519 :羽付き ◆iqP3HuSAqU :2007/09/01(土) 02:43:07.00 ID:F.qBY.Eo
オレ、田中翔太はどこにでもいるような普通の男子高校生である。
…………であった。
そう、今のオレはもうどこにでもいるような普通の男子高校生ではなくなっていた。
どこにでもいるような普通の高校生でないのはもちろん、男子ですらなくなっていたのだ。
520 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [そんなワケで始まりました。]:2007/09/01(土) 02:43:53.42 ID:F.qBY.Eo
こなあああああああああああああゆきいいいいいいいいいいい
ピッ
朝、携帯のアラームもとい着うたで目を覚ます。
カーテンから漏れる朝日が少し眩しい。
朝日が眩しい、それはつまり今日の天気が晴れであることを指す。
ということは今日の合宿が楽しいものになるということだ。
そう、今日は合宿なのである。
高校に入学したてでまだクラスの結束のない今、寝食を共にすることで結束しよう。
ま、要は自然教室みたいなもんだ。
高一にもなって自然教室ってのはアレだけど、オレはこういうイベントは大好きだ。
だから今日が晴れであることがすごく嬉しい。
521 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [連投規制と表現規制がわからない。]:2007/09/01(土) 02:44:55.42 ID:F.qBY.Eo
「おい、起きろ大輝!もう朝だぞ!」
オレ、田中翔太はどこにでもいるような普通の男子高校生である。
…………であった。
そう、今のオレはもうどこにでもいるような普通の男子高校生ではなくなっていた。
どこにでもいるような普通の高校生でないのはもちろん、男子ですらなくなっていたのだ。
520 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [そんなワケで始まりました。]:2007/09/01(土) 02:43:53.42 ID:F.qBY.Eo
こなあああああああああああああゆきいいいいいいいいいいい
ピッ
朝、携帯のアラームもとい着うたで目を覚ます。
カーテンから漏れる朝日が少し眩しい。
朝日が眩しい、それはつまり今日の天気が晴れであることを指す。
ということは今日の合宿が楽しいものになるということだ。
そう、今日は合宿なのである。
高校に入学したてでまだクラスの結束のない今、寝食を共にすることで結束しよう。
ま、要は自然教室みたいなもんだ。
高一にもなって自然教室ってのはアレだけど、オレはこういうイベントは大好きだ。
だから今日が晴れであることがすごく嬉しい。
521 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [連投規制と表現規制がわからない。]:2007/09/01(土) 02:44:55.42 ID:F.qBY.Eo
「おい、起きろ大輝!もう朝だぞ!」
なんだか興奮のせいか声が裏返ったみたいに高かった。
で、大輝っていうのはオレの双子の兄の名前だ。
一応大輝が兄でオレが弟なんだが、性格的には大輝の方が弟っぽい。
ちなみに二卵性だからこの歳になるともうあまり似ていない。
背格好はほとんど同じだが、顔は普通の兄弟ぐらいなもんだ。
で、大輝っていうのはオレの双子の兄の名前だ。
一応大輝が兄でオレが弟なんだが、性格的には大輝の方が弟っぽい。
ちなみに二卵性だからこの歳になるともうあまり似ていない。
背格好はほとんど同じだが、顔は普通の兄弟ぐらいなもんだ。
「ん……翔太?」
「今日は合宿だぞ」
「…………そういえばそうだったね」
「今日は合宿だぞ」
「…………そういえばそうだったね」
ったく、オレが起こさなかったらいつもの時間まで寝てたんじゃないか?
とりあえず勉強机の脇に置いてあった学校指定のジャージに着替えることにする。
…………と、違和感を覚えた。
とりあえず勉強机の脇に置いてあった学校指定のジャージに着替えることにする。
…………と、違和感を覚えた。
「……翔太、おっぱい」
「……うん」
「……うん」
大輝の言葉に頷くことしか出来なかった。
昨日までは何もなかったオレの胸に、二つの膨らみが出来ていたからだ。
うん、もうホント、意味が分からない。
昨日までは何もなかったオレの胸に、二つの膨らみが出来ていたからだ。
うん、もうホント、意味が分からない。
「翔太? 大丈夫?」
「……お、おう」
522 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [オレからエロを取ったら何が残る?]:2007/09/01(土) 02:46:10.14 ID:F.qBY.Eo
落ち着け、落ち着くんだ。
今すべきことは何だ?
