【名前】円集慧(えんしゅう さとし)
【性別】男
【所属】科学
【能力】思考交差(トラフィック
サークル)レベル3
【能力説明】
精神感応系能力。大きく分けて3つの用途がある。1つは通常の『テレパス』。自分の思考を相手へ伝えたり相手の思考を自分や別の人間へ送ったりする。
1つは思考の堂々巡り。自称『ロータリー』。通常は無意識下で行う意見調整を強調させ、延々と思考を堂々巡りさせる事で思考から行動への移行を妨げる。
1つは思考の追放と招聘の一方通行化。自称『ラウンドアバウト』。この用途は複数に対応する場合に用いる。ある人間の思考内容を追放し、追放した思考内容を別の人間の脳内へ招聘する。
招聘された人間が考えていた思考内容は追放され、その思考内容はまた別の人間の脳内へ招聘される…この構図を連鎖させる。
追放&招聘された人間は前後不覚となり、脳内に突っ込まれた思考内容に対して「自分は何故こんな事を考えているのか?」という混乱状態に陥る。
連鎖が一回りで済めば混乱も長くは続かないだろうが、何度も追放と招聘を繰り返された者は混乱の極みに達し、意識を喪失する。
『テレパス』は自分を中心に半径130メートル内。対象人数最大15人。
『ロータリー』は自分を中心に半径30メートル内。対象人数最大8人。
『ラウンドアバウト』は自分を中心とし半径50メートル以上80メートル内でしか発動しない。対象人数は最低でも30人以上いないと発動しない。対象人数最大60人。
『テレパス』、『ロータリー』、『ラウンドアバウト』はそれぞれ同時発動する事は不可能。
【概要】
白帝学園中学2年生。
九九支部に所属する風紀委員で、
劈ノ糀扇子と相棒(バディ)を組む。また中学生徒会役員の1人でもある。
レベル4に近い強能力者と判定されているエリート学生。両親が共に大企業に勤めるエリート中のエリートで、彼もまたその事を誇りに思っている。
勉学にしろ業務にしろスムーズに事が運ぶ事に努める性格。言い換えると、支障を来たす因子をとことん嫌う。計画的に物事を進めるのが得意な代わりにアドリブが少々苦手。
生徒会では経理を担当している。各クラブが予算増額の申請を出しても、実情を全て把握してから必要分のみを算出して予算を決定するなど徹底した経理運営を実施している。
必要なものは必要なだけ支給し、不必要なものは徹底的に削減するというのが円集のやり方である。彼の方針から見てわかるように融通を利かすのがどうにも下手である。
九九支部では相棒を組む劈ノ糀によく振り回されている。外回りばかりする彼女の代わりに内勤事務を殆ど請け負ったり、お得意のテレポート連発で自分の計算され尽くした戦術を一々修正しなければならなかったりと結構散々。
劈ノ糀のテレポート能力の鍵となる『軸』として彼女が触れたそろばんの珠を外回りの度に制服へ付けているが円集としてはダサいと思っているので内心では文句を垂れている。
しかし、暗算の達人でもある劈ノ糀に経理の仕事を手伝ってもらったり、息抜きと称して寮への帰り道に売店で串焼きを奢ってもらったりと世話にもなっている。
融通が利かない自分の性格は自覚しているので、劈ノ糀と相棒を組む中でそういった自身の欠点を克服できればと淡い期待を抱いているのも事実。
とはいえ、戦術的チームワークはまだまだだと考えている円集は毎度劈ノ糀へ口酸っぱく注意している。
一方、同僚で同学年の
加地正時とは何かとウマが合う。何故劈ノ糀ではなく加地と相棒を組まなかったのかと思った回数は両手では足りない。
真面目で自主的な努力も欠かさない加地の姿勢に自分も負けていられないと内心ライバル視している。
但し、加地が睡眠時間を削ってまでゲームに没頭している事だけは納得できず彼が眠そうにしている時は多少強い口調で注意していたりする。
【特徴】
同年代の男子学生にしてはかなり高身長の180センチオーバー。格闘術は並だが継続して鍛錬を積んでいる。
先輩で同じ九九支部に所属する
雪洲や
縞群律也にはよく稽古をつけてもらっている。彼等の我流格闘術にまともに抗えるまで鍛えるのが当面の目標。
同系統の能力を持つ縞群とは能力面でも色々情報交換をしており、彼と共に雪洲のナンパ防止役を務める事もある。
休日は加地の部屋で彼おすすめのゲームを一緒にやっている。最近はアウトドア派な劈ノ糀も誘ってゲームをやっている。
【台詞】
「今回の予算増額申請ですが、審査の結果申請の半額を増額分として予算に上乗せします。よろしいですね?」
「劈ノ糀!何故あそこでアポートしたんだ!?僕の能力は距離がすごく重要な事くらい理解してるだろ!?『テレパス』、『ロータリー』、『ラウンドアバウト』、どれも距離が狂えば有効的に働かない!何の為に『テレパス』を繋いでいると思ってるんだ!?」
「『アドリブに弱い』…か。わかってるんだが…まだまだ実力不足か。もっとアドリブを利かせば劈ノ糀との連携も上手くいくんだろうな。……いい加減何とかしなきゃな」
「…旨いな。この串焼き。……今度時間があったら僕も寄ってみようかな。……ありがとう劈ノ糀」
「加地。また欠伸してるぞ。またゲームで徹夜したな?いい加減その悪癖を直したらどうだ?そんな不健康な生活を続けていたら、いつまで経っても背が伸びないぞ?」
【SS使用条件】
特になし
最終更新:2015年11月01日 11:53