「はい、これ」
「ああ。恩に着る」
「別にいいわよ。アンタには色々借りがあるんだし」
ここは
国鳥ヶ原学園の風紀委員支部前。そこには、雅艶と吊橋が居た。今朝方雅艶が依頼していた“似顔絵”の調査が終わったという連絡を受けて雅艶が支部に赴いたのだ。
「随分早かったな」
「まあ、今はウチも短縮授業だから、余り忙しくないし。アンタの似顔絵がすごいってのもあるけど」
「当たり前だ。俺の腕前を舐めるなよ?」
吊橋と会話をしながら、雅艶は封筒の中に入っている資料に目を通す。
「・・・・・・ほう」
「ねぇ。アンタさ、この人に何の用なの?調べたら私と同じ風紀委員じゃない?一体何をするつもり?」
吊橋は調査で判明した“似顔絵”の少女について、目の前の男が何をするつもりなのか警戒していた。
「・・・いずれわかる。いや、すぐにでもわかると言った方がいいか」
「!?どういう意味?」
「今ここで何を言っても仕方の無いことだ。調査の件、すまなかったな。じゃあな」
「あ!ちょ、ちょっと!!」
吊橋の疑問に雅艶はまともに答えず、その場から離れて行く。その後姿を見送る吊橋の背筋には、何か嫌な悪寒が走っていた。
「ねぇ。答えてよ・・・界刺」
ここは『恵みの大地』。そして、ここは界刺、水楯、形製が座るテーブル。その雰囲気は真剣そのもの。何時の間にか、店員や周囲の客も固唾を呑んで見守っていた。
「そんなこと・・・俺に聞くんじゃねぇよ」
「えっ・・・」
界刺の口から次々と言葉が放たれる。
「さっき、お前が言っていたじゃねぇか。『あたしは界刺の小間使いじゃ無い!そんな都合のいい女じゃ無い!』ってな。だったら、何で俺にそんなことを聞く?
俺の小間使いでも俺にとって都合のいい女でも無いんだろうが。だったら・・・自分で考えろよ。それが、筋ってモンだ」
界刺に指摘されてハッとする形製。界刺の言葉は正しい・・・容赦の欠片も無く。
「・・・そうだね。ゴメン。変なこと聞いちゃったね。・・・忘れて」
そうして形製は、界刺の額に付けていた己の額を外す。そして、前のめりになっていた体を元の位置に戻そうとする・・・その時。
ガシッ!!
「!?か、界刺・・・!?」
それは、界刺が両の手で形製の顔を掴んだ音。今まさに離れて行こうとした形製の顔を、もう一度自分の顔に近付ける。
今度は額を付けない。ただ、極近距離にお互いの顔がある。目線の高さも一緒。界刺に顔を掴まれているため、形製にはどうすることもできない。
「だが・・・一般論として答えてやるよ」
「えっ?」
界刺の瞳が鋭くなる。そして、形製の顔を己の顔に更に近付ける。近付けたのは・・・瞳。
「お前の能力・・・『分身人形』は、こうやって相手の目とお前の目が合って、初めて行使できる・・・だったよな?」
「う、うん」
形製の能力『分身人形』は強力な読心・洗脳能力を対象者に仕掛ける能力であり、発動条件として対象者と目を合わせる必要があった。
「昨日、俺は雅艶って男にボコられた。つまりだ・・・完敗を喰らったんだ」
「えっ!?」
「界刺さんが・・・!?」
界刺の完敗発言に驚く形製と水楯。だが、界刺は2人の反応を無視して言葉を続ける。
「そいつは盲目の人間。しかも、透視系能力者だった」
「!!」
「透視の範囲とか詳しいことはわからねぇけど、かなり広いのは間違い無い。俺は、自分の油断もあってボコボコにされた。しかも、そいつは体術も相当なモンだった。
わかるか、形製?俺が今相手取っている連中の中に、そいつも含まれている。そして、雅艶には俺の能力の大半が効かねぇ。
ましてや・・・お前の能力に至っては、何一つ雅艶には通用しねぇ」
「・・・!!」
「お前も参謀ならわかるだろ?・・・断言してやるよ。今回の件、お前は足手まといだ!」
その瞬間、形製の瞳は揺れた。そう界刺には見えた。その瞳に宿ったものは・・・形製本人にしかわからない。
そして、界刺は形製の顔を掴んでいた両の手を放す。形製は静かに・・・顔を俯かせたまま座り込んだ。
「足手まとい・・・。そうか・・・そうだね。本当に界刺は・・・容赦ないね」
「流麗・・・」
形製のか細い声に心配の声を向ける水楯。