KOOLになれ田中翔太!
…………そうだ現状の把握が最優先だ。
「……お、おう」
522 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [オレからエロを取ったら何が残る?]:2007/09/01(土) 02:46:10.14 ID:F.qBY.Eo
落ち着け、落ち着くんだ。
今すべきことは何だ?
KOOLになれ田中翔太!
…………そうだ現状の把握が最優先だ。
「おっぱいだけじゃないみたいだね、完全に女の子だよ」
大輝がそう言った。
オレのズボンを脱がした状態で。
オレの股間を見ながら。
オレのズボンを脱がした状態で。
オレの股間を見ながら。
「声も高くなってるし、確定だね」
…………KOOLになれ、田中翔太。
コイツは現状を把握しようとして股間の状態を確かめたにすぎないさ。
冷静なだけさ。
コイツは現状を把握しようとして股間の状態を確かめたにすぎないさ。
冷静なだけさ。
「でも女の子の体ってこうなってるんだね。指入れてみてもいい?」
KOOLになれ、田中翔太。
そう、KOOLになるということはバットでやっちまうということさ。
523 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [オレはきっとダメ人間]:2007/09/01(土) 02:46:56.62 ID:F.qBY.Eo
「OK、歯を食いしばれ」
「OK? じゃあ入れるよ」
「ひっ!?」
そう、KOOLになるということはバットでやっちまうということさ。
523 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [オレはきっとダメ人間]:2007/09/01(土) 02:46:56.62 ID:F.qBY.Eo
「OK、歯を食いしばれ」
「OK? じゃあ入れるよ」
「ひっ!?」
思わず飛び退いた……というか後ろに倒れちまった。
ってか指入れんなよおい、なんかスゲー寒気がしたじゃねえか。
ってか指入れんなよおい、なんかスゲー寒気がしたじゃねえか。
「……ってか指入れんなよ!」
「え、だってOKって……」「そういう意味でOKじゃねえよ!」
「あー…………舐めれば良かったの?」
「どこのエロ漫画だっ!?」
「さあ? パソコンに入ってる内のどれかじゃない?」
「ってかお前の脳みそ腐ってんだろ」
「やだなぁ、僕は腐兄じゃないよ」
「いや、意味わかんねえし……」
「え、だってOKって……」「そういう意味でOKじゃねえよ!」
「あー…………舐めれば良かったの?」
「どこのエロ漫画だっ!?」
「さあ? パソコンに入ってる内のどれかじゃない?」
「ってかお前の脳みそ腐ってんだろ」
「やだなぁ、僕は腐兄じゃないよ」
「いや、意味わかんねえし……」
ダメだ、埒が明かねえ。
「とにかくだ、オレに変なコトすんな!」
「うん、わかったよ」
524 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [オレはきっと、いや確実に変態]:2007/09/01(土) 02:49:29.56 ID:F.qBY.Eo
それから5分ほど、オレの体の変化を調べた。
「うん、わかったよ」
524 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [オレはきっと、いや確実に変態]:2007/09/01(土) 02:49:29.56 ID:F.qBY.Eo
それから5分ほど、オレの体の変化を調べた。
「顔は少し女の子っぽくなってるけど、そんなに違和感ないね」
「胸もそこまで大きくないし、包帯か何か巻いとけば誤魔化せるよな?」
「胸もそこまで大きくないし、包帯か何か巻いとけば誤魔化せるよな?」
そう、体の変化を調べたのはみんなにばれずに合宿に行くためだ。
「でも声が高くなってるから喋ったらアウトだね」
「そんなに高い……か?」
「うん、現に今、バリバリ違和感ありまくりマクリスティーだよ」
「そんなに高い……か?」
「うん、現に今、バリバリ違和感ありまくりマクリスティーだよ」
ラクリマクリスティーネタかよ。
