ひょんなことから女の子
◆wjOmYNm0Aw 1-12
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hyon
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324 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 18:25:23.43 ID:K493Ztje0
第12章:欠陥
第一話
勇人「お前さ・・・僕のドッペルゲンガーじゃないだろ?」
優の表情が一瞬固まる。僕はその瞬間を見逃さない
優「え、何を言ってるの?さっきの僕の説明聞いてなかったの?」
必死に冷静さを保っているのがよく分かるような言い方だった
勇人「確かに・・・あの説明でも納得いくよな」
優「勇人・・・」
僕は優を無視して続ける
勇人「けど、今までの生活を見ると・・・お前の説明は成り立たないんだよ」
優「勇人・・・何を言ってるの・・・?」
勇人「じゃあ今度は僕が話す番だな」
優「・・・」
優が黙った
勇人「お前のドッペルゲンガー説は・・・ここに欠陥があったんだ」
325 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 18:25:53.86 ID:K493Ztje0
第二話
勇人「お前のドッペルゲンガー説には、3つの矛盾から成り立たないんだ
まず一つ目、それはお前が僕の部屋に現れたときのことだ
あのとき僕は『えと、何て呼びます?勇人は男の名前ですし、それに自分の名前呼ぶみたいで』と言った
そしたら優という名前が出てきた。これに関しては問題ない
けど、僕の名前に問題があったんだ
僕のドッペルゲンガーなら、僕を『勇人』と呼ぶことに抵抗を感じるはずだ。けどお前は何も言わなかった
僕はきちんと自分の名前で呼ぶのに抵抗があると言ったけど、お前は言わなかった。ここが問題だったんだ
二つ目、火曜日に僕の学校に来たよな?あのときお前は『やっと見つけた』って言ってたよな
おかしいよな?僕はいつもの様にトモと一緒に飯食ってたのに。僕と同じ記憶持っていたら探す必要なんか皆無だよな?
この二つが、例の違和感の基盤となったんだ
そして三つ目
調理実習のとき、金曜日の昼食のとき、そして・・・ここへ来る途中
僕は妙な違和感を感じたんだ。けど、結局その正体は分からなかったんだよ。ここに来るまでは
火曜日の朝、お前は僕をフライパンとおたまを使って起こしたよな?
326 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 18:26:21.16 ID:K493Ztje0
そのときお前は、左手にフライパン、右手におたまを持っていた
けど、調理実習のときにお前の真似をしたら、僕は左手におたま、右手にフライパンを持っていたんだ
これは、金曜日の昼食のときにトモが言ってたように、僕は左利きだからだ
左利きの人間は、より動かす方の物を左手に持つ。おたまでフライパンを叩くんだから、左手でフライパンを持つのは当然だよな
そしてトモの話だ。あいつはお前にビンタされたと言っていた。それで頬が腫れたとか言っていたんだ
けど、腫れた頬は左頬だったんだよ。左頬をビンタするのに左手を使うやつはいないからな
頬を腫らす程必死になっているときに、わざわざやりにくい方の手でビンタするなんてことは考えられないもんな
どんなに僕の性格をコピーしても・・・
細かいところでミスしたり・・・生まれたときからの性質である利き腕までは変えられなかったようだな」
327 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 18:27:14.20 ID:K493Ztje0
第三話
勇人「これが・・・お前が僕のドッペルゲンガーじゃないと判断した理由だ」
優は黙っている
勇人「HKOK症候群とか、お前が何者とか、そんなことまでは分からない」
優はまだ黙っている
勇人「だが・・・これだけは事実だ。『お前は僕のドッペルゲンガーじゃない』」
優「ふふ・・・ふふふ・・・」
優が不気味な笑いをする
優「まいったなぁ・・・まさか今頃気付かれるとは思ってなかったよ」
やっぱりか
勇人「・・・これで僕の話は終わりだ」
優「そう・・・」
勇人「残念だったな。僕を騙し通すことが出来なくて」
優「うん・・・残念だよ。結構自信あったんだけどなぁ・・・」
328 : ◆wjOmYNm0Aw :2007/02/22(木) 18:27:38.50 ID:K493Ztje0
…
お互い沈黙する
勇人「なぁ・・・」
先に沈黙を破ったのは僕だった
優「なに?」
優が返事をする
勇人「僕が分かったのはこれだけなんだ・・・だから」
優「・・・うん」
勇人「今度は・・・また優が話す番だ。本当のことを・・・教えてくれ」
優「分かった・・・」
僕は黙って聞くことにする・・・。
今度こそ・・・全てが終わるんだ
優「僕が何者か・・・何故勇人のドッペルゲンガーと偽ったのか・・・本当のことを話すよ」