684 :■■■■
十二日目
闇城「ふぁ~・・・あ」
闇城「よく寝れた」
闇城「昨日あんなことがあっても平然と寝れてしまうのは、もはや体がイレギュラーな事態に慣れちまったからなのか」
闇城「まあいいや。今日は何をするかな」
>>686
何をする?
1 外出(場所も指定)
2 その他
3 破輩の手伝いしに行こう→
12日目IFへ
4 美坂と遊園地だ!
5 崎野の様子でも見に行くか
686 :■■■■
そろそろ宿題もしなきゃな
687 :■■■■
闇城「そういえば宿題もしないとだな」
闇城「まだ課題に手を付けず夏休み最終日に地獄を見るのは勘弁だし」
闇城「しかし、家にいると啄の野郎が押しかけてくるかもしれん」
闇城「それにクーラーの調子も悪くて暑いし」
闇城「そうだな集中できるよう図書館にでも行こう」
☆
闇城「おー、やはり夏休みなだけあってそこそこ人がいるな」
闇城「しかしカップルらしき奴らはいなく、どこもガリ勉君ばかりだ」
闇城「これなら俺も周りを気にせず勉強できるぞ」ウンウン
??「あ」
闇城「へ? お、お前は・・・!」
>>688
誰?
688 :■■■■
689 :■■■■
闇城「――――って、誰だ?」
零下「その・・・あの」ボソボソ
零下「本・・・」
闇城「これのことか? これはさっき俺がレポートの参考に使おうと思って借りたやつだけど」
闇城「もしかして使う予定だった・・・?」
零下「」コクリ
闇城(またこの
パターンかよ!? 行く先々でこんな展開が繰り広げられるッ!!)
闇城「悪いんだけど、俺も必要なんだ」
零下「」ジワッ
闇城「わー! 泣くな泣くな!! なら一緒に使おう! ほらあそこなら二人掛けの席があるし」
零下「いいの・・・?」
闇城「いいよいいよ! 泣かしたと思われるよりはマシだ」アセアセ
零下「でも私のそばにいると・・・」
690 :■■■■
闇城「大丈夫だって! 俺も女の子と一緒にベンキョーできるなんてラッキーだからさ、な?」
零下「ホント・・・?」
闇城「まじまじ!」
闇城(何をいってんだ俺は・・・こんなナンパなやつじゃないのに)
零下「うん・・・ありがと」ニコ
☆ 勉強中・・・
闇城「へえ、じゃあ零下ちゃんは中学生なんだ」カキカキ
零下「・・・うん」
闇城「なのに高校の参考書を使って勉強とはすごい予習だな」
零下「違うの・・・私の学校・・・進度はやいから・・・もう今ここを勉強してて・・・」
闇城「はぁ、それは大変」
闇城「でも頭いいんだな。スラスラ解けてるじゃん」
零下「学校では勉強くらいしか・・・すること・・・ないから」
691 :■■■■
闇城「そうか? 友だちと遊んだり、部活したりとか・・・」
零下「・・・」シュン
零下「私・・・名前の通り・・・根暗だから・・・・・・」
零下「学校に・・・ヒグッ・・・友達・・・ヒック・・・いなくて」
闇城「すまん! 悪いことを聞いた!」
闇城(地雷を踏んじまった・・・! 不覚!)
闇城「お詫びっていうわけじゃないけどさ、なら俺と友だちになろう!」
零下「え・・・」
零下「私なんか・・・が」
零下「友達で、いいの?」
闇城「いいも悪いもねえよ。友達になりたいと思うからなるんだ。別に損得で動いてるわけじゃない」
闇城「だから、涙を拭いてくれ?」
零下「・・・うん」コク
692 :■■■■
☆ 勉強終了
闇城「はー・・・!」
闇城「ようやく終わった! 色々と疲れたけど終わりよければすべてよし!」
零下「私も・・・終わった」
闇城「そうか。おつかれさん」
零下「闇城さん・・・今日はありがとう・・・お兄ちゃん以外の人と・・・こんなに話したのは久しぶり」
零下「・・・・・・楽しかった」
闇城「こっちも色々と助けてもらったからな、まさか中学生に指導されるとは思ってなかったが・・・」ズーン
闇城「でもそのおかげで早く片付けられたし、こっちがお礼を言いたいくらいだ」
闇城「あ、そうだ」
零下「・・・?」
闇城「零下ちゃんはこれから時間ある?」
零下「・・・お兄ちゃんには・・・6時に帰るって言ってある・・・」
闇城「ほう、ならまだ4時間は余裕があるな」
闇城「どうせ友だちになったんだ。それなら二人で>>693にでも行かないか?」
>>693
どこに行く?
