アブ・サヤフとは、フィリピンのミンダナオ島南西のスルー諸島を拠点にする(現在はミンダナオ島かも)イスラム過激派である。

アブサヤフはジャンジャラニ指導者の実兄が90年ごろ創設。国際テロ組織アルカイダやイスラム地下組織「ジェマー・イスラミア(JI)」との関係が指摘される。最盛期には数千人のメンバーを抱え、テロや誘拐事件を繰り返した。


フィリピンのイスラム過激派集団、独人質の殺害を警告(2014/09/24 reuters)

[マニラ 24日 ロイター] - SITEモニタリングサービスによると、フィリピン南部のイスラム過激派集団アブサヤフが4月以降人質に取っているドイツ人2人について、米国の対「イスラム国」の行動への支持をドイツがやめない限り、殺害すると警告している。

フィリピンの治安当局者らは24日、アブサヤフによる脅迫の情報を確認していると明らかにした。アブサヤフはまた、人質の解放に2億5000万ペソ(560万ドル)の身代金を要求している。
(後略)

無人偵察・攻撃機の需要が急増 中国・北朝鮮に対抗し、アジア・太平洋で(2012/04/06)

インドネシアやフィリピンなどにとり無人機は、対テロの面でも威力を発揮する。アフガニスタンでの対テロ戦に無人攻撃機を投入している米軍は実は、2月にフィリピン南部のミンダナオ島を拠点とするイスラム過激派「アブサヤフ」を、初めて無人機により攻撃した。同島サンボアンガには、アブサヤフ掃討支援のために、米軍の特殊部隊数百人が常駐している。

アブサヤフ指導者、アルカイダとの関連を否定 生前の発言(2007/01/22)

マニラ(ロイター) 22日付のフィリピン紙インクワイアラーは、イスラム原理主義組織アブサヤフの指導者で、最近死亡が確認されたカダフィ・ジャンジャラニ容疑者が、生前に応じたインタビューの内容を掲載した。同容疑者はこの中で、国際テロ組織アルカイダとのつながりを否定している。

ジャンジャラニ容疑者は、ミンダナオ州立大のオクタビオ・ディナンポ教授とのインタビューで、「われわれは(アルカイダ指導者の)オサマ・ビンラディン容疑者も、(アルカイダとの関連が指摘される東南アジアの地下組織)ジェマア・イスラミヤ(JI)の指導者も知らない。関連などあるはずがない」と述べた。

同容疑者は一方で、過去にビンラディン容疑者の義理の兄弟に当たるジャマル・ハリファ氏や、93年の世界貿易センター爆破事件の主犯、ラムジ・ユセフ受刑囚から資金援助を受けていたことを認め、「アフガニスタンに義勇兵を送り込む見返りとして、反政府活動のための資金を受け取った」と説明。また、「アブサヤフの作戦にJIメンバーが参加していることは事実だ」としたうえで、「われわれのやり方についてくる気のある者なら、出身組織などは問題にしない」と話している。

<フィリピン>アブサヤフ最高指導者の死確認 DNA鑑定で(2007/01/20)

フィリピン軍のエスペロン参謀総長は20日、先月27日に南部ホロ島で見つかった遺体をDNA鑑定した結果、イスラム過激派組織アブサヤフのカダフィ・ジャンジャラニ最高指導者と確認されたと発表した。昨年9月、ホロ島での軍部隊との戦闘で死亡したとみられ、軍当局がFBIの協力を得て遺体の確認作業を進めていた。

フィリピン:アブサヤフ最高指導者の死確認 DNA鑑定で(2007/01/17)

 【マニラ大澤文護】フィリピン軍は17日、イスラム過激派アブサヤフの最高幹部の一人、アブ・スレイマン容疑者を南部ホロ島の戦闘で殺害したと発表した。

 軍関係者によると、最終確認のため今後、DNA鑑定が実施される可能性がある。スレイマン容疑者は、乗員・乗客100人以上が死亡・行方不明になった04年の大型フェリー爆破事件の首謀者とみられている。

 スレイマン容疑者については、01年にフィリピン西部パラワン島で起きた米国人らを対象にした誘拐事件を計画した容疑などで、米政府が500万ドル(約6億500万円)の懸賞金をかけていた。

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最終更新:2014年09月30日 16:05