裏刃テスト
更新日:2026/09/16 Wed 18:57:01
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なお『怪異』と銘打っているが、これは項目での便宜上の括りとしている。劇中でも怪異の他に『怪奇』、『裏』と呼ばれる場合もある。
概要
犯罪やヤクザなどの反社組織絡みのものではなく、
詳しいところは各怪異の説明を読んでもらいたいが、本作の怪異は普通なら関わった時点で破滅は免れない、「殺意の塊」という表現が大げさに聞こえないほど危険で理不尽な存在が大半。
関わって「楽に死ねる」ならまだマシな方で、「自分自身も怪異の一部と化す」「死にたくても死ねず永遠の生き地獄へ陥る」というパターンも少なくない。
人類の存亡に関わるレベルの事態を引き起こすものまでちょくちょく顔を出す。
それだけならそこまで悪意的ではなかったり、無差別には人を襲わなかったりする比較的穏健な(?)怪異もいない訳ではないが、そういう類に限って欲望や悪意を抱えた人間に利用されていることがほとんど。
主人公コンビも片割れが異能持ちとはいえ、どうにかバイトの期間中は自分たちの生き残ることで手一杯(*2)であり、その場凌ぎの対処こそできても「怪異そのものをどうにかする」ことはほとんど不可能。
言ってしまえば彼女たちをはじめとする「裏」の人間が関わったがゆえに世へ放たれてしまった怪異も少なからず存在する。
一応怪異に対する調査・研究などを行なっているらしい機関は存在するのだが、似たようなことをやっている某財団とは違い積極的な収容などは行なっておらず、対応は基本各事業主と裏バイター任せになっているという有様。
総じてあまりにもモブに厳しすぎる世界観だと言える。というかモブ以外にも普通に厳しい。
紹介
人面樹の森
「はじめまして」「はじめまして」「はじめまして」
眠った人間の夢を介して人間を憑り殺し樹木が飲み込んでいくようで、仮に眠りから目覚めたとしても今度は実体化した森の精霊(と思わしき人型の怪物)がその人間を飲み込もうと襲い掛かってくる。
取り込まれた犠牲者は森と融合して人面樹にされ、精神すらも変質させられ森の一部として生き続けることとなる。
黒黒 ビルの悪霊たち
その昔、とある街中のオフィスビル・「黒黒ビル」7階に居を構えていたブラック企業の自殺した社員たちが悪霊兼地縛霊と化し、ビルの7階に取り憑いた怪異。
黒黒ビルで自殺者を多数発生させ、ビルを最悪の事故物件へと変貌させた元凶。
常に生きた人間を妬み、「何故死ぬ前に助けてくれなかったのか」「人手が足りない」と嘆いて仲間(道連れ)を求めている。
おまけに、
- 7階へ足を踏み入れた警備員に幻覚を見せてテリトリーの空き部屋に入ってくるよう仕向ける
- 少しでも多く「社員」を増やすため後任が来るまでは取り込んだ警備員を生かしておき、仕事を交代させた後で自殺させる
更に深夜帯となると1階から7階までビル内の部屋全てがテリトリーとなり、7階の空き部屋に入らずともビル内にいるだけで呪われ死ぬ危険が発生する。
劇中の様子を見る限り、当時の黒黒ビルにあったブラック企業と同じく激しい暴行・罵倒といったパワハラが常態化しているようだが、本来彼らが既に社会から物理的に外れている存在であるのを考慮すると実際にはまともな会社組織としての形態を保てているかすら怪しく、あくまでも「生前の活動を再現しているだけ」に過ぎない。
なのでパワハラ被害者の霊も被害者を装って敢えて同情を買い、積極的に生者を欺き呪い殺そうと狙ってくる。
しかし屋上だけはフルタイムで安全地帯となっている。
そのためビルのみならずビル周辺の土地一帯が地縛霊たちの住処に等しく、実体化した地縛霊の「社員」たちが日々生きた人間たちに紛れてビル周辺で蠢いている。
昼間に実体化している地縛霊たちは霊感の有無に拘らず知覚できるため、地縛霊と生者との区別は困難を極める。
鞄
中には「明確な意志を持った何か」が存在しており、自身の入った鞄が期日通りに目的地へ運ばれるのを望む。
期日に遅れそうになる度、警告と言わんばかりにガタガタと鞄を揺らして間に合わせるよう催促するなど一部の読者からは「ちょっと可愛い」と評判。
更には本来知らないはずの運び屋の名前まで把握でき、それを利用して騙しにかかるような描写まである。
狂い果てた末に顔面を削り取るように壁や地面に擦り付け自殺してしまう。
おまけにこれは人通りが少ない場所である場合で、人の多い場所ではさらにこの鞄の中身を「皆に見せてあげよう」という誘惑も発揮される。
中身の目撃者が複数人であれば泣き叫んだり馬鹿笑いしたりなど、全員が例外なく発狂する阿鼻叫喚の大惨事と化す。
中身を見た者が死ねば死ぬほど鞄は少しずつ大きくなる上に奪われた後であっても、奪って中を見た人間を例外なく狂死させ再び運び役の前へ戻ってくる。
作中の描写を見ると運び屋にも多少なりとも「鞄の中を見たい」という誘惑が働くらしく(ユメが危うく引っかかりかけた)、中を見てしまうと作中の犠牲者と同様の末路を辿る模様(*3)。
異世界
サルバドール・ダリの絵画「記憶の固執」(*4)を彷彿とさせるような奇怪極まる風景及びオブジェクト、異形の住民たちがのさばる謎の空間。
次元の狭間にある特異な空間のようで、『扉』の向こう側は「想像もつかない位に素晴らしいことが待っている」という極めて強力な誘惑が発生している。
もし誘惑に負ける或いは金欲しさ(*5)に『扉』を開けた場合、世界の真理を知った代償として存在そのものが消滅し人々から忘れ去られてしまう。
扉の先を見た人物曰く「住んでいた世界は全くの嘘っぱち」とのこと。
そしてこの世界にいた記憶は滞在者の脳から忘れ去られる。
今回の裏バイトは主人公2人と崎村ゆう・石見絵里の4名が参加し、途中で『扉』を開けてしまった石見絵里の存在が消されたかのように思われていた。
しかし本来の参加者は18名もいて、既に『扉』を開けた14名による参加者の存在・記憶が4人から消えていた状態だった(*6)。
『扉』を開けた者は「開通者」と称され、彼らを通して現実とは異なる次元のデータを観測するのが雇用主たちの目的である。
異世界との接点を持つこの裏バイトは雇用主たちから「Q治験」と称され、その後も「Q」の文字が見られる異世界が関与した裏バイトは現れるが、相互に関係あるかも含めて詳細は不明。
生き人形
預けられた人形は例外なく生き物のように動き回る性質を持つ、所謂生き人形の類。
活動を始めるとすぐさま特定の人間へ纏わり付き始めターゲットにされた者は酷く衰弱、やがて人形の中の存在から身体を奪い取られてしまう。
人形の中にて宿るモノに身体を奪われた人間は、生きた人間が近づかない限り一切身動きしない「人ならざる何か」に成り果てる。
そして人形の「中身」が多いほど、身体を奪われる犠牲者の数は増えていく模様。
ただ少なくとも作中で登場した人形は身体を奪う以外に害意はなく、奪った後ではユメの異能が反応しなくなっていた。
そのため身動きや他者との一切の意思疎通が不能となり、最終的に会社が行う「お焚き上げ」によって生きたまま焼かれ死ぬ。
「博愛ノココロ」全体が把握しているかは不明だが、「2階の部屋に入らない」ように念押ししてその上で人形が肉体に入り込むことを把握しており「え…もしかして…供えてない!? 肉体を!?」「まだ君達は君達!?」と動揺していたため、少なくとも黒柳はどうなるか分かっていたようだ。
なお、今回の「人形」は何故か入れ替わった後も人間と変わらない振舞いを見せていた。人形が特別だったのか、入れ替わられた天ノ崎が「人形になりたい」という願望を持っていたのが関連しているのかは不明。
しらかみ様
全身が真っ白な全裸の女性のような姿をしているが、その顔は縦向きの淀んだ目に左右非対称の鼻の穴、あんぐりと異常なほど大きく開いた口というかなりおぞましいもの。
そして実は個体ではなく群体であり、白銀神山の山中には一斉に動けば遠目には雪崩のように見えるほど夥しい数の「しらかみ様」が潜んでいる。
そればかりでなく犠牲者はすぐには死ねず、生きたまま体の中身を貪り食われ、次第に痛覚や視覚さえも麻痺し、ホワイトアウトしていく視界の中で何もできず死んでいく恐怖を味わい続けるという生き地獄を見せられる羽目になる。
地元の人々には神として崇められており、実際超常的な力と狡猾な知性を備えた存在というのは間違いないが、後述するように「一度味を覚えた餌に執着する」性質などその振舞いは神というよりヒグマなどの山を塒にする猛獣のそれに近いところも。
多くの作業員を食らったしらかみ様は人間の味を覚えて「餌」だと認識するようになってしまい、ホテルの建設を敢えて妨害せず、より多数の
そしてクリスマスの夜、ホテルの主催したパーティにおいて大多数の人間が集まってきたところを見計らい、大挙して襲撃。
しらかみ様の存在を頑なに信じなかったホテルの従業員と経営陣、しらかみ様を敬い抗議のために乗り込んできた地元住民、取材へやってきたテレビクルーや宿泊客など元より何の関わりもなかった人々。
その場にいた人間は、全員等しくしらかみ様に貪り食われた。
しらかみ様からすれば自らを軽んじようが敬おうが無関心だろうがどうでもよく、人間など餌としか見ていなかったのだった。
福ノ神
その呼び名通り、見た目は作務衣を着た福耳の男という世の福の神のイメージと概ね変わらないもの。
ただし顔が異常に大きかったり、人の願いを聞き届ける際に大口を開けて笑ったりと、やはり振舞いは不気味。
といってもこれまでに出てきた怪異たちとは違って、福ノ神自体は自ら人を害するような悪意ある怪異ではない。
正体は井戸の中に供物を捧げると、捧げた者の運を自在にコントロールする力を持つ超常的な存在。
供物次第では非常識的で不可解な事象すら引き起こして「捧げた者の願い」を叶えようと力を行使する。
一方、供物を捧げなかったとしても何かしらデメリットがある訳でもないらしく、人間が欲をかかなければ基本的には無害な存在と言える。
なお、好みは清純な女性(処女)のよう。
また供物が自ら身を捧げた場合は、供物自身にも願う権利が与えられる。
その時以降「それ」は年に一度、正月となる度に歳神へ扮して姿を見せるようになった。
この性質を欲望と己の利益のため利用したのが、現代の福音島の住民である上級国民たちだった。
更に言えば後述するように、200人弱と1人の違いすらもない。おそらく尺度はそれが願った者にとって幸運か否か程度だろう。
最終的に今回の巫女を生涯の友としていた女性が、自身を生贄に差し出して願いを訴え死亡。
その対価として島民の上級国民を含めた「福ノ神に贄を捧げる儀式」に関わった人間184名を惨たらしく苦しむ形(唐突に発生した末期癌や末期脳腫瘍による病死、隕石の直撃による理不尽な事故死など)で皆殺しにして、願いを成就させた。
マザー・フィッシュ
その巨体は普通の水槽どころか水族館そのものにすら収まりきらず、瞳だけで水槽一面が覆い尽くされるほどだが、バックヤードにて自身の能力によって作り出したと思われる超巨大水槽の中を悠々と泳ぎ回っている。
曰く「この世ならざるもの」「全生物の母なる存在」とのことだが、これは後述する「心音」に操られたスタッフの発言であるため本当にそうなのかは不明。
そうしてバックヤードに入ってきた客や裏バイターは水槽内に引き込まれ、魚たちの餌にされてしまう。
タチの悪いことにかなり悪知恵も働き、バックヤードの担当スタッフを操って好みの「エサ」を連れて来させるといったこともする。
対処法としてはシンプルにヘッドホンや耳栓を使って「心音」をシャットアウトしておくのが比較的有効なものの、マザー・フィッシュ側から目をつけられれば先に触れたように影響された人間を操って引き込もうとし、影響が強まってくると「心音」が耳栓まで貫通して聞こえるようになるため、ほんの一時凌ぎにしかならない。
というわけで長く関わろうとせずさっさと逃げるのが裏バイターにとっての無難な選択肢。
強大かつ狡猾な怪異だが、幸い安定して餌にもありつけている(*7)おかげか、その魔の手が及ぶのはひとまず館内限定。
操られない内に逃げてしまえばとりあえずは安全に、後腐れなく仕事を終わらせられる。
…といっても普通ユメのような異能持ちでもないと「心音」の危険性にはまず気付けないので、一般的な裏バイターや知らずにやってくる客にとっては極めて恐ろしい存在であることは間違いない。
魚たち
水槽から獲物にできそうな人間を品定めするとスイミーさながら人間の形になるよう集合。この群れが獲物を誘う疑似餌となる。
標的にされた人間は疑似餌が「水族館の水槽で楽しそうに
水槽に入った人間は初めこそ水槽内を天国と言わんばかりの恍惚に満ちた表情で泳ぐが、その後彼らから生きたまま貪り食われ死ぬ。
ただ、この疑似餌は現実に対する強いストレスを感じている者以外には大して効き目がなく、標的以外には「人型に集まって群れている魚」にしか見えない。
不気味極まりない生態だが、やっていること自体は概ねチョウチンアンコウと同じ。
いちょうさん
むかーし学校で自殺した生徒の霊が出るんだって!
今までの用務員さん、皆それ見て辞めたって話!
