないだろう。まぁ完全に知らない人ってわけじゃあないんだけど
信用されないだろう。まぁ完全に知らない人ってわけじゃあないんだけど
けど・・・実際問題、どうするべきか考えないといけないのである。普通に二人で生活していても、元は一人の人間だし
それにHKOK症候群についてもあれから全然調べてないし、ドッペルに関しては全く情報がない
それにHKOK症候群についてもあれから全然調べてないし、ドッペルに関しては全く情報がない
ずっとこのままというのも問題ないけど・・・やっぱり原因くらいは知りたい
59 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 22:59:02.26 ID:4ty8pZKX0
トモが帰ったらちょっと調べるか
トモ「ごちそうさまでしたー」
そんな声が聞こえる。どうやら食べ終わったらしい・・・ホントに僕の分も食いやがった。まぁいいけど
トモ「おい、人が来て30分も経ってるのに何でお前はまだ寝てるんだ」
本当はもうとっくに目が覚めている。今日は目覚めがよかった。少し考え事していた。・・・のだがそんなこと言うつもりはないので
勇人「んー、低血圧なんだよ・・・」
適当なことを言う。血圧なんて測ったことないけどな
トモ「とりあえず起きろ。ゲームやるぞ」
布団をめくられる・・・今2月だから
勇人「寒いって」
トモ「寒かったら動け。とりあえず起きろ」
しぶしぶ起きる。着替えるために自分の部屋へ行く
勇人「う゛~。寒い~」
2月の朝は寒い。しかも僕は割と寒がりだから余計寒い
トモ「いいからさっさと着替えろ」
60 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 22:59:20.42 ID:4ty8pZKX0
そんなことは言われなくても分かってる
トモ「よっしゃ。今日は一日中遊ぶぜ!」
トモがはりきってそんなことを言う。まぁ僕も最近トモと話すことはあっても遊ぶことはなかったのではりきる
勇人「よーし、目が覚めた。かかってこいよ、トモ。ボッコボコにしてやんよ」
トモ「やっと覚醒したか。いい度胸してんな。こっちこそ、ボッコボコにしてやんよ」
僕たちはこうでないと。そこに優が加わればもっと楽しくなる。楽しいなら結果オーライ。原因を知る必要なんかない
…知る必要なんか・・・なかったのに
61 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 22:59:39.12 ID:4ty8pZKX0
第二話
トモ「お邪魔しましたー。じゃあなー勇人、優さん」
優「はいー。お気をつけてー」
朝あれからずっと遊んで、今トモが帰宅の路に着いた。現在時刻・・・午後6時ジャスト
勇人「つ・・・疲れたってレベルじゃねーぞ・・・」
ソファーにダイブしてそんなことを言う
優「ずっと遊んでたもんね。どのくらいだろう。午前8時から午後6時と考えて・・・10時間・・・」
10時間・・・流石に疲れて当然か・・・
勇人「ちょ・・・ちょっと休む」
優「リョーカイ。夕飯は?」
勇人「満腹です」
5時頃に優がお菓子をつくって持ってきたのである。しかも大量に。満腹なのは当然である。しかも疲れてるから何も食いたくない
優「そう?じゃあ僕もいっか」
優も食べないと言い始める
勇人「僕に合わせる必要はないぞ。優が腹減ってるなら食うべきだ」
62 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 22:59:59.38 ID:4ty8pZKX0
優「いいよ別に。勇人が食べてくれないと作る気力が生まれないもん」
遠まわしに色っぽいことを言う。いや、色っぽくはないと思うけど・・・いい言葉が思いつかなかっただけだ・・・
優「あ、じゃあ僕お風呂入ってくるね」
勇人「着替えとドライヤー」
優「分かってるって」
そう言って優は風呂場に向かう
着替えとドライヤーってのは優が風呂入るときの注意事項を省略したもので、略さないで言うと「着替えとドライヤーを忘れるな」である
実は優は体にバスタオル巻いて風呂から出てきてその度に部屋へ逃げ込んでたのだが、ある日着替えを出し忘れて僕に出すよう頼んだときがある
そのときに僕はタンスから優の着替え出して優に渡してやったんだけど、そのとき優の奴巻いてたバスタオルで頭を拭いてて・・・
ここまで言えば分かるよな?そのあと僕はしばらく自分の部屋に立て篭もったのさ・・・
実は優は体にバスタオル巻いて風呂から出てきてその度に部屋へ逃げ込んでたのだが、ある日着替えを出し忘れて僕に出すよう頼んだときがある
そのときに僕はタンスから優の着替え出して優に渡してやったんだけど、そのとき優の奴巻いてたバスタオルで頭を拭いてて・・・
