イロスマとは、うちにある人形をつかってスマブラをすること。
イロスマとは、動画投稿者・
MAINASU12氏による、YouTubeのコマ撮り動画シリーズ。
【概要】
正式名称は
「イロイロオールスターズ 大乱闘スマッシュブラザーズ」。任天堂から発売されている格闘ゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ」のパロディ動画。
YouTubeの動画投稿者、「
MAINASU12」氏が投稿している、二次創作のコマ撮り動画シリーズ。
動画の大筋は、
投稿者の持っていた適当な人形や、粘土や紙で製作した色々なオリジナルの人形同士をストップモーションアニメとして動かし、エフェクトを加え、任天堂64のゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ」のように大乱闘を始めさせる、というもの。(“イロイロ”の意はそこからきている)
YouTube上では投稿開始から約10年が経つかなり歴史の長い動画シリーズである。
初期は映像面、話のストーリー面においてイマイチな点が多々見られたが、2010年からの「イロスマX」シリーズからは重厚かつ熱いストーリーと多彩なエフェクトが見られるようになっていき、視聴者数もかなり増加した。中でもイロスマDXは平均視聴回数約12万回と人気のあるシリーズである。
DXでは
バートたちの試合を中心にコミカルに戦ってゆく様子を描いており、最終回では生みの親であるマスターバートを救うべく彼の体内を冒険する物語が展開された。
Xでは打って変わってストーリーモード中心の展開となり、持ち主に捨てられたバートたちと同じく捨てられたおもちゃたちの集まりであるオールドランドとの
イロスマ島を巡る戦いが描かれている。
【動画の内容】
乱闘
人形同士が優勝を目指し戦うもの。メニュー演出にて人形のうちの4体(8体、全員参戦の回もある)とステージを選択して開始される。ファイターそれぞれは基本的に3つのストックを有し、負けずに戦い抜いたファイターが優勝する「スマブラ」でのストック式戦のような内容。イロスマDXまではこの形式の動画がほとんどであった。
ステージは実写の3次元展開のものと、flashで動く2次元展開のものに分かれる。また、ステージそれぞれに多彩(理不尽)なギミックがあるのも見所の一つである。登場ファイターのうち、「
リン」「
プラズマ」は大抵乱闘ではビリになることが多い。
ストーリーモード
スマブラXのアドベンチャーモード、亜空の使者のようにストーリーを追っていくもの。
イロスマDX:人形達の主「
マスターバート」がある日、重い病気にかかる。ファイターらは寄生虫によるものとみて、体内へ入りマスターバートの体を蝕む敵と戦うことになる。
イロスマX:ファイターらが突如、ゴミ捨て場に捨てられてしまう。ファイター達に助けを求められたマスターバートは、空中に浮かぶ巨大な島
「イロスマ島」を形成。ファイター達はそこで新天地を築き上げた。しかし、イロスマ島を狙うもうひとつの人形の国
「オールドランド」に襲撃を受け、ファイター達の日常は一変する。(イロスマexとなってからも現在進行中)
イロスマDXはシンプルなアドベンチャーだったが、イロスマXからはストーリーが章に分けられ、それぞれのキャラクターの葛藤、敵味方双方に出はじめる裏切り者、数々の伏線等、DXに比べるとやや暗く奥深い内容となっている。 同時に笑い所も要所要所に散りばめられている。特にシュールな笑いには定評があり、このセンスは視聴者によって好き嫌いが分かれる一方で本作の人気の要因にもなっている。
しかし、イロスマEXに突入するとフィンターやオーズンといった哀しき悪役達の過去、味方サイドのキャラであるプラズマやスタックロボと元オールドランドの幹部であるカンタローがフィンターの陰謀で死亡する、人形とはいえども胴体や首や腕を切断されるなどショッキングかつグロテスクなシーンが出てくるなど全年齢対象とは言い難い
ブラックな要素が多くなっており、ストーリー自体もXの頃に比べると非常にシリアスになっている。(閲覧が苦手な方はブラウザバックを使用するのをおすすめします。)
【シリーズ】
