【名前】
【スペック】
- 魔神
- 鍔広の帽子を被り、露出の多い黒い革の装束を着た、隼眼の少女
【能力・所持品】
無限の可能性
常にあらゆる事象が成功する可能性と失敗する可能性を50%ずつ持つ性質。文字通りあらゆる事象を引き起こせるが、当初は相手を倒すつもりが自分が倒れるといった「望んでいない事象が50%で起きる」不安定なものでもあった。
『魔神』の力を100%制御できるようになった後は、望んだ事象を自由に引き起こせる『全能』に近い能力となった。
以下に、作中で実際に行ったこと及び、行えると明言されていることの一例を記載する。
- 位相改変(後述)
- 一切の行動を起こさずに、不可視の攻撃を一度に数千、数万回放つ
- 空間を圧迫し、時間の連続性をねじ曲げ、数の概念を無視した不可視の爆発を、一瞬の内に数万、数億回放つ
- 上記と同様の『説明できない力』を受けても無傷
- 後述の『弩』を受けて体が吹き飛んでもダメージを受けず瞬時に再生する不死能力
- 空から自殺用の道具を山ほど降らせる(太い縄、包丁、七輪、拳銃、洗剤、自動車、錠剤、厚いビニール袋、壊れたドライヤー、銀の酒杯、白木の短刀、ガソリンのポリタンク、錘代わりの複数の石)
- 瞬間移動する
- 時を止める
- 時を巻き戻す
- 未来へと繋がる運命のレールを一から敷き直し、望んだ結果を作り出す
- 銀河と銀河を衝突させる
- 素粒子の連なりを乖離させて存在を霧散させる
- 他者から認識されなくなる
- 空中に逆さの状態で留まる
- 相手の懐深くで『何か』を爆発させ、空高く打ち上げる
- 世界の一部を球状に消滅させて『黒一色の世界』のような『無』の状態にし、それを突っ込ませ、相手を消滅させたり着弾した空間を削り取る
- 不可視の力で『未元物質』をバレーボール程の球体に圧縮する
- 不可視の力で膝をねじ曲げる
- 不可視の力で口を上下に引き裂く
- 不可視の斬撃で胴体を切り飛ばす
- 首を掴んで吊り上げ、へし折る
- 半身をシャーベットのように吹き飛ばす
- 相手を拉ぐ、切断する、叩き潰す、引き裂く、爆散させる
※失敗を引いた場合の一例
- 子供とのジャンケンに負ける
- 自分の腕が千切れる
- 眼帯の奥から出血する
死者の軍勢(エインヘルヤル)
死体の要所に黄金を組み込むことで、死体を腐敗から守りつつ、オティヌスの意のままに操れるようになる術式。死体は生前と同様の思考をし魔力の生成や魔術も使えるが、そこに自分の意思はない。
魔神の力を100%制御できるようになった後は、『あらゆる生命体の生死を自在に操作できる』術式にアップデートされた。
なお、「生者」と「死者」を明確に区分することが操作の前提であるため、その両方の側面を持つミサカネットワークの「総体」は、この影響下でも僅かな時間ながら自分の意思で活動ができた。
妖精化
『魔神』を神の座から引きずり下ろし、並の魔術師以下に弱体化させる術式。手の平から光の杭を出現させ、相手に突き刺すことで発動する。
オッレルスが対魔神用に開発した術式だが、オティヌスの『無限の可能性』により、光の杭が命中し貫通したように錯覚させられ、実際には受け止めていたオティヌスから構造を解析されたことで逆に使われてしまった。
その後、
フィアンマが背後から不意打ちして放った二発目は効果を発揮するが、それを逆利用し自身の力が失敗100%に傾いたことで『魔神』として完成してしまう。
しかし、上条との長い戦いの中で成功100%の力と併用し続けた結果、徐々に齟齬が生じオティヌスの体は崩壊を始めることとなる。
骨船
