「夢は……○○君に夢はあるの?……なければ先生と探そうよ……」
登校拒否になって、鍵のかけた部屋に閉じこもり
PCを弄っていた時、薔薇水晶先生がいつものおとなしさとは、
かけ離れた大胆なことをして俺の部屋に入り。俺にそう言った。
癇癪を起こした俺は、帰れ! と、叫んだ。
しばらく睨み合い(と、言っても一方的に俺が)
「………また、くるから……」
そういって、一枚のプリントを俺の勉強机において帰っていった。プリントには『文化祭のお知らせ』と書いてある。
俺は、ソレを握りつぶして床に投げ捨てた。
登校拒否になって、鍵のかけた部屋に閉じこもり
PCを弄っていた時、薔薇水晶先生がいつものおとなしさとは、
かけ離れた大胆なことをして俺の部屋に入り。俺にそう言った。
癇癪を起こした俺は、帰れ! と、叫んだ。
しばらく睨み合い(と、言っても一方的に俺が)
「………また、くるから……」
そういって、一枚のプリントを俺の勉強机において帰っていった。プリントには『文化祭のお知らせ』と書いてある。
俺は、ソレを握りつぶして床に投げ捨てた。
薔薇水晶先生は、何度も何度も俺の所に来た。
また、鍵を壊されてはかなわないと俺は、鍵を開けておく様になったのはいつからだったか
教師が、暇だなんて事はないだろう。だけど、薔薇水晶先生は毎日。そう毎日毎日うちに来た。
お世辞にも学校に近いとはいえない俺の家。
先生を無視して、PCを弄っていた時もある。
居留守を使っていた時もある。罵倒した事も何度もある。
だけど、先生はなんどなんども来てくれた。
一度だけ、先生に尋ねた事がある。と、言っても尋ねたって感じじゃなく叫びに近いものだったが
「なんでアンタは、こんな俺の所に毎日毎日くるんだよ!」
そう、聞いた事がある。
薔薇水晶先生は、俺の目をじっと見て俺に言った。
「……教師が……生徒の……心配しちゃ……駄目?」
心配? 俺の? 俺は先生の目を見た。きんいろ。すんだ金色。それが本心だと言っている瞳。
何か恥ずかしくて、俺はさっさと帰れと先生に言ったと思う。妙な気恥ずかしさと共に。
その日、俺は久しぶりに勉強机に座り教科書を開いた。
その日、俺は久しぶりに外に出た。
空は、あの時。入学式の時の様に蒼く綺麗でそして広かった。
無性に涙がでた。
また、鍵を壊されてはかなわないと俺は、鍵を開けておく様になったのはいつからだったか
教師が、暇だなんて事はないだろう。だけど、薔薇水晶先生は毎日。そう毎日毎日うちに来た。
お世辞にも学校に近いとはいえない俺の家。
先生を無視して、PCを弄っていた時もある。
居留守を使っていた時もある。罵倒した事も何度もある。
だけど、先生はなんどなんども来てくれた。
一度だけ、先生に尋ねた事がある。と、言っても尋ねたって感じじゃなく叫びに近いものだったが
「なんでアンタは、こんな俺の所に毎日毎日くるんだよ!」
そう、聞いた事がある。
薔薇水晶先生は、俺の目をじっと見て俺に言った。
「……教師が……生徒の……心配しちゃ……駄目?」
心配? 俺の? 俺は先生の目を見た。きんいろ。すんだ金色。それが本心だと言っている瞳。
何か恥ずかしくて、俺はさっさと帰れと先生に言ったと思う。妙な気恥ずかしさと共に。
その日、俺は久しぶりに勉強机に座り教科書を開いた。
その日、俺は久しぶりに外に出た。
空は、あの時。入学式の時の様に蒼く綺麗でそして広かった。
無性に涙がでた。
「よう、おはよう」
次に薔薇水晶先生にあったのは、学校で
久しぶりの制服に腕を通し鞄に教科書を適当に突っ込み丁度朝のSHRの時に教室の扉を開いた。
俺を見た先生の顔。何処か安心と嬉しさが見て取れた。
「お?! ○○じゃねぇか! ようやく来たか! 待ってたんだぜ!?」
不登校になって以来見てなかった■■が、俺にそう言った。
ふと、■■以外のヤツラを見てみる。
皆、先生と同じく何処か安心と嬉しさがあった。
なんだ……俺……空回りしてただけじゃないか。
「おはよう……○○君……○○君の席は……ずっとアソコだよ……」
先生は、微笑んで俺にそう言った。
俺は、先生の顔を見て驚いた。先生は、笑みを浮かべて泣いていたのだからダレだって驚かないか?
「○○君、調子が戻ったんだね」
女子の一人が、俺が席に歩いていく時そう声をかけてきた。
「おっそい登校じゃないか、○○君。まったく待ちくたびれたよ」
優等生で、通るガリ勉男がメガネの位置を直しながら俺にそう言う。
そして、席に座るまで色々と声かけられ着席する俺。
無性に……無性に涙が出た。
「じゃぁ……改めて出席とるわね……」
もう、とり終わった出席を取り始める薔薇水晶先生。
「■■君……△○さん……」
あぁ、久しぶりの感覚。
「○○君」
「はい゛!」
俺、ここに居ていいんだ。ありがとう。先生……そしてお前ら。
次に薔薇水晶先生にあったのは、学校で
久しぶりの制服に腕を通し鞄に教科書を適当に突っ込み丁度朝のSHRの時に教室の扉を開いた。
俺を見た先生の顔。何処か安心と嬉しさが見て取れた。
「お?! ○○じゃねぇか! ようやく来たか! 待ってたんだぜ!?」
不登校になって以来見てなかった■■が、俺にそう言った。
ふと、■■以外のヤツラを見てみる。
皆、先生と同じく何処か安心と嬉しさがあった。
なんだ……俺……空回りしてただけじゃないか。
「おはよう……○○君……○○君の席は……ずっとアソコだよ……」
先生は、微笑んで俺にそう言った。
俺は、先生の顔を見て驚いた。先生は、笑みを浮かべて泣いていたのだからダレだって驚かないか?
「○○君、調子が戻ったんだね」
女子の一人が、俺が席に歩いていく時そう声をかけてきた。
「おっそい登校じゃないか、○○君。まったく待ちくたびれたよ」
優等生で、通るガリ勉男がメガネの位置を直しながら俺にそう言う。
そして、席に座るまで色々と声かけられ着席する俺。
無性に……無性に涙が出た。
「じゃぁ……改めて出席とるわね……」
もう、とり終わった出席を取り始める薔薇水晶先生。
「■■君……△○さん……」
あぁ、久しぶりの感覚。
「○○君」
「はい゛!」
俺、ここに居ていいんだ。ありがとう。先生……そしてお前ら。