動画は各シーズンに分かれており、その名称はスマブラシリーズに沿ったものとなっている。(EXは例外であるが。)
2008年ごろの投稿動画「
デキット裁判」に始まり、以下に続く。
初代イロスマ
2008年頃に開始。ビデオカメラで撮られており、字幕以外の編集が全くなく非常に見にくい。(現在、初代イロスマシリーズは削除されている模様。)
イロスマDX
2009年頃に開始。ストップモーション、編集技術がかなり向上し見やすくなっており、新たなキャラクターがここで多く追加された。ステージはレゴセット上やプラレール上など、ギミックが多彩な点が特徴。また、「最終回」と称した章があり、2時間を超えるストーリーとなっている。この頃から視聴者数が増加していった。
イロスマX
2010年頃に開始。この頃からflashやaviutlを用いた表現が多用されるようになり、表現のバリエーションが増えている。「ストーリーモード」というイロスマのメンバーと敵の集団のストーリーを描くシリーズが追加され、現在まで続いている。
イロスマEX
2016年頃に開始。ここからは試合よりもストーリーの方が重視されており、Xの頃よりもシリアスな闘いが多くなった。特に9章と10章はマスターバートの保護対象外となっていてやられたら二度と復活できなくなるデンジャーエリアという危険な場所で味方サイドのキャラが死亡するなど悲劇的な鬱展開が続く。
2020年7月には
最終章予告が投稿され、シリーズの終わりが近いことが示唆されている。
【登場人物】
◇メインキャラクター
初代イロスマから参戦しているイロスマシリーズの主人公。イロスマメンバーのリーダー格。
見た目はセサミストリートに登場するバートのフィギュアであるが、全くの別人という設定。
純情派で心優しく、友情・信頼を重んじる性格をしており、仲間のために我が身を省みない熱さとガッツも持つ。
得意技は気合を込めて敵をぶん殴る『バートパンチ』。腕も足もないキャラデザなので頭突きじゃね?と言われることもしばしば
イロスマDXから参戦したイロスマシリーズの準主人公。作者の別作品である
デキット裁判では主人公を務めたこともある。
見た目は弁護士の姿をしたネコ(?)の人形で、モデルは『逆転裁判』の成歩堂竜一。口癖は「異議あり!」。
弁護士らしく頭脳明晰かつ正義感に溢れた誇り高く勇敢な性格で、敵であるオールドランドに対しては毅然とした態度で接する。
とはいえ普段の乱闘では口汚く相手を罵るなどキャラが固まっていない場面も見受けられる
大声を出して敵を吹っ飛ばすなど「発声」という独特の攻撃法を駆使して戦う。
イロスマDXより参戦したキャラクター。やられ役その1。
長いまつ毛が特徴の
カービィのような人形だが、実は元々ゴキブリの姿だった彼が人気を得るために整形しカービィの姿になったという経緯がある。本名は「リン・k・セカンド」。
愛すべきバカ、もしくはヘタレ。一言でいえばやる時はやるヘタレ。
イロスマの乱闘では一度も勝ったことがないネタキャラで、平気で犯罪を犯したりするなど姑息な卑怯者としての印象が強いが、同時にとても仲間想いな一面も併せ持つ。
得意技の『はかいパンチ』の他、『きあいだま』『変わり身の術』で敵を翻弄するなどトリッキーな戦い方をする。
初代からイロスマに参戦しているキャラクター。元やられ役。
青いモグラのような人形で、初期はマリオのおもちゃのセットの青いチョロプー人形、最近はチョコエッグのチョロプーを塗装した人形が使われている。
リン以上に泣き虫で臆病でネガティブな性格。何かにつけて逃げようとするなどビビりやすい性格だが、アイテムを駆使して乱闘で勝利するなどリンよりは要領の良い一面が見られる。
『あなをほる』などのモグラらしい技や肉弾戦が得意。
イロスマDXから参戦したキャラクター。後述のかずきとは別のキャラクターである。
黒い服を着た「ん」の形の鼻がチャームポイントの人形。イロスマXで一度リストラされ戻ってきたときは『トゥーンカズキ』と名前を変え服も「K」の字が大きく書かれた緑色のものに変わった。
感情が昂ぶるとすぐ手が出てしまう乱暴者だが、本質的には気の良い若者で単純故に義理堅くお人好しの一面もある。 最近は後述のかずきのキャラが濃すぎたことで出番を奪われがちである...