黒いコートを着込み山高帽を被った異様な長身の巨体と、点描で描いたように呆けた顔立ちが特徴的な怪人。
連載版では終始無表情のままだったが、単行本では犠牲者に襲いかかる際は満面の笑みを浮かべている。
一応、約束を破ってから殺しに来るまでには多少の時間的猶予(*8)があり、その間に他の人間がいちょうさんとの約束を破ればそちらが先に殺される羽目になる。
つまり、他の人間を騙していちょうさんとの約束を破らせることで自分の死を先送りにはできる。
…だがそれも所詮は一時凌ぎ。他に約束をする者がいなければいずれ殺される順番が回ってきてしまうため、生き残ろうと他人を陥れて生贄にし続けなければならない無間地獄に陥ってしまう。
最初の犠牲者は一体誰なのか、何を思っていちょうさんと何の利益も生まない約束をしたのかは一切謎。
生徒の間では死んだ生徒や先生、或いは戦時中に死んだ軍人の霊と噂されていたが、実のところどういった存在なのかも不明。
いちょうさんがどういう目的で、何の意味があってこんなことをしているのかも分からない。
そもそも明確な意思があるのかさえもはっきりしない。
本作に登場する怪異たちの大半がこれに当てはまるだろうが、人間の解釈できるような意義などは超越した存在だと言う他ないだろう。
虚像
九番街を、毎日死亡事故が発生し続ける「魔の九番街」へと変えてしまった元凶。そしてマルチタレント・吾妻史郎が生前目撃していた「もう1人の自分」。
八木は世界各地で伝わる「有名人(*9)の死後に発生する死者の目撃例」も、この虚像と同種の現象によるものだと考えていた。
存在自体が本体を象徴する概念に近いためか、たとえ後ろ姿しか見えていなくても他人は虚像を吾妻だと認識してしまう。
具体的には「他生物が己を認識した」と虚像が気が付き、双方の相互認識が成立した瞬間(*10)、漏れなく「不幸な事故」という形で自身と相互認識を果たした生物を人間動物問わず即死させる。
これは悪意でやっている訳でなく一種の防衛反応とされ、八木は
虚像と観測者の相互認識が成立した瞬間、観測した生物に向けてありとあらゆるアクシデント(*11)を強制的に引き起こし観測者を即座に殺害。
不特定多数の人間に観測された場合は無人の旅客機(*12)を具現化し飛行機の墜落事故を招くなど、物理法則を冒涜するかのように不可思議な現象を巻き起こし観測者を1人として残らず大量殺戮する。
何よりも恐ろしいのは、虚像は素知らぬ顔で九番街周辺をふらふらと散歩するように歩き回っており、真正面から近づいてきた虚像とバッタリ出会い相互認識してしまった場合も例外なく殺害対象となる点。
もし虚像と道で正面からすれ違ったとしても、すれ違った人間が虚像を『吾妻史郎』だと気付いていない時や虚像から気付かれる前に遠くへ逃げてしまえば、難を逃れられる。
あくまでも
- 虚像の近くで観測者との相互認識が成立すること
- 虚像に「自分が見られた」と気付かれること
大体気付かれてから死ぬまでは数秒程度かかるので、その間に観測者が虚像の吾妻の存在を言いふらすなどして存在を広めた場合は被害が加速度的に広まってしまう。
対抗策としては、別作品の話であるが「噂屋」や「虚構推理」で行われたような噂を相殺するなどがあるものの、ほぼ凡人の主人公2人ではどうしようもない。
「夢ノ湯 」のお湯
その正体は『自身に一定時間直接触れた生物の外見・記憶・特徴の全てをコピーし、その生物の全盛期の姿を得て現れる生態を持つ液体生物』。
温泉街で一番ポピュラーな温泉宿『乳海』の人気の秘訣である若返りの温泉「夢ノ湯」の効能の正体で、その実態は「若返りの温泉」などではなく「謎の異生物と存在が入れ替わられる恐怖の温泉」。
入れ替わった液体生物は犠牲者の全てを丸々受け継ぎ、傍から見るとただ人間が若返り人生を謳歌しているようにしか見えないため八木が正体を明らかにするまで、誰一人として実体を掴めなかった。
また湯を流して入れ替えると、何処からともなく夢ノ湯が湧いて勝手に元通りになるという。
そして入れ替わられ液体化した犠牲者は自身が死なないよう風呂の栓を必死に固定、そしてやってきた清掃人の肉体を奪おうとするも上手くいかずに多くの裏バイターを溺死させてきた。
ユメの異能が反応したのは、この生への足掻きに伴う害意が発端。
存続させるつもりなら、申し継ぎの中に「家族や知人を浸からせるな」ということも入れておくべきだったろう。
がまずみ
某県の放送局「MikaMikaラジオ」内の番組『水曜日のお悩みボックスアワー』の放送中、リスナーとしてメールを送りつけてくる。
「がまずみ」は所謂ラジオネーム。
その正体は当時パーソナリティだった番組スタッフ・三上につきまとった挙句、ラジオ塔から投身自殺したリスナーの寺井しのぶによる怨念らしい。
既に何人もの番組スタッフが犠牲になっているため、その悪名はMikaMikaラジオの局中に轟いており放送開始時間が近づいてくると番組関係者以外は一斉に逃げるかの如く退勤してしまう。
それならいっそ番組を打ち切ってしまえばいいのに、と言いたくなるところだが何らかの事情により続けざるを得なくなっている様子。
番組に対して執拗にメールを送り付け、他のリスナーからのメールを文字化けさせてでも自身のメールを読ませようとしてくる上、
それでもメールを無視されたりそうでなくても自分の気に入らないことをしたりされると、キレてスタッフを攻撃しだす。
最初のうちは耳障りなノイズを起こす程度だが、怒りのボルテージが上がってくると顔面中の穴という穴から出血させて病院送りにしたり、最悪の場合自分と同じように投身自殺vさせたりと洒落にならないことをしでかす。
有効な対処法は番組終了まで「がまずみ」の気を損ねないようメールに応対し続けるのみだが、タチ悪く具体的にどんなことが気に障るのかも把握できていない上、送りつけてくるメールの内容も支離滅裂で対応に困るようなものばかりなのでユメのような異能持ちでもない限り、一切地雷を踏まずして番組を進行させるのは不可能に近い。
更にはどうやら他のラジオ番組にも干渉してくることがあり、リスナーの独り言に割り込むなどの迷惑行為を働いているらしい。
一応、劇中では「電波を介して干渉してきているのでは」と推察されており、そのためか局内のブレーカーを落とすといった方法でその場に限り「がまずみ」からの攻撃を回避できるようだ。
冥界の住人
〇〇県の結婚式場『オールスターウエディング』の地下に造られた「冥界の門」(*13)から多数現れ、死者と生者の結婚式である「冥婚式」に参列していた。
全員が名状しがたい影の怪物のような奇怪な姿を取るが、現世へ現れる際には生者の肉体を憑代にするようだ。
元々怪異の素性や起源が明確には描かれず、読者の想像に任せる形で終わることも多い「裏バイト」だがこの怪異が登場するエピソードはその中でも特に曖昧な部分が多い。
少なくとも冥婚式へ参列するための依代を求め、関わった人間に幻を見せるなど様々な怪現象を起こしていたのは間違いないようだが、それ以上はこのエピソードで描かれた惨劇にどこまでこいつらが関わっているのかはっきりしていない。
この項目では便宜上「冥界の住人」とは呼んでいるが、本当に「冥界からやってきた存在」かどうかすら定かではない。
実際劇中で描かれた冥婚式の様子は、参列者からの野次が飛び交うどこか下世話な雰囲気のものになっており少なくともこいつらには冥婚を果たした新郎新婦を祝う気持ちなど毛頭なく、「面白い見世物」くらいに思っていることが察せられる。
劇中では上の台詞のように生者の結婚を「最低」「九割が汚物」と貶し冥婚を褒め称えているが、それすらも冥婚に走る生者を焚き付けるための言葉でしかないのかもしれない。
少なくとも他の一部の怪異のように世界や人類そのものを脅かすような真似はしておらず、それどころか裏バイターにも直接的にはそこまでの危害は加えていないものの、タチの悪さという意味ではそれらにも負けず劣らずと言ってもいいだろう。
ファミリーレストラン・マスト
本編の15年前に殺人鬼・爆龍真拳がマスト店内で起こした無差別殺人により、
- 犠牲者42人の未来を断たれた無念
- 最初から未来の無かった
山田二郎(38)爆龍真拳の怨念
そもそも呪われたマスト店舗自体は更地となって既にこの世には存在しておらず(*15)、本編の数年前から6月23日になると突如具現化。
店内に構築された「場」を維持しようと別店舗の新人店員を出向という形で強制的に呼び寄せ、忽然と世界から消えて店員も攫う行為を繰り返していた。
死霊がこれほど大規模な活動を行うのは、八木の知る限りでも珍しいケースらしい。
即ちマストという「場」に取り込まれれば最後、死霊に変えられた挙句マストへ閉じ込められ、永遠に苦しみながら殺され続ける。
ラクガキのようにぐちゃぐちゃでとても読みづらいが、注目して見ると変貌した際に出るセリフの中には助けを求める声や悲鳴などが書かれている。
どうやらこれはループを繰り返す中で魂が摩耗していき、形を保ちきれなくなると起こるものであるらしく、八木は推測の中でいずれは消えてしまうのかもしれないと語っている。
マストが人を呼び寄せていた理由は、「場」が消えないよう他店舗の店員を身代わりとするためであったようだ。
マスト内は死と生が曖昧な状況となっており、仮に致命傷を負っても気をしっかり持っていれば痛みは覚えず死んだりもしない。爆龍真拳の貧弱さもあり、制圧は決して不可能ではない。
逆に「場」を乱せなかったり常識的な行動(*16)を取ってしまうとその時点でマストの「場」に取り込まれ死霊化、無限ループに晒される。
八木曰く「裏」の業界でこういったことは滅多にないらしく、生還した主人公2人を「お手柄だぞ!」と褒め称えている。
ムッキー
劇中では最後まで名称が明かされず、明かされたのは『ちょい足し』の小話から。
〇〇県小坂井町に出没し町を出歩く人間を手当たり次第追いかけては、大きな手で握り潰しながら捕まえてくるフィジカル系怪異。
しかも特定条件でワープして追いついているかのように見えたり、速く動くものであればあるほど危険度が増していくらしき描写もある(*17)。
唯一確かなのは町を舞台にケイドロもどきで遊んでいるのみで、方向性としてはいちょうさんに近い怪物。
遊ぶのが目的であるためか、捕まえた人間を甚振るといった悪意ある行為は見られない。
見つかり追いつかれた人間は握り潰され、肉体が原型を留めなくなる。しかし犠牲者は出血や死亡はせず暫くは意識を保ち、やがて無傷の状態で町内の家の中へ幽閉されてしまう。なぜ握り潰されても血が出ないのかは劇中で和美が気付いていたようだが、詳細は不明。
そうして犠牲者は永遠に家の外には出られず、他人もその家への進入は不可能となる。
なお小坂井町は衛星写真で観測しようとした場合、町全体を覆い被さるように子供の影らしきものが映るため衛星写真で安全地帯を探す手段は封じられており、ヘリやドローンは真っ先に墜とされ活用もできない。
また、上記の対処法はあくまでムッキーから見つからないようにするためで、ムッキー自身は遮蔽物の下へ入れないという訳ではない(*18)。
ちなみに霊能力者っぽい人は単なる詐欺師か何か。
「衛星写真に影が映る子供が遊びとしてムッキーを操っており、ドローンなどに対して優先的に反応するのはそのため。小坂井町に吹き荒れる台風のような風はその息なのではないか」という考察もあったが真偽は不明。
作者が『ちょい足し』で述べている通り「理解し難く、恐ろしい。本当に理解した時、正気でいられるか分からない」怪異としか言いようがない。
未だにムッキーは小坂井町の中にて巣くっている。しかもラストではまだ住人が家の中に幽閉されていない別の町にも別個体が出没しているような描写がある。
おおいなるもの
きっと、何かおおいなるものが存在して、私たちの思考や総数を「調整」してるの。
そうして秩序を保ってるんだわ。
正確な外見は不明だが、一度だけ砂浜に巨大な人型の影が映っている。
その圧倒的なスケールからユメの異能すらも全く通用しない異次元の存在…というか「怪異」という言葉で括れるかも怪しい、「大自然の意志」や「神」の如き何か。
奇形の魚や得体の知れない巨大生物を海岸に打ち上がらせるくらいのことは序の口で、
不特定多数の人間の思考を調整して支配下に置く、生きた人間を作り出して自身のメッセンジャーとして操るなど、これまでに描かれた怪異たちとは一線を画する力の強大さを見せつけている。
そしておおいなるものは自らに支配されない人間を決して許さず、それらのルールを守らない者に対しては上述したような怪現象を引き起こすことで警告を送り、それでも屈服しなければ全身をフジツボらしきものに覆われた無惨な姿にされる(「おおいなるもの」に影響された者には「かえった」とされ当然のこととして処理される)ことになる。
やり口の執拗さやえげつなさが目立つのも事実ではあるが、江口に対しても長らく実力行使へ出ることなく警告を出すだけに留めており、最終的に痺れを切らして海中に引き摺り込むものの彼が屈服の意志を示せば一度は生きたまま地上に送り返すなど、本作での怪異の基準で見ればそれなりに寛大な態度を見せているようなところもある。
