「青森・山梨・長崎の甲状腺調査結果は福島県と変わらなかった」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
青森・山梨・長崎の甲状腺調査結果は福島県と変わらなかった - (2013/03/29 (金) 14:10:06) の編集履歴(バックアップ)
青森・山梨・長崎の甲状腺調査結果は福島県と変わらなかった
ポイント:福島県と他県の甲状腺への影響を比較するための調査
この他県の甲状腺調査を行った理由は「比較」です。甲状腺を検査する機器は年々精度が高くなっているため、昔では発見できなかったものが見えるようになります。となると、過去と最新の調査結果を統計的に単純に比較しても意味がありません。当然のことだと言えます。つまり、「見かけ上の異常が発見されやすくなる→見かけ上異常数が増えて、実際の状況がわからなくなる」という問題が生じるため、時系列を含め検査結果の条件を揃えることが疫学的に重要です。
他県の甲状腺調査の結果は福島県と変わらなかった
2013.3.8 環境省の発表を元に各報道機関は「他県と福島県の甲状腺調査の結果はほぼ同じ」と伝えた。これは予想した通りですね。
その他甲状腺についての情報はこちらから→[甲状腺についてINDEXページ] http://www47.atwiki.jp/info_fukushima/pages/44.html
その他甲状腺についての情報はこちらから→[甲状腺についてINDEXページ] http://www47.atwiki.jp/info_fukushima/pages/44.html
福島テレビ「”甲状腺しこり” 福島県外で高い割合」
「福島より他県の方が甲状腺にしこりや嚢胞がある割合は高い」とのニュース報道がありました。「県外のほうが割合が高い」といっても「福島と県外で有意差がない」という意味で考えて良いと思います。
ブログやTwitterでの反応 (2013.3.8の報道を受けて
ダニエル・カール氏「福島県内・県外の子供達の甲状腺の嚢胞の様子は同じ」
ダニエル・カール @DanielKah
もう一つのデマが「ぶっ壊れた」。NHKWeb: 福島県内・県外の子供達の甲状腺の嚢胞の様子は同じ。http://bit.ly/WP6U7A つまり、福島の子供達の甲状腺は異常なし。以前オラが検索した原発事故前の関東近辺データもあるし、日本人と日系アメリカ人の比較データもある。
ブログ:福島 信夫山ネコの憂うつ「震災から2年 福島の子どもの甲状腺異常なし「反原発」はデマ攻撃をやめないと「自称報道教会(自由報道協会)」みたいにオワリだにゃ
その他の報道機関から
他県でも56%の甲状腺にしこり 福島の子どもとほぼ同様
環境省は8日、東京電力福島第1原発事故による福島県の子どもの甲状腺への影響を確かめるため、比較対象として長崎など3県の子どもを調査した結果、計56・6%の子どもの甲状腺に小さなしこりなどが見つかったと発表した。
+ ... 2013/03/08 18:24 【共同通信】
福島「割合高くない」 子どもの甲状腺検査4県比較 (福島民報
環境省は8日、東京電力福島第一原発事故による県内の子どもの甲状腺への影響を確認するため、比較対象として実施した青森、山梨、長崎3県の甲状腺検査結果(速報)を発表した。小さなしこりなどがある「A2判定」の割合は56・6%で、41・2%だった本県の甲状腺検査結果の方が低かった。
環境省の担当者は「検査人数の違いなどを総合的に考慮すれば、ほぼ同様の結果。少なくとも福島の割合が高いとは言えず、特異な状況ではないと考えられる」としている。
+ ... ( 2013/03/09 09:58 カテゴリー:主要 )
各報道機関の記事タイトル
+ | ... |
さらに東京と神戸でも甲状腺調査
この他にも、東京、神戸で甲状腺調査がすでに行われていました。
東京での甲状腺検査3千人「福島の子どもの嚢胞は放射線の影響とは考えにくい」http://www47.atwiki.jp/info_fukushima/pages/210.html
Togetter:神戸での小児甲状腺コントロール調査について http://togetter.com/li/413554
デマ予防的な蛇足:他県でのがれき処理が甲状腺に与えるわけがない。
中には「瓦礫処理のせいで全国に拡散した」と誤解している人もいるが、それについても説明しましょう。
1)甲状腺に影響するのは「放射性ヨウ素」
2)放射性ヨウ素の半減期は8日(二ヶ月後にはほぼゼロになっている)
結論:1,2によって、がれき処理原因での甲状腺への影響が他県に及んだ可能性はない。
2)放射性ヨウ素の半減期は8日(二ヶ月後にはほぼゼロになっている)
結論:1,2によって、がれき処理原因での甲状腺への影響が他県に及んだ可能性はない。
※もちろん現在のがれき処理で有意な量のセシウムが拡散し全国に健康被害を及ぼすことも考えにくい。
がれき処理については、また別途まとめる予定です。
がれき処理については、また別途まとめる予定です。
資料 ※今回の報道の元となった資料
環境省>報道発表資料>
平成25年3月8日
福島県外3県における甲状腺有所見率調査結果(速報)について(お知らせ)
環境省では、福島県が行う県民健康管理調査の甲状腺検査において、約40%の方で小さなのう胞等の所見を認めている(いわゆるA2判定)ことを踏まえ、平成24年度事業において福島県外3県の一定数の方に甲状腺検査を行っているところです。
なお、今般お知らせする結果は速報値であり、対象地域別の結果を含む詳細な調査結果は3月下旬に報告する予定です。
福島県外3県における甲状腺有所見率調査結果(速報)
1.調査の背景・目的
福島県が行う県民健康管理調査の甲状腺検査において、約40%の方に20.0mm以下の小さなのう胞等の所見が認められています。
こうした小さなのう胞等は精密検査を必要とするものではありませんが、これらの軽微な所見も記録することとした結果、かえって住民の方の不安を招いていると指摘されています。
このような大規模かつ精度の高い調査は世界初の試みであり、子どもでのう胞を認める頻度や、検査結果に生じうるばらつきについて、正確にはわかっておりません。
こうした状況の中、環境省においても、住民の皆様の理解促進に役立てることを目的に、福島県外の3県の子どもを対象に、県民健康管理調査と同様の検査を実施し、その結果の妥当性について、情報を提供することとしたものです。
2.調査の概要
(1)対象地域
○
青森県弘前市
○
山梨県甲府市
○
長崎県長崎市
(2)対象者
3~18歳の者 4,500名程度
(3)実施期間
平成24年11月~平成25年3月
(4)調査委託先
NPO法人日本乳腺甲状腺超音波医学会
(5)調査方法
○
県民健康管理調査と同等の水準の甲状腺超音波検査を対象者に実施します。
○
甲状腺超音波検査の結果については、県民健康管理調査と同様の基準で分類し、調査対象地域における甲状腺ののう胞等の頻度を算出します。
3.調査結果
(注)
この調査で実施された甲状腺超音波検査は、スクリーニング検査であり、診断の確定を目的とした検査ではありません。
4.今後の予定
対象地域別の結果を含む詳細な調査結果については、3月下旬に公表してまいります。
連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部
放射線健康管理担当参事官室
直通 : 03‐5521‐9248
代表 : 03‐3581‐3351
参事官 : 桐生 康生 (6375)
参事官補佐 : 廣瀬 佳恵 (6396)