ひょんなことから女の子
◆wjOmYNm0Aw 1-11
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hyon
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272 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 00:00:54.48 ID:K493Ztje0
第11章:身代わりと見破り
第一話
優「僕が知った全てのことを話すよ」
優がそう言った
勇人「全てのことと言うと?」
優「何故ドッペルゲンガーが生まれたのか。何故僕が女になったのか。僕は何をすればよかったのか」
勇人「・・・」
優は・・・HKOK症候群に関する情報だけじゃなく
僕の知らない・・・ドッペルゲンガーに関する情報まで持っていた
勇人「じゃあ・・・頼む」
優「うん」
優が頷く
勇人「僕に・・・全てを話してくれ」
優「もちろん。順を追って説明するね」
そして・・・優は話し始めた
273 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 00:01:18.82 ID:K493Ztje0
第二話
優「HKOK症候群は僕たちがもう知っている通り、男性から女性に一晩のうちに変化する病気のこと
そして、発症から丁度10日目に性染色体の急激な変化の副作用で高熱を引き起こし、1時間足らずで死亡する
この病気は非常に珍しいもので、10年に1度、一人患者が出るか出ないかというぐらいである
そして前回の発症者が出てから今年で10年目。発症者のターゲットとして秋空勇人が選ばれた
ターゲットとは言っているものの、病気自体に意思があるわけではなく、偶然によるものである
そしてあの日、秋空勇人はHKOK症候群を発症した
しかし、秋空勇人はHKOK症候群を拒んだ
発症から10日目に死亡する危険な病気であると知らなくても、体が本能的に拒否したのである
だが、HKOK症候群は、本能による拒否程度で防げるものではない
ここで、秋空勇人の体が異常動作を起こす
通常の人間とは考えられないような速度で細胞分裂を繰り返し、自分と同一の人間を生み出すことに成功した
これがドッペルゲンガー。つまり僕の源である
そして、生み出したドッペルゲンガーにHKOK症候群を発症させることで本来の秋空勇人はHKOK症候群にならなかった
そして、土曜日の朝。秋空勇人と秋空優という二人の人間が生まれた」
274 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 00:01:42.66 ID:K493Ztje0
第三話
優「つまり僕は、勇人が生きるために生み出された勇人の身代わりということになる」
優が続ける
優「HKOK症候群発症から今日で9日。僕は明日死ぬ」
勇人「・・・」
優「身代わりの役目を終えた人形は、この世から消える必要がある」
僕は黙り続けた。
優「けど、勇人に見苦しい姿は見られたくない」
…
優「だから・・・僕はここから飛び降りて、この世界からも降りることにする」
成る程・・・
勇人「それが・・・屋上を話しの場にした理由か」
優が頷く
勇人「それで・・・話しは終わりか?」
また優が頷く
275 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 00:02:02.81 ID:K493Ztje0
勇人「僕は・・・別れの言葉を用意したんだ。優は・・・何か言っておきたいことはあるのか?」
優「僕にはもう何も言うことはない。あとはここから飛び降りるだけ」
勇人「そうか・・・」
優「あはは・・・不思議だよね。もう会えないのに、お互い涙流さないし。いざとなると流石だよね、僕たち」
勇人「ああ・・・もう会えないかもしれないのに、優は泣かないなんて凄いよな」
優「うん・・・でも勇人も泣いてないじゃん。流石同一人物」
…
勇人「なあ・・・」
優「ん、何?」
勇人「言いたいことがあるんだ・・・聞いてくれるか?」
優「・・・うん、もちろん」
…
勇人「言いたいことというより、聞きたいことなんだけど」
優「・・・うん、何でも答えるよ」
276 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 00:02:26.13 ID:K493Ztje0
僕が今聞きたいことはただ一つ
僅か10日間だけど、楽しかったか?とか
僕はこの10日間、幸せだった。優は幸せだったか?とか
僕はこの10日間、幸せだった。優は幸せだったか?とか
聞きたいことは山ほどある
けど・・・
どれも違う
今聞きたいことは・・・ただ一つ!
勇人「優・・・お前さ・・・」
優「・・・うん」
勇人「お前・・・僕のドッペルゲンガーじゃないだろ?」