DXの頃はチート技の『ハカイビーム』を連発するチートキャラだったが、あまりにも強すぎて作者すら持て余したためイロスマXからは最後の切り札以外で使用不可能になった。
イロスマXから参戦したキャラクター。通称リアルかずき。
その名の通りカズキをリアルにしたような姿の人形。物語の途中からスーツを着た『ビジネスかずき』に人形が変わった。
短気で感情的になりやすく、他人の前でも平気でゲップや放屁をするほか、些細な事でキレ出しては他人に迷惑を掛ける事が多い、イロスマメンバーの中でもかなりのトラブルメーカー。
作者のお気に入りなのか日常パートでは彼を主人公としたギャグ担当になることが多いが、そのあまりに生々しい内容で視聴者を困惑させることもしばしば。
コロナに好意を抱いているが、当の彼女からは特になんとも思われていないようである。
乱闘ではゲップや放屁などの汚い技や最後の切り札ではブリーフを被った変態「かずきマン」に変身するが、そのせいで1度逮捕されたことがある。
イロスマXから参戦したキャラクター。
バンダナを被り刀を装備したカエルの剣士の人形。
イロスマメンバーの参謀的な役割で、常に落ち着いて物事を見れる、冷静沈着な男。曲がったことが嫌いな超絶現実主義で、ワガママなイロスマメンバーや悪役に対し時に冷徹ともいえる台詞を吐くことも。
戦闘では先述した通り基本的に一歩引いた場所で状況を観察し、適宜サポートする参謀タイプという役回りだが、刀による斬撃でボスキャラを一撃で倒すなど普通に戦ってもイロスマメンバーの中では最強クラス。
イロスマXから参戦したキャラクター。
灰色の肌とサングラスが特徴のペンギンの人形。
口調がかなりぶっきらぼうな上に人当たりも悪く、リンやプラズマといった弱者相手を容赦なく虐めるなど粗暴な性格。
だが、脳筋という訳ではなく意外に感が鋭く頭のキレる面も多々あり、そのおかげで度々危機を乗り越えている。
イロスマXから参戦したキャラクター。やられ役って言葉はプラズマのためにある。
バンダナを被ったカービィのような姿の人形。名前に反して電気技などは使えず、ただ自爆するしか能がない。ぶっちぎり最弱。
一言で言うとうざい性格。俗に言うKYで、わがままで自己中心的で空気を読まない言動や行動が非常に多く、いつも余計な事(主に裏話や製作者の自虐ネタ的なメタ発言)を言っては、周りから怒りを買っている。そういう意味では製作している作者の心境を語るキャラクターでもある。
イロスマではリンを超えるやられ役として位置付けられており、勝手に自爆して自滅するなどして乱闘やストーリーモードでは必ず最初に脱落してしまうジンクスがある。
そのことから長らくネタキャラのように扱われていたが、プラズマ本人はその扱いに関して強い不満を抱いており...