「そもそも、俺やお前の能力は直接的な攻撃力には欠けるんだ。真刺や涙簾ちゃん、仮屋様とは違ってね。
だからこそ、俺やお前は戦うべき“場所”を見極めなきゃなんねぇ。自分の力を発揮する場所を」
「界刺さん・・・はその雅艶という人への対策は考えているんですか?」
「まぁ・・・根本的な解決にはならないけど、自分の能力を発揮できる“場所”は見極めているつもりだよ。でなきゃ、昨日の二の舞になっちまうし」
水楯の抗議の意が含まれた問いにキッパリ答える界刺。
当の界刺にも、自分が考えている対策が果たしてうまくいくかどうかはわからない。だが、試す価値はある。そう判断していた。
「・・・わかった。ゴメンね。変なことばっかり言っちゃって。界刺も忙しいんでしょ?だったら、早く済ませちゃおう」
形製の声は暗い。何時も彼女を覆っていた自信は、今やその欠片の1つも見当たらない。
「それじゃあ、とっとと終わらせるか。あ、そうだ。今回の“保険”なんだけど、発動するためにさ、ある言葉を採用したいんだけど、問題ないか?」
「えっ。・・・多分大丈夫だと思うけど。どういうの?」
界刺の意外な提案に少しばかり反応する形製。“保険”の発動に際して、界刺が特定の言葉を指定するのは珍しかった。そして、界刺はその言葉を口にする。
「Nobody but you」
「「!!!」」
形製と水楯はその英文の意味を即座に理解する。その意味は・・・・・・「お前しかいない」。
「か、界刺・・・!!」
「たまにはテストってのも役に立つんだな。この前の英語のテスト問題にこの英文を含んだ文章を訳せって設問があってね。
寝不足もあってか、ものの見事に間違えたんだよな」
界刺は素知らぬ風に言葉を続ける。だが、意図しない限り界刺の口からこんな言葉が出る筈が無い。
「お前さぁ、何思い詰めてるか知らねぇけど、さっきの足手まといってのは今回の件に関してはっていう意味でしか無いんだぜ?」
「・・・それは」
「今回の件ではお前は足手まとい。“最低限”の力しか発揮できない。だがよ、他の場面ではお前の力が必要になる時もあるかもしれねぇだろ?
この前の・・・成瀬台に来た時のお前は、すっげぇやる気満々だったじゃねぇか?その後の作戦にしたって、ちゃんと結果を出していた。正直感心ばっかしてたぜ、俺ぁ。
さすがは、『
シンボル』の参謀だって。さすがは俺のライバルだってな!!俺のライバルを務められるのは・・・お前しかいねぇよ、形製」
「!!」
界刺の言う通り、以前成瀬台で起きた騒動に形製は積極的に関わっていた。生き生きしていた。
それは、彼女本来の輝き。
形製流麗の真価。そんな彼女を界刺は・・・しっかり見ていた。見てくれていた。
「確かに・・・お前の言うこともわかるよ。でも、お前って俺と違って“戦場”の見極めが甘いんだよなあ。
メチャクチャ頭いいクセによ。のめり込むっつーか、突っ込んで行くっつーか。この前の成瀬台の時にしたって・・・お前、ガンガン前へ突っ込んでいったろ?
だからさ・・・・・・だから・・・・・・心配なんだよ、そんなお前がさ(ボソッ)」
「・・・・・・」
最後の方はボソボソ声になってしまったが、つまり!
界刺得世という男は形製流麗という女のことが心配だった。それだけのことである。
「・・・フフッ。フフフッッ。フフッ、ハハッ、ハハハハハハッッッ!!!」
「クスッ。クスッ。クスクスクス」
「な・・・!?何笑ってんだー、バカ形製!?涙簾ちゃんまで!!」
界刺は赤面しながら大声でツッコミを入れる。何故か周囲からも笑い声が聞こえてくる始末である。
「な、何でまた俺が笑われるの!?これじゃあ、この前の二の舞じゃねぇかよおおぉぉ!!」
抗議の声も空しく、以前のように皆の笑い者になるという二の舞(正確には三の舞)を味わう羽目になった界刺。現実とは全くもって無情である。
「ハハハハハハッッッ!!!全く・・・君って奴は・・・。本当に・・・フフフッッ!!」
「おい、アホ形製!それ以上笑いやがったら、さすがの俺でも堪忍袋の緒が切れるぜ!?」
「あぁ、ゴメン、ゴメン。笑った。笑い過ぎた。フフッ、こんなに笑ったのってホント何時以来だろう」
「そんなこと、俺が知るか!」