刃物で文字を刻まれた、何らかの動物の脚の骨の形をした移動用の霊装。発動すると、「対象となる者以外の世界全体を回し、望む場所を目の前に出現させ、時間や自転、地軸等に影響を与えないように元の時間と位置に戻す」一連の動作を一瞬で行う。
普通の瞬間移動とは異なり、
トールの『全能神』のように「自分の位置はそのままに、世界の方を回すことで実質的に瞬間移動する」という仕組みであるため、『幻想殺し』の影響を受けない。
位相改変
全次元、全元素、全位相を完全に掌握し、世界及びあらゆる存在を自由自在に歪め、破壊し、創造できる。
ただし、一から世界を創造するのは面倒なことや、「元の世界」の形を忘れてしまった場合に、『幻想殺し』がないと100%完璧な「元の世界」に復元できているか自信がないといった問題から、基本的には今の世界をベースに、その位相を改変・破壊・創造することで世界を改変するという方式を取る。また、高次位相『隠世』や他の『魔神』は影響を受けない。
作中では、上条当麻の心を折ることで『幻想殺し』を今代の宿主に留めつつ自分の思い通りに扱うために、数千億回以上に渡って世界を作り変えた。
主神の槍(グングニル)
オティヌスが持つことで、正と負の50%の力を成功100%に制御できる霊装。所有者がオティヌスであることを前提とした魔神用の霊装であるため、人間が持っていても特に意味はない。なお、槍は常に手で持っている必要はなく、自分の意思で出したり消したりすることもできる。
普通に槍として突き刺す、貫く、薙ぎ払う、その際に生じる斬撃による攻撃ができる他、本質は『投げ槍』であり、投擲することでその術式が発動する。術式としては、以下のような性質を持つ。
- 必中・迎撃・破壊不可能
- 使用後に持ち主の元へ戻る
- 人の身では抗えない
最後の『人の身では抗えない』については、天使の性質を持つ
フィアンマや半魔神の
オッレルスなどであっても、人の側面を持っている限り有効である。
作中では投擲後、時が止まり、空間が圧搾され、今の世界及び平行する全ての位相が砕け散り、その破片が槍本体に引きずられるような形で一つの巨大な槍と化し、上条を粉砕しようとした。
全ての位相を破壊するため、投擲後は相手が防いだかどうかに関わらず、『黒一色の世界』のみが残る。
弩
「世界」そのものを一つの巨大な『弦』として、世界の果てまで進み続ける10発の『矢』を放つ術式。
発動すると、オティヌス本体を基点に、巨大な翼とも華とも言えない不気味で得体の知れない紋様が世界全体に広がっていき、『矢』が出現して放たれる。
『矢』はただ真っ直ぐ進むだけではなく、以下のような性質を持つ。
- 迎撃・破壊不可能
- 2本の『矢』が複雑な軌道を描く
- 天蓋から降り注ぎ、地表から噴き上がる
- 三次元上の制約を無視し、唐突に空間を割って出現する
- 数の概念を無視し、星の数に匹敵するほど分裂して降り注ぐ
これらの性質に加えて、「無駄な破壊」を一切及ぼすことなく、軌道上に存在するあらゆるものを貫き、世界の果てまで吹き飛ばしていく。
【短所】
- 真の『グレムリン』の魔神達と違い、無限の容量を持たず、『隠世』を認識できていなかった。
- 『魔神』ではあるが体力は有限で、精神面も比較的真っ当である。このため、途方もなく長い間戦い続けると、精神的に消耗して攻撃がワンパターンになり見切られてしまうといったこともある。
【戦法】
- 開幕位相改変、相手の存在を消すか世界を滅ぼす。これで倒せない場合は、主神の槍を投げ、弩を放つ。または、不死能力を盾にしつつ更に位相改変を行使して、直接攻撃・精神攻撃・概念的な攻撃を気力の続く限り行う。
【備考】
最終更新:2021年08月20日 22:57