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お見合い警護用SS - (2007/07/29 (日) 19:19:05) の１つ前との変更点

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*「火焔のお見合い見守り隊」
■警護状況

お見合い会場付近で、トレンチコートを羽織った犬猫達が最終的な打ち合わせをしている。

結城火焔とその相棒コガのお見合いを護衛するために種族・階級関係なく、ただ同じ目的のために集まっている勇士たちだ。なかには同朋との戦闘を覚悟しての者もおり、彼らの意気込みはかなりのものである。
「今作戦の目的は、火焔ちゃんとコガのお見合いを邪魔する輩を会場に近づけない事である！　我々は、恋愛に疎い火焔がお見合いの席でどうするのか、それともコガこそが本命なのかを見届けなければならない！」
「火焔ちゃんの邪魔なんてさせちゃいけない！」
「こんな面白いことの邪魔なんてさせるもんかー」
「火焔ちゃんとコガは守り抜きますにゃ～」


打ち合わせとはいっても確認のみ、あとは本番に備えて士気を向上することが大切である、という名目のもと、プチ宴会となっていた。それぞれの意気込みを語りあい、国の話を肴にして盛り上がっている。それぞれの国から持ち込んだ特産品や自慢の一品がテーブルに並び、自国では見たこともないような料理に舌鼓を打っている。
だがこれは優位な状況の慢心、というわけではない。むしろ五分五分くらいである。
相手はI=D三機を保有するという情報もあり、気分を高揚させて気合いを入れよう、という正当な理由があるのだ。…決して、ただ帝国の料理に興味が沸いたからという理由だけではない。文化を知ることはチームワークを強め、食事とは古来より（以下略



実際、警護準備には万全の対策が取られている。

付近の地理把握にはそれぞれの得意能力を発揮し、綿密な下調べが行われた。
周辺図や会場の設計図をもとに、通路から通気口、排水溝に至るまで、実際に侵入してみることで侵入経路を予測したり、風邪の抜ける音や空気の匂いの違いによる空気の移動を感知したりして、念入りに対策を考えている。

会場に近付くにつれ、それらはさらに強力になっている。
周囲には鳴子や落とし穴が二重三重に張り巡らされて歩兵部隊の偵察に備えており、偽の看板や職務質問の巡回などの対策が取られ、I=Dに対しては足止めを主眼として、トリモチ地雷やネットなどを準備、演習を行っている。
非負傷系の装備とはいえ、心持ちは実践とそう変わらない。むしろそれ以上である。普段戦闘に参加しない後方部隊でも、状況に応じて最適な装備を選択できるようマニュアルが作られるなど、一丸となって護衛する意思が強い。
随所に監視カメラ（ジャンク品）やトレンチコート姿のかかしを設置して動揺や混乱を助長させる工夫もされていて、準備万端・気合十分なのである。


だが、厳重で堅実な警護ばかりではない。
本部には個室の簡易宴会場や、お見合い見守り専用覗き穴が設置され、士気の回復を狙っている。
捕縛した相手は本部近くの個室に連れていかれるが、中継モニターからお見合いの様子を観られるようになっている。（当然、カギは外でのみ開閉できるものではあるが。）
あまり暴れる相手は簀巻きにして別室に入れることになっており、脱走への考慮もされている。



本気で楽しんでケンカする。それがこのお見合い警護のモットーである。

*「火焔のお見合い見守り隊」
■警護状況

お見合い会場付近で、トレンチコートを羽織った犬猫達が最終的な打ち合わせをしている。

結城火焔とその相棒コガのお見合いを護衛するために種族・階級関係なく、ただ同じ目的のために集まっている勇士たちだ。なかには同朋との戦闘を覚悟しての者もおり、彼らの意気込みはかなりのものである。
「今作戦の目的は、火焔ちゃんとコガのお見合いを邪魔する輩を会場に近づけない事である！　我々は、恋愛に疎い火焔がお見合いの席でどうするのか、それともコガこそが本命なのかを見届けなければならない！」
「火焔ちゃんの邪魔なんてさせちゃいけない！」
「こんな面白いことの邪魔なんてさせるもんかー」
「火焔ちゃんとコガは守り抜きますにゃ～」


打ち合わせとはいっても確認のみ、あとは本番に備えて士気を向上することが大切である、という名目のもと、プチ宴会となっていた。それぞれの意気込みを語りあい、国の話を肴にして盛り上がっている。それぞれの国から持ち込んだ特産品や自慢の一品がテーブルに並び、自国では見たこともないような料理に舌鼓を打っている。
だがこれは優位な状況の慢心、というわけではない。むしろ五分五分くらいである。
相手はI=D三機を保有するという情報もあり、気分を高揚させて気合いを入れよう、という正当な理由があるのだ。…決して、ただ帝国の料理に興味が沸いたからという理由だけではない。文化を知ることはチームワークを強め、食事とは古来より（以下略



実際、警護準備には万全の対策が取られている。

付近の地理把握にはそれぞれの得意能力を発揮し、綿密な下調べが行われた。
周辺図や会場の設計図をもとに、通路から通気口、排水溝に至るまで、実際に侵入してみることで侵入経路を予測したり、風邪の抜ける音や空気の匂いの違いによる空気の移動を感知したりして、念入りに対策を考えている。

会場に近付くにつれ、それらはさらに強力になっている。
周囲には鳴子や落とし穴が二重三重に張り巡らされて歩兵部隊の偵察に備えており、偽の看板や職務質問の巡回などの対策が取られ、I=Dに対しては足止めを主眼として、トリモチ地雷やネットなどを準備、演習を行っている。
非負傷系の装備とはいえ、心持ちは実践とそう変わらない。むしろそれ以上である。普段戦闘に参加しない後方部隊でも、状況に応じて最適な装備を選択できるようマニュアルが作られるなど、一丸となって護衛する意思が強い。
随所に監視カメラ（ジャンク品）やトレンチコート姿のかかしを設置して動揺や混乱を助長させる工夫もされていて、準備万端・気合十分なのである。


だが、厳重で堅実な警護ばかりではない。
本部には個室の簡易宴会場や、お見合い見守り専用覗き穴が設置され、士気の回復を狙っている。
捕縛した相手は本部近くの個室に連れていかれるが、中継モニターからお見合いの様子を観られるようになっている。（当然、カギは外でのみ開閉できるものではあるが。）
あまり暴れる相手は簀巻きにして別室に入れることになっており、脱走への考慮もされている。



本気で楽しんでケンカする。それがこのお見合い警護のモットーである。


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