693 :■■■■
694 :■■■■
闇城「恵みの大地っていう喫茶店があるんだけどさ、なかなか落ち着いた雰囲気で零下ちゃんも気にいると思うぞ?」
零下「・・・ちょっと、気になる」
闇城「そうか、なら決まりだ」ニッ
☆ 恵みの大地 入口前
石墨「また、お前か闇城」
闇城「なんだよ石墨。こっちは客だぞ、文句あるのか」ムッ
石墨「ふーん、客ねえ・・・」ジロジロ
零下「・・・・・・・・・」
石墨「また別の子? アンタも夏休みにはっちゃけるのはいいけどもう少し節度というものを・・・」
闇城「ちげーよ! この子はたまたま知り合っただけだ! 変な誤解を生む言い方はやめろ」
石墨「ま、いいわよ。別に私が困るわけでもないし。ただし刺されないように気をつけなさい」
闇城「だから・・・!」
石墨「はーい。2名様はこちらの席になります」
闇城(聞いちゃいねえ)
695 :■■■■
闇城「何頼む? レポート手伝ってもらったお礼だ、奢るぜ」
零下「・・・いいの?」
闇城「気にすんな。今度はちゃんと千円以上財布に入っているし」
闇城「・・・あるよな?」ゴソ
零下「じゃ・・・紅茶で」
闇城「俺はアイスコーヒー。氷少なめで」
闇城「だから今回はちゃんと持ってきてるって言ってるだろ!?」
闇城「まったく・・・」フゥ
零下「・・・」
闇城「・・・」
零下「・・・・・・」
闇城「・・・・・・」
零下「・・・・・・・・・」
闇城「・・・・・・・・!」
闇城(会話が続かないどころか始まらねえ! なんでだ・・・!?)
闇城(そうか・・・だいたいのことはもう図書館で話しちまったからな、話題がねえのか)
闇城(なにか・・・なにか話をふらねえと間が持たねえぞ・・・!)
闇城(そうだ!)
>>696
どうする?
696 :■■■■
せっかく恵みの大地に来てるので店や店長等について話す
697 :■■■■
「お兄ちゃん」について聞いてみる
698 :■■■■
石墨「はい。お待たせしました。紅茶とアイスコーヒーです」
闇城「あ、ちょうどいい。石墨。この店のこと詳しく話してくれよ」
石墨「はぁ? なんで?」
闇城「いや、まぁ・・・この店来るのは二回目だからさ。そんなに俺も詳しく知らないんだ。だから店長さんとかは誰なのかなーって気になったりして」
石墨「別にいいけど・・・私だって暇じゃないんだけど?」
闇城「見るからに暇そうです本当にありがとうございました」
石墨「グッ・・・! 確かにこの時間は空いてるけどさぁ・・・」
石墨「はぁ・・・」
石墨「わかったわよ。何が聞きたいの」スタッ
闇城「まずは店長さんだな。まだ一回も見たことないんだけどどんな人なんだ?」
699 :■■■■
石墨「んー、店長・・・店長ねえ」
石墨「見た目は若いお姉さんって感じかな、スタイルいいし、歳はよくわかんないけど学生ではないのよね」
闇城「なんだと!?」ガタッ
石墨「ただ口調がね・・・なんというかおばあちゃんというか・・・世話焼きな性格も相まって更にそう感じるよ」
石墨「そうそう、あと人のリアクションを見るのが好きでロシアンシュークリームなんて」
闇城「ロシアンシュークリーム・・・なんだそりゃ?」
石墨「えーと、簡単に言えば」
大地芽功美「実際にやってみればわかるんじゃないかい」
石墨「え?! て、店長・・・買い出しに行ったはずじゃ・・・」
大地「そんなものに時間をかける私と思ったかい? それよりも石墨、店の仕事ほったらかして客と話し込むとはいい度胸だね」ニコ
石墨「あ、あのですねこれはこのバカが・・・!」アセアセ
大地「いやいや責めてるんじゃないんだ。素直に感心してるのさ」
石墨「もしかして店長さっきの私の言ってたこと聞いてました」
大地「そんなことより、お客さん。ロシアンシュークリームに興味あるんだろう。でも二人じゃ寂しいから石墨も入れてやってみようか」
石墨(うわーん! やっぱり聞かれてた! 怒ってるよ店長! もう闇城のバカー!!)
