【名前】
【スペック】
- 『黄金夜明』創設者の一人である魔術師
- スコットランド式の軍服の上から魔女の帽子とマフラーと外套を纏った、精悍な中年男性
【能力・所持品】
魔道書の原典
作中の時系列で登場したメイザースは、本人ではなく
コロンゾンによってタロットカードの束という霊装を用いて姿と人格を再現された『防衛機能特化型の魔道書』である。魔道書の『原典』でもあるため、地脈・龍脈から魔力を自動供給され続けており、体が自動的に再生する性質上、破壊することはできない。
なお、防衛機能特化型の魔道書という性質上『原典』に見られる毒素はなく、同様に「読む」こともできない。
象徴武器(シンボリックウェポン)
「○にして×」
それぞれ四大元素を意味する霊装である象徴武器、『火の杖』『水の杯』『風の剣』『土の盤』を自身の周囲に浮かせ、その配置や詠唱等から様々な魔術を行使する。四大元素及びそれを象徴する象徴武器は、魔術において基本中の基本であるが、それらを完璧に御することで世界の全てを表現できるとされており、攻撃・防御・移動等様々なことに利用できる。
基本的に上記の口上(○は温or寒、×は乾or湿)を唱えて発動し、四大元素を象徴する4つの属性攻撃を行うが、「続けて○にして×」と続けることで複数の元素を組み合わせた攻撃を行うこともできる。
なお、それらの攻撃は上条当麻の『幻想殺し』で打ち消せる程度の力ではあるが、メイザースはあえて打ち消させることで拳の軌道を逸らして防ぎつつ隙も作る等といった、対『幻想殺し』用の動きも行っている。
また、防御については象徴武器が自動的に行う。この自動防御も『電子ビーム』や『液状被覆超電磁砲』を受けても無傷のまま等、極めて高い性能を誇る。この他、石の杭を生み出して肘から手首まで突き刺し、体が再生するまでの間だけ折れた骨の代わりにするといった、応急処置のような使い方もできる。
以下が作中で使用した組み合わせの一覧である。
『火の杖』から、絶大な密度と熱を持った炎を生み出す。
『水の杯』から、超高水圧の水を生み出す。
『風の剣』から、圧縮空気でできた透明な刃や烈風を生み出す。
『土の盤』から、砂嵐を生み出したり、陶器に似た素材を生み出し傘のように広げる。
『火の杖』から急速に広がった炎が周囲を焼きつくし、『風の剣』がメイザースの周囲を回り防護円を構築した後、烈風を放ち周囲を灰まで残さず吹き飛ばす。
『土の盤』と『水の杯』から『蠅の王』(ベルゼビュート)を発動する。後述。
『水の杯』と『風の剣』から、青と黄色の光が螺旋を描いて革靴に取り付き、滑ったり飛び跳ねることで高速移動する。
『土の盤』と『風の剣』から石礫の散弾を放ち、それを暴風によって加速させる。
- 「温にして乾は破れど、温にして湿、寒にして湿。もって三種の相生となす。 しかして四界の表層に純粋な元素なし、切り離された寒にして乾は最大の干渉力を持って世の調和をかき乱す。 火より出ずる土よ、絶大なる相生でもって意味を補強し元素の破壊者を打擲せよ」
故意に不安定な元素を生み出し、非常に強力な白い閃光として放つ。
蠅の王(ベルゼビュート)
「大地の繁栄は転じて腐敗と化す。いでよ、広がれ、この一つ。全てを腐らせその内より産声を上げる悪魔の王よ。すなわち『蠅の王』。我が前に立つ不遜の輩へ正当なる粛正を」
大悪魔『蠅の王』の力を行使する術式。『土の盤』と『水の杯』から乾いた豆が大量にばら撒かれ、瞬時に黒く変色した後、粘ついた黒い糸を吹き出して連結していき、相手の名が描かれ、その相手の心臓から同様の糸が吹き出して豆の糸と連結し、そこから全身の血管を汚染していく。その性質上、即死させるのではなく強烈な苦痛を与えながらじわじわとなぶり殺していくような術式であり、生前は味方の粛清にも使用していた。
なお、上記の詠唱は必ずしも必要ではなく、「寒にして乾、続けて寒にして湿。『蠅の王』」とだけ唱えても発動できる。
『蠅の王』の名を冠するだけあって非常に高位の魔術であり、『ベイバロンの術式』で赤い光を纏ったアレイスターを真正面から一撃で撃ち落とせる程の力を持つ。
ブライスロードの秘宝
追儺霊装『幻想殺し』(イマジンブレイカー)。『黄金夜明』を魔術の『火花』から守るために保管していたが、アレイスターに持ち出されてしまう。
詳細は
アレイスターを参照。
『神の子』の術式
「INRIとは始祖の十字に刻まれた四文字なり。その振動は死者にすら活を入れる。未だ途上の我が身を充足せよ。その聖なる羅列によりて我が肉体は純化せん」
十字教の『聖書』を手に取り自身に挑んできたアレイスターに対してあえて用いた、自身に『純化』を促す術式。あちらと同様に、『神の子』に由来した節を唱えることで、その内容に則した術式を行使できる。
「かの者は油によりて祝福されたもの。その御前において天使の目撃は特別なものでなし。すなわち火、水、風、土、四種大天使は至極当然に舞い降り御身を守護せん」
上記の口上を唱えると、周囲を飛び交う象徴武器が全て解け、四大天使である『神の如き者』(ミカエル)、『神の力』(ガブリエル)、『神の火』(ウリエル)、『神の薬』(ラファエル)が現出する。それぞれ1体でも現世を滅ぼせるほどの力を持ち、現出しただけで世界全体が不気味な軋みを発し、破裂寸前の状態となった。
『血の供儀』によるデフラグが完了し『聖人』を凌駕する身体能力を得たアレイスターと、体術で渡り合えるほど高い身体能力を持つ。更に先述した『原典』の再生能力も持つため、単純な殴り合いなら相手だけ一方的に追い詰めることができる。
【短所】
- 地脈・龍脈からの魔力供給によってその姿や人格を形作られているため、それを断たれると元のタロットカードに戻り戦闘不能になる。『幻想殺し』で触れられた場合も同様。
【戦法】
- 原典の再生能力を盾に、象徴武器を使った様々な魔術や体術で攻撃する。
【備考】
- 『四大天使の召喚』は禁止。
- 生前ではなく、タロットカードを元に作られた『原典』の状態で参戦。
最終更新:2022年09月19日 23:13