【名前】殊玉竜胆(ことだま りんどう)
【性別】男
【所属】科学/明知中等教育学院
【能力】引寄移動(アポート) レベル3
【能力説明】
遠くにある物体を自身の近くに転移させる空間移動系の能力。一回の発動で引き寄せ可能な物体は一つ、次発動までのタイムラグは1.5秒。
最大重量61.7㎏、最大距離89.4m。自身の座標を基準点とした引き寄せ限定の一方通行であるため、当然ながら自身の転移は不可能。
対象物の設定には目視が望ましいが、実際にはそれが存在している座標さえ把握していれば構わないので、壁の向こうの物体を取寄せる事も不可能ではない。
デフォルトでは自身の手元(掌の上)に転移するよう設定しており、ルーチンの効率化により演算負担が最も少なくて済む。
多少の負担を覚悟すれば、範囲内のどこにでも転移させる事は可能。ただし引き寄せ限定の制約から始点よりも三次元的距離で自身に近い座標に限る。
校内での決闘では相手の補助装置を引き寄せ、破壊する事によるTKOを得意とし、血を流さない戦闘スタイルから「無情の慈悲」と渾名される猛者である。
【概要】
明知中等教育学院の3年生で一部クラス。生徒会メンバーの一人であり、副会長として神輿庭を補佐する少年。
……なのだが、生徒会長の発揮するカリスマにすっかり霞んでしまっており、一般の生徒たちからは「印象薄い人」というレッテルで見られている。
実際仕事は普通に出来る方なのだが、個性的な生徒会メンバーや学院に燦然と輝く黄道十二星座に比べるとどうしても見劣りしてしまう。
しかしそれは彼の思惑であり、今の地位も生徒会という上位権限の中に身を置きつつ目立たずに活動出来るポジションを欲したため。
その裏の顔はいくつもの派閥を影で操り、学院に表沙汰とならない部分で陰湿ないじめを行わせている『影の扇動者(デマゴーグ)』。
他人に取り入る術に長けており、生徒会の情報網を駆使して各派閥長の弱みに付け込み、学院内に混沌を撒き散らそうと画策している。
事態の後始末や情報管理にも抜け目なく、一部の教師とも結託し自身の正体がばれないようにいくつもの策略を巡らせている。
学院長の思惑については多少探りを入れているものの、利害が一致すれば手を結んでやってもいい、くらいにしか思っていない。
生徒会では至って真面目な副会長を装い、神輿庭からは一定の信頼を得ている(なお彼女のカリスマは殊玉の歪んだ精神には発揮されないようだ)。
しかし彼としては弟の方に将来的な危機感を感じており、事を穏便に運ぶために荒事を避け、本心をひた隠し偽りの友として親交を深めている。
【特徴】
体型は中肉中背で、鍛えている感じはしない。日本人らしい黒髪は短すぎず長すぎず、レンズの薄いメガネを掛けているくらいしか目立った特徴が見当たらない。
決闘では相手の補助装置を握り潰すための特殊グローブ(駆動鎧の腕部パーツを“スポーツ用に”デチューンしたもの。スポンサーからの試供品)を嵌め、セラミック製の杭を複数所持する。
暇な時はリストローラーボールを弄んでいるが、筋トレ目的ではなく暇潰しの域を出ていない。
【台詞】
「麒太郎君、またこんな所でサボタージュかい? 会長が血相変えて探していたよ。大覇星祭も近いんだから、君ももうちょっと真面目にだね……っていねーし」
「あぁ、それじゃ手筈通りに。しくじるんじゃねえぞ。そん時ゃどうなるかくらい、足りねえてめぇの脳味噌でだって分かるだろ? ……じゃあ切るからな」
「……なぁ、お前『解体新書(ターヘル・アナトミア)』って読んだ事あるか? ねぇよな、いや訊くまでもなかったな悪い悪い。いやな、能力って、応用次第でいくらでもえげつない使い方が出来る。そうは思わねえかって話だよ」
「俺の目的? お前なんかに言っても分かる訳ねえだろ。木偶がいちいち人間振ってんじゃねえぞ。お前は何も考えず、俺の筋書通りに動いてりゃあそれでイイんだよ」
「あーあ、とうとうバレちまったか。まぁ、気付くとしたらお前だろうって、薄々思ってはいたんだぜ? なぁ、親友」
【SS使用条件】
悪党です。救いはあってもなくてもどちらでも

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最終更新:2015年11月04日 01:55