700 :■■■■
☆
大地「はい。お待たせしました。当店特製のロシアンシュークリームだよ。確率は三分の一。さあ召し上がれ」
闇城「え? 結局なにが三分の一なの? なあ石墨」
石墨「・・・」サーッ
闇城「なにお前顔真っ青にしてるんだ。具合でも悪いのかよ?」
石墨「食べてみればわかるよ・・・さ、遠慮せずに一つ選んで」ヒョイ
闇城「わけわからん。まあいいや零下ちゃんはどっちにする?」
零下「右のやつ・・・」
闇城「はいよ、じゃあ俺は真ん中のを」ヒョイ
大地「それじゃ、三人同時に食べてみて。はい」
パクっ パクっ パクッ
闇城「・・・!」
石墨「!!」
零下「・・・」
誰があたり?
>>701の書き込み時間により決定
1、3、6、0 闇城
2、4、7、9 石墨
5、8 零下
701 :■■■■:2014/08/02(土) 23:42:17
闇城さんのOPeyeにはもしかして年齢制限があるのだろうかw
702 :■■■■
根暗が当たってたらどんなリアクションかちょっと気になったw
703 :■■■■
石墨「むっ・・・!?」
石墨「むごぉおおおおおおおおおお!????」ジタバタ
大地「おやおや、当たりは石墨かい。こりゃ仕事サボったバチが当たったようだね」
闇城(まるで劇薬でも、盛られたかのような様子だぞ・・・一体中身には何が)
石墨「み、みうっ・・・みうをふらはいッ!!」
闇城「すまん。何言ってるかサッパリだ」
石墨「ひゃから・・・みうだぅてぇ!!」
闇城「日本語でおk。というかお前すごい唇腫れ上がってるぞ、たらこ唇みてえだな」ワラ
零下「水・・・どうぞ」スッ
石墨「ふぁいがと!!」ゴクッ
ゴクッゴクッゴクッ!
石墨「は~・・・! 死ぬかと思った」
石墨「まさか唐辛子とわさびの二重コンボで来るとは思ってなかった・・・」ヒリヒリ
石墨「闇城・・・あんた覚えておきなさいよ」ギロ
704 :■■■■
闇城「なんで俺が? 自業自得じゃないか。そうですよね大地さん?」
大地「全くだよ。自分の不始末を他人に、しかもお客さんに押し付けようなんて、困った子だねえ」
石墨「う~・・・! う~う~う~!!」
石墨「理不尽だ―ー!!」
☆
闇城「さて、面白いものも見れたし。ゆっくりすることもできたな」
零下「ちょっと・・・ハラハラした・・・」
零下「私が・・・もしアレを食べてたらって思うと・・・」
闇城「そのスリルが楽しんだろうよ。当たった本人はご愁傷さまだけどな」
闇城「だけど大地さんの手作りなら、たとえ辛子入りだろうが喜んで食べるんだけどな」
零下「・・・・・なんで・・・?」
闇城「そりゃあ巨にゅ・・・」
闇城「ゴフンゴフン」
闇城「とにかく、他に行きたいとことかないか?」
闇城「まだ時間もあるし付き合うぜ」
零下「・・・そう・・・だね」
零下「なら・・・」
>>705
どうする?
