ハイブマインド(集合精神)
概要
組織形態と目的
「全は個、個は全なり」
主人を最上位とする極めて強力な精神的拘束力の下により、ヒエラルキーが成り立つ暗部組織。
その特性から社会性昆虫の蜂の巣の構造(ハニカム模様)をモチーフとした紋章を持つ。
全体を統べる主人を第一位に置き、幹部、部下の順の力関係となっていて、令嬢と呼ばれる主人のお気に入りが例外的に上位幹部として扱われる。
心理階層が主導する「集合精神計画(ハイブマインド)」の遂行のために結成。
学園都市の住民の総動員を行うための効率的手段として全ての精神の連結を実現させることを目標とする「集団精神計画」の研究は上層部から採用の判断が下った。
運用方式
第十二学区にある神学校”
五月学園”の修道女養成科独寮に拠点を置く。表向きそこに属する学生として登録されている。
男子禁制であり、一般人が侵入されない都合のいい場所であり、ハイブと呼称する。ローマ正教の修道服を着用しなければならない。
主人、令嬢、幹部3人及び部下30人の計35人が在籍。全て女であり、精神系統能力者で構成される。
個性の象徴である名を捨てることが義務であり、書庫(バンク)からも削除される。
主人、令嬢、幹部は自己の固有能力名を便宜上の名前に使うことを許されるが、部下は全てネームレス01から30まで番号が割り振られて呼称される。
特務班(主に工作)、支援班(主人への学園都市上層部からの情報伝令かつ特務班のサポート、外部脅威に対する警戒任務、人員回収も兼ねる)、綱紀粛正班
上の三班が存在。
支援班が最も部下の人員が多く15名で構成。特務班10名、綱紀粛正班5名。
全部下のうち洗脳系能力者5人、思念系能力者6人、読心系能力者9人、念話系能力者10人で構成。さらにスキルアウトを手足として利用したりする。
能力的には弱小の部類に入る暗部組織だが、心理階層、
心理共有、
人格複製というトップ3のメンバーが秀でていることから十分に機能する。
構成員
主人
- 心理階層
令嬢
- 心理共有
幹部
- 人格複製
- 知覚阻害
部下
- 心情色替
集団精神計画(ハイブマインド)
発案者:心理階層
限界突破計画において心理共有が発現した脳波同期の能力に着目し、複数の個体の精神を脳波ネットワークで一つに連結し、全体を個として統御しようという計画。
多重能力実現のためのアプローチであり、学園都市にいる全ての人間を総動員することを狙う。上層部から有望視される一方、危険視もされている。
隠れ蓑として自身の在籍していた神学校”五月学園”を選び、限界突破計画で量産されたレベル3以上の精神系統能力者数十人をそこに集めて暗部を創設。
心理階層と心理共有二人の能力によって一応は計画目的の半ばまで達しているが、制限が大きく、それ以上の進展が見られない。
隠れ十字教家系の心理階層は
魔術サイドの知識も多少なりとも保有しており、特に「完全なる知性主義」を研究していた。
その過程で個のない神の肉体は唯一無二であり、それをシステムと定義し、その肉体を得るとしている完全なる知性主義を否定。
神の肉体を得るという真の意味は、システムに統合されることだと考えた。
そこで科学的アプローチによる信仰と題し、心理共有の能力を利用し、個存在を捨て去り、全体存在に昇華し、システムへ移行しようと試みた。上層部の思惑と外れる部分。
ただ心理共有の能力では個を全体に拡大した超個体を作ることまでしかできず、完全に個を捨て去ることは出来ないことに気づいて挫折している。
最終更新:2012年07月29日 23:26