【名前】
【スペック】
- 学園都市の統括理事会の一人
- 元レスキュー隊員
- 屈強な体格の30歳前後の男性
【能力・所持品】
最小衝突理論
「○○エル。□□と△△の間、すなわち経路××に架空の端子を設けよ」
(それぞれ「○○=ドイツ語」「□□、△△=金属」「××=22以下の整数」が入る)
上記の口上を唱えること(『聖化発声』)で、その単語に即した現象を、後述の霊装から発生させる術式。
『旧約聖書』の一節『出エジプト記』の亜流であり、適当なドイツ語の末尾に『エル(el)』をつけることで即興の天使を形作る。
科学サイドでも馴染みのある金属を10のセフィラに当てはめ、それを結ぶ22の『チャネル』(球体)に触れることで、『樹』の操作を行い世界の
ルールを改竄し魔術として引き起こす。
これはセフィラは天使が守るモノだから架空の天使を作れば架空の球体を作れる、という逆の発想から来たものである。
暗殺用拳銃に近いカードサイズの二丁拳銃の形をした霊装。銃身は、鋼の代わりに真空管に似たガラス容器となっており、弾丸として天使(頭上に光の輪を持った、人差し指未満のサイズの少女)が左右に2つずつ、計4つ装填されている。
最小衝突理論の詠唱に応じて全身の色や形が変化し、透明な銃口から空気中に解き放たれることで術式が発動する。
その後、指先で何かしらの操作をすると再び管の中に天使の姿として出現する。
以下が作中で使用した天使の一覧である。
- 「リヒトエル。Pb(鉛)とAu(金)の間、すなわち経路7に架空の端子を設けよ」
弾道ミサイルを正確に撃ち落とせる程の閃光を放つ。
- 「ヴィントエル。Pb(鉛)とFe(鉄)の間、すなわち経路8に架空の端子を設けよ」
水蒸気爆発を吹き飛ばす程の渦巻いた清浄な風を放つ。
- 「エアデエル。Sn(スズ)とFe(鉄)の間、すなわち経路9に架空の端子を設けよ」
地面が盛り上がり、分厚い土の盾を形成する。
- 「エクスプロジオエル。Fe(鉄)とAu(金)の間、すなわち経路12に架空の端子を設けよ」
爆発・爆炎を起こす。フォイアエルとほぼ同じ。
- 「フォイアエル。Au(金)とCu(銅)の間、すなわち経路14に架空の端子を設けよ」
莫大な炎を掌に集約させたり放ったりする。
- 「シュメッターリングエル。Au(金)とHg(水銀)の間、すなわち経路16に架空の端子を設けよ」
光り輝く蝶の群れを放つ。鉄以外の物(『雷撃の槍』等)をすり抜け、鉄を腐食させる。
- 「ヴァッサエル。Hg(水銀)とAg(銀)の間、すなわち経路20に架空の端子を設けよ」
凝縮した高圧の水を集約させたり放ったりする。
バラバラに砕けた鋼の剃刀刃を散弾のように放つ。
- 「両者は異なるが本質においては等号である。すなわちここに新たな解を導くための合成を実行せよ」
『フォイアエル』と『ヴァッサエル』を組み合わせ、水蒸気爆発を引き起こす。
身体能力
元レスキュー隊員の精鋭である根丘は、能力抜きの素手でも上条当麻では足下にも及ばない程度には高い格闘能力を持つ。
相手に魔術を封じられた場合や霊装を破壊された場合の他、上記の術式は発動までがやや遅く接近戦に持ち込まれると扱いづらい面もあり、その短所を補える。
【短所】
- インスピレーションが足りない。具体的には、魔術という超常を扱いながら機械製品で作り出せる艦載兵器と全く同じことしかできず、『魔術』としての自由度の高さを生かせていない。オティヌス曰く「本来ならば際限なく広げられる己の想像すら金属だの元素だの現実の枠に収めたがる、堅実でつまらん魔術」とのこと。
- 適当な単語から即興の天使を形作るという術式そのもの。オティヌス曰く「『天使名』は高度な計算を踏まえて取り出し文字列全体から意味を見出だすもので、単語の端を加工した程度でそのままの効果など出ない」とのこと。
- ストックが4つしかないこと。後から追加する場合、その名を別枠で切り取らなくてはならず、基本的に一度宣言した単語の攻撃しか使えない。また、その度に詠唱→少女の色が変わる→銃口が開く→少女が射出され空気に触れる、という手順を踏むため、奇襲に使えない。
【戦法】
- 最小衝突理論を使い、様々な現象を起こして攻撃する。近距離に持ち込まれた場合は、自身の高い身体能力から肉弾戦も行う。
【備考】
最終更新:2022年09月19日 23:14