木原唯一(きはらゆいいつ)

【名前】

  • 木原唯一(きはらゆいいつ)
cv: 中原麻衣 (とある魔術の禁書目録 幻想収束)

【スペック】

  • 『木原一族』の一員である研究者
  • リクルートスーツの上に白衣を纏った黒髪の女性

【能力・所持品】

体術

「複数の打点から体内に伝播する衝撃をぶつけ合い、血管内の血液を規則的に振動させることで、大量の気泡を発生させて致命傷を与える」という特殊な体術。
速さや重さで打擲するものではないため、その打撃の威力そのものはさほど高くはない。ただしその性質上、生身の人間に対して正確に叩き込めば、一発で死亡させられる強力な体術である。
作中で上条が受けた際は、唯一の白衣の裾を踏むことで計算された打点をズラしても、一瞬で全身を叩かれ、ドラム缶に放り込まれて金属バットで外から殴られるような数や方向さえわからない衝撃に包み込まれ、気づいた時には空中で縦回転していた。
ただし、全身に気泡が発生するより前に、同系統の衝撃を与えることで、気泡の発生条件を潰して無効化できるという対処法が存在する。
作中では、上条が再び受けた際に、腕の中で猛烈な熱が生じ、胴体へと流れ込もうとするが、去鳴が唯一の体術を即興で真似て上条へと打ち込むことで無効化した。
なお、唯一はこの体術を「木原数多に半端な形でコピーされる程度の小手調べ」と述べており、彼が作中で使った、一方通行の『反射』を実質無効化する体術のオリジナルでもある。

受け流し

「相手の攻撃に対して、その場で大きく回転し白衣を虚空へ広げることで、衝撃を逸らし受け流す」という特殊な防御手段。
作中では、去鳴の『外的御供』による校庭全体が半月状に抉れ飛ぶ不可視の斬撃に対して、その斬撃の流れを逸らし、白衣を身代わりにした。
また不可視の攻撃でもあったが、唯一曰く「気流の乱れは空気中の粒子の動きでわかる」とのこと。

生体用開錠ツール

スタンガンに似た形状の、生体用に組み替えた開錠ツール。本来の開錠ツールは「増幅回路を用いて高出力パルスを飛ばし、非接触で電子回路を破壊する」機能を持つが、このデバイスは「脳神経内に蓄えた電気信号を破損させ、読み取り不可能にする」機能を持つ。
具体的には、10m以内の距離にいる人間を気絶させ、直近の記憶を自由に奪うことができる。

横紙破り(ULエクスプローダー)

スターティングピストルにも似たオモチャのような質感の拳銃型デバイス。ULは『滞空回線(アンダーライン)』の略称。狙いを定めてトリガーを引くことで、周囲の『滞空回線』をかき集めて起爆させ、直径数m規模の擬似的な粉塵爆発を誘発させる。
爆発による直接攻撃や防御の他、真後ろに放ち自身を加速させるといった応用もできる。
その性質上、効果範囲は学園都市全域であり、そこから一歩でも外に出れば不発となる。
なお、本来の目的は粉塵爆発を引き起こすことではなく、アレイスターが学園都市を監視するために配置している『滞空回線』を起爆することで、短時間ではあるが「上層部に一切モニタリングされない空間を構築できる」ことにある。

磁性制御モニターのサンプル

『超薄型の水槽』に混ぜ、磁力で色を変えることによって見える景色を変える、原色系の色がついた微細な粒子。
元々はテレビとしての用途で作られた物だが、市場競争で敗れたのち、リアルタイムでの軍事迷彩技術として応用された。実際に、『ファイブオーバーOS・モデルケースメンタルアウト』にも用いられている。
作中では、『理想送り』の特徴を探る目的でとある中高一貫校へ潜入するために、外見を誤魔化し化粧院明日香と入れ替わる用途で使用した。

弱毒性サンジェルマンウィルス

サンジェルマンが『サンジェルマン』という人格を『感染』させる際に使用する、黒い丸薬の形をした頭脳侵食細菌を、培養し弱毒化した赤い丸薬。
通常は感染すると、人格・外見・能力の全てがサンジェルマン化するが、弱毒化したことで、木原唯一という自我を保ちながら以下の能力を得た。
  • 認識詐称
サンジェルマンの「人格書き換え能力」を応用し、『理想送り』を奪った際に、自身がその右手の持ち主であると脳に誤認させた。これによって『理想送り』の所有者となり、その力を行使していた。
  • 魔術の使用
サンジェルマンの「感染前の人物の知識・技術を無視して炭素を操る魔術『シャンボール』を扱える能力」を応用し、『魔神』プロセルピナの『ザクロの粒』を再現した。
『ザクロの粒』は、野球ボール程の黒い闇を無数に打ち込み、光を曲げるように、周囲の景色を中心点へ吸い込むように引き延ばしていく術式。その闇をどのような形であれ体内に取り込んでしまうと死亡する。
作中では、『ペイジングアナザー』と合わせて『魔神』の力を行使しているというブラフをかけたが、『ザクロの粒』を建物内の柱の陰に隠れてやり過ごすことができてしまったことから、上条にそれが『サンジェルマン』によるハリボテであると看破される要因の一つとなってしまった。

サンプル=ショゴス

『未元物質』の変種である寄生生命体。その姿は「深海に揺蕩うタコ」「ゴムの膜を裏側から炙ったような」「脂肪の塊」等と表現される黒い不定形で、表面は不気味に泡立ち、黄色か緑のようなぬめりを帯びている。
通常は寄生されると、宿主の体内の脂肪分を溶かして占拠し、栄養の蓄積と分配を支配する。また摘出しようとすると、暴れ回り体構造を破壊、更に体を乗っ取り全身を不定形で覆い牙や爪などで反撃、摘出できても宿主は脂肪を失った脱け殻のような存在となる等、極めて厄介な性質を持つが、培養し実験を繰り返したことで、自身の意のままに操っている。

