【初出】
新約十五巻
【解説】
『
絶滅犯』
去鳴が使用する
魔術。
ケルト神話を由来とし、『贄』を神に捧げることで、
その効力や特性・破壊力を上乗せして自分の物にする術式。
戦闘には『外的御供』と称する、生身で破壊した武具とその性質を自身に上乗せして操る術式を使用する。
素手で破壊できるものなら何でも取り込むことができ、破壊力を上乗せすることで『
超電磁砲』をも吸収できる。
「武器」の定義は必ずしも武具の形・その用途のモノでなくてもよく、
処刑用の拷問具や前述の『超電磁砲』、あるいは
サイボーグである自らの身体など、おおよそ武具とは呼べないものも取り込む事ができる。
同じ『
上里勢力』所属の
暮亞曰く、「条件さえ揃えばホワイトハウスですら一人で攻略できる」力。
物語の中では度々「坂道を転がる雪玉」などと比喩されており、「一度転がり始めれば『連鎖』は本人にも止められない」とされる。
作中では
御坂美琴の砂鉄の剣を使って見せたのを始め、
『上里勢力』の
メンバーを「特定の武器・能力を使わせた上で倒させる」ことで、
必要な能力・効力を奪い、組合わせて
木原唯一に対抗した。
だが「武器を破壊して取り込み力を得る」という術式である以上、
一方通行のように生身での攻撃をメインとして戦う相手とは相性が悪い。
また、武器の補給が三分間以上途切れると、
それまで上乗せしてきた力がゼロに戻ってしまうという制限がある。
この制限をカバーするため、去鳴は「非常食」となる武器を大量に詰めたスポーツバッグを常に携帯しており、
戦闘時には随時武器を取り出して破壊することで、『贄』の連鎖を途切れさせないようにしている。
同時に、『外的御供』の条件である「生身での武器破壊」を補助するため、
『内的御供』と称して自身の肉体をサイボーグ化し、血肉を神に捧げている。
この効果により身体能力を急激に上昇させているが、
学園都市との繋がりがない去鳴は、
進んだ科学技術の補助もなく、ハンドメイドで改造処置を行っているため、
動作の保証や滅菌処理などはかなり怪しく、生命維持も
綱渡りの状態である。
【詠唱】
「外的御供、我は海神マナナンに武具捧げ彼の恩恵求める者なり」
他、単に「外的御供」の一語でも発動可能。
【使用した『外的御供』】
浜面仕上と遭遇した銀行で所持していた武器。
事前に力を溜めていたのか、一振りで銀行全体の建物が斜めにズレた。
御坂美琴との戦闘で奪った力。
砂鉄の剣を素手で砕き、それを使って
雷撃の槍、周囲の風力発電用の風車、超電磁砲と順当に『外的御供』に捧げて見せた。
木原唯一との戦闘で使用。『上里勢力』数人を捧げて得た力。
火炎放射器のような勢いで鋭利な日本刀を多量に吐き出す。
木原唯一との戦闘で使用。『上里勢力』数人を捧げて得た力。
目を潰す煙幕に物理的な圧を付与して全周から叩き潰す圧力攻撃。
木原唯一との戦闘で使用。『上里勢力』数人を捧げて得た力。
弦を弾いて弾くだけで標的の三半規管を吹き飛ばす爆音音響兵器。
木原唯一との戦闘で使用。『上里勢力』数人を捧げて得た力。
水の上を走る電気のように複雑に軌道を曲げる超特大の対物狙撃弾頭。
最終更新:2020年02月25日 12:07