笑い過ぎたのか、形製の目元には涙が浮かんでいた。だが、その涙の色は・・・決して哀しい色では無かった。
「君にそんなに心配されているとは思わなかった。そうか、あたしはバカ界刺に心配されていたのか・・・・・・屈辱だね」
「はぁ!?屈辱ってお前・・・」
「いや、本当に屈辱としか言いようが無い。こんなに自分のことを情けないと思ったことは無いな。不覚を取るにも程がある」
「お前なぁ・・・いい加減に・・・」
「でも・・・嬉しかった。嬉しかったよ。それは・・・本当。あたしの嘘偽りの無い正直な気持ち。ありがとう、界刺。あたしを心配してくれて」
界刺の眼前にあったもの。それは、形製の・・・光輝く笑顔であった。
「っっ!!・・・チッ、礼を言うなら初めから言えっつーの」
「それは、界刺にも言えることだよ。だから・・・お互い様ってことで」
「都合いいな、お前」
「都合よくなんか無いよ。あたしは、アホ界刺にとって都合のいい女なんかじゃ無いし」
界刺と形製はお互い憎まれ口を叩く。その光景は剣呑というよりは、どこか微笑ましかった。
「でも・・・そうだね。確かにボケナス界刺の言う通り、あたしには不用意に前に出るっていう悪癖がある。それを直さないと・・・界刺達とは一緒に戦えないね」
「・・・流麗。私にできることがあったら、遠慮せずに言ってね。仲間なんだから」
「ありがとう、水楯さん。そうですね、“戦闘面”についてあたしは『シンボル』の中で一番未熟ですし、頼りにさせてもらいますね」
「ええ。何時でも」
形製と水楯が今後について話し合う様を眺める界刺。そこに・・・
「中々やるじゃないか、キラキラボーヤ(ボソッ)」
「うわっ!」
「あの形製が入れ込む男ってのがいたら、どんな奴かこの目で見極めたいと思っていたけど・・・確かにあんたにはそれだけの価値がありそうだ(ボソッ)」
「はぁ?どういう意味・・・」
「・・・全く。男ってのはどうしてこんなに鈍いモンかね。そんなんじゃあ、何時形製に見限られても知らないよ?(ボソッ)」
背後から小さな声で話し掛けてくる大地に怪訝な表情を浮かべる界刺。
そんな“何もわかっていない”男に大地は深い溜息を吐き、手に持っていた『4つ目』のパンを界刺に手渡す。
「とりあえず、このパンでも食って鈍さを吹っ飛ばしてみたら?」
「えっ?何このパン。おっ、これもいい香り。さっきのパンは・・・冷めちゃってるな。しゃーない。こいつから・・・バクッ!!」
界刺は大地から手渡されたパンに食らいつく。食らいついてしまった。数秒後、大地は今更のように言葉を告げる。
「あ、そうそう。言い忘れていたけど、ウチのオススメ“ロシアンパンルーレット”ってのは、
4つのアンパンの内、1つだけあんの代わりに激辛タバスコが満載だから気を付けてね~」
「グハハハハハハハハハッッッッッ!!!!!」
大地が告げた言葉の数秒後に界刺は口から火を吹いて・・・失神した。
ちなみに、『恵みの大地』で発生した今回の一部始終は、同店にいた“常盤台バカルテット”なる集団により、
常盤台の女子生徒全員に広がる修羅場劇場『バカルテットは見た』として語られることになる。
「あれ?安田さん。どうしたの、こんな時間に」
「いえ・・・何となくここに来ちゃいました」
ここは、穏健派救済委員の溜まり場。春咲は、風紀委員活動を早退した後に、痛む体をおしてここに来ていた。
「こんな昼間からじゃあ・・・そのガスマスクは目立つんじゃないの?」
「だ、大丈夫です。さっきまで外していましたから」
「あら。それは残念。もしかしたら、安田さんの素顔が見えたかもしれないわね」
「・・・クスッ。そうですね」
今ここにいるのは花多狩1人。他の面々は不在のようだ。軽口を言い合う春咲と花多狩。
「花多狩先輩こそ、何をやっているんですか?」
「私?私なら昨日の会合で集まった情報の整理よ。ノートパソコンを使って纏めているんだけど・・・正直私ってこういう機械類の操作は苦手なの」
「えっ?あんなに武器の扱いに長けている先輩が?」
「ええ。こういう事務系の操作には向いていないみたい。人間の向き不向きって本当に不思議よね」
花多狩はお手上げのポーズを取る。やはり、武器とパソコンでは扱い方も違ってくるのか?