「ユメの異能が通用しない」とは上述したものの、それはあくまで「ユメの異能ではおおいなるものによる支配を脅威として認識できない」という意味。
ぶっちゃけ逆らったところでどうしようもない存在である以上、身の安全だけを考えるなら主人公2人のように支配に抵抗せず、ルールを守りながら普通に過ごすのが今回描かれた業務の最適解。
そういう意味では今回もしっかりユメの異能は機能しているのである。
人間にとってはなすすべもない恐るべき存在ではあるが、人間の考える善悪の概念で括りきれないものという雰囲気もあり、その点も含めて「神」らしい存在だとも言える。
真黒石
某県鉢巻石村で崇められている御神体の黒い石で、時には小さい漆黒の恵比寿様のようにも変化する。
元々は遥か前に初代村長が河原で拾った一切の光を反射しない謎の黒い石であり、いつの間にかモノリス状に変化すると「死後の世界」の知識を村人へ与え、彼らの価値観を「死後の世界こそが素晴らしく、現実世界に価値は無い」という歪んだものに捻じ曲げた。
村人が先祖代々「来るべき年の盆の日に約束の人数を連れて約束の地に旅立つ(=自殺)すること」を目的としていたのも、この石の齎した知識が原因。
真黒石自体の素性は「一定人数の自殺者をエネルギーとして集め、元の場所に戻ろうとしている宇宙人もしくは異世界人的な存在」ではないか、という考察もあるが未確定。
加えて縁者を夢に差し向け、自殺へ賛同させようと狡く仕掛けてくる。
我先にと競うように自殺すると名乗り出て、「手間も省けて一石二鳥」と生きたまま火葬場で自ら焼かれようとする者たちの姿は主人公たちと読者を戦慄させた。
13番ホーム
〇〇県阿迦羽駅構内から進入可能な謎のホーム。
9番線と10番線の間の柵を通り抜けるだけで良い「9と3/4番線」と違い、進入にも脱出にも複雑怪奇この上ない手順を踏む必要がある。
その手順は、和美ですら橙のようなショート寸前になってしまうレベルで複雑
常に深い霧が立ち籠め、運行表看板も人類のものとは思えない異様な文字で書かれている。
落書きのように不気味な顔で、只管駅員へ話しかけようとして一切反応してもらえないとブチギレる重度のかまってちゃん。
ただし電車が到着すると、怒りを露わにしつつも素直に電車へ乗り込んでいく(余談であるが電車内に崎村らしき人物が乗っている描写がある。次女か四女か、それとも長女or三女なのかそもそも本当に崎村なのかは不明)。
なお、この客に僅かでも反応するのは禁じられ、何をされても存在しないものとして認識しなければならない。
反応した場合は電車に引き込まれて自身も同じ乗客へと変えられ、生前の記憶を次第に喪失。最終的に全ての記憶を失い、電車へ乗って世界からも消滅してしまう。
客が生者へ積極的に話しかける理由は、独りで消えるのは寂しいから寂しくならないよう仲間を求める習性にあるという。
パラレルワールドに迷い込んでしまった後、元の世界でその人間がどう扱われるかは不明(*21)。
富岡Qランドのマスコットたち
マスコットの着ぐるみを着ているが、その下はウサきゅうを含めた全員が人身獣面の人ならざる存在。
名前は判明しているだけでも「ウサきゅう」「クマきゅう」「ネズきゅう」の3体。
他者の時間を餌としており、時間を自在に操る強大な力を持つが故に総じて人間を餌と見做し露骨に扱き下ろす傲慢な性分。
「退行」した大人や裏切り者をテリトリーである「慈愛の塔」へ送らせ、そして胎児まで退行させてからそのまま喰らう。
なお、無理やり時間を退行させて大人を子供へ変えた場合、味が劣化するという理由から強行策を取るのは消極的。
生態や人間を陥れる手段などから本質的にはマザー・フィッシュに近いものがある。
まんまと見下していた2人から出し抜かれる形となった。
2人に逃げられた並行世界のウサきゅうがキレてわざわざ追いかけて来たのか、それともそれぞれの世界にウサきゅうたちと同種の怪異がいるのか、元の世界のウサきゅうは並行世界と違って善玉なのでは、実は単なる着ぐるみでは、幼少期のユメへ声をかけたマスコットとの関係は…などと読者を混乱させたが、とどのつまり確実なことは何も分からないままという相変わらずのビターなオチであった。
オヨツ
「オヨツがやった」「オヨツが自分にやらせた」
松が死の間際に書いた遺言である。
「しかし真に恐ろしいのは…」
「オヨツの仕業ではなく、あれが私の本心ではないか、という疑念である」
ひかりキャンプ場のある地方では「殺苦松」という名前で伝承が残され、四国にもオヨツと同じ怪異の伝承が存在するという。
真っ黒く煤けた肌をした中年男性のような風貌をしている。
ほんの些細な不平不満であっても、オヨツに憑かれるとその不平不満を動機として躊躇いなく他人を惨殺できるほどの強い悪意へと昇華される(*23)。
オヨツによって憑かれている間は本人の意識がほとんど失われ、結果凶行を終えた後は正気へ戻って茫然自失と化す。
憑かれた人間は表情が異質なものへと変容するが、逆を言えばそれ以外に区別は不可能。
劇中ではキャンプ場に訪れた泉豊へ憑依し、深層心理に眠る他者への不平不満を殺意に変えて連続殺人を実行させていたが、妻である加奈子が夫の罪を高田へ被せるためキャンプ場にいた人間を口封じとして全員殺そうと決心(*24)、オヨツの次の憑き先であった蟻村を殺したところでオヨツが今度は加奈子へと転移し、加奈子は助けようとしていたはずの夫を殺害してそのままキャンプ場の外へと進出。
その後、加奈子を逮捕・聴取していた警官に転移して加奈子を射殺させ、オヨツは人間社会へ伝播していった。
覗き魔
外見は惚け顔で額の禿げ上がった小太りの中年男性と、おどろおどろしさはまるで皆無。
映像記録媒体に写り込むことで怪談扱いされており、業界内では「編集で覗き魔を消すと実体化して殺される」と噂され恐れられている。
だがその実態は寧ろ真逆で、覗き魔が写り込んだ映像媒体を基点に、覗き魔の視界から対象が離れると実体化して対象を襲うというのが覗き魔の真実。
そのため、覗き魔に見られている状態でパソコンの画面から離れてしまえばアウトとなる。
実体化した覗き魔は外見こそ冴えない中年だが、身の丈は2m近い巨漢。
実体化を果たした覗き魔から襲われた人間は映像媒体へ永遠に取り込まれ、コマ送りにすると悍ましい苦悶の表情を浮かべた姿を一瞬だけ見せるようになる。
マストに次いで数少ない明確な対処方法が確立された怪異であるが、その事実は主人公2人以外に伝わることはなかった。
その後は編集作業による削除を逃れたのか、完成したCMに一瞬映り込んでいる「誰も知らないオッサン」として覗き魔と犠牲者の姿の目撃談が都市伝説の如く語られるようになってしまった…。
エヴァルス
…という名目だが実際は織田ファームと繋がる別次元の世界にあると思わしき果実。
外観はハニカム状の紋様が浮かび、ルビーレッドに輝く宝石のような果皮が特徴的。
特別な道具なしに素手で採取でき、小片だけでも食べると甘くてすごく美味しいとのこと。
果実自体に知性が備わっているようで、収穫されるまでは頻繁に嘲笑うかのような声を発している。
食した者の自我を侵食して肉体を乗っ取り、食べた者へ成り代わる性質を持つ。
エヴァルスに乗っ取られた人間の表皮にはうっすらエヴァルスと同種の紋様が浮かぶので、そこで一応区別できるが普通に見ただけで判別は限りなく不可能に近い。
逆に食べた者は退化し、目から虹が溢れ出すかのような演出の末に自我は後述の「猿」となって体外に排出されてしまう。
食べた量に比例して侵食度が上がっていくため、1〜2口程度齧っただけなら猿に堕ちたりはしない…が、多量に食べると一気に自我を侵食され猿化する。
劇中では動画サイトやSNSを活用することで「織田ファームだけで食べられる極上の絶品フルーツ」として情報を拡散させていた。
裏バイターを利用しての収穫も、全てエヴァルスが自身の被食者を広めるために仕組んだ工作の一環である。
そもそも果実は「繁殖戦略として動物の食料になる部分を種子の周りに発達させ、食べられることにより動物の体内を通じて種子の散布を行う目的のため進化したもの」だと考えられており、エヴァルスの進化もその矛先が人類などの知的生命体に特化したものなのかもしれない。
よってユメの異能が効かないタイプの怪異である。
作者曰く「エヴァ畑視点では人間界も次元の一つに過ぎない」。
名前の由来は奴隷を意味する英語・slaveの逆読み。
サル
なんだ!? 無くなった俺はどこに行こうと…!? 嫌だ、人間じゃなくなる!!
退化する! 退化しちゃうぅぅ! 嫌だ嫌だサルになりたくないサルになりたくないあああああああぁぁぁぁぁ
あああっ、あっ、あっ、あっ…
エヴァルスを食べ、自我が体外に「排出」されてしまった犠牲者の成れの果て。
見た目は黒くて醜い毛むくじゃらな猿であり、個体間の外見的違いはほぼない。
ただしサイズ差はあり、中には巨人サイズの猿もいる。
「逆知恵の実を食べた愚かな人類は憐れにも猿に逆戻りしてしまいました」とは作者の談。
ただし、エヴァルスの存在を脅威に感じるというのは意識に残っており、「この果実を畑から出すな!!」という使命感のような欲求に突き動かされエヴァルスを収穫しようとした裏バイターたちからエヴァルスの実を奪い、作業を妨害していた。
よって彼らも悪意で動くタイプの怪異ではなかった…が、猿たちの奮闘も虚しく裏バイターの労力を借りて収穫されたエヴァルスは無事現代社会へと出荷。
SNSなどを経由して話題となり、更にはテレビを介して新たなブームの火種となる形で流通してしまった。
エヴァルスたちが収穫に向かわないのは、微かながら自我のある猿たちとその身体を奪い去った自分たちが遭遇すれば、妨害でなく殺意を持った襲撃を喰らいかねないからと思われる。
作者曰く「奴隷の如く、農作物を人間共の悪しき手から守るのだ!」「もしかしたらエヴァルスの犠牲になったのは人間だけではないのかも知れませんね」。
前者の言及は猿たちの行動理由と相反するように見えるが、実はそうでもない。
エヴァルスにとって最も不都合な事態は、世界中に蔓延らず一部の人間だけで食い尽くされてしまうこと。
そのため繁殖のペースと合わせて果実を持ち出す必要があり、盗人から好き勝手に持ち出されないよう番人が必要なのだ。
つまり猿たちが必死になって人間世界を守ろうとする行動は、皮肉にもエヴァルスにとって都合が良いという話になってしまう。下手したらそこまで計算してわざと自我を残している可能性もある。
マダライツヅ
世に蔓延る人間共諸君を、何卒終末へとお導きください。
仲の悪い双子を民家の密室で蠱毒の要領に則って殺し合わせ続ける事で顕現したモノ。
転生後の外見は死んだように虚ろな目をした全身血塗れの子供で、転生前と思わしき姿は髪が真ん中分けされた中年女性。
その性質上殺意の塊だったようで、久々にユメの異能をダイレクトに刺激させた怪異。
マダライツヅのいた2階の最深部は4つの扉と3つの和室で囲まれており、原理的には蠱毒の壺と蓋を民家で再現したもの。各部屋の壁は真っ白なお札で埋め尽くされている。
今回の依頼人は、探偵を雇ってわざと和室の扉を開かせることで封印を解除させていた。
なお扉を開けると有無を言わせず開けた人間の全身が木っ端微塵にされ、壁に人型の染みと化してこびり付く。当然即死である。
依頼人の言動から察するに、何の変哲もない民家自体が儀式の場であり兄弟もマダライツヅの依代となる跡目争いのため、熾烈を極めた仁義なき殺し合いを実行していた模様(*25)。
今回のエピソードの結果、いつの日か人類がマダライツヅによって皆殺しにされることが決まったようだ。
幸い、具体的にいつその日になるのかは不明。ファミレスや天体観測、ベビーシッターのエピソードを踏まえると現状約100年先ほど粛清は起こっていない模様。
たった数人の生贄で人類を滅ぼしてくれるとはえらく気前のいい神だが、その執行自体は気まぐれなのかもしれない。
名前の由来は
榊原平原
早ク見ロ! みろ見ロミロ
見ロロロロロロロロロロロロ路路ロロロ炉六炉
見ロ見ロ見ロ見ロ見ロ見ロ見ロ見ロ見ロ見ロ見ロ見ロ見ロ見ロ見ロ
曰く「死後の世界」。
UFO・フライングヒューマノイド・空飛ぶ馬といったメジャーな空にまつわるオカルト話は、この平原と繋がってしまった世界の一端が漏れ出して垣間見えただけだとか。
ただし、空を飛んだりうっかり長時間空を観測してしまったりといった場合は話が別であり、虚空のような空間では何か大いなる存在が逆にこの世界を観測している。
その観測者から逆に観測されてしまった場合、空へと連れ去られ何処かに消えてしまう。
気球などの飛行物へ乗ろうものなら一定高度まで達した際に外を見ただけでアウトとなるため、うっかり気球で空に昇った場合ひたすら空を見ず目隠ししたまま、降下するまでやり過ごさなければならない。
一応人類が観測しなければ、あちらからも全く干渉されないのは唯一の救いであろうか。
なお、今回の給料袋の隅に「Q」の文字があったため治験や遊園地バイトの異世界と何らかの関係があると思われたものの、結局詳細は分からないいつものパターンでバイトは幕を閉じた。
カエろう。かエロう。かエろウ。カエろう。かエロう。かエろウ。
解脱猫
「人生レンタル」の始まりだ!