ここまで言えば分かるよな?そのあと僕はしばらく自分の部屋に立て篭もったのさ・・・
勇人「さて・・・」
優が風呂に入ってる間、HKOK症候群とドッペル病についての情報を探すことにした
勇人「VIPVIPっと」
前回見たVIPのスレ「ひょんなことから女の子」を見る。とりあえず更新してみると
新着1件
勇人「・・・」
63 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 23:00:18.36 ID:4ty8pZKX0
VIPなのに過疎ってレベルじゃねーぞって思った。これDAT落ちしてもおかしくないだろって思った
その新着には
340 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/○○(金) 22:03:25.79 ID:
発症者の例が更新されてるな
とあった
勇人「え・・・」
これは金曜日・・・つまり昨日のレスである。つまり、何か新しい情報が入ったということを意味する
早速僕は、>>1にあるリンクから飛んでみた
…いつもマイペースな僕は後悔という感情が滅多に生まれない
今までに後悔したことがあるとすれば・・・例の事故のことと
…今この瞬間を、後悔しただろう
65 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 23:01:57.74 ID:4ty8pZKX0
第三話
深夜
何も考えられなかった
何も考えたくなかった
頭が・・・真っ白になっていた
風呂から出た優と何か話していた気がする。でも、何を話していたか覚えてない。
僕の意識は・・・別なことに向いていたからである
優「すーすー」
優の規則的な寝息が聞こえる。時計を見ると現在時刻午前1時
僕は・・・まだ目が覚めていた。正確に言えば、眠れなかったのである
あのとき・・・優が風呂に入っていたときに見たHKOK症候群の新情報
それが・・・僕に人生で2度目の後悔の念を生み出した
…
66 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 23:02:18.08 ID:4ty8pZKX0
「HKOK症候群 正式名称:突発性女体化症候群
性染色体がXYからXXに書き換えられ、さらに細胞が再構築されることによって男性が突然女性に変異する病気
10年に1度患者が出現するという非常に珍しい病気である
10年に1度患者が出現するという非常に珍しい病気である
特徴として、朝起きたら既に女性になっていたケースしか見られず徐々に変化する様子は誰も見たことがないらしい
女性から男性に変化することがないようである
発症例が極端に少ないため、治療法不明、発症原因さえ未だ明かされていない
最近は、1995年の○○国での発症を最後に未だ世界各国でも発症者は発見されていない」
その下に、新たにこんな文が書かれていた
「過去50年間に発生した5件のHKOK症候群発症例より
最近の調査で分かったことだが、HKOK症候群発症者は発症から丁度10日目に謎の奇病にかかり、1時間足らずで死亡する」
67 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 23:02:37.51 ID:4ty8pZKX0
今日は土曜・・・厳密に言えば日曜日。優が来たのは先週の土曜日。つまり、今日で8日目
今日を入れて・・・優の人生は、あと二日とちょっとしか残ってないのである
勇人「暑いな・・・」
2月なのに暑かった。
勇人「ちょっとベランダに出るか」
僕は椅子を持ってベランダに出た。何故か・・・星を見ようと思った。
持ってきた椅子に座って夜空を見上げる
勇人「曇ってる・・・?」
月は見えるが星は見えない。今日は曇りなのかもしれない
勇人「・・・」
色々なことを頭に浮かべてみる。でも、浮かんでくるのは・・・どれも、優の笑ってる顔ばかりだった
勇人「どうして・・・こんなときにあいつのことしか・・・」
いつもトモと話してるような・・・ゲームのことが、全く浮かんでこない
勇人「どうして・・・どうして・・・」
考えたくないのに・・・優の笑顔だけが・・・頭に浮かんでくる
68 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/20(火) 23:02:53.19 ID:4ty8pZKX0
勇人「あと二日か・・・」
ふと、そんなことを呟いた
鏡なんかないのに・・・自分の目が赤くなるのが分かった
勇人「僕には・・・」
意識してないのに・・・何も考えてないはずなのに・・・
頭の中に・・・あの事故のことが思い浮かぶ
勇人「僕には・・・幸せになる権利なんて・・・無いのかな・・・?」
星のない空の下で、僕は一人、泣いていた
涙を流したのは・・・あの事故以来かもしれない