705 :■■■■
カラオケ(実はカップル専用。監視カメラとか無い)
706 :■■■■
零下「この近くに・・・カラオケ・・・あるの」
零下「私・・・あんまりそういうところ行ったことないから・・・ちょっと・・・・・・気になる」テレ
闇城「へー。カラオケか! いいね、そういうのいいよ! 実に学生らしい夏休みの過ごし方だ」
闇城「善は急げだ。さっそく行ってみようぜ」
零下「」コクリ
☆
闇城「しっかしこんなところにカラオケがあるとはな・・・」
闇城「隠れた名所ってやつか? 今まで知らなかったぜ」
闇城「最初から二名限定の料金プランになっているのが気がかりだけどとりあえず行くか」
店員「いらっしゃいませ。お時間はどう致しますから?」
闇城(何名か聞かないのか・・・? そりゃ見ればわかるけどよ)
闇城「えーと、二時間で。あとフリードリンクで」
店員「かしこまりましたー」
店員「それではごゆっくり」ニヤ
闇城(なんだ? 最後の何とも言えない笑み・・・どことなく不気味だぜ)
707 :■■■■
☆ 室内
闇城「しかし二人用なだけあって狭いな」
零下「・・・うん」
闇城「そして何か暗いな、これ以上明るくならないのか?」
零下「・・・そうっぽい」
闇城「まあいいか。んじゃ、なにか歌おうか」
零下「・・・」コク
闇城(とは言え零下ちゃんまともに歌えんのかな? 普通にしゃべっている時でさえ聞こえるか聞こえないかのギリギリの声量なのに)
闇城「それで何歌うんだ? 入れてやるぞ」ピッ
零下「『明日、晴れるかな』・・・で」
闇城「へいへい『明日、晴れるかな』・・・ね」
闇城「あ、これってもしかして今有名なやつじゃん。ARISAだっけ?」
零下「・・・うん。たまたま聞いたんだけど・・・とても良い曲だったから」
零下「一度・・・自分も歌ってみたかったの・・・」
闇城「なるほどね。はいよ、登録完了」ピピッ
テテテ―♪ テテテ―♪ テテテテー♪
闇城「しっかしこの曲もカバーしてるとは・・・何気にすごいな」
708 :■■■■
~♪ ~♪ ~♪
零下「・・・」
零下「明日晴れるかな。空を見る」~♪
闇城「ッ!!」
零下「満天の星たち煌めく」~♪
闇城(なんだこの透き通った音色は・・・!)
零下「手を伸ばしたら 届きそうだね、と」~♪
闇城(確かに全体的な声のボリュームは少し足りないが、それを補って余りあるほどの音程とビブラートッ!)
零下「笑い合ったら ふたり」
~♪ ~♪ ~♪
零下「また歩き出す」
☆ 曲終了
零下「・・・どう、だった?」
闇城「・・・」
闇城「・・・はっ!!」
闇城「すまん。あまりにも綺麗すぎてつい聞き惚れてしまった」
零下「・・・え・・・そんな・・・大したものじゃ」
闇城「いや、これはヤバイ。もしかしたら将来歌手デビューして大ヒットを記録する逸材かもしれんぞ」
709 :■■■■
闇城「なあ次リクエストしてもいいか?」
零下「え、と・・・なんで・・・?」
闇城「もっと零下ちゃんの歌声を聞きたいんだよ」ハクシン
零下「う・・・うん。いいよ・・・・」
闇城「じゃあ次は―――」
☆
闇城「と、まあそんな感じで、俺がリクエストしたのを零下ちゃんが歌うといった形で一時間半が終わってしまった」
闇城「俺はほとんど歌ってないけど。この歌声を聞けただけ満足だ」
闇城「少し休憩するか。はい、オレンジジュース」スッ
零下「あり・・・がと」ケホッ
闇城「悪い。喉痛めちったか? 俺がバカみたいにたくさん歌わせるから」
零下「大丈夫・・・いい、トレーニングに・・・なった」
闇城「トレーニング?」
零下「私・・・もっとみんなと話したい・・・今日闇城さんと・・・話して、楽しかったから・・・・・・そう思った」
零下「だから・・・・・そのためには・・・・・・こんなボソボソ、じゃなくて・・・ハキハキと・・・喋れるようにならなくちゃ・・・だから」
710 :■■■■
闇城「なるほどな。その心意気はよし」
闇城「けど、あんま根詰め過ぎるなよ?」
闇城「焦らなくていいから、少しずつ少しずつ変わっていけばいいと思う」
闇城「人間、そんなすぐに変われるもんでもないからな」ニッ
零下「・・・あり・・・がと・・・頑張る」フフ
モー ダメヨコンナトコデー
闇城「ん?」
イイジャネエカヨ カメラハネエンダシ
零下「・・・?」
ケドーハズカシイヨー
闇城「おいおい・・・」
ソンナコトイッテルワリニ カラダハ...