一例として、作中では以下のように使用していた。
  • 指を鳴らすことで、右手首を瞬時に切断
  • 『理想送り』を宿した右手を縫合
  • 両腕から黒い濁流のように放つ
  • 鞭のようにしならせる
  • 真下に放ちクッションとする
  • 高層ビルの壁面に張り付く
  • 遠くに伸ばした後、縮めることで体を引っ張り高速移動する
  • 『A.A.A.』の砲撃を受けても致命傷とならず、全身各部の裂傷を適宜縫い合わせて少しの時間で復帰する
  • ペイジングアナザー
右手首から肩の辺りで生じた『サンプル=ショゴス』によって、『魔神』の姿や技を再現する。
ただし、あくまで外見や攻撃方法を模倣しただけであり、モチーフの『魔神』が持つ能力・威力等は再現されていない。唯一が『理想送り』を持つことを利用した、相手にそれが本物の『魔神』だと思わせる「ブラフ」の技である。
作中では、娘々を形成し『宝貝』に見せかけた攻撃を行い、御坂美琴を『砂鉄の盾』越しでも衝撃を与えて大きく飛ばした。ただし、『魔神』の攻撃のはずなのに普通に防御できてしまったことから、上条にそれが『サンプル=ショゴス』のハリボテであると看破される要因の一つとなってしまった。
その他、プロセルピナ、キメラ、テスカトリポカ、ヌァダの姿を再現している。

理想送り(ワールドリジェクター)

『願望の重複』を持ち、右手の影に接触している対象に、「新たな天地を望むか?」と宣言することで、『新天地』へと追放する能力。ただし、入手したばかりであったため、右手の影の扱い等においては上里に劣る。
詳細は上里翔流を参照。

エレメント

唯一が無数に作り出した、魔術の『四大元素』をコアとし、科学の『還元生命』で肉体を構成している疑似生命体。
コアは人魂のような形で、赤・青・黄・緑の内いずれかの色を持つ。これは、それぞれ火・水・風・土の四大元素に対応している。肉体は、炭素をベースとした半透明な水晶体で、何らかの生物の姿を模している。また、モチーフの生物は「擬態能力を持つ」という共通点を持つ。
具体的には、ハナカマキリ、ヒシガニ、マネキグモ、マダコ、アリグモ、トカゲ、ワニ、ダイオウサソリ、コノハカマキリ、カミキリムシ、スタモファグマナミシャク、キノハダカマキリ、スカシバガ、といった生物の姿を模していた。
大きさは米粒サイズから100m規模の個体まで存在し、上条達は暫定的に、大きさ別に「クラス1~6」という表現によって区別をしていた。なお、クラス5については登場しなかったため不明である。
具体的には、クラス1:3m、クラス2:6m、クラス3:12m、クラス4:24m、クラス5:不明、クラス6:100mとなる。

『エレメント』は、以下のような特徴及び戦闘手段を持つ。
  • モチーフとなった生物の部位(鎌、ハサミ等)による攻撃や、その巨体による突進
  • 自身のコアの色に対応した、火・水・風・土属性の魔術
  • 半透明の体によって背景に溶け込む擬態能力
  • 超音波によるエレメント間の情報の送受信
  • 摂氏42度を超える環境において、自身の活動能力が低下する
なお、作中で登場した個体は、大熱波によって既に弱体化している状態である。

このように、『エレメント』達は強力な戦闘能力を有するが、本来の用途は唯一自身を強化するための「エサ」である。最終的には、決戦の場となった「窓のないビル」にいた個体は全て『サンプル=ショゴス』によって捕食され、各学区に放った残る個体も、上里への復讐を果たしたことで不要と判断したためか、消滅させた。

対魔術式駆動鎧(アンチアートアタッチメント)

アレイスターが作成した兵器群。作中では『A.A.A.』と略される。
ただしここで扱うのは、アレイスターや木原脳幹の持つオリジナルではなく、『エレメント』によって再現した兵器群である。
唯一の体から半透明な水晶体のような鋭い突起がいくつも生え、その眼球や爪のような突起、意匠を組み込む装甲、巨大な翼を作るアーム、ガトリング砲、チェーンソー、ドリル、ミサイル、レーザー等が形成され覆い尽くしていく。
また『エレメント』の性質も合わせ持っており、半透明な水晶体という外見、刃にも似た爪の展開、半透明に擬態する能力等を有している。ただしその性質上、兵器群ながら『幻想殺し』によって打ち消される。
なお、唯一が自力で構築した兵器群のため、アレイスターからの干渉を受けない代わりに『意思の力』も受信できない。

【短所】

  • 唯一本体は生身の人間である点。『サンプル=ショゴス』による防御・再生能力は有しているものの、一度致命傷を受けると動けなくなり、肉体の縫合・回復に多少の時間がかかる。

【戦法】

  • 生体用開錠ツールが有効な相手であれば、それを用いて気絶させる。効かない相手であれば、様々な道具と能力を行使し、外見のハッタリ等を行いつつ体術も交えて戦闘する。

【備考】

  • 『理想送り』の使用と『エレメント』の生成は禁止。
  • 『生体用開錠ツール』と『横紙破り』と『磁性制御モニターのサンプル』を所持し、『弱毒性サンジェルマンウィルス』と『サンプル=ショゴス』を寄生させ、『エレメント』を捕食した全盛期で参戦。

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最終更新:2023年02月27日 22:03
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