装備品:ラビットボール

最終部のパサデナ砂漠の宝箱で入手できる装飾品

元ネタ

NPBの公式戦で用いられる「公式球」のうち、反発係数が異常に高いボールの通称。戦後間もない1948年頃はジュン石井*1*2が開発した飛ぶボールが使われていたが、異常なくらいに飛び過ぎる*3ため1951年から使用が中止された。

その後、プロ野球で使用される公式級はボールはスポーツ用品メーカー7社で作られ、各球団ごとに主催試合で使う公式球を選択できた。だがメーカーごとに性能もまちまちで、主催球団によって打球の飛距離が違うことが問題視されていた。特に2000年代初期にはほとんどの球団がミズノが開発した反発係数の高いボールに切り替えたことでホームランが増え、シーズン40本越えが続出。タフィ・ローズ*4やアレックス・カブレラ*5、松井秀喜*6が50本超えを記録したほどだった。
だが高反発のボールに慣れ過ぎて国際試合で使われる低反発球に対応できなくなることや高反発が生み出す速い打球でピッチャーが怪我をするなど、ラビットボールによる様々な問題が浮上。そこでNPBは2010年に全球団の使用球を「国際試合やMLBで使用される球と同レベルに反発力を抑えるなど規格を統一した新しいミズノ製のボール」に統一することを発表。翌2011年から「統一球」が導入されることとなった。
だがその統一球もかなり問題のあるボールであった…。

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最終更新:2024年09月04日 23:32

*1 戦前の野球クラブチーム・東京倶楽部元監督の石井順一が作った野球道具メーカー。ラビットボールだけでなく圧縮バットも開発した。

*2 なおそれまでのボールは職人の手作業で作られた、非常に飛びにくいボールだった。

*3 特にジュン石井製ラビットボールの本格導入+球団数激増による試合数大幅増、さらに元々の打高投低な環境だった1950年は小鶴誠(松竹ロビンス)が打率.355、51本塁打、161打点、藤村富美男(大阪タイガース)が打率.362、39本塁打、146打点という超ハイレベルなタイトル争いが繰り広げられることに。

*4 2001年と2003年。特に2001年は王貞治がかつて持っていたシーズン記録に並ぶ55本を記録した。

*5 2002年と2003年。特に2002年は王貞治がかつて持っていたシーズン記録に並ぶ55本を記録した。

*6 2002年。