闇城「こんなところで盛んなよ・・・」
闇城(クソ、気まずいな・・・)
零下「なに・・・してるんだろ?」
闇城「知らないほうがいいこともある・・・」
闇城「零下ちゃんはピュアなままでいてくれ・・・」
零下「?」
711 :■■■■
闇城「うし、ここはガツンと言ってやるか」
闇城「店員になッ!」
☆
闇城「――と、いうことがあったんですが」
店員「ああ、なんだそんなことですか」
闇城「そんなことって、おい」
店員「いえ、そんなことですよ。ここでは日常茶飯事です」
闇城「はい!?」
店員「この店はカップル専用のカラオケ店ですから。若い男女が密室に二人きり、そんなこともあるでしょう」
店員「あ、もちろん推奨しているわけではないですよ? 若者のモラルにまかせているまでです」ニッ
闇城「うは・・・なんちゅう店に来ちまったんだか」
闇城(次来るときは別の場所にしないとな・・・)
☆
闇城「ごめん。待ったか?」
零下「・・・ううん」
闇城「どうした? 顔真っ赤だけど熱でもあるのか?」
零下「ねえ・・・闇城さん・・・・・・」
712 :■■■■
ギュッ!
零下「ごめんなさい・・・カラオケに来たら男の人にこうしないといけなかったんだね・・・」
闇城「!!? な、何だいきなり。急に抱きついてきて!? そんな積極的だったのか零下ちゃん!?」
零下「隣の部屋・・・気になって・・・覗いてみたら・・・こうしてたから・・・私も・・・やらなくちゃって」
闇城「なんかカラオケの解釈間違ってるよ!? カラオケはもっと健全であるべきだと思うよ!?」
闇城「確かに一部でそんなことをしてる輩はいるけど・・・つーかこの店の客は大体そうしてるんだろうけどッ!」
零下「やっぱり・・・そうなんだ・・・」ギュウ
闇城「あー待て待て! 最後まで話しを・・・」
零下「あ・・・あとね・・・」
零下「チュウ・・・もしなくちゃダメなんだよね?」
闇城「」
闇城「ブハッ!!」
闇城「そんなカラオケ俺は嫌だ!!」
零下「恥ずかしいから・・・目を閉じて」
闇城(話し聞いてないぞこりゃ! 零下ちゃん、あまりに過激なシーンを見てしまって思考回路がショート寸前なのか!?)
闇城(仕方ない・・・こうなったら間にエンジェルアムドを展開して・・・って)
闇城「なんだ!? エンジェルアムドが発動しない!? 演算ができねえ・・・!」
713 :■■■■
闇城「ちくしょう、こうなったら・・・!」
>>714
どうする?
714 :■■■■
最後まで……やってやるぜ!
715 :■■■■
家政夫「おっと不純異性交友はソコまでや。やらせはせん!やらせはせん!やらせはせんぞおお!」
716 :■■■■
家政夫さんまた間に合わなかったかwww
桃園先生のせいで闇城さんはおっぱい星人なのにフラグ回収は貧乳なキャラの方が早い不思議w
717 :■■■■
闇城(はっ・・・! もしここで拒みでもしたら、零下ちゃんに一生癒えない心の傷を作り出しちまんじゃねえか・・・?)
闇城(それに、間違った解釈を正したとしても、恥ずかしさで立ち直れなくなるかもしれない・・・)ググ
闇城(だとすれば、最後までやり切る以外に選択肢はないのかよ・・・!)
闇城(だけど、こんな形で・・・!)
ピキーン
闇城(一つだけ・・・一つだけ方法がある。誰も悲しまないで済む最良の選択肢が・・・!)
闇城(これにかけるしかない!)