◇登場人物(イロスマ本部)
イロスマのマスターであり、この世界を創造した守護神。
しかし当のイロスマメンバーからは全く敬われていないどころかむしろうざがられている節すらある。
バート達に保護された赤髪の少女。元はオールドランドでバーマーの奴隷として働かされていた。
オペレーターとしてイロスマメンバーの防衛作戦等をサポートする役割を務めている。
イロスマでは本当に貴重な女性レギュラー。
オールドランドの元四大幹部。
三度笠を被った侍のような風貌にマントを羽織った青年。
風属性の剣術使いで、作中最強キャラのフィンターと渡り合える屈指の実力者。
強い義侠心と良識を併せ持つ人格者で、イロスマ島を奪おうとするオールドランドのやり方に納得できず、組織を抜け反発するようになった。
しかし、そのオールドランドらしからぬ人格が、最終的に彼にとって命取りとなった…
◆登場人物(敵キャラクター)
イロスマXからの悪役であるオールドランドの王であり、イロスマXからのストーリーにおける全ての元凶ともいえる存在。
三つに割れた髪型と、右目に骨、左目の下に三つの逆三角形のような刺青が特徴で二本の髭を生やした王様の人形。
部下思いで仁義溢れる性格だが、身内の人形以外に対する態度は酷薄で、敵であるイロスマメンバーやカンタローを容赦無く排除しようとしたり、8人殺しを捨て駒のように扱うなど残虐な本性を併せ持つ。
四天王の一人でリーダー格。四天王の怒り担当。
頭からツノを生やした、全身赤づくめのコートを羽織った男。
炎属性使いで、作中でイロスマメンバーを初の全滅に追い込んだ実力者。
イロスマ島の結界装置を破壊したのも彼であり、イロスマメンバーとオールドランドの闘いを生み出した張本人。
怒りっぽく、よく口癖のように「燃えカスにしてやる!」と吐き捨てる激情家。
敵に対しては容赦が無いが、部下やオールドランドの国民でなくても作戦に協力してくれた人形への情は厚い好漢である。
四天王の一人。通称『オールドランドの喜びの象徴』。
黄色の稲妻の模様が描かれた服を着た、4つに分かれた逆立った金髪が特徴の青年。ギタリスト。
雷属性使いで、ギタリストとしての特徴を活かした戦闘スタイルが特徴。
バーマーとは対照的に、普段は陽気でコミカルな感情表現の豊かな人物で、趣味は戦うこと。
ただし不機嫌になったりいったん怒らせると残虐になる。作中ではとあるキャラを闇堕ちさせる元凶になった。
四天王の一人。おそらく四天王の楽しみ担当。
緑のドレッドヘアーと茶色の服が特徴の、木と見まごう程の巨体を持つ男。
植物・風・地面など自然を操る能力と、四天王の中でも随一の身体能力を併せ持つ屈指のパワーファイター。
悪役らしからぬ穏便な物腰で自然を何よりも愛するが、同時に敵対する人物のことは「緑の敵」と一方的に決めつけて考える過激なエコロジスト。 一度怒りに火がつくととんでもなく激昂し暴れまわる。
四天王の一人。四天王の悲しみ担当。
青色を基調とした結晶の模様が描かれた和服を着用した男。青色のロングヘアーが特徴で右目は長い前髪で隠しており、腰には自分の目の模様と似たようなデザインをした刀を提げている。
氷属性使いで、その実力は同じ四天王であるサール程度なら画面外でワンパンしてしまうほど。
自分以外を誰一人として信用しない冷酷非道なエゴイストであり、「仲間」や「信頼」といった言葉を頑なに拒否するなど仲間想いなバートやカンタローとは正反対の思想を持つ人物。
事実上最強の存在だが、その思想や行動原理には謎が多い。
【余談】
- イロスマについて投稿者曰く、少年時代に親からスマブラを1日1時間というかなり短いプレイ時間に定められていたため、うちにある人形で「スマブラごっこ」として遊んでいたものを動画シリーズとして発展させたもの、だという。
【関連動画】
【関連項目】
最終更新:2023年01月20日 21:05