形状は非常に小さいサイズの不気味な招き猫で、ポーズも通常の物と異なり両腕を互い違いに突き出している。
「自分(の意志)を殺して役になり切る」人間に影響を及ぼす波動を発しており、これに曝されたまま役を演じ続けることで自己の存在が次第に希薄となっていく。
そのまま1か月ほど断続的に曝露と演技を続けていると、最終的に肉体そのものが消滅する。
肉体が消滅する予兆は「自己の分裂(*27)」「肉体の歪み」。
そして肉体消滅を促す最終段階として、依頼人の求める故人へ完璧になりきった演技をさせる「人生レンタル」が行われる。
作業を円滑にするため支給品の社用端末へ解脱猫を仕込んで波動を浴びせ続けており、からくりを見破れなかった場合は当然死が確定する。
…のだが、逆に言えば解脱猫自体は単なる波動発生装置に過ぎず、端末本体と手で外せるケースの間に隠されているだけなので簡単に無効化できる。
本編においても初日にあっさりと存在を看破され、会社による謀略は失敗。納期へ間に合わなかった埋め合わせとして社長たちが戸籍と資産を奪われる羽目になった(*29)。
歴代でもトップクラスに対処しやすい部類の怪異と言える(*30)。
尤も、本エピソードは怪異関係とは別ベクトルで戦慄の結末を迎えたのだが…。
小滝
琉馬の一族は根絶やしじゃ、覚悟しておれ。この怨み晴らさでおくべきか…
晴らさでおくべきか、晴らさでおくべきか、晴らさでおくべきか、晴らさでおくべきか、晴らさでおくべきか、晴らさでおくべきか、晴らさでおくべきか…
琉馬一族が経営する、江戸時代から続く料亭・琉馬に巣食う怨霊。元は江戸時代の奉公人だったが、当時の一族の2人が後継者争いをしていた中で一方が相手を絞殺した瞬間を不意に目撃してしまった。
小滝は口封じのため座敷牢へ閉じ込められた挙句罪を擦り付けられ、逆さ吊りに遭い惨殺された末に怨霊と化した。
小滝がいる部屋は「開かずの間」と呼ばれ、その部屋に入った者に自身の受けた仕打ちと同じ苦しみを与えて殺害する「逆さ吊りの呪い」をかけてしまう。
「死相」が発生した段階で熱病に侵されたかのような体調不良を患った後、暫くしてから生きたまま逆さ吊りにされ苦悶の中で死んでいく。
おまけに小滝は40以上ある料亭の各部屋をランダムで移動するため「開かずの間」は一日の間でも次々に変化する。
なので小滝のいる部屋の有無は、扉へ触れた時にのみ聴こえてくる「開けて」という小滝の声で判断するしかない。
しかし、既に人がいる部屋でも小滝が移動してきて「開かずの間」となる場合もあるため、声がしなかった部屋なら安全と言い切れる訳でもない。
仮に呪われた場合は呪いが発動して死亡するまでの短い時間の中で「開かずの間」を探し出し、もう一度入ることで「逆さ吊りの逆さ=正常な状態」とする以外に回避の手段は無い。
特異車両
便宜上「車両」と呼ばれてはいるものの、実際は「車両」どころか特定の形すら取っておらず、走る
具体的な性質については不明だが、「対処に手間取ると調査員もただでは済まない」らしく少なくとも安全な怪異という訳ではないらしい(*31)。
中でも通称「超・異質特異車両」と呼ばれる
その正体は、ネット上の噂として広まっている「最恐の心霊スポット」という赤刃トンネルへの「畏れ」が集まって形成された存在。
毎年特定の時期になると赤刃トンネルから溢れ出し、周囲へと流出していくという。
定義づける概念は何でも良く、その場で「これは〇〇である」と恐れることなく確信を持って認定されてしまうと「畏れ」が無くなって存在を保てなくなり、断末魔を上げながら消滅する。
逆を言えば、特異車両を少しでも恐れて定義づけできない場合はアウト。数多の特異車両を恐れず観測し続けられる強靭な胆力と精神力が求められる、「逃げ出したら逆にアウト」なタイプの怪異である。
その一方で定義づけを「対処法」だと知っている=「心霊現象である」と既に定義づけて認識している人間では、逆に対処できないという矛盾めいた性質も持つ。
そのため、対処法は何も知らない人間へ危険性を伝えずに行わせなければならない。
作中では
主人公2人
余談ながら走行する車両の中には、車体にて織田ファームによるエヴァルスの宣伝広告が描かれた
デザイナー(異形人類)
でも、少し考えて気のせいだろうと思う。誰にでもある。
作中では白骨で出現したが、眼窟部分が雪の結晶みたいな異形の形状になっている以外は骨格含め人間そのもの。「もしかしたら元々白骨の姿だったのかもしれない」とも考えられている。
よってこの世界の歴史とは「何度も修正され続け、デザイナーの意図でデザインされた予定調和の歴史」でしかない。
ざっくり言えば裏バイト版歴史の道標。やっていること自体は「歴史のリセマラ」と考えるとそれなりに飲み込みやすいかもしれない。
この「ある地点」からやり直される際、その引き金を引いてしまった(今回のエピソードで言えば、異形人類やその所業を掘り当てた、或いは見た)人間は全員例外なく死亡し、デザイナーによって書き換えられた新たな人物が配置される。
作者が本エピソードを「致死率100%」と謳っていたのはこの現象が理由。
そしてこの石像を掘り起こせばそれが消される前の自分自身であること、デザイナーとそれが行なってきた歴史改変の存在を知覚できる。
だがそれをしたが最後、デザイナーは「歴史のリセット」を行い、それまでの全ての歴史が消え新たな世界が生み出される。(言うなれば歴史のアンインストール→再インストール)
それによって平川は「我々が歴史と呼んでいたものは茶番だったんだ。予定調和しか起きない」とSAN値が激減してしまった。
他の研究員は真実に耐えられず須く発狂したと思われる。
そんな異形人類の白骨が引き起こす怪奇現象の解決法とは、掘り起こされた白骨の破壊。
哲学者バートランド・ラッセルによって提唱された「世界は実は5分前に始まったのかもしれない」という哲学における思考実験の1つである。
誘引者
作業現場に現れ、この裏バイトの危険性を跳ね上げている要因。
長い手足を持ち影のように真っ黒だが、よく見ると人間のような顔を持っており目は真っ黒で十字線が入っている。
班長の児島曰く「生命に興味がある」らしく、開発された人工知能に引き寄せられて集まってくる。
サイズには個体差があり、小さいものは工場の上を走り回ったり窓から中を覗いているだけで害は無い。
だが大きいものは作業現場に入り込んでくる上、残虐な気質なのか
目があった相手を嬉々として殺す攻撃的な性質を持つ。
このため、作業中はひたすら集中しなければならない。
和美の指示で裏バイターたちが逃げ出した途端なぜか消えてしまい、業務は終了。
他の裏バイターたちへ逃げるよう煽動した和美はクビ、ユメも自ら辞めることにして「長く勤めない方がいい」と警告を残しつつ去って行った。
だがその目は誘引者と同じく真っ黒であり、不気味な笑みを浮かべていた…。
契約者
全身真っ黒な羊の頭を持つ男、という見た目といい後述する性質といい、概ね一般的にイメージされる「悪魔」そのものという、一周回って「裏バイト」ではちょっと珍しいタイプの存在。
例により作中では悪魔と明言されているわけではないが。
ただしその対価として、
間に合わなかった場合、契約した者は奴の慰み物とされ残酷極まる責め苦を永遠に受け続けることになる。
そういう意味では本作の怪異の中では比較的大人しい方ではあるかもしれない。
なんなら性質そのものは福ノ神あたりと大差ないし。
五木曽 猛
己の人生をクソみたいだと蔑み、その原因は所謂「親ガチャ」に失敗したせいだと金持ちの家の子供になることで人生をやり直そうと画策した。
計画では黒魔術によって呼び出した「契約者」の力で金持ち(会社経営者)の家の娘であるりんごちゃんの身体を乗っ取り、それと引き換えに渡す人間の魂として、死んでも騒がれないという理由で本来のベビーシッターの代わりに雇用した裏バイターを生贄にするつもりだった。
赤ちゃんの姿でも両足で立ち素早く動くことも可能で、当初はその姿で疑われもせず玩具を踏んだことによる階段の上からの転落事故や、ジュースへの洗剤の混入によって主人公2人を殺害しようとするが悉く回避されてしまい、両親の帰宅前夜に業を煮やして本性を表し実力行使に出るも事前に対策されていたことでこれも失敗。
それでも赤ちゃんの体躯で2人を翻弄するが、最終的には家の中に招き入れられたりんごの魂に身体を奪還された。
りんごに身体を奪還されたことから、ちょい足しにて赤ちゃんにも競り負けるメンタリティの持ち主と評された。
また雇った裏バイターがよりにもよって主人公2人だったため、読者からは親ガチャよりも裏バイターガチャに失敗したとも言われている。
後白 村の神
無事、
全編通して登場したのが1ページかつ、描写されたのもごく一部だけのため外見の情報はほとんど分かっていない。上記したように「神々」と称されているが、実際に複数の神が祀られているのかも不明。
後白村において長きに亘り金と引き換えで行われてきた呪術的な暗殺「忌成成」の実行犯であり、「
標的は居場所やそこの温度に関係なく氷漬けとなるようで、作中ではとある国会議員が自室にいた間で凍死してしまったことが判明している。
一方で制作者は、神に暗殺の成就を願う「あとしろ火伏祭り」の「夜の部」に参加する事で雪像が人に化けている幻の世界の中へと意識が取り込まれてしまい、いずれ凍死する。…が、その取り込みが発生する前に祭りの現場から離れれば無事でいられる。
この「制作者」の判定は制作に関与した部分の割合で決まるようで、村人たちは顔面以外の全てを裏バイターに作らせて身の安全を確保しつつ、依頼を遂行していた。
- 調理や暖房器具はオール電化
- 夜祭では篝火を使わず、照明は(おそらく電池式の)提灯のみ
- 裏バイターに火気厳禁と伝えた上、村に入れるにあたり所持品検査も行う
こちらは先述の通り神社に祀られ、忌成成の成就を願う宴や舞も行われているなどれっきとした(?)信仰の対象として扱われているようである。
なかたりさん
ああ僕も死にたいよ今すぐ死にたい。
死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい…
黒金木ビルと呼ばれるアパートのクローゼットに巣くっていた「死の王」と形容される正体不明の存在であり、黒金木ビルを死霊と化した住人たちが跋扈する最悪の事故物件パート3へと変えた全て元凶。
作者曰く「その名を口にしてはいけませんよ。死に撫でられるのです」とのことらしい。
また、なかたりさんが居座っているクローゼットを他人が開けた場合も死に繋がる様子。
何故か一定時間耐え抜いたら後は住人共々無干渉になるという性質があるのが救い。
なかたりさんによる怪奇現象を乗り越えて、初めて裏バイトの業務が開始されるというかなり変則的なシチュエーションとなった。
月曜日から日曜日まで、「死の王」により一日毎に様々な「死」を迎えていく人々の姿を一週間に亘り淡々と流すという独特な映画。
「とにかく気の滅入る作品」「自殺のススメ的映画」と形容された問題作である。
成功体
生きた人間の脳に直接手を加え、進化した人間を生み出そうとしていた研究所「木谷脳研」の廃墟に潜む被験者たちの成れの果て。
全員が普通の人間から逸脱した存在となっているが、人の姿を保ってはいる。
「精神」「肉体」「超常」「完全」の4種に分類されており、1~4階を各々のテリトリーとしているが上階に続く階段には近づきたがらない。
研究者たち
人間の脳を研究対象としており、上記三種の成功体を生み出した実験の末ついに完全成功体を作り出すことに成功する。
だが完全成功体は完全な存在であるが故に全く動かなかった。
それに納得しなかった研究者たいは完全成功体に比肩する存在になるべく自らの脳すら研究対象にしたが、実験の末に発狂。以降は廃墟となった研究所に入り込んできた人間の脳を摘出する狂人の集団と化した。
またユメが話中にて「一階がダントツでクサかった」と言っていたので、一階に侵入者を捕らえるトラップのようなものがあるのだろう。
そう考えると、「彼ら」が地下に潜んでいるというのは、どこか皮肉めいたものが感じられる。
軍手落とし
ただ、脈々と受け継がれているんだ。
その姿は空から降り注ぐ巨大な手、そして空から俯瞰する異様な単眼。それ以上の仔細は全く以て分かっていない正体不明の怪異。
特徴としては、『軍手落とし』での違反行為を行なった人間を問答無用で抹殺する。
具体的には「落とした軍手を動かしてはならない」「軍手落としの目的を探ってはならない」という条項の違反者がターゲット。
もし違反してしまえば屋内外問わず、空から肉眼ではほぼ知覚不可能なほどの超高速で降り下ろされる手によって一瞬で潰殺される。
加えて死に方も突き立てた人差し指、拳骨、平手で叩き潰す、デコピン、チョップで圧殺など
ちなみに振り下ろされる手によって死ぬのは違反者のみ。違反者が肉片すらまともに残らないレベルで潰される以外は周囲に破壊は起こらないので、たとえ屋内であってもその建物自体には一切被害が及ばない。
不安と恐怖に駆られて軍手落としがどのように行われたのかを地図アプリなどで探ろうとすればその時点で死が確定、無事軍手を落とせたとしても直後に他人からゴミとして拾われてしまえばその時点で軍手を落とした人間の死は確定する。
端的にまとめれば「バイト内容を少しでも考察しようとした奴絶対殺す怪異」とも言い換えられる。
よって当然、人類側はこれがどんな怪異なのかほとんど把握できていない。そして読者側もどんな怪異なのか、何故人類が滅ぶのかも全然分からないままである。
見方を変えれば怪異によって殺される条件が初めから明言されていたため、怪異の中ではまだ優しい部類に入る…のかもしれない。
今回は作者も軍手落としの意義をいつも以上に明確にしてはおらず、「軍手落としというものは、色々な仮説があるのです。皆さんも色々考えてみると面白いかもしれません。もれなく空から手が降ってきますよ」と曖昧なままにしていた。ちなみに作者にも空から手が降ってきたが、ゾンビなので頭に絆創膏だけでセーフ。
とことこちゃん
マジでこの世の終わりみたいなの。
負のオーラヤバかったっすもん。
ナインマートと呼ばれるコンビニにかつて常連客として通っており、車に轢かれ亡くなった少女の霊が怪異化したもの。
その顔は、中央部に無数の顔のパーツが無理やりねじ込まれたかのように混沌としている。
深夜の勤務時間帯に実体化して店内を徘徊し、スタッフに対して何かを訴えかけ続けるがその内容は日に日に鮮明になっていき、1か月ほど経てばはっきりと聞き取れるようになる。
しかし彼女も彼女に惹かれてきた怪異も、明確に怨みの矛先を向けている相手以外には一切害を為さない存在であり、主人公2人より前に深夜帯勤務を経験した人物もしっかり生還している。
このため裏バイトとしての難易度は格段に低いものの、彼女に関する事件が作中で初めて明らかになったところを見ると、その異様な環境に耐えられず辞めていった人の方が多かったのだろう。
その後のナインマートは間もなく休業、事件の関係者やとことこちゃんがどうなったのかは不明のままとなっている。
ムダイ
即ち、「読むものが最も欲している情報」が書かれているらしい。
表紙も中身も全てが真っ黒な本でタイトルは無く、噂では誰も知らなかった真実が載っていたり、歴史的価値のある古書であったり、希少価値が頗る高い本として知られている。
その実態は、「裏」の図書館を徘徊している後述の怪異が、今なお吸収し続けている無尽蔵の知識の中から産み落とした
ただしそれ自体はあくまで収集された知識の塊に過ぎないため、「この世に存在しない事象」を求めても「無い」の2文字で済まされるなど、得られる知識には限界がある。
「裏」の世界に迷い込んだ人間がムダイを手に取って読んだとしても、「裏」から「表」の世界に戻るとその内容は忘れてしまう。
ただし、このムダイを「表」の世界に持ち出せれば話は別なのだが、持ち出そうとした場合は怪異がそれを妨害してくるため非常に困難。
このためムダイを「表」に持ち出すには、「裏」の入り口付近にムダイが現れたタイミングを計って「表」の世界から「裏」の本棚に手を伸ばして取る以外に方法はない。
ウライブラリィ
宇宙宇宙宇宙宇宙宇宙!