Chu ☆
零下「ふぇ・・・?」
零下「ほ・・・ほっぺに・・・」カァァ
闇城「なんだ? 知らなかったのか? 初めてここに訪れる場合は直接じゃなくほっぺにするもんなんだぜ?」
闇城「ま、このルール自体この店限定なので他の店ではしないこと! いいな?」
零下「・・・うん・・・//」
闇城(なんとかごまかしきれたか・・・)
闇城(しかし色んな意味で罪悪感が半端ない)
闇城(零下ちゃんが一秒でも早く、忘れてくれるのを祈るしかないな・・・)
零下(ほっぺに・・・キスされちゃった・・・・・・お兄ちゃんにも・・・されたことなかったのに・・・)
零下(どうしよう・・・さっきの・・・光景が・・・焼き付いて・・・忘れられないよ)
718 :■■■■
闇城「――と、時間だ」
闇城「そろそろ出ようか」ソサクサ
零下「」コクッ
☆
闇城「ふぅ・・・もうこんな時間か。一日が経つのが早いな」
零下「私は・・・いつも、長く感じてた」
零下「でも、今日は・・・本当にあっという間だった」
闇城「へえ。それはきっと、楽しかったからなんじゃないかな」
零下「楽しかった・・・?」
闇城「ほら、退屈な時間は長く感じて、楽しい時間はあっという間って言うだろ?」
闇城「俺も夏休みに入ってからめんどくさいことに巻き込まれてばかりだけど、退屈はしてない。まあ、楽しかったかと聞かれると微妙なところだけど」ハハ
零下「そう・・・だね・・・楽しかったのかな・・・? こんなこと久しぶりだから・・・楽しかったって気持ちなのかどうかもよくわからない・・・」
零下「でも・・・すごく・・・ドキドキした」フフ
闇城「あははは、確かに俺も色んな意味でハラハラする場面はあったかもな」
闇城(ロシアンシュークリームもそうだが、やはり最後のアレは強烈だったな)
零下「それじゃ、お兄ちゃんが待ってるから・・・帰るね」
闇城「おう、お兄さんによろしくな」
闇城「ああ、あと」
零下「?」
闇城「最後のキスは他言無用で頼む」ペコ
719 :■■■■
零下「・・・//」コクッ
闇城「おう、それじゃあな。また機会があれば会おうぜ」
零下「うん。・・・また、またね・・・」
☆
闇城「行ったか・・・」
闇城「零下ちゃんか・・・悔しいけどかわいいな。なんというか一緒にいると『守ってあげたい』みたいな気持ちに駆られる」
闇城「」ブンブンッ
闇城「しかし、俺は巨乳一筋。決して惑わされんぞッ!」
闇城「・・・さて、俺はどうするか。このまま帰るのもありだが、少し時間もあるしな。どこか寄っていこうか」
>>720
どうする?
1 帰る (十二日目終了)
2 何処かに寄る (場所も指定)
3 その他
720 :■■■■
3:うーん、ちょっと気になる。零下ちゃんの後ろをつけてみよう
721 :■■■■
闇城「うーん、ちょっと気になる。零下ちゃんの後ろをつけてみるか・・・」
闇城「あの子の言うお兄ちゃんてのも少し気がかりだからな」
☆ 闇城スネーク中
零下「・・・」
闇城「えーと・・・ここは第六学区か、この辺りに住んでいるのかな」
闇城「お、角を曲がった・・・その先は」
闇城「うわ、いきなり全身包帯の男が!」
闇城「ここは俺が・・・・!」
零下「お兄ちゃん、迎えに来てくれたの?」
零次「ああそうだ。心配したんだぞ。いつものなら6時とは言うものの特にやることもないから3時位にはかえってくるお前が今日は時間ギリギリだ・・・!」
零次「一体何をしてたんだ?」
闇城「お兄ちゃん・・・? まさかあの男が? いかにもやばい臭いをプンプンさせてやがるぞ」
零下「あ、・・・あのね・・・実は・・・」
零次「なに・・・? 友達と遊んできた・・・だと」ギロ
722 :■■■■
零次「いいかい零下。僕にとってのお前がそうであるようにお前にとっての僕が唯一無二の心を許せる存在だ」
零次「そうだ・・・そうじゃなきゃならない」
零次「零下・・・お前は、僕を見捨てるのか・・・今まで兄妹二人仲良くやってきたのに・・・!」ギリ
ギュウ・・・!
