【名前】荊黄駒琉(いばらぎ こまる)
【性別】女
【所属】魔術
【能力】『雷切』。『骨喰』。
【能力説明】
備前国の刀匠備前長船兼光が製作した、雷を断ち切った逸話を持つ雷切竹俣兼光のレプリカ。
鬼部亜紋製作。
雷を断った伝承を曲解し、雷を制御する力を獲得したので雷属性の魔術に抑制効果があり、制御の仕方によっては雷魔術を強化することもできる。
脇差型の霊装。名刀骨喰藤四郎の逸話を元に製造されたレプリカ。斬る動作によって大気に干渉し、風の刃を生み出す。
主にミドルレンジ・ロングレンジで敵に対処する場合に使用。脇差に込める魔力の量に応じて風の刃の大きさや射程距離が変化する。
後は国津神の伝承に基づく魔術を多少使用できる。全体的に魔術の腕前は未熟の部類に入る。
【概要】
『
神道系出雲派』所属の魔術師。現在は『神童』と称される魔術師の護衛を務めている。年齢は18歳。
祖母が出雲派の魔術師であり彼女の方針から自身も魔術の道に入った。数年前に祖母が老衰の為に亡くなり、現在は単身魔術の修行に明け暮れている。
荊黄自身が望んで魔術師になったのでは無く、祖母による半ば強制的な方針により魔術師となった為に魔法名を持てる程の信念が無い。
世の中には自分本位の願いを叶える為に魔術師になった人間が山程居て、その為なら世界を壊す事も罪の無い善良な人達を殺める事も厭わない魔術師も数多く居る事が荊黄には理解できない。
魔術という異常なものに縋りつく根本的な理由を最初から持っていなかった、見方を変えれば祖母の言われるがまま惰性で魔術を身に付けた荊黄は他の魔術師とは違う空気を纏っている。
この為に出雲派の中でも浮き気味で、祖母が亡くなってからはそれが顕著になった。ところが、割と本気で魔術師を辞めようかと思っていた矢先に荊黄は『神童』の護衛役の任に就いた。
そこで出会った
永魅輝鍼や
朧月夜氷柱等と接していく内に、似たような境遇を辿って来た人達を放っておけないという気持ちを抱いてしまった。
同時期に自分と同じ任に就いた
瓢箪鞍枝の自己犠牲精神の激しさに面喰った事も影響しているのだろう、祖母が亡くなってからは魔術の修得も疎かになっていた荊黄だが再び真剣に魔術修行へ取り組み始めた。
未だに掲げたい魔法名は見付かっていない。それでも、辞めようと思えば辞められた筈の魔術師としての生き方にもう一度向き合う事を決断した自分自身への『疑問』。
そこに何があるのか。自分が魔術師として何を成し遂げたいのか。『神童』の護衛任務に臨みながら荊黄駒琉は日々自身の在り方を問い続けている。
【特徴】
162センチ。姫カットに揃えた前髪の下にキリッとした鋭い目つきが控える。大和撫子らしい清楚な黒髪を紫の輪ゴムで纏めてポニーテールにしている。左側の側頭部にはアイボリー柄の菊をモチーフにした髪飾り。体型は平凡。
普段から藍色の剣道着に黒の袴を穿く。地域の道場に通い、剣道の修練を積んでいる。また、基本的に屋内・屋外問わず裸足で行動する。生真面目な性格。
嫌がっているのに行動を強制するタイプの人間が苦手。荊黄目線で該当するのは躾と称して永魅輝鍼へスパルタ教育を課した彼女の義理の親。
どうして輝鍼や瓢箪達が尊敬しているのか全く理解できない。同じ任務に就く瓢箪の説明を聞いても中々納得できない。それは、期間は短くとも祖母の愛に包まれ育てられた荊黄の思考と、物心付く前から孤児だった輝鍼や瓢箪が抱く『親への憧れ』の差である…かもしれない。
【台詞】
「当初考えていた『骨喰』の仕様は空間に直接影響を与えて防護用の鎧とかを無視した斬撃にする…というものだったんですが、生憎未熟な私には思うような魔術的記号の抽出ができず。止む無く風の斬撃に術式を変更したんです。まだまだ修行が足りません」
「確かにあの人はすごく強いです。でも、私はあの人苦手です。嫌いというわけじゃ無いんですけど、余り近寄りたくないというか。私以外にもあの人を苦手とする魔術師はいるんじゃないですかね。…輝鍼さんの話を聞いてると、偶には娘さんを甘えさせても罰は当たらないんじゃないかと思います。まぁ、あの人に“そんじょそこらの罰なんて効かない”んでしょうけど。そういう魔術師ですからね」
「私はまだ自分が何をしたいのか本当の意味でわかっていない…全くもって未熟な魔術師です。それでも、そんな私でも譲れないものってあるんです。だから…歯を食いしばって、意地でもそれを貫き通します。きっと、それが私の本当の願いに繋がる第一歩になると思うから」
【SS使用条件】
特になし
最終更新:2016年06月09日 08:17