屈強な大男の風貌をしているが、その身体は無数の線のような管によって構成されており顔のようなものは存在しない。
名前は
その情報を実物化させたものがムダイであり、有象無象の知識の集合体という事になる。
基本的に自ら進んで人間に害は及ぼさないが、ムダイを「表」世界に持ち帰ろうとする者には容赦なく襲い掛かり、その管を相手の脳に突き刺し大量の知識を一気に流し込む。
知識を流し込まれた人間は、脳のキャパシティが限界を超えても入り続けてくる「暴力的情報」に
途中でムダイを手放すなり、持ち帰るという意思を無くせば見逃してもらえるよう。
ただし、図書館司書の花巻によれば「裏」から帰ってこなかった図書館スタッフも居たようで、最後までムダイを手放さなかった場合どうなるのかは不明。
たつ子
見る者に「恐怖」を伝える。
伝える事ができるのが本物のアートの条件なのですから。
上坂象太郎という芸術家が製作した人形・絵画・彫刻といった作品全般を示し、基本的には瞳が縦に並んだ不気味な表情をした和人形のような姿をしている。
この作品群は2人以上に見られていないと動き出すという特徴を持ち、雇われた裏バイターの役割は閉館後この作品が逃げ出すのを防ぐための見張り。
だが、事情を知らない裏バイターがすぐ戻るから大丈夫だろうとトイレに立ったことで、多くの作品が脱走してしまった。
たつ子に関心を抱く人間の精神を汚染し、自身の幻覚を見せて恐怖心を増大させ、やがては精神をも蝕み死に至らしめる。
更に言えば見られている間も動かないだけであって、ミーム汚染の性質はそのまま。
そのため前回開催された作品展では、大勢の観客が発狂あるいは死亡する惨事が引き起こされた。
逆に言えば何らかの方法で感情を押さえる、もしくは無にすれば被害を受けずに済む(*38)。
こうしてたつ子を見た人間の何人かが恐怖と共にたつ子の存在を媒体に記録し、その媒体がまたミーム汚染を引き起こす動く作品となる(*39)。
こうやってたつ子は際限なく増えていくのだ。
高井津村の住民
贖え。贖え。贖え。贖え。贖え。贖え。贖え。贖え。贖え。贖え。贖え。贖え。
贖え。贖え。贖え。贖え。贖え。贖え。贖え。贖え。贖え。贖え。贖え。贖え。
物語の舞台となった藤吉町に、かつて存在していた高井津という集落で暮らしていた人々。作者曰く「高井津ゾンビ」。
しかしある飢饉の際に「口減らし」の名目で、藤吉町の前身である藤吉村の住人によって皆殺しにされた。
霊園内には「高井津之墓」と書かれた墓石があるが、これは人名ではなく集落の名前。
藤吉村は高井津村を下層民と見做して奴隷のような扱いを繰り返しており、挙句の果てに村民虐殺へ踏み切ったという。
藤吉町に存在する
霊園の周囲に鳴り響いていた「コーン」という音は、高井津村の人々の魂を呼び寄せる「召還の儀」で使われた柄杓によるもの。
これにより今生きている人間の魂を生贄とし、高井津村の人々が現世へ復活する足掛かりとなる。
彼らは藤吉村の子孫たちの罪悪感を煽り自罰意識を植え付けた上で復活の生贄にしたようで、物語開始時藤吉町には既に人っ子一人いない状態だったため既にほぼ全ての町民が、この「召還の儀」の犠牲になっていたと思われる。
自分たちを滅ぼした藤吉村の子孫には恨み骨髄に徹す反面、藤吉村の人間以外に対しては基本友好的な存在である。
ただし、話を信じやすい善良な人間はターゲットにされてしまう。
逆を言えば疑り深い人間ほど生存の確率は増していくが、生贄にするかの最終判断は高井津村の村民による独断と匙加減次第なので相変わらず生存率は運ゲー。
逆に裏バイターを身代わりにして高井津村の「召還の儀」から逃れようとした主任は、その卑劣な所業を咎められ然るべき処置を施された。
かくして高井津村を虐げていた藤吉村の人間は全滅、正義の復活はここに成ったのである。
めでたしめでたし。
しーマン
グレイタイプのエイリアンのような姿をした異形、マジックペンで書き殴ったような目と妙に色っぽい唇、沈黙を促す唇の前で人差し指を立てるポーズが特徴。
裏バイトが世の中に広まるのを防ぐ抑止力的な存在で、裏バイトの内容を広めようとしている人間の元へ現れては存在そのものを消してしまう。(作者曰く「しー」される)
より簡単に言えば怪異による垢BANならぬ人生BAN。
過去改変や認識阻害を起こせるとも受け取れる描写がありその力は未知数だが、本編での言及自体はあったものの最後のコマにしか姿を見せなかった。
視聴者
人生乙 人生乙 人生乙 人生乙 人生乙 人生乙 人生乙
人生乙 人生乙 人生乙 人生乙 人生乙 人生乙 人生乙
人生乙 人生乙 人生乙 人生乙 人生乙 人生乙 人生乙
某笑顔系配信サイトのような配信サイトを見ている視聴者のフリをした怪異。
『裏バイターをゲストに迎え職務経験を百物語の体で話す』という内容の配信にて出没しており、基本的に碌な意思疎通ができない裏バイト怪異には珍しく流暢な日本語を書き込むどころかネットミームまで使いこなしている(*41)。
わりかし友好的な怪異だが、しーマンが現れる直前には遠隔でパソコンの電源を起こして配信を再開させ「人生乙」というコメントで画面を埋め尽くした。
「ふざけたノリで他人の人生を勝手に終わらせようとしてくるあたりも現代っぽい」といった意見も。
荒木源一郎
馬鹿が障害になどなるものか。
正確には「荒木源一郎」を名乗る存在であり、真の名称は不明。
某有名映画のドクにそっくりな老年男性で、何度もノーベル賞の受賞経験がある超優秀な研究者。
その正体は他者の肉体に自分の自我を移送し、乗っ取ることで生き永らえてきた存在。
自身の知能・知識・知性に絶対的な自信を持つと同時に強く執着しており、約1000年もの間に9人もの若くて健康な肉体を乗っ取っている。己の乗っ取ってきた人間を「低脳」「バカ共」と侮蔑するなど性格は傲慢そのもので、犠牲者の成れの果てである干し首をネックレスにして身につける悪趣味な面もある。
図抜けて知性が高い上に人間社会へ溶け込んでいる点も含め、悪辣かつ危険な怪異と言える。
干し首
ニゲテ
「このノートが荒木の雇う助手の目に触れることを祈る」
見た目は皺くちゃになった、手とほぼ同じサイズによる人間の頭部。肉体を乗っ取られただけでなく荒木により数珠繋ぎにされ、ネックレスにされるという尊厳も何もあったもんじゃない扱いを受けている。
荒木の首の真後ろにいる個体だけは未だ意識を保っているようで、声を出したり血涙を流したりといった反応を見せる。
真後ろの個体は荒木による乗っ取りの犠牲者が増えるのを望まず、こっそり声をあげて橙に逃亡を促すも、荒木から聞かれてしまい眼球を指で潰された。
結局、最後まで橙には生きた人間とは認識されなかったものの、紆余曲折あって荒木の野望が潰えた際はこれ以上犠牲者が増えないことに安堵しつつ、橙に「アリガトウ」と感謝を述べた。
スーパーマーケット
「怪人」に関わりすぎると、あれに敵視される。
そう、「あれ」…「あれ」に皆、
分類としてはおおいなるものと同様に「強大すぎて全体像がはっきり見えない怪異」に該当し、本編でも得られる情報が限定的だった。
この怪異自体、通常なら人間に何か危害を加えるような存在ではない。
では何をしているのかというと、人間の支配である。
人間は生活するため役割を果たさなければならない。
自分あるいは家族のために日用品や食材をスーパーなどで買い、食事を作り、掃除洗濯をする。
当たり前すぎて自覚がないものの、生きていく限りこの日常のルーティーンからは逃れられない。
この絶対に逃れることのない「日常という名の檻」へ人間を閉じ込め、飼育する存在がスーパーマーケットなのだ。
…つまり、『スーパーマーケット』という施設そのものが怪異の正体といえる。
作者によれば、スーパーへ通う客は奴隷でありどれほど怪人が殺人を犯しても客足が途絶えることはなく、警察であろうが抑止するのは不可能のようだ。
だがこの支配に気付いて「無限に繰り返され続ける日常の牢獄からの解放」を願った、言わば反逆者には容赦しない。
凄まじい力で引き裂かれ、望み通り日常から(物理的に)解放されてしまう。
また怪人に接しすぎた場合や、日常の檻の存在を自覚してしまった者も攻撃の標的にされるため、一度トリガーが引かれれば極端に危険度が上昇。
こうなると一刻も早くスーパーから逃げ出さなければ、スーパーの手で殺害されてしまう。
また、「檻」という言葉に関連してかこの話全体を通して格子状のコマ割りが多く見られる。
怪人
解放されたんだね。
「怪人」は皆のヒーローだったんだ。「怪人」は沢山いる。
スーパーの店内にてあの手この手で人間を惨殺している犯人だが、この怪異自体にユメの嗅覚は反応しなかった。
つまりこれは、人間の意に反して命を奪うような怪異ではないのだ。
では何が目的なのかというと、人間の解放である。
作中のセリフによると前述のようにスーパーマーケットの支配に気付き、日常から解放された者が怪人へ変化する。
真実を教えてあげたいと怪人が願う者の前へ付き纏うように現れ、詳細は不明なのだが何らかの方法でスーパーマーケットの支配に気付かせ、解放された者が新たな怪人へと変貌。
客を猟奇的に惨殺して休業へ追い込むような嫌がらせへ励むようになる。
もしも支配されたままであっても日常の中で暮らすのを望むなら、怪人には一切関わらずスーパーマーケットから敵視されないようにするしかない。
「青鬼さんみたいなものなのでしょうか」「解放希望者のみ解放してくれますよ。こう書くと公務員みたいですね」とは作者の談。
グリュムフリート
偽物なのじゃよ。
ノスタルジーとは
〇〇県の南黄公園に巣くっており、成人男性を悠に超えるサイズの頭部と枝分かれする触手状の無数の口吻を備えた怪獣のように巨大な蚊の化け物。
作者曰く「お馴染み蚊の王」。
こうして攫った人間たちの頭に口吻を刺し、人生を狂わせる麻薬成分(*42)を脳へ分泌しながら「血どころじゃない何か」をチューチュー吸い続けるという。
麻薬成分を分泌されトリップ状態になった人間の夢は、キングゾーン内の全員が共有可能。
夢の中では己の思い描く理想の未来や姿を体感でき、こうして犠牲者たちは理想の夢に溺れながら現実では蚊の生き餌となり続ける。
存在が一切知覚できない訳ではないらしく、現実世界でもチラチラ黒い枝のような触手状の口吻が顕現し、公園の人間を狙っているかのような演出がなされている。
キングゾーンから逃れるためには新しく餌になりうる人間が18時に公園へ足を運ぶしかなく、いくらノスタルジーに吞まれなくても条件を満たさない限りキングゾーンからは永遠に出られなくなる模様。
「ずっといると帰れなくなる」らしいが、厳密には「ずっといると(蚊の王の餌食になり)帰れなくなる」と表現するのが正しい。
人魚
だから人魚の呪いを受けない」
「でも、なんかそれって卑劣じゃね?」
「卑劣? そんなん人間の価値観の話じゃん。
外見的にはフィクションの「人魚」にほど近く、女性的な表現が成されている。
「人魚の肉を食うと不老不死になれる」として富裕層に大変人気があるらしく、地下の専用の卸売市場にて取引されている。
買い取られた人魚は様々な方法で調理され、金持ちに振舞われているらしい(劇中では活け造りの様子が描かれていた)。
呪いを受けないようにするには「人間が人魚を殺した」のがバレなければいいと言われており、そのため地下の仲買人は全員動物の被り物を着用している。
肉皮剥離薬
MTKコーポレーションというベンチャー企業が開発したものでこれを服用すると、僅か数十秒で全身の皮がまるでバナナの皮を剥くようにベロンと剥がれるという意味の分からない代物。皮を剥がれる時に痛みを感じる描写は無いものの、筋肉が露出したことによる単純な痛みはある模様。依頼元のテーラー渥美はこの薬で剥いだ皮で後述の「スーツ」を作っていた。
麗賓倶楽部
最初に断っておくが、これは何の怪異要素も無いただのセレブが集う会員制の倶楽部でしかない。入会には会員の推薦が必要。
女性専用という訳ではないようだが、作中に登場する会員は女性ばかりだった。
この倶楽部は一見するとアパレル業界の人間が集う集会なのだが、外部からは「変態倶楽部」とも呼ばれている。
その理由は麗賓倶楽部が扱っている製品にある。
ここでは人間の皮を使った製品が数多くお披露目されている。
入り口にある虎の皮の敷物ならぬ人間の皮の敷物に始まり、人間の顔を丸ごと使った椅子なんてのもある。
スーツといってもサラリーマンが着ているようなスーツではない。
前述したように麗賓倶楽部の製品は全て人間の皮が使われている。つまり麗賓倶楽部のスーツとは、人間の皮を丸ごと剥ぎ取ってテーラー渥美で仕立てたもの。
倶楽部は一見すると若い女性ばかりだが、実際の会員は大多数が老人。
老人は若い女性の皮でできたスーツを身につけることにより、若々しく美しい姿となっているのだ。
人皮をスーツに改造するにはかなりの技術力が必要だが、スーツ製作をテーラー渥美のオーナーが請け負ったことによりスーツは「人皮スーツ」として売り出され一気に広まった模様。
...つまりスーツ生産のため相当数の犠牲者がいることになるのだが、劇中ではそちらに関する言及はない。
加えて犠牲者の存在も倶楽部の権力によって揉み消されているためか、犠牲となった人々の存在は表沙汰にはなっていない。
寧ろ嗜好品感覚で人間の皮を愛好しつつ消耗しているため、彼らにとって一般人の犠牲など他の動物から毛皮を剥ぐのと何ら変わらないのかもしれない。
オサダ
ホテル黎明の3階を根城にしている死霊で、特性としては黒黒ビルの悪霊たちと限りなく近いものがある。
生前は別のホテル経営者の一家で、ちょび髭で七三分けの夫が「ホテルは従業員も客も一つの家族となるのが理想だ」としてアットホームなホテルの経営を目標としてきた。
だが理想だけではどうにもならなかったらしく経営が立ち行かなくなり、当てつけのようにライバルだったホテル黎明の309号室で一家心中を図った。
以降は部屋に居座る地縛霊と化し、309号室に入った人間を首吊り自殺させる悪霊へと変貌した。
このせいで309号室では宿泊客の自殺が相次ぎ、宿泊客がいなくなると今度はフロントにコールを掛けて従業員を部屋に呼び寄せ自殺させていく傍迷惑な行為を繰り返すようになった(*44)。
もし309号室に立ち入ってしまえば即座に首吊り自殺させられ、死後はホテルの宿泊客として3階へと縛られ続け
このせいでホテル黎明の3階は長田によって不法占拠されたといっても過言ではない。
手長逆首様
その名の通り異様なほどに長い腕を持つ女の霊のような姿を持ち、常に首が180°逆を向いているのが特徴。
当人(?)は後ろ向きのままでも何ら行動に支障はないようだが、ユメ曰く万が一顔を見てしまうと「良くないことになっていた」という。上記の「ギリギリ」というのは首を捻る時の音。
アンバランスな体格に反し身体能力は高く、引っ越しトラックを飛び跳ねて追いかけたりと身体を張っていたのだが、格闘能力の高い金には概ね押されっぱなしで一度反撃を食らわせた以外は基本ボコボコにされていた若干可哀想な怪異。
「顔を見てしまった」ことがトリガーなのかもしれない。
悪魔?