零下「お兄ちゃ・・・やめて・・・苦し、いよ・・・離して・・・」
零次「苦しい・・・? それは素晴らしいことじゃないか!! お前は一つこの苦しみによって理解できたんだ!! 僕を裏切ろうとすればどうなるかということをッ!!」ギュウ
零下「おに・・・ちゃ・・・ごめん、なさ・・・でも、闇城さんは・・・悪い人じゃ・・・」
零次「闇城!? 闇城というのか!? 僕の可愛い零下を毒した輩は」
零次「そいつの居場所を言え・・・! 僕が始末してきてやる・・・」
零下「そん・・・な・・・・ダメ・・・」
闇城「始末する? だったらちょうどいいぜ。俺はここにいる」ザッ
零下「やみじょ・・・さん・・・なん、で」
723 :■■■■
闇城「はっ、心配なんで後をつけてみればやっぱこのザマかよ」
闇城「話している中で感じた零下ちゃんの病的なまでの兄の依存」
闇城「それは、そうしたかったんじゃなく、そうするしかなかったんじゃねえか?」
零次「お前が・・・! 零下を!」
闇城「零下ちゃんを縛り付けてるのはアンタ自身なんだってことがこの目で見てよーく分かった。その様子じゃ俺だけじゃなく、他にも零下ちゃんに接しようとしてきた奴らを取っ払ってきたみてえだな」
零次「零下に必要なのは僕だけだ・・・他の奴らなんて害虫以外の何物でもないんだよ。害虫は駆除するそれが常識だろ?」
零次「そしてお前も害虫だ。そうやって零下を僕から奪おうとする・・・!」
闇城「零下ちゃんは零下ちゃんだけのものだ。たとえ兄だろうがなんだろうが誰かを支配する権利なんて誰にもねえんだよ」
零下「闇城さん・・・」
闇城「アンタはただ誰かに必要とされたいだけなんだろ? 自分が不必要なものだと感じるのが怖いんだ。だから確実に自分を頼ってきてくれる零下ちゃんをそばに置くことでかろうじて自尊心を保っていられる」
闇城「けれど、零下ちゃんが自分以外の他人と関わりを持つようになったら? いずれ自分はいらないものになっちまうじゃないかっていう猜疑心が心を蝕んでく」
闇城「アンタも苦しかったはずだ、怖かったはずだ。けれど、だからこそ、妹を信じるべきなんじゃねえのかよ!?」
零次「なんだよ・・・初対面の害虫がわかったようにペラペラと」ギッ
闇城「わかった気じゃない、わかろうとしているんだ」
724 :■■■■
闇城「俺の安っぽい言葉じゃアンタは動かないかもしれない」
闇城「そうだな・・・それが当然かもな」
闇城「だから」
闇城「零下ちゃん、君が君自身の言葉で兄貴に伝えてやるんだ」
零下「・・・え?」
零次「やめろ・・・! これ以上零下を洗脳するな・・・!」
零下「私・・・は」
闇城「迷う必要はねえよ。ただ零下ちゃんが兄貴に対して望むことをそのまま口にすればいい」
闇城「遠慮とか空気を読む必要はねえよ。思ったことそのままぶつけちまえ。それでこそ、兄妹ってもんだろ」ニッ
零次「やめろ・・・やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろッ!!」
零下「・・・」
零下「・・・!」
零下「お兄ちゃん」
零次「やめろやめろや――――ッ、零下・・・?」
零下「聞いて」
725 :■■■■
零下「お兄ちゃんはとても優しくて・・・お父さんとお母さんが死んじゃってからも・・・一人で私を育ててきてくれたね・・・」
零下「正直お母さんとお父さんがいなくなった私は、とても不安で・・・死にたくなった時もあったよ」
零下「でも・・・そんな・・・ヒグッ・・・時に・・・お兄ちゃんは・・・『大丈夫だよ』って・・・私を・・・ウッ・・・慰めて、くれて」
零下「とても・・・ヒック・・・温かかった・・・安心した・・・ウグッ・・・この人が、私の・・・お兄ちゃんで・・・良かったって・・・思えた・・・」
零次「・・・」
零下「」ゴシゴシ
零下「でもね・・・私も・・・お兄ちゃんに・・・ずっと・・・甘えてちゃいけないんだと・・・思った・・・の」
零下「お兄ちゃんの・・・優しさは・・・とても嬉しいよ・・・? けど、けどね・・・私は・・・いつまでも変わらないままじゃいけない」
零下「これから・・・大人になるんだもの・・・だから・・・」
零下「私はもう・・・大丈夫だよ? お兄ちゃんは・・・お兄ちゃんのしたいことをして」
闇城「・・・だそうだ。巣立とうとしている雛を食い止める親鳥はいねえよ」
闇城「だからアンタもいい加減に妹を自由にさせてやれ。そしてアンタはアンタの自由を選ぶんだ」
零次「・・・」
零次「・・・僕は・・・」
零次「・・・僕は・・・・・!!」
>>726
零次はどうする?
