【種別】
施設
【初出】
創約四巻
全幅5000メートルに及ぶ全翼型の移動式宇宙開発基地であり、元々はロケットやスペースシャトルに代わる宇宙機の母機と子機にあたる。
しかしR&Cオカルティクスは宇宙空間を介した高速輸送施設として運用しており、
地上から気球や無人のグライダー小型機で受け取った貨物コンテナを、
担当エリアから別のエリアに子機を射出し合ってやり取りし、細かい住所へは別途ドローンで運んでいる。
内蔵のマスドライバーを使って空気抵抗のない大気圏外まで射出する事で、
地球上のどんな地域でも20分以内に貨物を届ける事ができ、発射コストは多段式ロケットの1%以下。
オティヌス曰く「永遠に尽きない油田よりすごい」「弾道飛行に限定されるとはいえ、宇宙空間を高速道路より身近にする発明」。
12機をコントロールするドローン管理サーバーはR&Cの本社ビルにある。
脳神経の連結を参考に256基の演算装置を並列に結ぶ光ニューロコンピュータの配線が敷設されれば、
内部のコンピュータが相互に監視し、機械が自力で管理を行えるようになる。
5キロメートルもの巨体が、部分部分で受ける風の強さや空気の抵抗の違いで「ねじれ」に負けて空中分解するのを避けるため、
人工的な「デジタル脊髄」を作って皮膚感覚を与え、考えるなと命令する事で、
思考以前の「反射行動」で空力調整用の鱗形装甲を器用に動かし、
同時に「無意識的な筋肉の強張りや重心の制御」の数値を参考にさせて空中での姿勢制御に役立てている。
R&Cオカルティクスに接収された後、ドローン通販の拠点兼
キトリニタスの
術式(未編集)の補助施設として運用されていた。
上条らとの交戦で劣勢になったキトリニタスが最終手段として落下させようとしたが、
デジタル脊髄がメルザベスの無念に「共感」した事で自らコマンドを無視して落下を停止した。
事件後は12機全てが安全に着水して無力化された。
最終更新:2021年09月19日 12:05