絶望せよ。貴様らは混沌に包まれる。
片方が欠けた二本角と鋭い牙を持つ。
実を言うと本編を読んだだけでは「怪異らしい」ということが何となく分かる程度で、特性も危険性も謎のまま。
作中では終盤まで、元サタン系ヴィジュアルバンドのボーカル兼リーダーであった店長・赤木健二のコスプレ姿だと認識されており、ユメも匂いを感じておらず店長に当たりの強い従業員(*46)からは何度も蹴られていた。
「黒キ儀式」「10年の時」という台詞から、正体は恐らく健二本人の組んでいたバンドが10年前の初ライブにてパフォーマンスとして実行していた「ガチの悪魔召喚の儀式」で顕現した存在。
上記の通り最初は健二が悪ノリしているだけと思われていたのだが、悪魔崇拝者を思わせるローブを纏った客が続々と来店して彼を取り囲み、黒ミサのような祈りを続け段々と顔が異形と化していった。
また悪魔を囲んでいたローブの客たちも、実際は幾つもの目らしき器官を持つ異形の存在であった。
信者(?)たちに向けて「この日を以て、人類は滅亡する」と宣言するも、100年近く経ってもまだ人類を滅亡できていない前例があるのでぶっちゃけそれだけの力があるのかどうか未知数。
終盤に「
益荒鬼
忌まわしきモノを封印する儀式の真逆の手順らしい。
何か、封じられていた恐ろしいものを、
解き放つための儀式だと。
江戸時代に益荒村で流行し頭部が崩壊し死に至る病とされており、数百人の死者が出た。
そのため疫病退散と慰霊として200年前から始まった益荒川花火大会によって病はピタリと止まっており、花火の効果があった模様。そのため200年間欠かさずに花火大会は続いている。
だが益荒川へ花火を運ぼうとすると、その途中で事故に遭ったり運転手が道を間違えて異なる方向に行ったりなど何らかの妨害を受けてしまう。また、会場となる河川敷には花火大会開催を拒絶する、おかっぱ頭をした着物姿の子どもたちの霊が出没している。
しかし今回は主人公2人と茶々のサポートによって、益荒川へ花火の運搬に成功し無事に花火大会は開催される運びとなった。
人身御供にされた子供たち
みなオカッパの着物姿の少女で、河川敷に入るとその目的を訊ねて花火を上げることと知ると必死の形相で追い返す。
今回の大会開催の妨害も、益荒鬼の復活を阻止するため行なっていたことでこの作品には珍しく純粋に人間への善意のみを以て益ある形で働く怪異である。
そのためユメの異能には反応しないが、本人たちは「花火大会を開いちゃダメ」としか口にせず真意が掴めなかったものの、益荒鬼の封印自体も非常に簡素なものでそれを壊そうとすると「良くないことが起こる」という感覚はあったようだ。
封印が解かれてしまったきっかけは茶々の発言であり、読者の中では彼女を訝しむ声も上がっていた。
百葉箱
温度計や湿度計などが入っている。
普通はね。
辺鄙な山の中に3つ存在し、普通の百葉箱とは違い異なる時間や空間を観察するものである。そのため中には温度計や湿度計は入っておらず、それぞれ「手」「12人の男女の写真」「自分」が入っている。
この百葉箱の影響で周りの時空は歪み、ユメが空を飛んだり和美が分裂するなど
エピソードでは24時間百葉箱を1時間ごとに観察し、「手」「12人の男女の写真」「自分」に変化がないかを調べた。
樹海の怪異(仮称)
仁田四村樹海に巣くう蓑虫のような赤ん坊というビジュアル以外、詳細は全くの不明である
樹海で遭難してしまった青年の「滝沢純太」を苗床に成長していたようで、彼を捜索しにきた隊員を悉く自殺させてその死体を栄養源に成長していた様子。ちなみに苗床となった彼の腹部は妊婦のように肥大化し、腹部からは無数の臍の緒のような触手が伸びていた。
この怪異の干渉を受けると「ジュンくんを助けに行かなきゃ」という思想の下、森から垂れ下がる蔓のような臍の緒によって率先して首吊り自殺を図ってしまう。
純太を苗床にしていたモノが産まれればその時点で影響下から逃れられ生存できるが、産まれない限りは確実に死ぬしかない。
おまけに、いつものユメの異能が全然反応しないまま完璧に術中へ陥っていた。つまり生存できるか否かは過去の怪異含めてもダントツの運ゲー。
ただ、鞄やおおいなるものの性質から見るに「結果的に人間が不幸になる」タイプはユメの能力では感知できないようであるため、この怪異も悪意で人間を死へ追いやっている訳ではないと思われる。
彼の家族を全員同じ苗床へと変貌させ、彼と同じように大多数の人間を養分にしていることを仄めかしつつ本エピソードは幕を閉じた。
余談だが、ユメはバイト先の仁田四村樹海に行く道中の記憶を完全に忘却してしまったらしく、そもそも樹海捜索員の裏バイトへの参加自体が怪異の術中によるものなのかもしれない。
スマイリー・ガウチョくん
みんなだいすきガウチョくん もっとわらってスマイル、スマイル
わらわないコは たべちゃうぞ~
「おもちゃの長嶋屋」のオリジナルキャラクターによる等身大着ぐるみで、真っ黒な体に巨大な目玉、耳まで裂けて巨大な歯が並んでいる口
正直言ってあまり可愛くはなくいっそ不気味ですらあるのだが、子供たちには絶大な人気を誇る。
その人気はまさに社会現象といっても過言でなく、ぬいぐるみやフィギュア化は勿論のこと、ゲーム化・アニメ化・ドラマ化までされている。
また、ガウチョくんのぬいぐるみを近づけるとどんなにグズった子供もたちまち笑顔になるという。
スター・マン
だって、今のきみは、
肉体という枷から解き放たれた、誰よりも自由な存在だから。
ぼく達の使命を果たしに…
十津能平原の上空でのみ観測でき、人間のような形状を模っているがその実態は無数の小惑星らしき物質で構成された異形の存在。
さらにこのスター・マンを長時間観測し続けた場合、スター・マン側は観測者が自分たちの同志になりたがっていると認識し、その人間を自分たちと同じスター・マンに変えてしまう。
スター・マンと化した人間は元の肉体が溶けるように消滅し、小惑星の集合体のような肉体へ生まれ変わり、他のスター・マンと同じように宇宙へと旅立っていく。
なお、観測し続けた人間にはスター・マンが「返事」をしてくることがあるものの、常人がその声を聴くと発狂して
ただし、スター・マン側からすればこれら一連の行動は自身らと同じ目的を持った同志を募っているに過ぎず、悪意を持った怪異ではない。
後述する行動原理を踏まえれば、本作では極めて珍しい一貫して人類に友好的な怪異だとすら言える。また後のエピソードにて、「デザイナー」の動きを認知できることが判明しており他の怪異とは一線を画す強大な存在であることも判明した。
時子はこのスター・マンの原理に気付いていたようで、雇用主を罠にハメて彼を「同志」に仕立て上げた。
即売会の客
アンダーグラウンドで行われているこの即売会は一見すると同人誌即売会と同じで、個人でブースを出店し品物を売買している。
だがそこで取り扱われている品物は当然同人誌などではなく、作中では「ヴァヴェボバ」なる商品が売られており、また客の1人は「ウィンジン」という品物を要求していた。
この即売会では客も売り子も被り物を着用しており、仲買人のエピソードと似通っているもあちらとは異なり全ての客が人外の存在。
人間の売り子は被り物を被り続けて人間であることはひた隠しにしなければならず、もし人間だとバレたらただでは済まない模様。
だが、本エピソードで
挙句とうとう素顔を晒したのだが、常人を超越した思考回路を持つ橙は怪異と意気投合、皆が素顔になり打ち上げで記念撮影するに至った。
そして橙を雇った雇用主は怪異よりも橙に恐怖を抱いた。多分読者も橙に恐怖を抱いている。
薬品庫の幽霊
大縄薬局の薬品庫に出没する女性の幽霊で、体つきや頭部の輪郭こそ普通だが顔のパーツが普通の人間とは逆さまに付いている。
この幽霊を恐れているために主人公2人の雇い主である大縄明美は薬品庫へ入りたがらないが、どうやら明美には見えていない模様。
そして薬品庫に立ち入る2人には目もくれず、時折薬品庫を訪れる明美を恐ろしい形相で睨みつけている。
大倉さん
とあるアパートを根城にしており、外見的には禿げ上がった全裸の中年男性といった感じ。
この怪異の影響か、アパートでは自殺者が絶えない。
神の御国へ赴く会
喜多区に位置するとある廃ビルを根城にしている死霊の集団で、生前は神の国──つまり天国へ行くことを最終目的としたカルト教団だった。
「儀式がうるさくて近所から苦情が殺到した」「勧誘が強烈だった」とのことだが、この辺りのことは本編では詳しくは語られていない。
ある日に突然信者と関係者全員が失踪してしまい、ビルは人型の黒いシミだけが残る
以降はこのビルに立ち入った者──それが男性ならば女性信者によるハニートラップで、女性ならば記憶から作り出した幻覚によって惑わし、仲間に引き入れようとする。
魅入られた男性にはこの廃ビルが美しい女性の待つ豪勢なマンションに見えるのだが、第三者から見たら何も無い廃ビルで誰もいない空間に向かって独りごちているようにしか見えず、女性との通話も地獄の底から響いてくるような苦しみの声に混じった「死ね死ね死ね死ね死ね」「お前もこっちに来いぃぃ」という禍々しい絶叫にしか聞こえない。
八木の友人である大山は「信者たちは間違って地獄に行ってしまったのではないか」と予測しており
魅入られた犠牲者も最終的に地獄へ連れ去られるようだが、幻覚を打ち破るかあるいは誘惑が届かないほど遠くへ逃げることで、難を逃れられる。
作中の依頼主であった女性の旦那も、廃ビルに容易く近づけないほど遠くへと引っ越したため誘惑を断ち切れた。
確かに逃れることはできた、怪異からは。…とはいえ、真に恐ろしいのは怪異だけではなかったのだが。顛末を見た男性読者は股間がキュッとなったことだろう。
置物(仮称)
「笑みを浮かべながらマッスルポーズを取っている擬人化された齧歯類」というマスコットじみた外見とは裏腹に危険度の高い代物であるらしく、かなり早い段階からユメの異能が反応していた。
マスコット系の見た目で危険度が高いという点から、スマイリー・ガウチョくんを連想した読者も多かった模様。
作中では早々に発見された直後こそ普通の置物らしく振る舞っていたものの、主人公2人が見ていた前で徐々に口角を吊り上げ、やがて大口を開けてガタガタと激しく震え出した…時点で危険を察知した2人はその場から逃走。
後日戻って来た時にはこの置物だけが忽然と姿を消しており、結局
それを踏まえると謎のまま消えたこの置物は、謎だらけであることにこそ意味があるのだろう。
ドリーミン・フラワー
フラワーガーデンSAGA近辺の店長・佐賀が個人的に入手した珍しい花。
この花を置いておくと何故か全ての花が枯れてしまったのだが、不思議なことに翌日には花が元通りになっていた。
そして、まるで花を恐れているかのように雇ったバイトは次々に辞めてしまっている。
…といっても何の代償もなしに願いを叶えてくれるような都合の良いものが裏バイトワールドに存在しないのは周知の通りであり、願いを叶えるには人間を生贄にする必要がある。
気体
他地域と比べ群を抜いて頻発している危険地帯「〇〇県東弥市 工業地区」を漂っている。
このエピソードも遺品整理のエピソードと同様にユメの義母である黒嶺弥生の謎に重点が置かれているため、この怪異についての説明はほとんどない。
気体について作中で判明していることは
- 街の中心に位置する工場の煙突から排出される
- 人間の口と鼻から体内に侵入する
- 体内に侵入した人間を操れる
- 複数種存在する
- 気体毎に独自の意思を持っている(と推察できる)
操られた人間は目や口から黒い煙を吐きつつ人並み外れた力を発揮するようになる。金銀により多対2の状況でも制圧された(*51)ので一応人の範疇は越えていないようだが、一般人からすれば十分に脅威。
また作中では「善い気体」と名乗る存在が主人公2人の体内に侵入しており、電話でコンタクトをとってきたが自ら「善い」と名乗っているだけあって2人に危害は加えず、目的地のアパートへ到着した途端に大人しく出ていった。
しかし「善い気体」が町を取り仕切って以降の東弥地区はさらに治安が悪化しており、事故件数・犯罪率・重犯罪件数が格段に増えている。
この「善い気体」は街に蔓延している気体や黒嶺弥生と敵対している可能性もあるが、現時点での説明はない。
Atonements
ただ便宜上ここでは怪異として紹介するが、厳密には怪異とは言えない。
というのも、彼らは別の怪異に呪われてしまった人間だからである。
元々はKINGDOMという名前でデビューした4人組男性バンドだったのだが、後述する「希美」の呪いによって世にも悍ましい姿に変貌してしまった。
呪いを解くためとして2人の僧侶を呼んだのだが、僧侶だけの祈祷ではとても足りずもっと大勢の祈りが必要だった。
そこで彼らが考えたのはコンサートを解呪の儀式とすることで、自分たちが祈りのポーズを取れば観客もそれを真似るだろうと考えたのだ。
しかしそれは危険な賭けでもあった。
コンサート中は希美の呪いを一身に受け続けるからだ。
それでもギリギリでコンサートは終了となり解呪と供養も終わったかに思えた…が、その時アンコールの掛け声が観客から上がった。
その後は、50,000円の追加報酬によってステージの清掃が行われたという。ステージ上の状況は伏す。
ちなみにバンド名は「罪滅ぼし」「償い」を意味する。
希美
作中では一貫して「あの女」と呼ばれている。
コンサートの後ろの方に陣取り、ひたすら「シーネ、シーネ」とコールを繰り返していた。
正体についての言及はないものの、作中シーンからの推察は可能でその正体は「メンバー全員と四股をかけていたが、嫉妬から殺害された女性の怨霊」。
解呪の儀式は希美の供養も兼ねていたのだが、「アンコール」の先陣を切って目論見通りメンバー全員への復讐を果たした模様。
十字架
海のど真ん中に建っている巨大な十字架で、その場所以外に見た目はこれといって不思議な点はない。
だがこの十字架はSCPで言うところのミーム汚染の性質を持っており、この十字架を映像ででも見ると環境破壊や戦争、虐殺などこれまで人類が犯してきたありとあらゆる過ちや罪を自分がやったと思い込むようになる。
そして同時にその罪を贖うため九人の使徒を十字架へ連れて行くという使命感にも取り憑かれる。
ヌグベチ
…といってもあまり異常性はなく、奇妙な生態をしているだけの普通の昆虫である。とある公園にのみ幼体で生息している昆虫で後述のカビにより、野生個体は成虫になるまでに殺され公園から出された場合は成長段階に関係なく殺されてしまう。成虫となる前に繁殖行為を行う(*53)ため子を為せず絶滅という事態は避けられているが、この生態によりヌグベチの成虫を見た者はいない。
幼体は手のひらサイズの繭玉のような姿をしており、成体へ近づくにつれ巨大化しながら人の手のようなものが生えてくる。完全な成体の姿は本編・ちょい足し共に終ぞ描写されなかった。