1 納得 (闇城と和解)
2 激昂 (闇城と戦闘)
3 その他
726 :■■■■
1
727 :■■■■
零次「そうか・・・僕は・・・零下を守っていたつもりが、いつの間にか見えない鎖で縛り付けていたんだな」
零次「本当・・・・・・バカだよ」
闇城「そうでもないと思うぜ?」
零次「どういうことだい」
闇城「アンタの守りたいって気持ちはよく分かる。ただそれが悪い方向に暴走しちまっただけなんだ」
闇城「だから、その根本まで否定しちまうなよ。その思い自体は間違っちゃいないからさ」
零次「・・・そうかい」
闇城「これからは見守っていけばいいんだよ。妹の成長を」
零次「そうだな、その通りかもしれない・・・ありがとう、君のおかげで気付かされたよ」
零次「このままいけば僕は妹の人生さえもめちゃくちゃにしてしまっていたかもしれない・・・」
零次「そうだ・・・それと一つ君に頼みがあるんだ」
闇城「なんだ?」
零次「僕とも、友達になってほしい」
零次「自慢じゃないけど僕には友達が一人もいないんでね」ハハハ
闇城「なんで誇らしげなんだよ」フッ
闇城「ま、いいけどさ。これからよろしく頼むぜ。お兄さん」
零次「お義兄さん!? いくら零下の好きにさせるからって、そこまでは・・・!!」
闇城「何勘違いしてんだよッ!? そのままの意味だよ、変に曲解するな!!」
728 :■■■■
零次「そうなのか。なら・・・いいんだが」
闇城「まあこれで兄妹仲良くやっていけそうだな・・・それじゃ俺は帰るぞ?」
零次「いや、待ってくれ」
闇城「なんだ? まだ何か」
零次「初めて僕達兄妹に友だちができた日だ。せっかくだからご飯でも一緒に」
闇城「んな大げさな」
零下「お兄ちゃんの・・・手料理・・・とっても美味しいんだよ? ・・・食べていって?」
零次「なに他人ごとみたいに言ってるんだ零下。兄離れすると決めたからには料理だって手伝ってもらうぞ?」
零下「え・・・ええ?! 私・・・料理なんてしたことないよぉ・・・」
零次「だからこそだ。そんなんじゃお嫁にもいけない。さ、善は急げ。すぐに支度を始めるぞ」
零下「ちょ・・・待ってぇ・・・お兄ちゃん!」
闇城「ははっ、兄妹仲のよろしいことで」
闇城「それじゃ、お言葉に甘えて零下ちゃんの手料理でも頂くとするかな」
零下「闇城さん・・・までぇ・・・」グスッ
零次「泣いたってダメだぞ。今まで甘かった分、これからはスパイシーなお兄ちゃんになるんだ」
零次「さ、行くぞ!」
闇城「・・・」
闇城「なんか、兄妹って・・・いいな」フッ
そうしてその日、俺は根暗兄妹の家にて食事をお世話になった。
小さなマンションの一室でお世辞にも快適とはいえない空間だったけど、
どこか温かい空気が流れていたと思う。
悪くない風だ。確実に着実に、この兄妹は良い方向へと向かっていってる。
食事を通して俺にはそう感じられた。
ただ一つ不満な点があるとすれば、零下ちゃんの料理がひどかったことくらいか。
まあそれは仕方ない。巣立ちというのは難しいものだから。
次来るときは零下ちゃんの料理スキルが向上していることを祈ろう。
十二日目 完
最終更新:2016年06月03日 06:15