7歳の少女、武器原アムは医者の両親を持ち幸せな生活を暮らしていた。
しかし、両親は忙しいためか決まって帰りが遅く、さらに父親はアムを冷たくあしらい、まともに相手しなかった。
ある日のこと、通学途中のアムは血だらけで倒れている女性を発見した。
彼女は 魔技歌 円華(まぎか まどか)という医者で、アムの両親の部下であると言った。
円華は遅刻しそうだというアムの言葉を聞いて、友人にテロを起こさせて小学校を一斉休校にした。
それからアムは両親についての話を聞くために、円華の家に行くことになった。
地球温暖化による海面上昇で、日本は沈没するという予測が立てられている。
その日本沈没に対処するために、人間を海に適した半人魚にするという計画。
これが半人魚計画であり、アムの両親はこの計画に参加していた。
しかし計画は難航しており、病院のトップ級であるアムの両親は、計画実現のために帰宅できない。
アムはこのようなことを円華から伝えられるが、両親は自分よりも仕事の方が大事に思っていると考え、嘆いた。
しかし、円華のもとにアムの母親から電話が入った。アムがテロに巻き込まれていないかを心配した電話だった。アムは母親が自分を大事に思っていることを再認識した。
母親とアムが一緒に帰ろうとしたとき、強くあたったことのお詫びとして、
円華はヘアピンをプレゼントした。
一方、アムの両親が働く病院。
半人魚計画により心肺停止、呼吸困難を訴える被験者が多数出ていた。
被験者の報告を受け、確認にまわろうとしたアムの父だったが、突然倒れてしまった。
そこに円華が現れ、倒れた彼を介抱するような素振りを見せた。
が、実際には彼は異常などなく、円華の合図に応じてすぐに起き上がり、意気揚々と オーガという女性のもとへ遊びに出かけてしまった。
それどころか円華に口止め料を払い、家族に無関心であることがばれないようにしていた。
その後アムの父が帰宅すると、アムとスカリがいるのを確認した。
アムは父親が久しぶりに早く帰ってきたことに喜んだが、突如怒り心頭で母親が家に入ってきた。
母親は父親が浮気しているという情報を入手したのだ。
母親は「どう落とし前つけるつもりなんだ?」と詰め寄るが、父親は
「しょうがねえだろお前よりオーガちゃんの方が可愛いんだから。」
「悔しかったらお前がこれくらい可愛くなってみろや」
「まあ、お前じゃどうやっても無理やけどなwww」
と言い放ち、家を出た。
さらに、アムの母はアムに対して
「あんたなんか産むんじゃなかった。」
と言い、家を出て行ってしまった。
両親に心無い言葉を吐かれ、アムは悲しみに暮れた。すると突然ヘアピンから触手が生え始めた。スカリはアムズの触手はこれが成長したものだと見抜き、なんとか気持ちを落ち着かせるよう言った。するとポチから連絡があり、病院が大変なことになっていると告げられる。スカリはアムの父親が病院の方へ向かったことを覚えており、アムの協力で父親が助けられるかもしれないと言った。アムはその言葉で正気を取り戻し、スカリとともに病院に向かった。
病院に向かったアムの父親は被験者に手を出したことや、手術に使う費用を横領したことがばれ、法的な処置をかけられそうになる。
しかし、父親は悪びれる様子もなく、それどころか自分がいなくなると半人魚計画が破綻することを他の医者らに突きつけ、不倫や横領の事実をもみ消そうとした。
だが、現れた円華によって半人魚計画が彼なしでも進行できたことを告げられる。
彼が手を出していたオーガこそが、半人魚計画の成功例だったのだ。
父親は目の前に現れたオーガを知らないと言い張ったが、オーガの技によって粉砕、殺害された。
眼前でその様子をみたアムは、絶望した。
さらにアムは、オーガが父親から得た資金によって改造が行われていたことを知り、家族を崩壊させた円華に怒り狂ってアムズへと変貌を遂げた。
円華はアムズに洗脳装置を取り付けて、自身の護身用魔獣にしようと目論むが、アムズはナイフによって装置を破壊してしまった。アムズは怒りの感情に負けず、自身の意思を残していたのだ。計画が邪魔された円華は怒り、オーガにアムズとスカリを吹き飛ばさせた。
アムズは自我を取り戻し、スカリとも普通に会話ができるようになっていた。しかし、血を原動力にしているということに変わりはなかった。
円華、もとい マドはこの改変によってアムズを手放すことになった。
しかし、改変によって死んだはずの人物が生存していることになった…らしい。
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