カビ
このステージギミックじみた性質から一見「無敵かこいつ…」となるがカビ自体の絶対数はそこまで多くないという弱点があるため、本編では一人がヌグベチを大量に持ち出して囮となりその隙に別の人物がヌグベチを回収するという方法で出し抜かれた。
由来や動機は不明だが地域住民からは公園内の御神木の祟り、御神木がヌグベチを外に出さないようにしている、と認知されており上記の囮作戦の際は明らかに人の顔状になるなど
アルカディア青羽の幽霊
全体的に黒ずんだ姿をしている以外はただの人間であり、暗がりや茂みなどで不意に出現するがすぐ消えてしまう。
様々な設備が揃っており住民も明るい新公団住宅「アルカディア青羽」とは対照的に陰気な雰囲気を纏い、和美からは特大火の玉ストレートの罵倒を心中で呟かれた。
有害な異常性は無くただ現れては消えるだけなのだが今まで管理人を勤めてきた裏バイターは皆「幽霊がいる」と逃げ出しており
その正体は、アルカディア青羽が建つ以前に存在した旧団地での火事の犠牲者と噂されており「焼け跡の窓から大量の黒い影が見下ろしていた」という噂も流れている。
おだんご(仮称)
このエピソード連載中は作者が普段
出現時間になってからしばらく経つと人型になり本格的に客を襲い始める。その方法は背後に回りこみ耳の中に指を突っ込んでそのまま頭を引き千切って殺すというもの。
更に時間が経つとカラオケ店内全てを停電させ生首の姿で廊下を堂々と捜索し、客や従業員を問わず襲いかかるようになる。この際、襲い方が変わり襲われた対象は一瞬で首から上が消失し喉元の断面図が丸見えになるというグロい形で殺害される。
被害者は生首の姿のままで永遠に(少なくとも数年以上)前述の「おだんごになりたい」を歌いながら犠牲者を求める怪異の一部にされてしまう。どの被害者もおおよそ精気を感じられない顔つきで一様に同じ歌を歌うため自我が残っているようには見えないが、取り込まれてすぐの生首は「ドアを押し止めてこちらへ入ってこないようにする」など、ある程度自我を保てるようだ。
この消去能力はある程度制御可能らしく、犠牲者を「身元不明の首無し死体」として残した結果カラオケオリジンが営業停止するようになったという教訓からか、停止解除後は「客が来なかった」と改変するようになっている。
この特性が「人を襲い取り込む」という生態と悪魔的ドッキングをした結果、裏バイト世界では「犠牲者は増え続ける一方なのに誰もその脅威に気付けず何の対策も取れない」という悪夢のごとき事態になっており、被害は本編から数年経っても留まる目処が立たないのが現状である。「5時になったらマズイ」と慌てて去った店員が「歌に、気をつけて」と事情を知っているとしか思えない発言をしているが、これに関しては全くの謎。首無し死体を通報したのが彼だったのかもしれないし、好奇心を擽るために怪異が用意したデコイなのかもしれない。
太空神社の神
今回の職場である太空神社は
どんな呪いも祓える神聖な場所とされており、入り口から本宮まで3kmを要し、参道のすぐ近くに飛行場があるため参道の両隣には高いバリケードが置かれているなど、なかなか特殊な場となっている。
また「どんな呪いも祓える神社」を頼るほどの呪いを受けている者は大抵それ相応のことをしでかしているという観点から、太空神社の神主は参拝希望者リストの情報を警察に提供している。
モデルは成田空港近辺に位置する東峰神社。
神が近づいてきた時は支給された頭巾を被り、神が立ち去るまでその場から動かず待つしかない。顔を見た者がどうなるのかは不明だが、ユメが「クサい」と警告しているため十中八九碌なことは起きないだろう。
詳細は不明ながら魅入られる可能性があるため、この神社での仕事も一人一度までと限られている。
「顔を見た瞬間戻されている。ならば顔を見なきゃ良いだけの話」と誤解した不許可対象に対し、
三猿ノオシエ曲解スルナカレ 悪事ヲ見ザル ソノ意味ハ 「悪ニ影響サレルナカレ」 自ラノ悪事ニ目ヲ背ケル事非ズ 告白セヨ 告白セヨ
と自らの罪と向き合うよう促す発言もしている。不許可となり参道ループに入った者は、神から呪いを祓うに値すると判断されるまでひたすら参道を歩かされ続ける(*58)。不許可対象が受けている呪いの強化もできるようで、話中では「右目の視界に幽霊が映り目が痛む」という呪いが、「常に右目から血や無数の目玉が流れ出し、左目や鼻・口からも血が流れ落ち、白髪化し正気を失いたくなるほどの痛みが続く」というものに変化していた。
当然正気を失うのは「不許可」。
自死を願おうとも
不許可対象者には苛烈極まるもののそれ以外の者にこれといった手は出してこず、「あらゆる呪いを祓う」という
池内康太
同エピソードで登場しているが、コチラは太空神社の神とはなんの関係もない幼い子供の幽霊。
モデルは恐らくホラー小説『忌録: document X』の「みさき」。
作中に登場する保科周一により誘拐され、右目をくり抜かれた上にそこへナニを突っ込まれるという壮絶な最期を遂げた。
最初は保科の右目の視界にしか映らなかったがみるみる力を増して写真にも映るようになり、保科の右目が常に痛むよう呪いを掛けている。参道ループでは歪んだ顔で笑いながら保科の前に出現し、複数体で現れることもあった。
母慈臓
怪異とはいったが自我は無いようで扱い的には解脱猫のように呪具の部類になるのであろう。
詳しいプロセスは不明だが「母の、慈愛を、
オマケ機能として「身代わり適性のある人間が母慈臓の下で一晩過ごすと強制的に母性を刺激されその家の母親となってしまう」という
塙 一家
母親・父親・子供二人の四人構成であり父親は純人間で母親は怪異。息子二人は怪異と人間のハーフである。
れっきとした人間なのだが異常に小さい頭身をしており、頭身だけなら小学生に見紛う程である。
すきっ歯、ハゲ、澄んだ目というお世辞にも整ったとは言えない顔のため作中では小学生に扮する際に紙袋を被ることでそれをカバーしていた。
明らかに人間でない妻と籍を入れた理由は「結婚してくれるってなりゃ結婚するさ誰でも」とのこと。しかし、「小ちゃくてカワイイ」と言われたことを照れながら語ったりと妻の尻に敷かれつつも家族仲は良好な様子。
一階建て民家と同レベルの巨躯を持つ怪人。身体をコンパクトに縮められるようで部外者がいた際は塙家の屋根裏に潜んでおり、用がある時には屋根裏へ通じる穴から頭を逆さまに出して会話する。
野太いゲップをしたり旦那や子供へ悪態ついたりと少々下品ではあるが、ちゃんとした意思疎通は可能な様子。母慈臓を持ち込んだ張本人で、母慈臓の身代わりとしての役目を終えた裏バイターを旦那や息子たちに黙ってコッソリ食べており全くの無害な怪異という訳ではない。誤魔化してはいるが息子からは食人を薄々勘付かれているようだ。
塙家の息子の一人で既に故人。幼少期に事故に遭い死亡したが母慈臓法により復活した。
活発な性格で、事故に遭った当時から肉体及び精神の成長が止まっている。母慈臓のエネルギーが枯渇すると自我を保てなくなり消失、後に顔が醜く歪んだ状態でうめきながら四つん這いで家中を彷徨くようになる。母親からはこの状態を「アホザル」と形容された。
塙家の息子の一人で存命。
パッと見は何の特異性もない普通の人間らしい見た目であり、話中では紙袋を被り小学生役をする父親に対し父親役を演じていた。
ちょい足し曰く怪異の血はしっかり受け継いでいるそうな。母親の話で惚気る父親に若干引いた視線を送ったり、母親が明らかに非人間なのになぜ結婚したのか尋ねたりと一般的な感性を持っているようにも見えるが、顔面の崩壊した燈児を見ても平然としていたり、母親の食人をうっすら察しつつも行動を起こさなかったりとおおよそ普通の人間とは違う感性を持っているようだ。
『家』
なら、私達は何処に住めばいい?
町一つとはいえ、大きな『家』が動くにはそのままではあまりにも狭いため、テリトリー内の空間を歪めて自分たちが動くスペースを確保している。
その影響で家守台は巨大な迷宮と化しておりおまけに濃霧が立ち込めているため非常に迷いやすく、行方不明者まで出ているという。巨大な人のようなものまで闊歩しているが、これもその影響で生じた幻のようである。
『家』の「家」というのはつまり人間のことであり、まるで寄生虫のように口から直接体内に入り込もうとし、寄生が完了すると人間の口から『家』が見える状態となる。
この状態になった人間がどうなるかは言及されておらず不明。
後に「宅配サービス2」にて仕事の意義が「届け物をすることで『家』自身にその場所が自らの拠り所だと印象付け、行動範囲及び歪みの拡大を阻止するための業務」と説明された。
ちなみにこの仕事の大元の依頼主は後のエピソード「宗教法人スタッフ」で登場した「白明郷」である。
炁神
〇〇県を牛耳り裏関連の仕事募集もしている宗教法人「白明炁神論」の主神であり、
「大きすぎて、ニオイもしないくらい圧倒的な存在。まるで神様みたいな…」
と発言しており、明らかに他の怪異とは一線を画す存在である。作中で自身が物理的に干渉してくることは無かった。
白明炁神論
炁神は怒っており、終末の日は近い。
それ故に「無」を信仰し、本当に大切なモノ以外は持たないことこそが終末の日を生き延びる方法なのだ」
という教義、
邪悪な者の試みにより救世主は一度翼をもがれ死ぬが、友人と炁神の力により復活し邪悪な者との闘争に勝って救世主の子となる。
混沌が境地に達し炁神の怒りに触れた時、救世主が「無」に至った人間だけを救う」
という予言を信奉しており信者たちは救われるその時まで基本的に白明郷で自給自足、金も資産も母国語さえも捨てる生活を営んでいる。
出水 翠
実は白明炁神論開祖の孫で次期教祖候補なのだが、第一炁教「セテス」の手によって実の家族を殺されているため教団とは敵対し、外部の者と結託して団体を潰そうと画策していた。
その際の心理的ストレスが引き金となり、内部に潜んでいた白明光子の霊体によって完全に乗っ取られてしまった。
白明 光子
39歳の時、3人の我が子のうち2人を殺害しているが心神喪失状態であったとして罪に問われることは無かった。
その後「白明炁神論」を開き、死ぬまでに県全体を支配する強大な組織に仕立て上げ55歳で没する。
その際遺言として以下の言葉を残している。
落札する者
この名称は限定された一種の怪異を表しているのではなくオークションに出品された呪物たちの総称である(*66)。
このエピソードに登場したオークション自体が「ムカつく奴に呪物を送りつけるための呪物紹介所&取引所」であり、呪物たちはこれまでに殺した人間の数も合わせてオークション参加者の目前に陳列される。
作中ではオークション参加者を名前、性別、年齢、好きなもの、チャームポイント、性格の6項目でまとめた資料の描写が時折挟まれていた。
本作における既存の怪異や他のホラー作品で登場した物品に似ている物も多い。
終盤には異能によって危険を察知したユメが無理やり思考誘導された描写や、司会進行を務める和美が明らかに正気を失っている描写も見られ複数の人間が死んでいるにも拘らずユメの帳簿には
『全て、滞りなく、何事も無く、無事に終わりました。』
と記載されている。
次話のちょい足し曰く「落札した人達以外は無事に帰れた」とのことなので割と良心的な怪異かもしれない(*67)。
黒陽様
「東京の…いや、この国の発展に、黒陽様の御利益は不可欠」
と語られていたが、肝心の御利益についての内容は伏せられており当エピソード内では捧げられた生贄を回収する場面しか描写されていなかった。
『「捧」という漢字の交差点に対応する地点で担当する裏バイターが深くお辞儀をし、全ての地点でお辞儀が行われたことを儀式終了の合図とする』
という何とも回りくどい方法が取られていた。一度吊り上げられた人間が地上へ降ろされている描写や、「黒陽様が特に気に入った生贄には黒いマーキングが施される」といった説明もあるがこれらには具体的にどういった効果があるのかは不明。
- 黒東京会が御神像によって生贄を捧げ東京を発展させる。
- 何者かによって御神像が盗み出され、黒東京会が生贄を捧げられなくなる。
- Qによって裏オークションに出されていた御神像が落札される(*69)。
- Qから黒東京会へ御神像が返還される。その際、Qにより『広告で人の目を集め無差別に生贄を確保する』という手法も伝授される(*70)。
- 「分かってればあの映像を見ても大丈夫だ」とQに騙され、黒東京会の幹部らがまとめて黒陽様の生贄に。
- "持ち主不在"となったためQの一派が黒陽様の御神像を着服する。
うらうらちゃん(アプリ名)
「裏」の技術化を目的とする組織『Q』が発明した裏バイト専用アプリであり、ユメハマがテスターを担当したのは改良に改良を重ねたver.3にあたる。
専属のAIサポーターとしてアプリと同名の『うらうらちゃん』というアバターがおり、大きく分けて3つの機能を持つ。
世に出回る様々な求人情報をフィルターにかけてどれが「裏」、つまり怪異の絡む仕事なのかを表示してくれる機能である。雇い主が認知していない怪異にすら反応しているため端に最初から裏バイトを目的として募集された仕事を表示しているのではなく、怪異が関わっているかどうかを「うらうらちゃん」が独自に判断し選別していると思われる。
アプリがインストールされている携帯のカメラと連動することで運用できる。映した所に「裏」に関係した何かがあるとそこへ矢印が表示されるというユメの異能と類似している機能。害意へ反応するユメに対してコチラは「裏」に関連したモノであれば危険度の程度に関わらず表示される。
ヌグベチや人魚といった、『怪異』と称するよりも『まだポピュラーになってないだけの一般生物』に近い存在に対してどう反応するのかは不明。
当アプリの真骨頂にして一番の問題点。画面上に表示されたQRコードを怪異へ向けることによって対象となる怪異を封印できる。
花火大会スタッフのエピソードにて登場した益荒鬼を初めとする『「裏」の封印に成功した例(*71)』を参考に開発されたモノなのだが封印する対象の指定に難があり、現時点では怪異ではなく機能の使用者を封印してしまう様子。今回の「テスター」という仕事も実用化に向けてバージョンアップさせた封印機能の試運転が本命である。
これでも進歩を重ねてきたらしくver.1の使用者が完全に封印されているのに対して、ver.2の使用者は存在の一部が人格を持って外部に流出している。
ver.3はそういった経緯を経てから満を持してのお披露目だったようだが本編ではユメの異能が反応したため使用されず、作者からも『(黒い匂いがする時点で)ロクな事が起こらなかった』と予想されている。
うらうらちゃん(アバター)
時折バグって同じ文字を言い続けたり「スケスケスケスケ」とよく分からない言葉を発するが、アプリをインストールした機械へ軽くチョップするだけで元に戻るため心臓にちょっぴり悪いだけでそこまで害は無い。
