装備品:基準違反統一球

最終部ムネリン編で訪れるミクのいた南の小屋ストーブに入っている装飾品。防御力+30。
装備すると防御が上がるほか、無属性の倍率補正ダメージの技の効果を半減する効果もある。

元ネタ

それまでNPBの公式戦で用いられる「公式球」はスポーツ用品メーカー7社で作られ、各球団ごとに主催試合で使う公式球を選択できた。だがメーカーごとに性能もまちまちで、主催球団によって打球の飛距離が違うことが問題視されていた。特に2000年代初期にはほとんどの球団がミズノが開発した反発係数の高いボールに切り替えたことでホームランが増え、シーズン40本越えが続出。タフィ・ローズ*1やアレックス・カブレラ*2、松井秀喜*3が50本超えを記録したほどだった。
だが高反発のボールに慣れ過ぎて国際試合で使われる低反発球に対応できなくなることや高反発が生み出す速い打球でピッチャーが怪我をするなど、ラビットボールによる様々な問題が浮上。そこでNPBは2010年に全球団の使用球を「国際試合やMLBで使用される球と同レベルに反発力を抑えるなど規格を統一した新しいミズノ製のボール」に統一することを発表。翌2011年から「統一球」が導入されることとなった。
だが2011年シーズン開幕前にあの東日本大震災が発生し、節電対策として3時間半ルールが導入。さらに満を持して導入された統一球が「明らかにメジャー球の方が飛ぶ*4というレベルの反発力で、とにかく飛ばないボールだった。このボールの影響か多くの野手は成績を落とし*5、中には「打球が飛ばなくなった」ことを理由に引退する選手もいた。
そう言った経緯から、当時の日本プロ野球選手会会長の新井貴浩はNPBと12球団に「統一球について検証と見直し」を求めた。NPBは当初、見直しに否定的だったが2013年度シーズンにこれまでの不振が嘘のように復調する選手が続出。6月に行われた会見で2012年度で使用された統一球は反発力は基準値を大幅に下回っていた欠陥品だったこと、2013年度に使用している統一球は正常な反発力のものに仕様変更していたがこの事実を公表しないようミズノに要請していたこと、さらに選手会側に虚偽報告をしていたことを認めた。
説明文の「加藤良三」はこの当時のコミッショナーであり、当時のなんでも実況Jでは加藤を揶揄したスレッドが大流行した。

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最終更新:2022年12月07日 21:47

*1 2001年と2003年。特に2001年は王貞治がかつて持っていたシーズン記録に並ぶ55本を記録した。

*2 2002年と2003年。特に2002年は王貞治がかつて持っていたシーズン記録に並ぶ55本を記録した。

*3 2002年。

*4 2012年4月のNumberWebの記事より

*5 「このボールの方が成績の良かった」選手もいたにはいた。