作戦計画
5027とは、
アメリカ韓国連合軍による対北「作戦計画」のひとつである。
【安全保障読本】米韓軍の対北計画「作戦5030」の衝撃度(2010/07/20)
(作戦計画「5027」は)故意か偶発かは別として「戦争」状態に乗じ、米韓連合軍が平壌を抜き、韓国による北の武力吸収統一を果たすことを戦略目的とする。韓国の李炳台国防相は94年、国会で作戦概要を初めて明らかにしているが、関係者は驚いた。70年代における米韓連合軍の戦略は、朝鮮戦争を戦訓としていたからだ。すなわちー。
《北による南侵で、ソウル首都圏防衛ラインが破られた場合、ソウルを放棄し戦術的撤退を実施する。増援の米軍主力を待ち段階的に反撃。軍事境界線(北緯38度線付近)以北に
北朝鮮軍を敗走させる》
80年代に入ると、この戦略は「北の南侵を首都圏より北方で止め、絶対退ける」と、より積極的に修正される。ところが、修正を重ね98年に構築された「5027」は以下のようにさらに積極性を増していた。
(1)首都圏北方で阻止。制空権を確保し、北軍事施設・部隊を猛爆する。
(2)軍事境界線東部を突破。日本海側の
元山にも上陸する。
(3)黄海側へと西進し、平壌など拠点占領。(中朝国境に迫り中国を刺激せぬよう北緯40度付近で進軍停止する可能性も)
(4)米韓連合軍司令官の下、占領地で軍政か、「南北統一行政院」による韓国国内法による民政(戒厳令下)を始める。軍政施行1年以上で、国連監視下で選挙を実施。民政の場合は1年以内に北を吸収統一する。
投入兵力は▼将兵69万人▼空母5隻を含む艦艇160隻▼航空機1600機-と見積もられている。だだし、計画は2年ごとに更新するうえ、南北関係の変化や政権委譲で、さらに修正された可能性がある。
関連項目
最終更新:2013年05月28日 02:28