アバターの見た目はシンプルなデザインで描かれた「パーカーを来た少女の上半身」という姿で、作者曰くアホ毛と前髪で裏バイトの「う」を表現しているとのこと。
チャーシューちゃん
コチラは技術によって生まれた「うらうらちゃん」と違い、自然発生した怪異である。
『ラーメン「ね」』というラーメン店の店主に取り憑いているようで「ふとした瞬間明確に店主の顔がリアル調の猫に見える」という異常事態を引き起こしていた。
正体は『ラーメン「ね」』にて飼われていたが死んでしまった飼い猫「チャーシューちゃん」の死霊。しかしこれといって問題を起こす訳でもなく、ユメの異能も一切反応しなかった。
店主自身は異常事態を認識していないどころか寧ろ懐疑的で、噂には辟易している様子だが
「チャーシューちゃんは悪霊じゃねぇッ!!」
「ホントに取り憑いてるならずっとそのままでいてくれってもんだ!」
「むしろ体調も良いし、店も繁盛だ!」
「最近、競輪でも馬鹿勝ちしたしなあ!」
と述べており、怪異自体には全く悪感情を抱いていない。
天使
全裸の巨女の姿をしており、今回の勤務地の地下にある一室で寝転がりながら何かを舐める姿を見せていた。
- 天使は『果実酒の原液と若い女性』を引き換えに契約相手に史上最高の快楽を与えるという契約を結べる
- 生贄となる女性は天使に事前通達しなければならない
- 生贄達は「果実酒の製造に関わらせた後に天使と面会させること」で献上される
- 果実酒の製造に関わらず面会した生贄は溶けて消えてしまう
- 契約に参加していない女性を面会させた場合もまた対象は溶けて消えてしまう
- 報酬となる史上最高の快楽は生贄の量により増減し、与える対象は契約時に決定される
座敷童
今回のエピソードは、主人公2人がオークション会場スタッフ〜コンパニオンスタッフまでの間にそれぞれの核心へと迫っていく裏で行われた脳みそモンキーこと篠月橙、ヤムちゃんこと大家睦美コンビによる激烈な裏バイトを描いたもの。
番外編
アパートの怪異
アパートの一室に住み着いている得体の知れない「何か」。
なかなか強力な怪異らしく、ビデオ通話越しにユメはおろか和美にさえ視認できてしまうほど。
…だがその部屋の住民がよりにもよって橙であったため全く存在には気付かれておらず、現時点での詳細は不明。
橙のヤバさが明らかになるにつれ、読者の間では
「橙が普通に生活できているのはこいつが陰から支えているからでは?」
「むしろ守護霊なのでは?」
という疑惑まで浮上する有様。
おまけエピソード「橙ちゃんのダイダイエット」においても、ダイエットに励む橙を穏やかに(?)見守っているだけだった。
下半身だけの怪異
八木が調査したが、裏バイターを雇っていないので当然主人公2人は関与していない。
依頼人の女性・俵屋が新居のアパートに帰宅すると現れる、ジーンズを履いた下半身の怪異。その場でダンダンと音を立てて激しく足踏みしている。
その足踏みの音を聞いていた内に俵屋の左足は動かなくなり、右足も徐々に麻痺してきている。
深淵の者
今回は得体の知れない霊能力者も同行した。
モンキーの怪異
とある案件の調査を依頼された茶々が遭遇した(この案件には八木も関わっている)。
エヴァルスの畑にいる猿とはまた別物。
茶々と話ができるレベルには日本語が理解できるらしく会話が可能だが、思考パターンが常人のそれとは大きく逸脱しているため意思の疎通は困難。
祠の神様
厳密に言うと、この話は『翼くんはあかぬけたいのに』の一エピソードという扱いであって『裏バイト:逃亡禁止』とは別作品(*77)。夏のホラー回での恐ろしさには定評のある作品の作者が『裏バイト:逃亡禁止』サイドと互いの原案を交換し、ノリノリで描いただけあって凄まじいクオリティとなった。
長野県の山奥に佇むとある村で祀られている神様で、毎日午前2時に小皿へ入った塩、米、水、酒×2を「塩、酒、米、酒、水」の配置でお供えしなければならない。
この時はお供え物を並べる順番を決して間違えないようにしなければならず、渡されたメモに「必ず間違えないように」と書かれており翼より先にバイトへ来ていたユメも去り際、「『向き』だけは絶対に間違えないで」と忠告していた。
だが何故か『裏バイト:逃亡禁止』での主人公2人が置いていったお供え物は、メモに書かれた順番と逆(左:水、右:塩)に置かれていた。
実はメモの順番は「祠の内側」から見た順番であり、わざと間違えるよう書いてあった。
お供え物とは神様へ捧げる物。もし置く順番を間違えるとその人間は「祠の内側から見れば神様」として祠の中へ取り込まれ、「御神体」となってしまう。
おそらく前任の主人公2人はユメの異能によって引っ掛けが通用しなかったため、急遽新たな裏バイターを募集したと思われる。
異能など持ち合わせていない翼は引っ掛けを見抜けず祠へ取り込まれ、新たな御神体となってしまったのだった(*78)。
- キャンプ場スタッフのラストで『未明に』帰宅中の児童が刺される(*80)
家政婦の日給が790.000円と書かれている。橙の存在。
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概要
いずれも人知を超えた現象を引き起こすため、その扱いについては個体ごとに危険度が設定されており、管理マニュアルの遵守が徹底されている。
しかしアブノーマリティは科学のための研究対象ではなく、Lobotomy社が展開するエネルギー「エンケファリン」の抽出元。
超常ゆえのエネルギー効率の良さにより、「クリーンかつ便利な燃料」として商業利用されているわけである。
これも安定した収容のためと言うよりは、効率よくエネルギーを製造するためという側面が大きい。
安定しているとは言っても職員の犠牲込みだったりはするが…社のためなら人命なんて、ねえ。
可能な限りは人命も保護しようとはしているようだが…
それでも誰かの犠牲が前提である場合や、安定した達成が難しい場合なども多く、また基本的に人命よりエネルギー生産が優先されたりもする。
しかも元ネタの財団と違って死刑囚を犠牲にするといったような気遣いもなく、犠牲になるのは一般的な社員。つらい。
| + | ネタバレ注意 |
外伝『ワンダーラボ』や3作目『Limbus Company』にも何体か登場している。
アブノーマリティの初見殺しを楽しみたい方はスルー推奨。
危険度について
生命の樹とヘブライ文字にちなんで「ZAYIN」「TETH」「HE」「WAW」「ALEPH」の5段階に分けられており、左ほど攻撃性が低く、右に行くほど危険。
ただし危険度が低いから安心していいかと言うと全然そんな事もなく、扱いを間違えると普通に死んだりする。あくまで「比較的」安全、でしかない。
Safeクラスは安全を意味するものではない
ザイン。
一番安全とされる危険度クラス。ゲーム内マニュアルにもそれほど危険ではないと書かれている。
「最も攻撃性が低く、通常の場合あまり脅威ではない、あるいは有益な影響を与える事もある」
……との事だが、条件に違反するとステータス無視で即死させる奴とか、クラス詐称している奴がいたり、初見殺しが多い。まあ安全なのは「通常の場合」って書いてはあるけどさ…
そのお陰で「ZAYIN詐欺」なる言葉が生まれてしまった。
因みに、本当に危険じゃない奴は最初にいる骸骨っぽい奴くらい。なんなんだこのクラス。
テト。
下から二番目の危険度クラス。なのだが下が詐欺だらけのZAYINなので…こっちの方が安全かもしれない。
このクラスから脱走するアブノーマリティが出てくる。
とはいえ、脱走しても(比較的)安全で被害が小さい奴が多いため、脱走時のノウハウをこのクラスで学んだという管理人は多い。
みんな大好きクソ鳥もこのクラス。
ヘー。
丁度中間程度の危険度クラス。この辺りから徐々に気を付けるアブノーマリティが多くなってくる。
と言うか、このクラスに属するアブノーマリティあたりから、何故だかやたらと凶悪な能力を持つ奴が多くなる。
例えば特殊能力が発動すると問答無用で職員一人殺して脱走する奴に始まり、職員を死ぬまで洗脳する連中とか異常に脱走する奴、
挙げ句の果てに「他のアブノーマリティのクリフォトカウンターを減らし続け、それを止めるには生贄一人差し出さなきゃならない」とかいうある意味で最もヤバい奴まで出てくる。
そのため、管理人達にもっとも嫌われているクラスでもある。
ただ、非常に有益な上にデザイン面でも人気の高いロリっ子とかダークヒーローとかもこのクラスなので、みんながみんな嫌われているわけではない。
ヴァヴ、が読み方として一般的。
上から二番目の危険度クラス。これとALEPHは連続で作業するとだんだん成功率が下がる。
HEからいきなり危険度が跳ね上がっており、脱走時に対処を間違えると冗談抜きで施設が壊滅するので有事の際の判断は間違えないようにしたい。
プレイヤーが何やっても全滅する時はするけどね。
みんなのアイドル憎しみちゃんもこのクラス。
アレフ。
最上位の危険度クラス。このクラスが脱走したらどうなるかって?
…そんな化け物揃いのALEPHにも癒し枠はいたりするのだが。
オブジェクト分類
根源(A)、タイプ(BB)、シリアルナンバー(CC)、危険レベルの頭文字(D)で「A-BB-CC-D」の組み合わせになる。
危険レベルの頭文字(D)は省かれ、別記される事も多い。
- 根源分類(A)
- F:童話(Fairy tale)
- T:トラウマ(Trauma)
- O:オリジナル(Original)
- D:スポンサー(DLC from backers)
- 要するに出資者発案のアブノーマリティ。これだけ分類がメタ。
- タイプ分類(BB)
- 01:人型
- 02:動物
- 03:宗教
- 04:無生物
- 05:機械または人工物
- 06:抽象または融合
- 07:特殊ツール型
- 09:ツール型
また根源分類のアルファベットは新たに「M」や「S」が増えている。
現状、どの部分の数字が何を表しているかは不明。
ツール型アブノーマリティ
ZAYIN
▼O-03-03
奈落へ落とす執行者です。
▼O-01-45
あなたを治療しましょう。」
▼O-05-47
まだ知りたいことがあるんですか?
▼F-05-52
▼Bald-Is-Awesome!
▼F-04-83
すべてが平和になるでしょう。
▼D-01-106
それ故にピンク色の軍服を着ていれば、
人間の心に溶け込むことが出来るのです。
TETH
▼0-00-00
疑似アブノーマリティです。
▼F-01-02
やがて私のように灰になってしまう、君の元へ。
▼O-01-12
結局、孤独が唯一の聴衆だった。
▼F-01-18
悲しげな髪で覆われるまで育った。
▼T-06-27
▼T-02-43
▼F-02-44
▼T-05-51
これらは私がかつて愛していた人々の手です。
▼T-01-54
私に殺されるのだから。
▼O-02-56
『なぜ彼らはそのようなことをするのだろう?
それが悪いことだと知っているのに。』
▼O-03-60
魅惑的にあなたに近づいてきます...
▼O-05-61
▼O-04-84
すべての職員にすぐに逃げるように指示しろ。
▼O-01-92
▼T-02-99
▼O-04-100
▼D-02-107
同僚を食べてるんだけど...
HE
▼T-04-06
▼O-04-08
「ミスター、私の足を切ってください......」
▼O-01-15
ルーレットが回転しているときの顔の絶望の意味を。
▼O-05-30
▼F-05-32
切っても切っても依然として森は鬱蒼としている。
▼F-01-37
春が訪れたからか、
宮殿が崩れ落ちてしまったからか、
私たちには分かりません。」
▼T-05-41
▼F-02-49
あなたにプレゼントを贈ります。
▼O-01-55
世界は幸せに包まれ、眠りに落ちた。
▼O-01-67
▼T-01-68
▼F-01-69
▼O-05-76
▼F-01-87
▼O-02-98
WAW
▼O-01-04
▼O-02-40
▼F-04-42
魔女の心は崩壊しました。
▼T-04-50
▼T-04-53
▼F-01-57
それだけで、悪夢を見ることなく眠ることができる。
▼F-02-58
自分は大きくて悪いオオカミなのだから。
▼O-02-62
公正に評価することができます。
▼O-01-64
しかし、欲望は永遠を望んでいた。
深く、永久に続く永遠を望んでいた!
▼O-04-66
私はこの呪いを祝福として愛するだろう。
▼F-02-70
何が起こるのでしょうか?
▼T-02-71
▼O-04-72
それはあなたの視界にあります。
▼O-01-73
▼O-02-74
▼O-03-88
▼O-02-101
▼O-05-102
▼D-01-105
人は月に絶望しているだけ。』
▼D-04-108
▼D-01-110
そなたの名は後世に残ることだろう。
ALEPH
▼O-06-20
▼T-01-31
▼T-03-46
▼O-02-63
「『怪物』だ!
恐ろしい大きな怪物が黒の森の闇に潜んでるぞ!」
▼T-01-75
▼O-03-89
▼O-03-93
▼D-03-109
外伝『WonderLab』初出のアブノーマリティ
▼Dingle-Dangle
▼My Sweet Home
▼White Lake
▼懺悔する少女(The panitent girl)
オリジナルに倣うなら危険ランクはHEだろうか。
▼Red Queen
▼Tangle
▼Way Go Home
▼Scarey Cat
▼Hookah Caterpillar
▼Bottle of Tears
▼The Servant of Wrath
▼「私だけの新婦」ピグマリオン ('My own bride' Pygmalion)
ギリシャ神話において彫刻に命を宿した王、ピグマリオンがモチーフだろう。
▼Titania, the Fairy Queen
▼'Nobody is'
▼The Drowned Sisters
▼Blue Smocked Shepherd, Reddened Buddy
▼Piscine Mermaid
▼Staining Rose
▼XXキX
▼O-01-01-T
▼XXの道XX
▼ノXXXXトX
▼O-05-65-H
▼XXマ
▼XをつXX人
▼S-08-XX-XX
▼F-04-03-04
▼M-04-04-05
▼O-02-04-06
▼T-04-10-06
▼T-04-10-13
▼T-05-10-18
▼O-06-20-TE
▼O-02-11-26
▼O-02-10-11
▼T-01-23-04
▼O-06-20-02
▼M-04-04-04
| 本能 | →修正 |
| 愛着 | 抑圧 |