でもそんなに変なのか、喋ってるオレとしてはちょっと高いかなくらいなのに。
でもそんなに変なのか、喋ってるオレとしてはちょっと高いかなくらいなのに。
「喉の風邪をひいたみたいで喋れないってことにでもする?」
「それだ!」
「それだ!」
なんだ、結構あっさりと障害クリアーじゃないか。
「そういえばお父さんとお母さんに説明する?」
「……どうする?」
「自分で決めたほうがいいと思うよ」
「そっか」
「……どうする?」
「自分で決めたほうがいいと思うよ」
「そっか」
家族には話すべきだよな。常識的に考えて。
でもそしたら合宿に行くのを止められるかもしれない……
525 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [ホントは羽付きよりバイク派]:2007/09/01(土) 02:50:20.10 ID:F.qBY.Eo
「……合宿が終ってからという方向で」
「いえっさ」
でもそしたら合宿に行くのを止められるかもしれない……
525 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [ホントは羽付きよりバイク派]:2007/09/01(土) 02:50:20.10 ID:F.qBY.Eo
「……合宿が終ってからという方向で」
「いえっさ」
親が知ったところで、合宿に行ってる間はどうしようもないんだ。
別に2日ぐらい言わなくたって問題ないさ。
別に2日ぐらい言わなくたって問題ないさ。
「じゃあ僕は包帯持ってくるよ」
「おう、頼んだ」
「おう、頼んだ」
大輝が部屋から出て行くと、オレは改めて自分の姿を確認した。
自分で言うのもなんだが、元々カッコイイ系だったが、女になった今は綺麗系。
太ってるワケでも痩せすぎってワケでもないからプロポーションも悪くない。
確かに胸は小さいが…………でかけりゃいいってモンでもないしな。
つまりアレだ、オレ様ってばマジ美人なワケだ。
そんな女性を見ると男ってヤツは興奮するワケで。
オレは今女性なワケで。
自分で言うのもなんだが、元々カッコイイ系だったが、女になった今は綺麗系。
太ってるワケでも痩せすぎってワケでもないからプロポーションも悪くない。
確かに胸は小さいが…………でかけりゃいいってモンでもないしな。
つまりアレだ、オレ様ってばマジ美人なワケだ。
そんな女性を見ると男ってヤツは興奮するワケで。
オレは今女性なワケで。
「……こ、これも体を調べる上で必要なことだっ」
そう言い訳して、とりあえず胸を揉んでみた。
うん、コレは中々。
というよりもポッチのトコが気持ちよすぎる……
うん、コレは中々。
というよりもポッチのトコが気持ちよすぎる……
「ぁ……」
思わず甘い声が漏れるが、そんなコトは気にしてられない。
526 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [この時間は流石に眠い]:2007/09/01(土) 02:51:01.42 ID:F.qBY.Eo
しかし、胸でコレなら下を弄ったらどんだけ凄いんだろうか?
526 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [この時間は流石に眠い]:2007/09/01(土) 02:51:01.42 ID:F.qBY.Eo
しかし、胸でコレなら下を弄ったらどんだけ凄いんだろうか?
「……こ、これは普段関わりのない女性器の構造を勉強するためさっ」
言い訳が苦しくても気にしない。
今のオレの頭はコレから感じる快楽のコトで一杯だからだ。
左手は胸に置いたまま、右手を下着の中に入れる。
今のオレの頭はコレから感じる快楽のコトで一杯だからだ。
左手は胸に置いたまま、右手を下着の中に入れる。
「そ、そうだ、これは勉強なんだ。決してやましい気持ちはないんだ……」
「なら僕も一緒に女性がオルガスムを感じるとどうなるのか勉強するよ」
「うわっ!?」
「なら僕も一緒に女性がオルガスムを感じるとどうなるのか勉強するよ」
「うわっ!?」
気がつくといつの間にか大輝が背後に立っていた。
「双子の弟だと分かっていてもえっちぃね」
コイツは…………っ!