こういうのを人間七不思議の1つに数えられてもいいのではないかと、花多狩は半ば本気で考えていた。
「じゃ、じゃあ、私がやってみましょうか?私、こういうの得意です」
「あらっ。そうなの?それじゃあ・・・お言葉に甘えようかしら」
「え~と・・・」
「あ!それを・・・」
その後、春咲の手際の良さも手伝って、情報の整理はトントン拍子に進んだ。
本来であれば、こういうことをしていられる状態では無いことを春咲は重々承知していた。
でも、こうしていると体の痛みを忘れることができた。『ここ』に居れば、嫌なことを忘れることもできた。
『ここ』は・・・
春咲桜にとって、最後の居場所になっていた。
その姿を遠くから観察している影があった。その影は、手持ちの携帯電話を取ると、誰かに連絡を取り始めたのである。
「遅いわね、雅艶の奴。こんな時間帯から私達を呼び出しておいて・・・これでしょうもないことだったらただじゃ置かないわよ」
「短気は損気だぜ、春咲。あの馬鹿鴉じゃ無いんだし、雅艶に限ってそんなことは無ぇよ」
ここは第6学区のあるコンテナターミナル。ここは過激派救済委員の溜まり場となっていた。
今ここにいるのは・・・
春咲躯園、金属操作、
羽香奈琉魅、峠上下、七刀列衣、刈野紅憐、
麻鬼天牙の7名。
彼等彼女等は、雅艶からここに集合するように連絡を受けていた。
「あっ!雅艶兄ちゃんが来たよー!!」
「はぁ、やっと来た的な感じ?」
羽香奈の声を受けて峠が軽い溜息を吐く。7名の視線の先には・・・白杖を突きながら歩く男―
雅艶聡迩―がいた。
ピロロロロロロ~
「ん?何かしら・・・!!ちょっと席外すわよ」
「あ~、電話か。どうぞ~、内容はちゃんと聞いとくから」
雅艶が来る寸前に躯園の携帯が鳴ったため、躯園は席を外す。そして、数十秒後・・・
「すまないな。こんな時間に呼び出してしまって」
「昨日の会合の呼び掛け人も雅艶さんでしたが・・・こう短期間に連続してというのは珍しいですね」
「これ程の人数を呼び出したんだ。何か重要な案件なのだろう?」
「確かに。あなたがこんな時間帯に私達を呼び出すなんて・・・それだけ大事な用件なの、雅艶君?」
七刀、麻鬼、刈野が順々に雅艶に質問していく。それらを聞き終えた後に、雅艶は口を開く。
「もちろん、大事な用件だ。俺達救済委員の中に『裏切り者』が居ることが判明した」
「「「「「「!!!!!!」」」」」」
その言葉に驚愕する一同。それらに構わず、雅艶は話を続ける。
「安心しろ。この中にはいない。『裏切り者』は・・・穏健派の新入り。安田改め・・・春咲桜!!彼女は・・・現役の風紀委員だ」
「ふ、風紀委員!?」
「春咲って・・・まさか!?」
「金属操作・・・お前が今思い浮かべている通りだ。つまり、春咲桜は春咲躯園の妹だ」
雅艶の言葉に様々な推測を思い浮かべる面々。風紀委員によるスパイ行為か?躯園はこのことを知っているのか等々、果てしない思考の渦に飲み込まれる。
「春咲・・・いや、躯園はこのことを知っている的な感じなのかしら?」
「それは、本人に聞いてみないことには。最悪、春咲桜と春咲躯園、両者が組んでいる可能性も否定できない」
「その躯園は何処に行った?確かさっきまでそこに・・・」
「た、確か雅艶が来るほんのちょっと前に携帯電話が鳴って・・・席を外している」
「雅艶兄ちゃん・・・まさか・・・」
一同はある予想を思い浮かべていた。雅艶が来る前に席を外すというタイミングの良さ。これは、すなわち・・・
「ふむ。だが、それについては大丈夫だ。もうすぐ躯園はここに来る。あそこから」
「えっ?・・・あっ、春咲姉ちゃん!!」
雅艶が指差した方向から、躯園が歩いてくる。その顔に宿っていたのは・・・狂気。
「・・・春咲。どうした、そんな恐い顔をして。何かあったのか?」
「ええ・・・。それより、雅艶。あなたの用件というのは何かしら?」
雅艶の質問を軽く受け流した躯園は、雅艶に用件を伝達を促す。
「ああ。もしかすると、お前にとってはショッキングなことかもしれないが・・・。実は穏健派の連中の中に『裏切り者』が1人紛れ込んでいた。そいつは・・・」
「春咲桜・・・出来損ないの私の妹のことかしら?」
「!!お前・・・何時から知っていた?」
「さっき知ったばかりよ。言っていなかったけど、私にはもう1人妹がいるの。その子は、桜なんかよりずっと才能溢れる子でね。その子が調べてくれたみたいなの」
「ほう・・・。ならば、身内であるお前に尋ねよう。お前の妹・・・『裏切り者』の春咲桜を・・・お前はどうする?」
雅艶は問う。わかりきった問いを。春咲躯園という少女を知っている者ならば誰もが容易に想像できる答えを、しかし、黙って待つ。
数秒後・・・躯園は言葉を放つ。それは、春咲桜にとって死の宣告も同様の宣言。
「決まっているわ。身内の恥は身内が雪がないと。私自らの手で『裏切り者』に・・・桜に地獄のような制裁を与えてあげるわ!!!」
continue!!
最終更新:2012年05月14日 00:01