クリファパズル545

【名前】

• クリファパズル545

【スペック】

• コロンゾンが『邪悪の樹(クリフォト)』を基に作り出した人造悪魔
• 『人造の樹(クロノオト)』の案内人
• 様々なゴミ類を繋ぎ合わせて形成した『貧者のドレス』を纏い、頭に帽子のような半透明の装飾を被った、七色の髪、額に丸い穴、大きく裂けた口、薄膜の翼、吸盤のついた尻尾を持つ、小柄だがグラマラスな半透明の少女の姿

※『貧者のドレス』は、具体的には灰・黄・枯草色に退色した英字新聞を繋ぎ合わせて、スリットだらけの肩出しロングスカートのドレス状に整え、胴体に銀のダクトテープを巻き付け、押しピン・割れたガラス片等の宝飾で節々を飾り付けたような構成。この英字新聞は、必要に応じて記事の内容が次々と切り替わっていく。

【能力・所持品】

不死

クリファパズル545は、その出生からミナ＝メイザースや『黄金夜明』のような魔道書の『原典』に近い性質を持つ。これによって地脈・龍脈から魔力を自動供給され続けており、体が自動的に再生するため、通常の手段では破壊することができない。

拡散

その場にいるだけで、悪意や不和の『拡散』を促す能力。この『人をおかしくさせる空気』によって、イギリス清教やその傘下、騎士派等多くの人々が、余計な悲壮感や形のないデマ等に支配されてしまった。
元々は、他者との無理解・不寛容・悪意等を物理的な破壊に変換する『神威混淆』との連携を前提とした能力だったが、アレイスターによってこちらが先に撃破されたことでこの部分については不発に終わった。
また、その場にいるだけで常時発動する能力だが、一方通行と契約した以降は発揮されていないため、自らの意思で制御できるものと思われる。

憑依

対象となる人間に取り憑くことで、その体や思考を自身のコントロール下に置き、心身ともに支配する能力。
作中では、神裂に憑依することで彼女の価値観を「殺すことが救いである」と考えてしまうように歪め、アレイスターと戦闘させた。

毒針

指先から、無数に束ねた七色に光る細かい毒針を形成し、糸のように伸ばす能力。この針が刺さった人間は、憑依した時と同様クリファパズル545のコントロール下に置かれる。
指一本分の針だけで『聖人』級の人物も支配でき、他の騎士達と同時に洗脳・使役する等、効果範囲も広く一度に複数人を操ることもできる。
また、両手指を真正面に突き出し数億もの針を一つにまとめることで、より大きく効果を高めた攻撃も行える。

浮遊

重力を無視して自由な姿勢でその場に浮遊する能力。会話などの際には、逆さまの状態で浮いていることが多い。

飛行

背中に備わっている一対の薄膜の翼によって、空中を移動する。ただ宙に浮くだけの場合は、翼をはためかせる必要は特にない。

透明化

必要に応じて、自身の姿を消す能力。非戦闘時や学園都市にいる際には、一方通行が呼びかけるまでこの状態であることが多い。

断頭金貨

クリファパズル545が無数のビール栓を元に作り出した、金貨の形をした霊装。凝視により集中力を高め、数秒間だけ痛覚と恐怖を遮断する効果を持つ。また、生成の際は一度に複数作り出し、彼女の足元に散らばるように展開される。
作中では、戦いの最中でいざという時に躊躇いなく自決するための『慈悲の品』として、騎士団長が国中にばら撒いたものだが、この時点で騎士団長はクリファパズル545の支配下にあった。

【短所】

• 地脈・龍脈からの魔力供給によってその姿や人格を形作られているため、それを断たれると消滅する。『幻想殺し』で触れられた場合も同様。

【戦法】

• 不死能力を盾に、憑依などを駆使し相手を自身の制御下に置いて無力化する。

【備考】