もうね、オレ顔真っ赤。
もちろん、怒りでなく恥ずかしさで。
527 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [むしろ眠すぎて頭が痛い]:2007/09/01(土) 02:51:46.91 ID:F.qBY.Eo
「はい、コレ」
もうね、オレ顔真っ赤。
もちろん、怒りでなく恥ずかしさで。
527 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [むしろ眠すぎて頭が痛い]:2007/09/01(土) 02:51:46.91 ID:F.qBY.Eo
「はい、コレ」
そう言って包帯を渡される。
「サンキュな」
「巻く前に一回やりたいのなら部屋から出るけど?」
「…………結構だ」
「巻く前に一回やりたいのなら部屋から出るけど?」
「…………結構だ」
コイツはもう、ホントに…………
オレにだってプライドぐらいあるんだ。
誘惑に打ち勝って断ったオレを褒めてやりたい。
オレにだってプライドぐらいあるんだ。
誘惑に打ち勝って断ったオレを褒めてやりたい。
「なら早く巻きなよ」
「おう」
「おう」
包帯の長さは足りそうだな…………ん…………
「…………巻いてくれ」
「いいの?」
「巻き方がわかんねえんだよっ!」
「おっぱい揉むかもしれないよ?」
「……変なコトしないんだろ?」
「うん、しないよ」
「いいの?」
「巻き方がわかんねえんだよっ!」
「おっぱい揉むかもしれないよ?」
「……変なコトしないんだろ?」
「うん、しないよ」
そう言って包帯を巻き始める。
528 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [宿題やってないオレは負け組]:2007/09/01(土) 02:52:45.87 ID:F.qBY.Eo
「出来たよ」
528 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [宿題やってないオレは負け組]:2007/09/01(土) 02:52:45.87 ID:F.qBY.Eo
「出来たよ」
鏡で確認してみる。
と、全くと言っていいほど目立たなくなっていた。
まあその分苦しいんだが。
と、全くと言っていいほど目立たなくなっていた。
まあその分苦しいんだが。
「ところでさっき気づいたんだけどさ」
「何だ?」
「体が少し小柄になってるみたいだよ」
「小柄に?」
「ほら」
「何だ?」
「体が少し小柄になってるみたいだよ」
「小柄に?」
「ほら」
そう言って鏡の前に立っていたオレの隣に立つ。
すると、オレより大輝のほうが2、3センチぐらい背が高いようだった。
すると、オレより大輝のほうが2、3センチぐらい背が高いようだった。
「ま、そんな気になんないだろ?」
「まあね、流石に僕と並んでると違和感があるだろうけどさ」
「そっか、じゃあ今日からオレの半径2メートルに入るの禁止な」
「ええ~やだよぅっ!」
「まあね、流石に僕と並んでると違和感があるだろうけどさ」
「そっか、じゃあ今日からオレの半径2メートルに入るの禁止な」
「ええ~やだよぅっ!」
半径2メートルに入るなと言ったのを拒否られた。
ってか抱きつかれた。
うん、なんか大輝って意外と大きくて男らし…………じゃないっ!
ってか抱きつかれた。
うん、なんか大輝って意外と大きくて男らし…………じゃないっ!
「離れろっ!」
529 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [オレ\(^o^)/オワタ]:2007/09/01(土) 02:54:05.57 ID:F.qBY.Eo
「離れろってコトは今の翔太の力じゃ僕を振りほどけないってコトかな?」
529 :羽付き ◆iqP3HuSAqU [オレ\(^o^)/オワタ]:2007/09/01(土) 02:54:05.57 ID:F.qBY.Eo
「離れろってコトは今の翔太の力じゃ僕を振りほどけないってコトかな?」
しまった、っていうかコイツ何考えてるんだ?
「キスしちゃおうかな?」
「やめろ」
「体中撫で回しちゃおうかな?」
「きしょい」
「二人で大人になるってのもいいかもね」
「HA☆NA☆SE」
「うん、わかった」
「へ?」
「やめろ」
「体中撫で回しちゃおうかな?」
「きしょい」
「二人で大人になるってのもいいかもね」
「HA☆NA☆SE」
「うん、わかった」
「へ?」
意外や意外、あっさりと解放された。
ホントに何考えてるんだ?
ホントに何考えてるんだ?
「今の翔太くんはかよわい女の子なのでした」
「まあお前より弱いもんな」
「…………何かあったら体裁なんて気にいないで大声で叫んでよね」
「……お、おう」
「すぐに駆けつけるから」
「ん、…………サンキュ」
「まあお前より弱いもんな」
「…………何かあったら体裁なんて気にいないで大声で叫んでよね」
「……お、おう」
「すぐに駆けつけるから」
「ん、…………サンキュ」
少しだけ、大輝が兄らしく見えた。