ひょんなことから女の子
586 ◆0MBCwWXAGc SF
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607 名前: 586 ◆0MBCwWXAGc 投稿日: 2006/08/21(月) 23:58:30.25 ID:z8HzAyxM0
時に未来。
温暖化の影響により、紺碧の大地の1/6が海底に沈んだ時代。
時に未来。
温暖化の影響により、紺碧の大地の1/6が海底に沈んだ時代。
人類は温暖化により『危機』に瀕していた。
長年において各国家が連携し対応策を講じてきたが、どれも
抜本的な解決に至らず、遂に大地が海に侵食されてきた頃に
やっと画期的打開策は生まれた。
抜本的な解決に至らず、遂に大地が海に侵食されてきた頃に
やっと画期的打開策は生まれた。
―――地球規模におけるマザーコンピュータの一括多元的支配
一つのマザーコンピュータによって全てを統治するという体制。
当初はあらゆる方面から批判の嵐だったが連合政府はこれを強行施行。
いざ実施してみると、周囲の予想を遥かに裏切った。
完璧だった。非の打ち所が無いほど、全てうまく回った。
いち早く危険を察知し早急に対応が取れるこの体制は、
一部の反対派を除いて多くの人々から多大な支持を得た。
次第にそれは受け入れられ、普遍の事実となっていった。
当初はあらゆる方面から批判の嵐だったが連合政府はこれを強行施行。
いざ実施してみると、周囲の予想を遥かに裏切った。
完璧だった。非の打ち所が無いほど、全てうまく回った。
いち早く危険を察知し早急に対応が取れるこの体制は、
一部の反対派を除いて多くの人々から多大な支持を得た。
次第にそれは受け入れられ、普遍の事実となっていった。
――全ての人類は機械を利用し、利用される――
そんな事が当たり前になった時代。
608 名前: 586 ◆0MBCwWXAGc 投稿日: 2006/08/22(火) 00:00:10.37 ID:Rt3C7P+40
カリメア地方南部ドラロコ州
B354エリア。
カリメア地方南部ドラロコ州
B354エリア。
「ユータロー、ちょっとこっち来てくれ」
「は、はい!今行きます!」
「は、はい!今行きます!」
僕の名前は勇太郎。
初めてこのB354エリアに起用された日本人だ。
初めてこのB354エリアに起用された日本人だ。
ここで働き出して、やっと二年目となる。
ようやく仕事に慣れてきた所だ。
ようやく仕事に慣れてきた所だ。
えっ、ここは何処だって?
B354エリア――通称"コア"。
マザーコンピュータが眠る、極秘研究施設。
ここから全てのコンピュータに繋がり指令を出す。
まさに地球の核を担った場所。
だから、"コア"と呼ばれている。
ここから全てのコンピュータに繋がり指令を出す。
まさに地球の核を担った場所。
だから、"コア"と呼ばれている。
609 名前: 586 ◆0MBCwWXAGc 投稿日: 2006/08/22(火) 00:01:00.23 ID:Rt3C7P+40
「ユータロー。君に重要な仕事を与えようと思う」
「えっ、僕にですか!?」
「ユータロー。君に重要な仕事を与えようと思う」
「えっ、僕にですか!?」
「そうだ。上層部で話し合った結果、君が選ばれた」
「そ、そうですか・・・」
「そ、そうですか・・・」
「その仕事とは"マザーコンピュータの管理"だ」
「!!」
「!!」
「嫌かね?」
「いっ、いえ・・・」
「いっ、いえ・・・」
(何故そのように重大な仕事を僕が・・・?)
「不思議そうな顔をしているな」
「僕は特別頭が切れる訳でもありませんし・・・僕で大丈夫かなと」
「僕は特別頭が切れる訳でもありませんし・・・僕で大丈夫かなと」
「我々は、君の面倒見の良さを買っているのだよ」
「えっ?」
「えっ?」
610 名前: 586 ◆0MBCwWXAGc 投稿日: 2006/08/22(火) 00:01:51.26 ID:Rt3C7P+40
「ハハハハハ!いや、何でもない!」
「・・・?」
「では明日から、その仕事に取り掛かってくれ!」
「ハハハハハ!いや、何でもない!」
「・・・?」
「では明日から、その仕事に取り掛かってくれ!」
上司は高笑いをしながら、その場から離れていった。
「僕が・・・マザーコンピュータの管理を・・・」
頭の中が混乱していた。
確かに有難い話だけれど、よりによってそんな大役を
何故、僕に与えたんだろう・・・
頭の中が混乱していた。
確かに有難い話だけれど、よりによってそんな大役を
何故、僕に与えたんだろう・・・
僕は不思議に思いながら、今日の仕事を終えた。
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611 名前: 586 ◆0MBCwWXAGc 投稿日: 2006/08/22(火) 00:03:49.84 ID:Rt3C7P+40
次の日
次の日
「ユータロー君ね。ついてきて」
「はい!」
「はい!」
僕は今、知的な雰囲気の先輩にマザーコンピュータの所まで
案内してもらっている。
案内してもらっている。
研究施設の構造はまさに迷宮。
複雑に入り組んでおり、そうやすやすとはマザーコンピュータ
の元に辿りつけないように設計されている。
途中途中で指紋や目の網膜をチェック、認証検査を受ける。
検査検査の連続で、それだけでどっと疲れが溜まった。
複雑に入り組んでおり、そうやすやすとはマザーコンピュータ
の元に辿りつけないように設計されている。
途中途中で指紋や目の網膜をチェック、認証検査を受ける。
検査検査の連続で、それだけでどっと疲れが溜まった。
「ここよ。さあ、入って」
遂に辿りついたそこは、中央にカプセルが置かれた不思議な空間だった。
白い球体に包まれ、白以外に色らしい色は無い。
宇宙船の中みたいだ。
白い球体に包まれ、白以外に色らしい色は無い。
宇宙船の中みたいだ。
「君はマザーコンピュータってどんな形をしていると思う?」
不意に先輩から質問が飛んできた。
612 名前: 586 ◆0MBCwWXAGc 投稿日: 2006/08/22(火) 00:06:39.10 ID:Rt3C7P+40
「えっ・・・それは・・・ジャングルみたいに巨大で複雑に絡んだ機械要塞・・・
みたいなモノじゃないですかね?」
「えっ・・・それは・・・ジャングルみたいに巨大で複雑に絡んだ機械要塞・・・
みたいなモノじゃないですかね?」
「ふふふ・・・君は何て期待通りの答えを出してくれるのかしら」
先輩はニコッと笑う。
「違うんですか?」
先輩はコツコツとヒールを鳴らしながら、カプセルの元へと向かう。
「・・・マザーコンピュータ・・・地球のこれからを担う重大な"コア"・・・・
―――――その正体は、この子よ」
613 名前: 586 ◆0MBCwWXAGc 投稿日: 2006/08/22(火) 00:07:28.70 ID:Rt3C7P+40
――この子?
――この子?
カプセルがゆっくりと開いた。
中から出てきたのは・・・
まだ幼い少女だった。
「初めまして。ユータロー」